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経過報告 ギタリストSさん

5/28 ヨコハマ晴れのち雨、のち晴れ、って忙しいわっ!(;´△`)ノ

今日は天候が荒れるって言うので塗装は中止.燻煙も昼過ぎで中止.

写真はギタリストのSさん分のバスウッドのストラトで本日はピックアップ・アッセンブリー作製.
来月初旬に完成させる予定です.遅れて申し訳ないです.

そんな慌ただしさを解消する為にも、現在ヴァイオリンのセットアップから引き渡しに関するスケジュールを調整中.ライブ会場持ち込みの手間を省いて各奏者さんのご自宅へ発送する事でタイト過ぎる日程を緩和させようと考えています.

楽器自体がご本人に渡りさえすれば後日ライブにお邪魔して生確認すればいいですからね.
ヴァイオリンのセットアップも今日はブリッジの加工をまとめて行なっておりました.当然ながら燻煙処理済みのブリッジベースを軽量化を含め後加工処理を施しながら完成させていきます.

先日、200時間オーバーの燻煙処理(実際には230時間超)について触れましたが、およそその半分の120時間処理して寝かして置いた個体(写真)をあらためてチェックしてみますと、かなりいいレベルに仕上がっているな~と感じました.
勿論、最長処理品には及びませんが、近年の素材がここまでタイトな響き方をすることは稀と言うか有り得ない状態ですので、ある意味でこれでも充分なレベルと言えると判断しました.

そこで t.m.p製ヴァイオリンのスタンダード仕様としてこの燻煙処理時間を目安とする事に致しました.この処理時間であれば55~60万程で販売可能と思われます.
最長燻煙処理モデルの方は75~80万と言った値段になりそうです.共に、その値段で一桁上の価格で販売されているヴァイオリンを上回るサウンドを前提として作製していきます.

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日曜ですが、何か?

5/27 ヨコハマ夏日.いいね、夏は.

周囲の人が夏も盛りになると「うだる様な暑さで参っちゃうね~」って言ってる時もワタシはえらく元気なのです.o(^▽^)o  間違いなくバカだわ.(-。-;)

今日はヴァイオリンのセットアップ作業を進める為にお仕事してます.
写真はヴァイオリニストのMGさん試奏用の1本.野太く、人の情念みたいなものも音で表現出来る個体になる様に仕上げています.見た目もブラディーレッド・ヴァイオリンです.

写真はペグの取り付け加工.ヴァイオリン族は金属ペグではないのでスムースな操作性を与えるにはコツがいる作業です.以前はこの作業が不慣れだったので苦手でしたが今では完全に克服.

また、価格が安いペグのは大方が中国製ペグなのですが、これが目が粗くぜんぜん使えないので、コストは上りますが緻密な質の高いエボニー材から作られたドイツ製などを採用しています.これは指板材にも同様の事が言えますね.

Gさんのこのヴァイオリンは6月のGさんご出演のライブ現場のリハ時に持ち込ませて頂く予定でおります.もう暫くお待ち下さいませ.



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経過報告

5/26 ヨコハマ快晴 当然塗装関係を進めなくてはなりません.

写真はカスタムオーダーの製作中の各モデルで、まだ中塗りですが終盤に差し掛かっています.
明日は晴れても日曜ですから作業は出来ませんので来週の天候次第です.

Sさんの特大サイズのビオラも今日でニスの中塗りを終えてトップコーティング層へと移行しました.既に十数回のニス塗りを終えています.
海外に発注しておいた指板材も無事に届きましたので現在燻煙中です.

t.m.p 設定では指板の裏表両面を大きくR面加工する為に材自体がしっかり安定していないと狂いが出易いので燻煙処理は欠かせません.
例えば、通常のヴァイオリン族の指板材として問題の無い乾燥状態の個体材であっても t.m.p 仕様に両面R加工を加えたとたんに捩じれ出すものが少なくありません.
もうそうなったら、その指板はポイッ!とするしかないのです.一度捩じれた材は絶対に使えないからです.その為に指板材の安定化の為の燻煙に数日間を要します.
やはり、クオリティの高い楽器を作るのは容易な事ではないです.どれだけ手間ひま掛けて製作したかが、後々になって出て来ますからね.

