無題 | tmpブログ

無題

大震災の被災地にワタクシの身内関係者から息子を含めて3名がボランティア活動を行って来ました。

息子は主に瓦礫撤去で被災地に泊まり込みで支援活動を続け、7月になって戻ってきましたが、それまでに経験した事の無いかなりキツイ作業の連続だった様子で、そのせいか少し逞しくなって帰って来たのが印象的でした。
また医療支援として参加した親戚の外科医の話では自衛隊による遺体捜索の現場は正に地獄の様相だったそうです。
何百もの遺体が泥沼化した足下に埋もれている為に、回収するにもその埋もれた遺体の上を歩かなくてはならず、精神的に病んでしまった隊員もいたそうです。また警察犬ですら、その数多くの遺体から発せられる強烈な腐敗臭で嗅覚がおかしくなってしまう犬が続出したそうです。

報道では伺え知れない悲惨な現場の姿。その間の政界の混迷する有様と言ったら現在の日本の不幸は正にリダー不在にあると言っても過言ではないでしょう。
一流大学を出て本来優秀なはずの政界人、電力界のトップ達、スペシャリスト集団のはずの原子力委員会、いったい彼らは誰の為に仕事をしているのか。
彼らに共通して優れているところが有るとすれば、それは己の利益権を確保死守することに長けている点かな。

まず、そんな彼ら自身に被災地の現場で復旧作業の実務に当たらせるべきでしょうね。パソコンを前にしてデスク上で世の中の事を知ったつもりでいたら大間違いだ。彼らとて頭で汗はかいた事はあるだろう、でも人様の役に立つ人間とは心と身体で汗をかいた人でなくてはならない。

同じく、椅子に座ってネットで情報を得て、それで何か自分が出来る人間になったと勘違いをしている多くの現代人もまた、行動力欠如に陥っているのだろう。

何かに興味を持っても、実際には何だかいろいろ大変そうだな、そういう試練修行めいたのはヤダな、すぐに結果が出せていい思いをできる仕事って無いのかな?そう考えた時点でその人間は自らの未来を失っているのだ。

心の筋力無くして何も成し得る事は出来ない。それは自ら鍛えていくしか無いのだから。

軽そうな扉ばかり開けようとせず、あえて重い扉を必死に開けようとしてみな! 
以前、息子に贈った言葉だ。