ノリタケの競馬予想ブログ

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第86回 日本ダービー
◎サートゥルナーリア
※久々のブログですがサートゥルナーリアのみについて触れます。
単なるシーザリオ一族好きの妄想話なので悪しからず。
 
現時点で単勝1.5倍の1番人気馬について長々と語るのもどうかと思うが、
サートゥルナーリアについてチームシーザリオのスタッフから衝撃の一言
 
『兄(エピファネイア、リオンディーズ)たちより操縦性の高さは上』
 
この一言が一族にとって何をもたらすのか母シーザリオ、GI馬の兄エピファネイア、リオンディーズの東西別の戦績と比較して分析してみる。
 
シーザリオ
阪神   【1.1.0.0】上がり平均1.0位
東京、中山【3.0.0.0】上がり平均2.0位
 
サートゥルナーリア
阪神、京都【2.0.0.0】上がり平均2.0位
中山   【2.0.0.0】上がり平均1.0位
 
エピファネイア
阪神、京都【5.0.1.0】上がり平均1.5位
東京、中山【1.2.0.3】上がり平均5.8位
 
リオンディーズ
阪神、京都【2.0.0.0】上がり平均1.0位
東京、中山【0.1.0.2】上がり平均5.3位
 
上記4頭は全て角居厩舎所属(栗東)ということで東京、中山は長距離輸送となる。
 
まず4頭に共通するのは関西圏では抜群の戦績。何と4頭合わせて計12戦して勝率83%、複勝率100%。そして12戦全て上がり2位以内。
対して関東圏となるとシーザリオ、サートゥルナーリアの安定感に対してエピファネイアとリオンディーズは戦績、上がり平均と共に大きく着順、順位を落とす。
 
飽くまで妄想だがその要因は操縦性の差。
操縦性が高く、気が強いところはあるが闘争心を内に秘められるシーザリオ、サートゥルナーリア。
操縦性が低く、また、闘争心を外に出しがちで馬運車に乗るとレースが近いことを察知し、輸送が長いほど消耗していくエピファネイア、リオンディーズ。
 
次にエピファネイアとリオンディーズの負けたレースをピックアップする。
【エピファネイア】
弥生賞4着→勝ち馬カミノタサハラ(ディープインパクト産駒)
皐月賞2着→勝ち馬ロゴタイプ(ローエングリン産駒)
日本ダービー2着→勝ち馬キズナ(ディープインパクト産駒)
大阪杯3着→勝ち馬キズナ(ディープインパクト産駒)
天皇賞秋6着→勝ち馬スピルバーグ(ディープインパクト産駒)
有馬記念5着→勝ち馬ジェンティルドンナ(ディープインパクト産駒)
 
【リオンディーズ】
弥生賞2着→勝ち馬マカヒキ(ディープインパクト産駒)
皐月賞5着(4位入線)→勝ち馬ディーマジェスティ(ディープインパクト産駒)
日本ダービー5着→勝ち馬マカヒキ(ディープインパクト産駒)
 
見ての通りロゴタイプを除いて全てディープ産駒が勝っている。闘争心(根性勝負)が売りのシーザリオ一族にとって鞍上の指示に従順で瞬発力を発揮したいときにゴーサインが出せる優等生が多いディープ産駒は難敵となるのも頷ける。
 
対してサートゥルナーリアは母シーザリオ同様、操縦性が高く、輸送しても大人しいため長距離輸送だった中山でも兄のように消耗せずレースに挑める。
つまり、関東圏でも関西圏と同じ安定したパフォーマンス、ディープ産駒に匹敵する瞬発力も発揮することができる。
 
『操縦性の高い』且つ『馬体の大きい』サートゥルナーリアはシーザリオ一族の完成形とも言える。母系の長所である闘争心を内に秘めた上に母系の短所であった輸送などレース前に余計な消耗をする癖をカバーしたロードカナロアの偉大さは凄まじい。
 
エピファネイア、リオンディーズであればディープインパクト産駒のダノンキングリーみたいなタイプと関東圏で勝負するには厄介な存在。
共同通信杯ではスローからの瞬発力勝負でアドマイヤマーズを完封。上がり32.9秒をマークした。しかし皐月賞でサートゥルナーリアはダノンキングリー相手に上がりで0.4秒も上回ることができた。
サートゥルナーリアであれば日本ダービーで仮にドスローからの瞬発力勝負になったとしても操縦性の高さから上がり1or2位が出せるのではないか?
 