そう言えば、ヴァイオリニストのKさんから「随分精力的に製作をされているんですね」みたいなメールを頂戴しました.まるで精力絶倫の製作家みたいですが、、いやん!(/ω\) 
実際には梅雨時に入ったら多くの作業が中断してしまう為に梅雨入り前の今が一年で一番忙しい時期なんだと説明しておいたのですが、ちゃんと伝わったかどうかは不明.(u_u)

明日は日曜ですが、早く完成させなくては行けないヴァイオリン数本のセットアップ作業を行なう予定です.

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長〜い 検証作業

5/24 ヨコハマ晴れてましたね.

今日は近々完成させなくちゃいけないヴァイオリンやビオラが7本もあって、しかも室内はニスの乾きを促進させる為にストーブ点けてますので30度くらいあって外よりも暑いんです.
その中で7本同時進行って言うのはなかなかなモンです.(;^_^A

写真はものすごく長いスパンで検証を続けて来た生地個体でして、これは作り替えのリクリエイト品ではなく、t.m.p Violin(製作品)でして、取り敢えず一旦形状完成させて、あるテーマで検証をし続けて来た個体です.

何の検証かと申しますと「燻煙をどこまで繰り返すと100年前の素材の響きに出来るのか」と言うタイトルが付いちゃう内容です.要するに、100年前の素材とは酸性雨を吸って育った材ではありませんので根本的に繊維が強く健康体なんですね.簡単に言っちゃえば、素材が強く、よく響くんです.

残念ながら現代の製作家であるワタシは100年前の素材自体は入手出来ませんので、実際には酸性雨を吸って育った素材ではあるけれど燻煙処理を非常に長く行ない続けた場合、100年前の材クオリティまで持ち込めるかどうかを確かめたかったんですね.

既に通常行なっている30時間程度の燻煙処理では残念ですが100年前の素材には敵いませんでした.やはり劣るんですね.数十時間ではその差がどうしても縮まらなかったんです。
じゃあいったいどこまでやれば追いつくのか? 分からない事はやってみよう!と言ういつものマツシタ式解決法で去年の暮れ頃から気長に臨んだ訳です.
1セット8時間、行っては寝かして、また燻煙して、その繰り返しです。少なくとも数日は寝かし、そこから新たに処理効果を重ねるという行程でしたので半年程度の期間が掛かってしまいました。

その結果、見て下さいよ.決して着色してる訳じゃないんですよ.燻煙灼けによる黄化を完全に通り越して繊維内部まで燻煙灼けした姿です.
トップはヨーロッパ・スプルースで、バックのメイプルより、より内部まで煙が浸透して強い焦げ茶色に変色しています.メイプルの方も生地をサンドペーパーでこすってもこの黄化具合はこれ以上落ちないのです。もうこうなると焦げ茶色のヴァイオリンにしか出来ませんねえ.(^_^;)

そしてこの状態というのが1800'Sのヴァイオリン個体と燻煙しては定期的に比較作業を繰り返して、結局半年間の期間中に200時間の処理時間をオーバーした頃にタップした双方の響き方がほぼ同じになった状態で検証を終了したんです.その結果は少し感動的でしたね.
どちらの響きが100年以上経過した素材か判断しかねる程の「深い響き」が新品のt.m.p Violinの個体に出ましたから.常識的には不可能な事が実際に出来たんです.

「やった、可能だったんだ・・」  なんだか祖父や父親の事を想い出しました.

結果ですね、t.m.p Violin は半年掛かりで燻煙処理して完成させる必要がある、と言う結論に達したのです.まあ、それは結構なんですが、何ともエライ作業ですわ~.( ̄□ ̄;)

リクリエイト品は目安が「50万以下で最良の楽器に仕立てる」のがコンセプトですが、t.m.p Violinのは基本コンセプトは「新品ながら名器に立ち並ぶサウンド」ですから、ここまでやるしか無いのです.

しかし、そうなると販売価格は70万は越えるな~・・てな事を考えながらハイボールで一杯やってます.
( ̄ー ̄) うい~


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3枚目の写真は比較検証を行なって来た2本を並べての記念写真
1800年後期の個体は比較の為に指板を剥がして長い間工房の片隅に置かれ続けていました.
ご苦労さんでした.これからリクリエイトしてあげるつもりです.
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色香飛び散る!

5/23 ヨコハマ夏日でしたね.

