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経過報告&追求

7/23 今日も夏日となりました。でも暑さは然程でもなかったですね。

写真のレスポールはHさんのチューンナップ作業。ペグロケーション変更を済ませてヘッドトップをブラックで潰した直後のショット。最後の最後でフレット打ちしますからね。お楽しみに。

他の写真は今日はなんだかいい感じだったので開発関係をグイグイ攻めました。
完成したお手製のヘッドピン・ルーターテーブルで実際に加工してみたら、これがスンバラしい精度。
仮に中古のピン・ルーター買ったら最低でも50万前後はしますから、その分予算が浮いた様なモンですから、いい仕事しましたわ。(^O^) 早速New-CCRを切り出しました。

とは言え、気をつけないと毎分1万回転以上のルーター歯が剥き出し状態ですから、もし触れたら簡単に指の1、2本はすっ飛んで行きます。

調子に乗ったついでにNew-CCRのオーバーエッジのトップ板もf ホールのデザインついでに仕上げてみました。パーフリングも入れちゃいましたから、このトップは後でエッジのラウンド処理を残すのみ。
このトップ材の仕様はホロウモデルでL-5/バードランド系のトーンメイクに打ってつけです。常識はずれにリアルなフルアコのトーンを作れますよ。

ここまで来ればNew-CCRの設計はもう出来ちゃった様なモンですが、実際には細部追求の繰り返しでボディ加工用のテンプレートだけでも十数回は作り直しましたね。

ちょっと分かりづらい点かもしれませんが、レスポール系のボディシェイプに対してシングルサイド・ペグロケーションのヘッド/ネックのデザイン処理は非常に難しいのです。みんなギブソン系のボディシェイプには3×3のヘッドを見慣れちゃってますからね。でも既に3×3のヘッドデザインでは逆にしっくり来ないところまでボディシェイプは独自の佇まいを備えるに至りましたし、3×3レイアウトでは今回のtmp設定でのバランスやベンド感は得られないのです。とにかく難しかった。

最初は違和感を感じるかも知れませんが、先の先まで見越して設計した楽器ですからそのうちしっくりと来るでしょう。このギターもワタクシの代表作になるんだと思います。完成をお楽しみに。

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個別報告 その他

7/22 子供達はもうすぐ夏休みですね。
子供達には沢山遊びなさいと言いたいですが、放射能の事を気にする親御さんも多いでしょうね。大人として子供達に大切な環境を汚してしまって申し訳ない気持ちです。ごめんね。

写真はベーシスト・RK氏オーダーの55B-5/TJ です。奥深~いブラックの面構えがイカしてるでしょ。
Rちゃん、そろそろトリプル・J仕様のPBを戻して下さいましね。

他の写真はヘッドピン・ルターテーブルの製作ショットです。無事に完成させましたわ。あ~疲れた。
お手製はいいんですけどね、結果的に精度が出せなきゃ意味ないので神経使います。
ヘッドピン部分はL字のステンレス金具とな~んとギター・ハンガーをバラしてアームバーの部分にガイドピンを仕込んで製作したモノなのです。楽器屋でギターハンガー見た時に「んん、あっ、コレ使えるわ」ってピンと来て購入して置いたものなんです。

まあ、ギターハンガーを見て、ピンルーターのガイドバーに使えるって購入する人もフツー居ないでしょうねえ。(^O^)
ワタクシの場合、いつも色んな創作イメージが浮かぶので、何か全く別な物を見て作りたい物とそれとを結びつけて入手したりする事が結構多いです。

そろそろ5弦ベースのネックの生地仕上げをしなくちゃいけません。早くも夏休みの宿題かな。(^ ^)



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経過報告 その他

7/21 ヨコハマ曇り空。

いきなり気温が下がって調子狂っちゃいますね。
写真はHさんのレスポールのチューンナップでヘッドに直接ロケーション位置出し中。元のペグ穴を埋木しロケーションをし直すのですが、その前にネックのセンターの延長上に在るべきヘッドのセンターに少々ブレが生じています。

ペグのロケーションはあくまでネックセンター延長上に適切に配すべきものですから、このままですとリロケーションした時点でロケーションのセンターと、ヘッドのセンターに当然ながらズレを生じる事になりますが、これは致し方ないのでこのまま正しい位置に加工し直します。

