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経過報告 国分寺のIさん その2

5/23 Iさんの作業の経過報告ですが、ひとつ前の、その1からお読み下さい。

その1ではブロック加工まででしたが、ここではまずネックのジョイント部への埋木加工。
1枚目の写真はバラした状態。

そしてピックアップ・キャビティに埋木加工を施しますので一旦付着した塗料を削り飛ばします。
2枚目の写真(ネックポケットは既に埋木加工済み)PUキャビティの塗料を取り去った状態。ボディのすぐ上に映っているのが埋木材の一部。全部で5ピース構成。

次にはまるで寄木細工みたいですがボディ中央部に腰と粘りの強い素材で埋木加工。(3枚目の写真)これをキッチリ行なうのは結構な手間です。今回は6ミリ程の材厚で埋木加工しております。これだけでもボディ中央部でのネックとボディの振動循環が確実に向上します。
深い座グリ加工がなされていた個体にダイナミクスを得られる様にするには重要な作業です。

ここまで終われば、後は燻煙処理を2セット程行なうのみ。後はリセットアップですからね。
どう考えてもこれで鳴りが向上しないワケが無いじゃない、ってところまではしっかりツボを抑えるのが今回のチューンのポイントです。

音が薄い楽器、鳴らない楽器には必ずそれだけの理由がありますからね。しかもひとつや二つじゃなくて必ず複数箇所です。この個体もネックとボディの接合部が深いところまでボディがえぐられた形状の為にネックプレートも小さく結果的にダイナミクスが犠牲になっています。そこは必ず他の部分で少しでもそれを補ってあげなくては行けません。サウンドはトータル的に得られる結果ですからね。
それが今回の作業内容の基本になっています。
埋木加工追加などで工賃合計は¥11.8000+TAX予定です。Iさん完成をお楽しみに。

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個別報告 国分寺のIさん その1

5/23 ヨコハマ雨のち曇り空

写真は確か国分寺?にお住まいでしたよね。そのIさんのご依頼でフジゲン製のカスタム・ギターのチューンナップ作業です。
ダイナミクスが薄い、音が軽い、などの点を解消して欲しいとのご要望。
但し、いずれはtmpのカスタムギターをオーダーしたいとの事でもありましたので、そこそこの金額で済ませたい、それもご希望として作業内容を決定しました。

まずはネックの仕込み設定変更、トレモロのブロック加工を行なって弦のボールエンド位置を変更、バラしたらピックアップ・キャビティが弁当箱スタイルでこそ有りませんでしたが、かなり深い座グリ加工でしたので急遽キャビティへの埋木加工を追加、そしてコントロール部ではハム用のミニSWを除去してLCV回路を追加しての再配線処理、以上が主立った作業です。

この個体にはウィルキンソン製のトレモロがマウントされていました。このモデルはスムースなアーミングが特徴では有りますがドンシャリ系なサウンドとローエンドが薄いのが欠点。まずは本体をバラしてからトレモロ・ブロックにスチール製シャフトを打ち込んで、ボールエンドの止まる位置を変更します。これで結果的に弦の全体弦長が延びてダイナミクスが増加します。

この個体作業の報告は2つに分けますね。まずはバラした直後とブロックを作り替えたばかりのショット。
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振り出し

5/21 ヨコハマ晴れ。夏みたいです。

外での生地研磨作業してますと、もう夏と同じで汗だくになりますね。
なのにゴキゲンなのはワタシが異常だから?(^ε^)

写真のTELESAは塗装途中のトラブルでやり直しした個体です。やっと下地が出来上がりつつあります。
これで振り出しに戻った感じです。急な突風一発でゴミが付着してアウト!になって、やり直して元に戻すだけでもここまで日にちが掛かるんです。ですから塗装のやり直しはビジネス的にも命取りってことです。

このボディ用のネックも本日生地仕上げを済ませて塗装の下地処理に入りました。05年に生地の粗加工で寝かしてあったメイプル指板仕様のスロープヘッド・ネックです。
長期間の燻煙処理で煙灼けした生地なので部分的には落とし切れなくて黄化したままの部分もありますが、だからって削り取ったら形状が変化してしまいますから落とすにも限界があります。
この際そんな黄化なんか気にせず塗装処理に移行。だってね、燻煙したんだから、そりゃ灼けるわ。