でも上がった気温のせいで昨日までの雨が染みた地面から湿気が立ち上り、地上1mの湿度が高く、燻煙や塗装には不向きな一日でした.

写真は先日お話ししたフラメンコ・ストリングスのヴァイオリニストでもある平松加奈さん試奏用の1本.ネックのところの木目がまるで車エビみたいなので「エビちゃん」と呼んでいます.
天ぷらにして塩をちょいと振ったらウマそ~うな感じです.(^O^)

加奈さんはヴァイオリニストとしてだけではなくマルチな才能を持たれて活躍されている方なのですが、たぶんコレだけ演奏で色香を漂わせる奏者はなかなかいらっしゃらないと言う程、音が色っぽい奏者さんです.美人なのにザックリ姉さんタイプのところも魅力なお人.
付けまつ毛ぶっ飛ばしても気付かぬまま演奏する様を是非皆さんもライブ会場でご覧頂きたい.(^O^) 
まつ毛取れてるの見つけても気付かないフリしてあげてね.音譜

今日の昼間、その加奈さんから工房へ電話があり、その話の中で決まったのですが、夏は70本ものツアーを控えているので、急遽このヴァイオリンを前倒しで仕上げて 6/1 大塚/グレコのライブに持ち込む話になりました. 

やべっ、ギリギリもいいとこだなあ~ ( ̄_ ̄ i) たぶんライブ当日に仕上がる感じでしょう.
ライブ本番に使うかは分かりませんねえ.基本ちょっとそれは無茶でしょう。
何せ出来立てのホカホカですから。

また当日は先日触れたもう一方のヴァイオリニストYUIさんも登場です.今回もロック・ヴァイオリニストの才能の片鱗を垣間見せてくれるでしょう.この加奈/YUIのヴァイオリン同士の掛け合いはジャングルの銃撃戦みたいに強力ですから皆さん足を運んでも損は無いですよ.

色香飛び散るストリングス戦線に行ってみんなで撃たれまくって昇天しよう! ヽ(゚◇゚ )ノ

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ワタクシの最近の趣味?

5/22 ヨコハマ雨模様.

今日は塗装も燻煙も出来ませんからリクリエイト作業中の1890年イタリー製のヴァイオリンにWラディアス指板を製作して接合作業までを行なっていました.

夕方からは二子玉川のライブハウスまで出向いてファブボンドと言うバンドのライブに顔出し.
ギターとベースがtmpプレイヤーの二人でしたが「この二人ならミュージシャンとして大丈夫だな」と彼らの演奏を聴いて感じる事が出来ましたので1stだけ聴いて戻って参りました.

t.m.p 製のヴァイオリンやビオラもWラディアス指板の仕様が前提なので、あらためてエボニー指板をどういう工程でどう精度出しするのが最も理想かつ効率的かを半日掛かりで実際に作業しながら検証していました.気がついたら食事も取り忘れて.

写真はネック本体のラディアス仕様化したものに同じく指板自体をラディアス加工を済ませた接合前の写真.2枚目3枚目は作業工程の見直しをしつつ、加工後の精度確認はどうするのが良いのかを検討していた時のショット.

まず加工精度が出し切れていない時点での未接着状態でネックに指板を乗っけて指先で一旦押え、そして押えた指先を離すと、当然ながらパコンっ!と言って指板端末がボディトップに落ちます.
これが密着精度が充分出ますと、同じ様に未接着のまま押えた指先を離しますと、極々僅かな差ですが指板端末がボディトップに落ちるまでの最初のタイミングが遅れるんですね.

これは接着面に隙間があればある程、気圧は外部と同じなので押えた指先を離すと同時に指板は即端末から落下するのに対して、接合面の密着精度が高く成れば成る程に接着面が真空に近づく為に、指板は外気圧に押されて、ネックと指板が離れるタイミングがほんの僅かですが遅れる為と推察されます.

接着剤で接合されてりゃ同じじゃないの?と言うのは大きな誤りでして、接合面の密着精度が高いその上に接着剤の接着効果が加わって初めて理想的な接着となるのです.
間に隙間があってそこを接着剤が埋め合わせている状態というのは木と木が密着せずに隙間の接着剤が干渉してくるので本来の木の響きが素直に伝わらず、レスポンスにも劣化が必ず起きます.

