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個別報告その他

4/26 ヨコハマ快晴。燻煙処理も塗装も進行。

写真はメンテナンス系の作業が終了した東京のHYさんのtmp-08年製カスタム・テレキャスター。次回はスロープヘッド化ですね。

次はチャコール・ブラウンに着色したTELESA-AAと55B-JJです。単色着色ではなくて下地にイエローを吹き、その上にシースルーでブラックを重ねて着色したものです。奥からわき上がって来る様な深みを感じる色合いになっています。単なるブラックってあまり吹く気にはならないんですねえ。
この2本は今日突然このカラーリングを思いついて吹きました。
直射日光を浴びてますから実際のニュアンスとは違って見えますが現物は「渋っ!」って感じです。

Hさんのレスポールは1セット目の燻煙処理を終え、2セット目に入る前にキャビティへの埋木加工を済ませております。これで2セット目の燻煙が終了すればオリジナル50'sを凌ぐ音の密度感とレスポンスが得られる様になっているはずです。お楽しみに。


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まとめ報告

4/25 今日のヨコハマは午前中は快晴でしたが午後から突然通り雨が幾度となく行き過ぎました。
ったく、仕事しづらくてイカンわ。(w_-;

写真は本日のメニュー作業の方々。
ゴールドトップのLP-Stdは滋賀のHさんご依頼のチューンナップ中。
例によって深過ぎるピックアップ・キャビティへの埋木加工を行なう前にキャビティの断面やボトムの塗膜を落としてる途中でのショット。こうして燻煙時の吸収効果を効率的にするのと埋木加工の接着の際に邪魔な塗料を接がしています。

この個体はCS製で、たぶん加工治具は初期のマスター・ジグに近いモノで加工されている様子です。
ペグロケーションもブリッジ位置もテールピース位置も全てこのままで問題ないです。
また、ボディ外周もNC加工ではなく元型からなぞり加工で製作されている様子でNC加工独特の繋がりのぎこちない外周ラインとは異なりスムースに曲線が繋がっています。

まあ、50'sの元々の作り方がなされているって事に過ぎないんですけどね。量産品も同じ製作方法で作ってくれればいいんですけどねえ。若しくは数値入力をより細分化し直してのNC加工が希望されます。

ピックアップは所有者によって変更されており現状でナチュラルなサウンドで音の線は細いですが、ご本人が気にっておられるとの事ですから、あえてこのままで仕上げていきます。
この個体は燻煙と埋木加工以外ではネックグリップ・ファイリングとLCV回路への変更とナット交換の必要がありますので変更します。

その他の写真は塗装の各工程に進んでいる個体達のショットでございます。



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春の嵐

4/23 ヨコハマまるで春の嵐です。時折、怒り狂ったのごとくドシャブリの雨風が吹き付けていました。

通常の作業が行えないので今日も試作作業。4弦ベースのスロープヘッドネック設定は数値上は算出済みですが作業自体はもう少し先になってから行ないますので今日は新たに設計した55B-4のボディ生地加工を行ないました。

長らく寝かしてあった南ドイツ産の針葉樹材から削り出しての製作です。ちょっとアッシュ材みたいに映るかもしれませんがアッシュではありません。
写真は生地加工を完了した時点でこれまた新しくデザインしたネック本体を添えてピックガードのテンプレートを乗っけてみた図。すべて狙い通りにドンピシャで完成。

後はネックをスロープヘッド化出来れば強力な4弦ベースの誕生です。
ん?明日は日曜か。明日は絶対休むぞ。

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中断中

4/22 ヨコハマ曇り空

今日は湿度が高目で塗装も燻煙も行なえませんでしたが、明日には雨が降り出すそうで作業はこのまま数日中断を余儀なくされそうです。

こうした時には試作作業。5弦であらたな55Bシリーズを誕生させましたので、その流れを引き継いだ4弦ベースの設計をまとめました。写真がそのテンプレート類とネック(まだ未スロープ化のまま)
TBシリーズはテーマが洗練されたテレベ系の外観でしたが、今回はジャズベとプレベのミクスチャー・デザインで仕上げてありますのでヘッドも準じて新たにデザインし直しました。
今後はコイツがtmp4弦ベースのメインを張ります。AKBで言う所のセンター o(^ ^)o

次の段階では4弦ベースでのスロープヘッド設定の結論出しが残された宿題。
またしてもジャストな設定出しが必要ですから面倒な作業になるのは目に見えてますねえ。ベースのスロープヘッド化ではヘッド設定の角度設定部分だけでも0.25度がひとつの変化単位なので設計に対してプラス・マイナス0.25度の試験が必要です。更には弦を張った場合のヘッドの起き上がりを何度平均とするか、など実際に確認しながら最終的な結論を出していきます。