関東圏でパフォーマンスを下げがちだったエピファネイアも東京2400Mの日本ダービーとジャパンカップは共に発汗し、1周かかりっぱなしで消耗しまくりの中でも歴代TOPクラスのレースができたのは舞台適性の高さと目標のレースで仕上げていたからとみる。
 
サートゥルナーリアの春の目標はもちろん日本ダービー。東京2400Mを知り尽くす角居厩舎&ノーザンファームによる渾身の仕上げ。
そして兄より操縦性の高く、長距離輸送による消耗も少ない。
日本ダービーは運のある馬が勝つと言うがエピファネイアは弥生賞で、リオンディーズは皐月賞では強風でペースが読めない不運もあったが鞍上が全く制御できず今までの教育が0になってしまう不運があった。しかしサートゥルナーリアは皐月賞、日本ダービーと共に鞍上がテン乗りで挑む形となったが兄と違いレースで変な癖をつけられることなくこれた点では兄よりは運があるのかもしれない。
 
操縦性が高いといえど東京2400Mということもあり母系のスペシャルウィーク、シーザリオ、父系のキングカメハメハの血が騒ぐため、過去最高に闘争心がむき出しになりレースでかかることも想定内。だが、ダービーを目標に仕上げている分、体調面でカバーできる。完成形のシーザリオ産駒が東京2400Mを走るのであればどんなレース展開になろうとも結果はついてくるはずと言い切ってみる。
平成最後の日本ダービーはシーザリオの主戦福永祐一が福永家の悲願達成。
令和最初の日本ダービーはシーザリオ一族の悲願達成に期待する。
 第76回 皐月賞

 現時点での単勝人気

 1番人気○サトノダイヤモンド
 2番人気◎リオンディーズ
 3番人気▲マカヒキ
 4番人気エアスピネル
 5番人気ロードクエスト
 6番人気マウントロブソン
 7番人気アドマイヤダイオウ
 8番人気ディーマジェスティ
 9番人気プロフェット
10番人気ナムラシングン

13番人気ドレッドノータス

 
 競馬に絶対はないと常に頭に入れて予想するべきだが今回ばかりは人気サイドの決着になるとみる。
 例年なら三冠取れそうな馬が三頭もいることに注目が集まっているが個人的には11年前のオークスの上位三頭(シーザリオ、エアメサイア、ディアデラノビア)の仔が揃って新馬→重賞を連勝し、楽々とクラシック出走賞金を獲得し、無事皐月賞に駒を進めたことが何より嬉しい。
 昨年の朝日杯FSでリオンディーズ、エアスピネルのワンツーになり、2005年のオークスの再現になっただけでも歓喜だったが、今回はディアデラノビアの仔ドレッドノータスの走りにも大いに注目したい。ちなみに母のクラシック1冠目の桜花賞の成績はシーザリオ2着、エアメサイア4着。ディアデラノビア不出走。

 
 本命◎はリオンディーズとする

 兄はエピファネイア。兄弟の荒々しい走りは母シーザリオの教育方針にある。シーザリオは生まれたばかりの仔に対し、とにかく負けず嫌いの精神を鍛え続け、自分のもっている能力を勝負根性で限界突破しなさいと言わんばかりの厳しい教育を離乳するまでに貫き通す。類まれな勝負根性を見せるリオンディーズ、エピファネイアは一見、折り合いを欠いているように見えるが母の指示を聞いているだけのことで他馬ほどのスタミナは消耗していないという見解。折り合いさえつけば今回はマカヒキを逆転できるなど、『折り合い』のWordを入れる記者や予想家がちょいちょいいる。が、シーザリオ一族にとっては折り合いの概念が異なる。エピファネイアのジャパンカップが典型例だが、ハイペースでも折り合いを欠いているようなアクションをするのは自分より前に馬がいる。ただそれだけのこと。ハイペースだがら折り合うという常識はこの一族では通用しない。
 常識的な気性面から考えるとリオンディーズ、サトノダイヤモンド、マカヒキの中で惨敗するならリオンディーズと考えがちになってしまう。が、着順という意味で安定感はリオンディーズが1番とみている。