 さあ、来週も元気に行きましょう。o(^-^)o

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個別報告その他

5/20 ヨコハマ快晴。
今朝、アマゾンで購入したデジカメのケーブルが到着しましたのでチェックがてら写真撮影しブログアップしています。

この時期になると毎年悩まされる塗装時の虫の来襲です。ぶ~ん

写真は塗装中の55B-4ですがネックポケットの4弦側断面に蚊が付着してるの分かります? ラッカーコーティングした直後、飛来したこの蚊がここに止って塗料で身動き出来なくなってしまったのです。

この時点で取り去ろうとしますと塗膜がぐちゃぐちゃになったりしますのでご臨終するのと塗膜が硬化するのを待ってから取り去って塗装の修正を行なうのですが、胴体だけ取れて足だけが6本塗膜表面に突き出て残る場合もあります。八墓村かっ!(>_<) 
更に場合によっては羽を広げた状態で付着したりしますので見つけた時点でガクーッ!っと来ます。(ノ_-。)
頼むよ、ほんと・・。でも殺虫剤は撒けないんですよね、塗装への影響を考えると。
出来る事なら蚊を含む虫の世界で通達を出して欲しいもんです。
「危険故に tmp 周辺の飛行を禁ずる!」って。

もう一枚の写真左のSTELAは東池袋のNさんの以前にカスタム製作した針葉樹材の個体でして。これがまた通常は避ける根っこ材を使っちゃったもんですから結果的に強烈な目痩せが入ってしまったのでボディだけ別個体に作り替えているのです。

メーカー製造では材木屋さんから既に製材された材を購入して形状加工して行きますが、ワタクシの様に純粋に板材から単品製作する場合は切り倒した丸太を板材に挽き割ったものを入手し、そこから全ての製作行程を踏まえて作業が進行します。

そうしますと入手した素材は木を切り倒して残った切り株がおよそ人間で言うと膝小僧あたりまで地面に残り、その膝小僧から上部数メートル部分を入手するケースが多いのですが、製作経験から膝小僧から腰辺りの50~60センチ部分はめったに製作には使わないんです。
なぜならこの部分までは木全体を支え続けて非常に負荷を負って成長した部分なので強靭なのですが楽器向きの響きをする部分では無いからです。
でも捨てちゃうのは勿体ない、出来れば使ってやりたいって気持ちが出るんですよねえ。

とにかく、このケースではその部分を使いたくなっちゃったんですね。
腰の強さは抜群ですからね。でも結果的に無償で作り直す事になってしまいました。(w_-;
強靭な繊維質のこの針葉樹の根っこ材は冬目が一段と硬く、柔らかい春目との差で木材の乾燥工程で裂けたり割れを起こし易いのですが何とかこの個体は完成形まで持ち込む事が出来ましたので通常通りラッカー塗装を施したのですが、燻煙処理によって完成後も目痩せがさらに進んで行ったのでしょうね、
その木材の動きに表面の塗膜がついて行けなくなって表面全域にクラックが出てしまったのです。

やっぱり危険だわ根っこ材は・・と反省しきり。やはり基本は大切。
写真の新しく作り直しているボディも今回NGとなった素材と共材(同じ木)で、その上部に位置する個体材です。ですからNG部分が膝から腰までの長さ部分で、その真上の腰から肩口までの間の材だと言う事です。今回は何の問題も無く作業は進んでいます。
実はワタクシの経験では材木はおよそ50センチ毎に材質が変化して行きます。これは丁度エレキギターやベースに必要な単品の長さなんですね。要するに一枚の板は根っこから上部に50センチ移動する毎に性質が徐々に変化して行くという事です。
その事をカスタム製作では狙った音作りに反映させて素材選びを行なうのです。

こうしたノウハウは量産工場勤務ではなかなか経験出来ない事です。失敗含めた経験こそが判断力を身につける手段とも言えます。まあ、Nさんの件では失敗しましたけどね。これでおよそ15万円以上の損失が出ますが、この痛い経験が二度と余計な欲を出さない歯止めになりますね。(;^_^A
Nさん、もう暫くお待ち下さいね。


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携帯で撮影

5/19 ヨコハマ快晴。夏みたいです。( ̄▽  ̄*) いいわ。

壊れたデジカメのケーブル到着までiPhoneで撮影してみます。
ちょっと画面が暗めだけど、けっこうキレイに撮れてる様ですねえ。

やはりTELESAとTB-4のカスタム2本は最後の燻煙で再度目痩せがうっすらと入ったので、もう一度トップコーティングし直しました。まあ、仕方ないです。いい仕上がりにしなくちゃね。