だからこそ、どうやったら接着面の密着精度が高まり、より真空に近づけられるか加工方法を検証していただけでなく、より真空に近い状態にまで加工精度が出ているかどうかを確かめるにはどうしたら良いのかを検討していたのです.
その結果、精度が出切った場合にはこうして未接着状態で指板を宛てがい、その押えた指先を離してから極僅かながら双方が離れるタイミングにズレを生じたら、それはかなり密着精度が高まっていると判断出来ると結論付けしたワケです.

なんだか趣味の世界の話みたいですが、ここまで手加工で高い加工精度が出せれば、それだけ他の人が真似ようとしてもそれ自体が困難であるという事ですので非常に重要なポイントでもあります.
で、最終的に分かった事は「精度が出るまでこの工程は終われない」と言うのが結論.(^O^)

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金環報告

5/21 ヨコハマ曇りのち薄晴れ

金環日食、皆さんはご覧になりましたか? ヨコハマは薄雲を通していいタイミングでリングを観る事が出来ました.日食グラスなんて不要でしたね.
次回は300年後ですってね.儚い程に人間の寿命の短さを感じる宇宙時間です.

しかし、笑えたのがウチの隣のご主人.ワタクシが玄関から身を乗り出して日食を見ていたら、
「あっ、ダメだめ、直に観ちゃ!目やられるからコレ使って、コレ!」と言って差し出されたのが、ご主人お手製の日食グラス.
透明の下敷きを黒マジックで雑~に塗りつぶした即席品.( ̄□ ̄;)!! えっ、コレっ?

ワタクシに「ねっ、目やられるからコレしなきゃ、コレっ!」って正に今、美しいリングが見えてるその時にご主人は太陽に背を向けながらワタクシにお手製のグラスをすることを勧めて来る.
で、そうこうしているうちに金環日食はオシマイ.隣のご主人は殆どそのリングを観る事無く終わったのでした.いい人だわ.(^ε^) 

しかし、あんなもんで太陽見たら一生何も見えなくなるわ.ぐはは.


写真は、晴れてたらこれっかないしょ、ってことで塗装コーティング.
しっかり進める事が出来て一安心.アーチドのCCR-312だけは次は表面研磨をしてから最後のクリアーコーティングです.他のカスタムさん達はまだまだ中塗りです.
でもここまで順調.カラスの排泄物攻撃も今のところ大丈夫です.(^O^)

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経過報告 ナースちゃんとユイちゃん

5/20 日曜のヨコハマは ぼんやりですが晴れてはいます.

写真は前回の16.5インチのビオラに引き続き、18インチ(デカイ!)のビオラの検証用で前回に引き続きビオラ奏者のS(ナースしおり)さん用に作業している個体でボディ各部のリクリエイト作業が終わってトップ板とバック板を接合中のショット.ニスも新たに塗り替えます.

現在、この個体用に指板材を手配中で、届き次第、例によって均一厚のラディアス指板を作ってから本体接合へと移行します.

もう1枚の写真は先日ライブで初めて観たヴァイオリン弾きのユイさんの演奏に触発されて勝手に彼女がプレイする事を前提として作業を行った個体.こうして対象となるプレイヤーのポテンシャルを引き出せる楽器が作れるか否かはワタクシには非常に重要な点です.
だってヴァイオリン作れる人間なんて世界中にわんさか居るでしょ?その中で製作者の自己満足止りレベルって言うのが一番恐れる事なんですね、ワタクシの場合.
ですから自分に課しているんです、毎回その都度設けた製作テーマに対して的確な作りを与え、それが奏者にとって価値の高い楽器に仕上がっているかどうか、って事をね.

ユイさんは初対面でもあったのですが、個人的に彼女のポテンシャルはかなり高いとみました.
本人はそう言われても当惑するかもしれませんが製作者の製作意欲をかき立てるだけの「何か」を持っている人だと思ったからです.音楽性もクラッシクの枠は彼女にはもう邪魔ですね.