もう一枚の写真は板材から設計に応じた形状に切り出す際に、これまではラインにギリギリまでノコで追い込み、最後に大型のハンディールーターでテンプレートに沿って切り出し加工していたのですが、この方法は手っ取り速いのですが、4キロ以上有るルーターを安定させて引き回すのはかなり難しく、危険な作業でもあります。結構な腕力も必要ですしね。
長年この作業を行って来たワケですが腕力は徐々に衰えつつ有るので、怪我や失敗を避ける為にも、この際お手製でピンルーター・テーブルを製作して楽して安全な加工方法で行こうと決め、製作に取り掛かったのが写真で、まだトップテーブルを製作する前のショット。

材料も全てホームセンターで売ってる物を流用加工して独自なルーターマシンを作っています。楽器製作の半分はある種、治具製作でもあります。市販品に楽器製作向けの加工マシンなどある筈も無いので、全て自己流で精度と安全性も兼ねた製作治具を作って行く事が大切なんです。
この製作中のルーター・テーブルは手作りのヘッドピン方式ですが、新品購入すると百万以上はする中型のピンルーター・マシンと仕上がり精度は殆ど変わりません。買えなきゃ作っちゃえって事で。
要するにギターを作りたければ、作る為の物も自分で作れなくちゃプロにはなれませんよ、と言う事です。

メーカー工場の様にNCルーターや加工機械が揃った環境でなければ製作出来ない技術屋さんが増加する一方ですが、いざ彼らが独立すると限られた資金や環境下での製作の困難さにすぐに行き詰まってしまうのも、製作環境全てを自分一人で立ち上げた経験が無いからです。
結局は創意工夫の積み上げの上に完成品が成り立っているわけですからね。

こうした製作方の違い、加工段取りの違いも完成した楽器のクオリティにモロに直結しています。
ですから楽器は製作者によって同じモデルでも完成度は大きく異なって来るのです。
仮に、初期のギブソンやフェンダーと同じモデルを同じクオリティで作れる様になったところで、大した意味は無いでしょ? だって完コピ出来ただけってことですから。
少なくともワタクシには完コピなど無意味です。

お弟子さんを取らないのはなぜなんですか?とよく聞かれます。
「手工楽器はそもそも製作者個人そのものなんです。その本人が死んだら同じ楽器を作れる者も二度と現れない、そー言うものなんですよ。だから師匠が居なくちゃ楽器を作れない様な弟子が何人居たところであまり意味は無いんです。」って答えています。 だって、本当の事ですからね。(^_^)

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台風よ 福島には向かうなよ〜

7/19 台風のお出ましで作業どころじゃありませんな。

まっ、ナデシコジャパンの快挙の余韻でご機嫌な気分ではありました。
それにしても夏到来で食欲が増加しちゃって、夏に太っちゃうんですよねワタクシの場合。(^_^;)

New-CCRの試作を旧CCRの予備在庫で残っていたボディを利用してやろうと思っていたのですが、考えたらネックの端末設定が異なるので旧CCRボディは使えない事に気付き(気付くのおそいわ)急遽、試作用のボディ材の準備に取りかかっています。写真はトップ材用にフィギャードメイプルをセンター・ブックマッチで接いでいるショット。

ご覧の通りトラ目が結構出てますが、ソフトメイプルまでいかないにしても密度が高い素材では無いです。これがソフトメイプルのトラだったり玉目だったらtmpでは使わないのですが、ある程度の密度があれば他所と違って燻煙で密度結束が2割は高められますし、折角余っていたのでこの際使ってやろうと。
市販品で、うじゃうじゃの木目のネック材の楽器をたまに見かけますが、ま~ず選ばない方が賢明ですよ。よっぽど密度が高く、たっぷりシーズニングし丁寧に製作された個体でなければ、不安定でトラブルが多いネックと思った方がいいです。まあ、細い09ゲージ張るんでしたらまだしもですが。
とにかく基本的な話ですが、エレキはギターもベースもそもそも構造上の無理が有り過ぎて、天然木では安定しなくて当たり前な構造なんです。皆さんはそれを見慣れちゃってるから疑問に思わないだけで本来設計的に無茶な構造なんです。くれぐれもその点をお忘れなく。

今回の素材の使い方は5ミリ程の厚でトップ材とし、バックをマホのオーソドックスな単板仕様で使う予定です。もう一本はバスウッドの単板仕様で考えています。チューンO+TPスタイルの楽器でバスウッド材仕様というギターはめったに無いのですが、イメージしているサウンドの中の1種に適合出来る筈なので使ってみます。
但し密度が高い個体素材じゃないとチューンOブリッジ仕様には使えません。素材が柔らかいと2点支持構造では音も分離せず、支柱であるスクリュー自体が前方に傾いてしまうからです。
更にはお得意のセミホロウ仕様のNew-CCRも試作します。