皆さんが通常楽器屋さんで目にする既製品の多くがラッカーフィニッシュであっても下地がウレタン仕様が多いので、ある程度の塗膜厚の製品に見慣れてらっしゃると思われます。
フェンダーやギブソン製の60’sまでの楽器と70's以降に生産された楽器の同じモデルでの塗膜厚の違いも既にお気付きかと思います。
もっと分かり易く言えば、50'sのヴィンテージ楽器の塗膜厚の薄さもご存知ですよね。手に触れた事の無い方もいらっしゃるかな?
 
ここはご承知のこととしてお話ししますと、あの薄さも元は(吹き付けた当初)は5倍以上の塗膜厚はあったんです。経年変化で素材も枯れ、塗料も気化して塗膜が痩せ込んだ結果で薄い塗膜になったもので最初から薄かったワケでは有りません。とは言っても現代の楽器の塗膜よりは薄かったわけですが。

また、古典楽器に於いてはニス仕様ですから更に薄膜です。まともな古典楽器でしたら指で表面を摩ると指紋の摩擦抵抗だけでトップ材が響く程の薄さが目安です。要するに皆さんが普段目にしている製品の塗装の塗料と塗膜厚は楽器としては柔軟性に欠けたぶ厚過ぎる塗装仕様です。
ちなみにニトロセルロース・ラッカーにやったら拘ってる人を見かけますが、何~にも特別な塗料じゃないですからね。ホームセンターで大量に売ってる缶スプレーだってニトロセルロースはゴロゴロ有ります。あれは特別にいいから使ってるんじゃなくて乾燥が早く肉付きが良いので作業性がいいから使うんです。でも塗膜が硬めなので厚く吹くとドンシャリ系傾向が出ますから要注意ですね。


エレキ系の楽器を古典楽器の製作家などが「まるでオモチャだね」って上から目線で言うのも、まず塗装がポリであったり、ぶ厚い塗膜であったりする為です。
「これでまともに木が響くわけないじゃないの」って事です。でも皆さんはそうした塗装品に見慣れちゃってるので大して違和感が無いんでしょうね。

こうした塗装仕様になった経緯としては世界中にマーケットが広がったメーカーでは量産体勢で大量生産した楽器を世界中のどんな気候風土の国の楽器屋さんに発送し展示されても、傷が付きにくく目痩せも起こさない様にする必要があったからです。その為に量産し易く丈夫な塗装仕様で生産せざるを得ないのです。

本当の事を言っちゃいますと、tmpでの塗装工程でお話ししますと、一番最初の下地目止めに使用するラッカーのウッドシーラーだけで本当は充分なんです。それ以上のカラーリング層や中塗り、トップコーティング層などは本来楽器には必要が無いものなんです。
まあ、エレキはカラーリングが多彩であったり、楽器の扱われ方が粗いので保護膜が有った方がエレキ向きではあります。
tmpのラッカー塗装でも吹き付け完了時点ではヴィンテージ楽器の3~4倍程の塗膜厚はあります。
しかし、燻煙処理の影響でどんどん木部も塗膜も変化が進み、セットアップする頃にはヴィンテージ・ギターの塗膜の倍程度くらいまでの塗膜厚になっています。
*以前に行なっていたユーズド楽器に体するチューンナップではカスタム製作品の1/3程度の燻煙処理ですからまた話は違いますけどね。

まっ、参考までに。


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写真無しで

5/18 ヨコハマ快晴。塗装日和

本日は町田市のOさんのアイバニーズのカスタマイズ作業が終了。
本来はカスタム製作品の塗膜研磨の予定でしたが、Oさんの作業が急ぎ目のご希望でしたので先に行いました。
急ぎの作業は先にやってしまわないと落ち着かないんです。
神経を使いまくりの塗膜研磨作業に集中出来なくなってしまうからです。
ラッカーの磨ぎはちょっとでも気を抜いたらアウト!になる可能性が高いからです。ですから基本、来客予定が無い時に行います。気が散ったら痛い目に遭いますからねえ。