この人だったらマクラフリンやサンタナのステージでヴァイオリン・ソロでまともに張り合えるだけの才能があるだろうし、マイケルのサポートを勤めた女性ギタリストのオリアンティと同じステージでヴァイオリニストとして掛け合っても全く退けは取らないエキサイティングなソロプレイが出来る方だと思っています.
ワタクシの勝手なイメージとしては、着物を大胆にアレンジした和のコスチューム姿でグイグイ惹き込む様なワイルドなプレイで観客を魅せる、彼女のそんなステージ姿を将来観てみたいと思っています.
こうした特定のイメージを抱かせるプレイヤーと言うのはミュージシャン数多かれども滅多には居ないもんなんです.事実、ギタリストですら滅多にお目に掛かれませんからね.

とは言え、今回は本人も知らないところで設定検証用にワタシが勝手に用意した個体です.
縁があるのなら、いつか彼女に弾いて貰える機会も出来るでしょ.それまで取っておきます.

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まとめて経過報告

5/19 ヨコハマ晴れ.よ~し、塗装だね今日は.

と、言うワケで今日はカスタム製作中の各個体にコーティング処理を進めました.塗装工程が進むとホッとします.まだまだ先は長いですが、梅雨前に本体をなるべく追い込んでおいて、塗装が出来ない梅雨に入ったら、それぞれのモデル専用のネック製作に取り掛かります.
ネックの場合は塗装面積も少ないので梅雨時のたまの晴れまでもあれば割と進められたりします.

まあ、ちゃんとしたファクトリーがあれば、室内で空調を効かせて全ての作業を行えるんですけどね.最近じゃ銀行はお金貸してくれないしね.
ずっと以前からですが「もし今度買う宝くじがあたったらマツシタさんに工場設備資金をカンパしますからね!」と、全く同じ様な事を言った方がこれまでに4、5名はいました.
皆さんお優しいこと.その気持ちには感謝です.ありがとう.

でもね、そう言って下さった皆さん・・誰もただの一度も当たらんとはね~ もう諦めたら?
そもそも不労所得は我が身の為になりませんし.でも当たったら随時受け付けま~す.(^ε^)

しかしヴァイオリン族の楽器も毎度毎度、そこら中に手を加えないといけないので大変ですわ.
たぶん、tmp設定での製作は同じヴァイオリン族を製作するのでも一番手が込んでいるんじゃないですかね.均一厚のR指板貼りやCF理論での設定も通常の製作の少なくとも3割増手が掛かりますし技術的に難しいですからね.

しかも最近は季節柄たまに夏日が訪れる様になって来たのに、相変わらずニスやラッカーの乾きを促進する為に工房内はヒーターかけてますからね.早くもtmpでは夏の盛りみたいな気温です.
今日なんかスイカ食いたくなりましたもん.晴れ


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今日は大事をとって・・

5/18 ヨコハマ晴れてはいますが、またいつ荒れ出すか分かりませんね.

今日はカスタム製作品達のコーティングを出来れば行ないたかったのですが、最近じゃ天候が突然荒れ出しますので今日も怪しいったらありゃしない.
塗装中にに突風でも吹かれたらアウトですからねえ.( ̄ヘ ̄)やめやめ.

で、急遽ヴァイオリンの作業.ついでにこの微妙の極みみたいな楽器の一面を紹介しましょう.
写真は1890年イタリアで製作された個体の f ホールのショットですが、よ~く見て下さいね.
エフ・ホールの両端はクルッとした円形ホールがありますでしょ.そのそれぞれの丸穴の少し手前の部分にちょっと角張った部分で殆ど木と木が接しそうなぐらい接近してる部分があるのがお分かりでしょうか? 

分かったものとして話を進めますが、ヴァイオリン族のエフ・ホールは大体がこんな感じのデザイン形状なんですが、このすごく木と木が接近してる部分があまりに僅かしか離れていない為に、何度もニスの刷毛塗りなどを行なっていますと、この僅かな隙間がニスでくっ付いちゃう場合があるんです.要するにニスの橋が架かってしまうようなモンです.

で、そうなった場合にしても大した問題ではないと思うでしょ? でも問題が起きるんですよ.
この僅かな隙間が繋がってしまっただけでトップ板の響きが歪み出すんです.ごく僅かですが響きにバズ音が加わるんですね.まさかと!と思われるかも知れませんが事実です.

その証拠に鋭いナイフでその僅かにニスで繋がってしまった部分を切断して切り離してあげると見事にバズ音は消えるんです.スッキリとね.

それほど微妙で繊細なバランスでこの楽器は成り立っているのだと言うお話でした.



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