チューン途中のレスポールはネックの塗装がかなり硬化して参りましたのでそろそろフレット打ち作業の準備に取りかかります。


取り敢えず、台風が福島の原発を襲わない事を願うばかりですね。
台風シーズンの対処が遅れて原発またしてもエライ事になってます、じゃ~困るよ!東電も政府も。

ニュース見てると信じられない事が連発してますね。放射能濃度の高いワラを食った牛の肉が全国に出回ってる。放射能が各方面に飛散した事くらい分かってるんだから飛散した地域に寝かしてあったワラに影響してる事くらい当たり前なのに、そのワラを地域で計測チェックしていなかったなんて、まったく信じられない。ウチだったらそんな行政担当者その日のうちにクビにするわ。

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世界一を目指した者だけしか世界一には成れない

7/18 いや~ ナデシコジャパン やってくれましたっ!

ちっちゃな身体でよーく頑張ってたねえ。気持ちの強さで最後は勝ち取った勝利だったね。

やっぱり世界一を目指した者だけしか世界一には成れないね。
人それぞれ、自分と言う人間の最高の姿を追い求めて生きて行かなくちゃね。

自分の中の一番良いところを最も引き出せた生き方をした人それぞれが世界一だもんね。

彼女らに負けない様に頑張らなくっちゃ。
あと何年間か、ギブソンにもフェンダーにも世界中の誰にも、この自分にしか作り得ない世界一官能的な楽器を作り続けます。 o(^ ^)o

ナデシコジャパンの選手達、おめでとう。そして ありがとう。

ちなみに、ワタクシ 鮫島 彩選手のファン。

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無題

大震災の被災地にワタクシの身内関係者から息子を含めて3名がボランティア活動を行って来ました。

息子は主に瓦礫撤去で被災地に泊まり込みで支援活動を続け、7月になって戻ってきましたが、それまでに経験した事の無いかなりキツイ作業の連続だった様子で、そのせいか少し逞しくなって帰って来たのが印象的でした。
また医療支援として参加した親戚の外科医の話では自衛隊による遺体捜索の現場は正に地獄の様相だったそうです。
何百もの遺体が泥沼化した足下に埋もれている為に、回収するにもその埋もれた遺体の上を歩かなくてはならず、精神的に病んでしまった隊員もいたそうです。また警察犬ですら、その数多くの遺体から発せられる強烈な腐敗臭で嗅覚がおかしくなってしまう犬が続出したそうです。

報道では伺え知れない悲惨な現場の姿。その間の政界の混迷する有様と言ったら現在の日本の不幸は正にリダー不在にあると言っても過言ではないでしょう。
一流大学を出て本来優秀なはずの政界人、電力界のトップ達、スペシャリスト集団のはずの原子力委員会、いったい彼らは誰の為に仕事をしているのか。
彼らに共通して優れているところが有るとすれば、それは己の利益権を確保死守することに長けている点かな。

まず、そんな彼ら自身に被災地の現場で復旧作業の実務に当たらせるべきでしょうね。パソコンを前にしてデスク上で世の中の事を知ったつもりでいたら大間違いだ。彼らとて頭で汗はかいた事はあるだろう、でも人様の役に立つ人間とは心と身体で汗をかいた人でなくてはならない。

同じく、椅子に座ってネットで情報を得て、それで何か自分が出来る人間になったと勘違いをしている多くの現代人もまた、行動力欠如に陥っているのだろう。

何かに興味を持っても、実際には何だかいろいろ大変そうだな、そういう試練修行めいたのはヤダな、すぐに結果が出せていい思いをできる仕事って無いのかな?そう考えた時点でその人間は自らの未来を失っているのだ。