本日はデジカメのUSBケーブルがNGになってパソコンに写真を取り込めなくなってしまいましたのでケーブルが到着するまでは画像無しです。

それからワタクシのインフォメーション不足が原因かとは思いますが、スロープヘッドネックに作り替え作業は基本、tmpのヘッドロゴが入った楽器のみに対して行うバージョンアップ作業です。
他社メーカーさんの楽器には行えませんのでご了承ください。

@スロープヘッド化はネック設定変更だけで済む内容では無く、本体がtmp設定になっている事を前提としたヘッド設定作業ですので、基本tmpの楽器にしか対応していないのです。ご理解くださいませ。

また楽器の一部分だけ作業をして欲しいとのご要望にも残念ですが対応出来ません。楽器はトータルでサウンドが決定する物ですから、一部分だけをtmp設定にしてもベストな結果は得られませんので、ある程度のパッケージ作業である事が前提としてのトータル・カスタマイズと言う内容でチューンナップ作業を行っておりますので、それが受付の前提と成っておりますことをご了承くださいね。

以前からたまにいっらっしゃるんですが、自分でパーツを集めて組み上げ、作業が自分では出来ない部分だけをtmpに依頼しようとされる方がいらっしゃいます。まあ安上がりに済ませたいのだと思いますが、そうした依頼にはお応え出来ませんので。勘弁してください。

以前からこうした説明を幾度かさせては頂いているのですが、それでも「○ ○ だけやって欲しい」と依頼が来ることが有ります。もっとぶっちゃけた言い方をすれば伝わり易いのかもしれませんね。

ぶっちゃけた言い方をすれば:
部分的にtmpで作業したに過ぎないものや、場合に依ってはご自分で手を加えられた楽器までを「tmpでチューンした楽器」とは言われたくないのです。
例えば、絵を自分で描かれていて、うまく自分で描けない部分だけワタクシに依頼して絵を完成させ、これはマツシタが描いた作品だ、と言われたらどう思われますでしょうか?
この部分だけ頼みますよ!って事はこちらからするとそれと同じなんです。tmpは修理屋じゃないので正直、受けたくないのです。 これで伝わりますかね? 宜しくお願い致しますね。

カスタマイズ

5/17 ヨコハマ雨天。

本日は55B-4のネック製作と写真の5弦ベース用のブリッジのカスタマイズ作業でした。
後は初めてこちらに来られた方のチューンナップ依頼の応対のみで本日は終了。

カスタマイズのベースとして取り寄せたのが、ゴトー製205B-5と言う既製品のブリッジ。
このブリッジを試作のBB5にマウントするためです。
tmp仕様に変更する為に4カ所手を入れています。まずはブリッジ・プレート厚の変更、そしてサドルのボトム形状変更、サドルの上下アジャスター用のネジを特注規格品に変更、あとブリッジエンドの弦穴サイズ変更などです。
どれも見た目にはカスタマイズ前と大差ない仕上がりとなりますが、結果である出音が明らかに違います。
まあ、違いが出なければやるワケないですが。(^ ^)

既製品は最もオーダーが出るメーカーさんの仕様に応じた作りになっている為に、更にその上のレベルに持ち込むには手を加えるしかありませんから面倒ですが一カ所づつ手作業で行ないます。

明日は晴れてくれるそうなので助かります。本日初めていらしたIさん、お疲れさまでした。
完成までお楽しみにお待ち下さい。



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幾度やっても

5/16 ヨコハマ晴れには晴れてますが午後から曇り出しました。
明日は雨が降るそうなので午前中しか塗装は出来ないと判断してトップコーティングがまだ必要な個体のみ塗装を行ないました。写真がその中の1本でバスウッド材の55B-JJ(チャコール・ブラック)

そして朝一からセットアップが近づいているカスタム2本に最後の燻煙処理を行ない、塗膜の完全硬化を進めています。

この2本はTELESAとTB-4ですが、TELESAがトップ材、そしてTB-4はソリッド仕様での針葉樹材ですから、この最後の最後の燻煙処理が怖いんです。
ここまでの充分な燻煙処理で目痩せもさすがに収まるだろう、というところまで燻煙処理を済ませているのですが、この針葉樹材はスプルースの倍くらい冬目と春目の硬さの差が激しく出る素材でして、柔らかな春目と硬い冬目で目痩せ具合が極端に異なる為、最後の燻煙処理で更に春目が痩せた場合、最後の塗膜研磨が行なえなくなってしまうんです。
そうした極めて扱いが難しい材ですが、スプルースを上回る豊富な倍音、音の張りや腰、そしてレスポンスの素晴らしさが得られるので、普通の素材の2割程度のコストアップではまだ見合わない程、面倒な素材でありますが、何度苦労させられても使いたくなる素材なんです。