こうした設定出しもtmpでは燻煙処理による材強度アップを前提として行なっているのは言うまでもありません。ですから仮に他社でtmpと同じ設定を行なっても燻煙処理無しのハードメイプル材では結果的に強度不足に陥るでしょうね。名前はハードが付いてますが、実際にはソフトメイプルよりは硬めと言うものが殆どです。
ちなみに、通常のライン生産品でtmp設定だけを行なった場合、個体によってはネックが負荷に耐え切れず壊れちゃうかも知れません。あらら (ノ_・。)



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個別報告2件

4/20 ヨコハマ曇り空。

写真は本日出荷済みのOさんのレスポール。フルチューン内容ですが今回はフレット周りは取り敢えず問題ないので手を加えていません。またテールピースも位置移動は無し。但しジンクからアルミ製に変更しております。
例によって様々な手を加えた結果、本来のレスポールらしいサウンドの楽器に生まれ変わっています。
既に音のクオリティの高さが感じられ、更に3ヶ月もすれば一段と本格的に鳴り出すはずです。
楽器本体は非常に上質なサウンドでアウトプット出来ますからOさんの望みのサウンドに関しては残すところ機材関係の充実次第でしょうね。勿論、奏者の表現力自体が試される事は間違い有りません。

もう一枚の写真は立川のベーシスト・Uさんオーダー分の55B-TJのボディ本体で、板材から燻煙処理を行なってから外周切り出しを行ない、更に試奏用の5弦のネックを使用し仮マウントして全ての位置出し確認からキャビティ加工も済ませの下地処理までいっきに終了させました。密度感の素晴らしいバスウッド素材です。既に製作済みのトリプル・J仕様の専用ピックガードを仮乗っけしてのショット。

ちなみにピックアップ・キャビティが黄色いテープでマスキングをされているのは塗装後の燻煙処理でより効果が行き届く様に座グリ部分に塗膜が出来ない様に覆っているのです。燻煙処理時にマスキングを接がして処理すれば塗膜の無い生地部分からより深く効果が行き渡るからです。
こうした事もかれこれ30年近い燻煙処理の経験から生まれたノウハウでもあります。

5弦ベース関係は現在はやっと上がって来たtmp専用規格のCF指板と接合する為にネック本体用のイタヤカエデ材の切り出し加工を行なっていまして梅雨入り前に狂い出しを行ないながら徐々に形状加工を済ませるつもりでおります。お楽しみに。

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個別報告2名さま

4/19 ヨコハマ昼頃になって晴れ間が出て来てます。

予定を変更せざるを得なくて結果、今朝から港区のMさんと練馬区のTさんのメンテナンス作業を終了させ出荷準備まで整えました。お二人共に明日の到着です。

写真は何だか見た事無いモノでしょ?
これはネックの加工工程の中で中削り段階で使用するネックグリップ加工用の特殊木彫ヤスリでヤスリ製造の専門業者さんに頼んで特注製作して頂いた物です。

半円筒系の内側には台直しカンナみたいな半円状の刃が幾重にも続いている特殊構造のものです。
ワタクシはこれをネック製作行程の粗加工の次の段階でグリップ形状の中加工で使用します。慣れないと扱いづらい面もありますがこれを使用すると半円形断面で直線的に延びるグリップ形状に直線精度が出し易いのです。

握りが悪いネックの方が圧倒的に多いのが製品の実情ですが、それは握り形状だけでなく直線精度が悪いのが大きな要因なんです。グリップ精度を高めるには作業者自身がまず「いいグリップとは」それをよく知っている事です。そうした作業者ならこのような木彫ヤスリの有効性がよく理解出来る事でしょう。今回は内側のR寸法の指定と握り部分に取っ手を溶接してもらいました。

以前、メーカーさんのアドバイザー的な仕事依頼時にもこうした特殊な工具の使用を先方にお勧めするのですが、特注の為にかなり単価が高いので現場用に採用されたことは一度もありませんね。
またこうした特注工具は一般人がオーダーしても受け付けてくれないです。


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個別報告

4/18 本日のヨコハマは曇り空。湿度もいつもよりは高めです。

写真はチューン途中のOさんのレスポールです。
塗膜ファイリングを終えて本日は磨き出しからセットアップ作業がスタートしています。塗膜厚も落ちて良い響き方をするようになってますしユーズドとは思えない美しい感じで仕上がっています。

これより所用が出来た関係で作業はここまで。明日が外出日であさってには完成出来る見込みです。
もう暫くお待ち下さいませ。

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まとめ報告

4/16 ヨコハマ快晴。今日も風強め。地震も有り。ン?今日って土曜日か。

写真はTELESA-SMM/WHがMさんオーダー分、TB-4FL(港区Mさん分)共々塗装の中塗り段階がほぼ終了しました。この後、塗膜硬化後に中塗り段階での表面研磨を行なったのちにトップコーティングに進めます。
ギブソンのLP-Stdは町田市Oさん依頼のフルチューンナップでヘッドの塗膜も硬化しましたので全体の塗膜ファイリングを本日行ないました。若干マッドに映っているのもそのせいです。
週明けから磨きとセットアップに移行します。