心の筋力無くして何も成し得る事は出来ない。それは自ら鍛えていくしか無いのだから。

軽そうな扉ばかり開けようとせず、あえて重い扉を必死に開けようとしてみな! 
以前、息子に贈った言葉だ。

出荷のご案内 その他

7/16 今日も暑かったですねえ~ いい気分。

三沢氏のHさん、大変お待たせを致しました。ご依頼のグレコPBのチューンナップ作業を予定通り全て終了し、本日出荷させて頂きました。明日の18時以降の到着予定です。

尚、ピックアップはHさんのご要望を考慮して、あえてクライオ処理を行なっていないコイルのピックアップをマウント致しました。パワーは抑えめで70'sのいなたい感じで鳴らすには打ってつけ。
また弦は、いつもですとダダリオの045~105ゲージあたりを張るのですが、今回は在庫切れでしたのでインフィニティの同じゲージセットを張っておきました。現状より、よりタイトに鳴らしたいのならダダリオに変更してみて下さいね。

ボディが重いメイプル合板ボディですので暫くはしっかり弾き込んであげてください。3ヶ月もすればよりレスポンスと音抜けが向上する筈です。
今回のネック変更で、やはりスロープヘッド・ネックの設定はドンピシャで正解だな、とあらためて確認が出来ましたね。

ではHさん、到着をお楽しみに。

もう一枚の写真はワタクシの周囲にはフラをやってるオバさん方が結構いらっしゃいまして、ウクレレの調整をたまに頼まれたりします。断っても持って来るしね。(^o^;)

今回はコンサートサイズが持ち込まれて来たので、たまにはじっくりと見てみるか、とウクレレの設定チェック。
ふむふむ、tmpで設計するなら、ここはこうだな・・みたいに各所をラフ設定したのを簡略図に起こしてメモ。やはり伝統的なウクレレの設計構造もそれはそれでいいとは思いますが、自分で設計するなら変更箇所だらけになりますね。ちなみに、今回持ち込まれた個体は設定上、オーバーテンション気味。

ヘッドは勿論スロープヘッド構造での4弦シングルサイド・ペグロケーションで、トップ材もオーバーエッジ構造で作るでしょうね。内部もブロックエッジ構造は採用しないですしね。
根本的に各部を変更すればもっとバランス良く鳴るウクレレの製作が可能な事が分かりました。
かなり独自の設計のウクレレになるでしょうね。まあ、何年かして引退したらのんびりと作ってみてもいいなとは思います。

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経過報告 三沢市のHさん

7/15 ヨコハマ快晴 夏日。

今日の報告は三沢市のHさんの持ち込み国産プレベのチューンナップ。今回のチューンで元のモノはボディ本体とピックガードくらいなもので、後はtmp仕様化しています。
写真はtmp仕様化したピックアップ・アッセンブリーです。

大サービスで試作のtmp4弦ベースのスロープヘッド・ネックをマウントしてます。なんてラッキーなお方。

ボディはスケール設定も異なっていましたのでパーツ配置も完全に元の位置とは明らかなズレが生じている関係で、ブリッジ周辺にはブリッジ関係の取り付けビスやアース線の穴などが見え隠れしてますが、音には関係がないのでそのままです。
またHさんはウィルキンソン製の2連サドルブリッジを同時に持ち込みされていますが、サドルに弦スリットが入ったタイプでしたのでサドルは今回採用しておりません。指定のサウンドには溝無しのブラスサドルの方が適しているからです。
結果的にはネックを外した試作ベースからtmp仕様に作り替えたサドルも取り外しています。この分が¥4.000アップとなりました。

明日にはピックアップをマウントして完成させる予定でおります。

それはそーと、今回のチューンの為にバラされた試作ベースのネックその他を作り直さなくちゃいけませんね~

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経過報告 2件

7/13 今日もあっつい一日でしたね。今日もたっぷりと汗をかきました。

写真はチューン途中のプレベで本日は燻煙終了後に塗膜研磨を行なった時のショット。研いだばかりですから表面はマッドです。みそ汁こぼしたみたいに磨ぎ汁がたーっぷり出ましたよ。明日からはネック接合してブリッジのセンター出しその他を進めます。

もう一枚の写真はベーシスト・RK(レーザー・カモンじゃないよ(^O^))氏の55B-5/TJ で本日ブラックのカラーリングとコーティングまで進めましたよ。
写真では判らないでしょうけど奥行きの深~いブラックですよ。深海8000メートルみたいな感じ(^ε^)

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売却希望

7/13 
以前に持ち込みチューンナップ依頼で作業したギルドのアコギをご本人が弾かなくなった為に処分されたいそうです。
アクセスご希望の方はメールでtmpにご連絡下さい。先方の方のメルアドをお知らせしますので、後は当事者同士で話をお進め下さい。
@tmpは単に好意でご紹介するのみですので お取り引きには無関係です。悪しからず。

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