とにかく、もし今回の最後の燻煙処理が終わった後でまだ春目の痩せが込んでいた場合、全体の燻煙によってまとわりついている煙の脂膜をキレイに落としてから再度コーティングを施す事になります。
何と言っても、ポリ塗装のユーズド楽器ですら燻煙後は目痩せするくらいですからね、ましてや新品素材の針葉樹材ですから更に目痩せが起きても何の不思議は無いわけですが、作業者としては正直辛いです。

ここまで何ヶ月も掛けて塗膜を作って来たわけなので、更にコーティングをしなくてはいけないのは出来れば避けたいのが正直なところです。でも、ダメならもう一度コーティングしなくちゃねえ。
(-。-;) 燻煙庫から出してその具合を見る時が幾度やっても怖いですわ。


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経過報告 

5/14 ヨコハマ快晴!嬉しいですねえ、この天候なら文句無しで塗装作業が進められます。

カスタム製作中のTELESAがトップが針葉樹だけあって、目痩せが若干出て来ましたので急遽もうひと膜トップコートを重ねました。よってTB-4は来週から研磨作業に入りますが、このTELESAはそれよりももう10日程の遅れが見込まれます。

もう一枚の写真はフラットヘッドの4弦ネックから55B-4のスロープヘッド・ネックを作る為の途中作業なんですがヘッド裏が焦茶でしょ。実はこの個体はかれこれ5年以上も前から寝かしてあった個体で度重なる燻煙処理でこんな色にまでなっちゃってるんです。ヘッド裏以外は本日グリップ加工と研磨で元の地色が出てますが、こんなにも灼けるんですよ。ですからカスタム製作での燻煙処理は処理自体も手間ひまが掛かりますが、単に生地磨きだけでも倍以上の手間が掛かります。
こうしてたっぷりと燻煙処理をされた個体は通常乾燥の15年後程度の状態に既に新品でありながらなっています。燻煙をしなければ本当に楽器が鳴り出すまでそのくらいはフツーに掛かりますからね。
tmp製のカスタム楽器の他製品との大きな違いのひとつがそこにあります。
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ところで、本日は息子がヘルプに入ってくれて助かりました。
庭での作業中に空を見上げたら薄く地震雲が出ておりましたので、息子に「アレが地震雲だ。あの出方だと震源は深めだろうから東京/横浜でせいぜい3~4程度。震源地までは分かりかねるけど震源地でマグニチュード・5~6かな。雲の並び向きからして内陸部か東海沖の可能性もある。早かったら今日の夕方か夜、もしくは明日には来ると思う」なんて会話をしました。
でも息子が返った後、もう一度空を見たらうっすら出ていた地震雲は消えていました。これなら来るにしてもきっとちっちゃい奴だな。

息子は現在、超メジャーなアウトドア用品ブランド・ショップに勤めている程のアウトドアー好き。
作業ついでに雲の見方を教えてやりました。 これも伝授?(^ ^)

個別報告 ギターのOさん

5/13 ヨコハマ晴れてはいますが蒸し蒸し状態。

カスタム系がストップしてますのでチューンナップ依頼の作業が早く手を付ける事が出来ています。
写真のチューンド・TLも無事フレットファイリングを終了して完成。本日出荷されます。早いでしょ(^ ^)

LCV回路を組み入れた今回のカスタマイズは弾いてみれば、その使い勝手の良さはすぐお分かり頂けます。
リヤーはボリュームのみが絡んでいるだけですからLCVもマスター・トーンもパスされています。
結果、リヤーの音質自体が向上してます。
フロントの太いシングルサウンドであるP-90もLCV を7~8程度に絞ればリヤーとキレイにバランスした音量にフィックス出来ますし、ミックス・ポジション含め、使える音でのバリエーションがいっきに広まります。
このカスタマイズは他の皆さんにもお勧めします。弾いていてホントに楽しいです。

Oさん、一段と弾き手に弾く気を起こさせる楽器になってますので到着をお楽しみに。

今回の震災以来、ブログのカウント数が毎日平均が丁度1000人程度であったのが、翌日から800~900弱にまで落ちています。東北地方の方々の大変さがそこからも伝わって来ます。助け合いましょうね。



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