新たなtmpの5弦ベースとしてデビューさせたのに名前が無かったので本日「55B」と名付けました。
この5弦はこの度の大震災後に誕生した様なものです。
今回の震災では電源周波数が国内で異なる為に西日本からの電源供給がカバー出来なかった事で国内が混乱に陥りました。国内に2つの電源周波数が存在するなどたぶん日本くらいなもんでしょう。何と無計画な話。

自然界に存在する様々なサウンドの基音や音楽のチューニング・ピッチにも整数倍関係にある55hz電源であれば、現状の50/60Hzのどちらの規格の電化製品でもトラブルなく対応可能ですから、これを機に日本の電源周波数を統一しましょう、と随分前から政府にも東電にもメールにて提案済みですが、担当者が目を通したかどうかも分かりません。
現状では問題なく稼働している関西の電源を55hzに変換すれば、そのまま関東域にサポート供給も可能なはずです。たぶん色んな事をあーだこーだ言う人が出て来るでしょうが、ガタガタ言ってないでやってみりゃ分かるからやれ!(^O^)

政府も電力会社もこれだけ経済的な損失含め大打撃を被った電源規格問題をこのまま何の手も加えないままならそれこそ愚かだと言わざるを得ませんね。

とまあ、55hz提唱者のワタクシと致しましては今回の5弦ベースには55が付いた名前にしたと言うだけでございます。(^^ゞ

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お薦めカスタマイズ

4/15 ヨコハマ晴れてますが風強し。

写真は気ままに製作中のTELESA-AAセミホロウP-90Wですが、今回はtmp特性の3つ穴仕様のコントロールパネルを使ったカスタマイズを行なっています。
写真では確認しづらいかもしれませんが、トグルSWがピックガードの先方向に取り付く仕様になっていまして、SWクラフト製のショート・トグルSWによるピックアップ切り替えで、コンパネ部分ではマスター.ボリューム+ローカット・ボリューム+マスター・トーン仕様となっております。
@トグルSW位置はこのTELESAの様に22フレット位置の横延長の位置がいいですね。

P-90仕様ではLCVを8程度まで絞ると丁度ストラトのシングルのフルボリュームレベルに出来ます。
ハンバッカーの場合でしたら7程度で同じ様な効果です。
勿論、更に絞り込めば更にシャープなサウンドに変化し出来ます。また、tmpのLCV回路は単にローカットされるだけではなく、絞った時の音質もとてもいいです。
ハンバッカーのコイルタップ・サウンドはか細過ぎてアンサンブル中で掻き消えてしまいがちですのでコイルタップはお薦めしませんが、ローカットでの絞ったサウンドは音に腰が有りますのでコイルタップ・サウンドよりずっと音楽的な使えるサウンドが得られます。

このカスタマイズ回路は通常のテレキャスター・モデルで、フロント・ハムorP-90仕様の個体のカスタマイズに適しておりますね。トグルSW仕様化加工(本体とピックガードにトグルSWキャビティ加工)を施し、tmp製特性コンパネに交換し、LCV用のCTSポットとコンデンサーを追加してのサーキット弾き直し作業となります。この場合ノブも1ヶ追加となります。
*基本、ヴォリューム&トーンは元のポットを流用。

ちなみに以前紹介済みではありますが、リヤーがノーマルのテレキャスター・リヤーシングルの場合、あえてトーン回路をパスした方がぐっとパワー感と音抜けが増しますのでリヤーTLシングルの場合はリヤーのみトーンのバイパス回路をお薦め致します。

上記のカスタマイズ化作業はパーツ代込みで¥25.700+TAXで可能です。ご希望の方はメールにてお申し込み下さいね。

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取り敢えず

4/13 ヨコハマ春らしい一日。

今日は塗装作業と新しいtmpの5弦ベースに就任決定したモデルの最終形状のテンプレート製作を行なっていました。写真がその外周とピックガード用のテンプレートです。写真のモデルはトリプル・J仕様です。

4弦のトリプル・Jは現在某ベーシストの元に試奏貸し出し中ですが、これがまた今回に限らず、非常に評判よろしいのでございます。
際物扱いを日本では受けがちな仕様ですが(最初のトリプル・Jの製作は30年近く以前)言ってみればストラトのベース版みたいなもので、この仕様こそがメインであっても何の不思議も無い設定です。

実際、現在貸し出し中のプレイヤー・コメントも、ライブでもレコーディングでも非常に使えるサウンドが多彩に得られる、この楽器こそこれからのメインベースに成りうるのでは、とコメントを下さっています。
弾いたプレイヤーさん方々が皆同じ様な評価を下しています。

しかしながら、こうしたアウトロー的な楽器に対して日本人は有名人が使わないと受け入れなかったりしがちですが、この使えるサウンドのオンパレード見たいな新しいピックアップ・システムと比類無きレベルのパッシブ5弦こそがワタクシが世に出したいベースであります。

取り敢えず、世の評価なんてものは先になって付いて来る物ですから先に行ってお待ちしてましょ。
(^ ^)/

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