 ただリオンディーズも兄同様、勝負根性がさほど必要ないレース展開。つまりドスローからの瞬発力勝負になると惨敗はしなくともキレ負けしてしまう。ディープインパクト産駒の瞬発力には他の能力でカバーしきれない。実際兄エピファネイアが負けたレースは国内では皐月賞のロゴタイプを除いて全て勝ち馬はディープ産駒。リオンディーズも前走ディープ産駒のマカヒキにキレ負けしている。

 シーザリオ一族の敵は馬ではなくレース展開の方が断然比率が高い。つまりレースレベルが上がるほどいい。相手が強ければ強いほうがいい。例えるならミドリマキバオーがカスケードと戦うと勝負根性が限界突破するようなもの。人気が下がる分、騎手や関係者のプレッシャーが減るだけでなく、強い馬が近くにいればリオンディーズの持ち味である勝負根性が発揮しやすくなる。

 オッズを見ての通り、リオンディーズと同等評価されている強い無敗馬が2頭もいることがリオンディーズにとっては運がある。
 競馬には運も必要。リオンディーズは母シーザリオ、兄エピファネイアと違い、とにかく運がある。

 母シーザリオは同厩舎の期待馬ディアデラノビアとの使い分けや福永の遠征に合わせて関西馬なのに桜花賞までに2度もクラシックに関係ない中山競馬場に遠征させられ、肝心の本番、桜花賞では主戦の福永がラインクラフトに騎乗し、吉田稔に乗り替わり2着。

 兄エピファネイアはこの時期ソエに悩まされており、調教も思う通りにいかなかっただけでなく年明け初戦の大事な弥生賞の1週前に主戦の福永が騎乗停止となり、急遽中山コースを全く知らないビュイックに乗り替わり。弥生賞では全く制御できないどころか馬の邪魔をする最低騎乗で4着。課題を修正しつつ仕上げた皐月賞は福永に戻り2着。

 母と兄はクラシック1冠目は事情により前走から乗り替わりで2着。

 対してリオンディーズはどうか?
 
 新馬は福永の落馬により岩田が乗ることになったが勝ちきる。ただデビューが予定より遅れたせいか、ノーザンでの使い分けで1戦1勝ながら朝日杯FSへ。新馬で2000を使っている時点で朝日杯を使うつもりはなかったことは明らかだし、角居調教師もクラシックを見据えた馬にマイルを使うのは本当は避けたかったはず。が、1勝馬ながら出走権を得ただけでなく、サンビスタ、フルーキーと角居厩舎の馬とのコンビで重賞を勝ち、絶好調のミルコデムーロを確保。おまけにエアスピネルというマイルでは世代TOPの強い目標になる馬がいたおかげで母から鍛えられた類まれなリオンディーズの勝負根性が爆発する展開になり勝ち切った。

 マイルを使うことによりクラシックに向けてはマイナスになることには変わりないがその代わり、母や兄と異なりたった2走でクラシック出走への賞金を獲得できた嬉しい誤算もあった。

 3歳緒戦の弥生賞時もミルコを引き続き確保。しかも2月から重賞連勝しまくって絶好調時に騎乗してもらった。課題である前走マイルから2F延長となる厳しいローテでも中身の濃い2着。前走から2F延長にもかかわらずラスト2F11.3-11.3とスピードが衰えなかった点に意味がある。

 母、兄と違って前走から引き続き同騎手であるミルコが皐月賞でも騎乗。先週スマートレイアー、ジュエラーと重賞連勝した絶好調時に騎乗してもらえる運の良さ。
 現役JRA騎手の中ではシーザリオ一族の適任はミルコが一番と言ってもいい。
 とにかく学習能力が高く、JRA騎手になる前まではダートの成績が酷かったが通年で1年騎乗して慣れたせいか今はダートでも1番信頼できる騎手になるほど。(昨年チャンピオンズカップ、今年フェブラリーS制覇)
 不安だったのが朝日杯でリオンディーズがエアスピネルのおかげでとんでもない勝負根性を披露し、ごぼう抜きしたせいで瞬発力勝負に強い馬と勘違いしてしまうことだったが。
 弥生賞後にミルコは瞬発力があまりない馬。ただ持続力のある馬だと理解したようなコメントをしていた。皐月賞ではリオンディーズの長所を最大限に活かしてくれるだろう。

 結果論だが2走目に朝日杯を使ったことによりサトノダイヤモンド、マカヒキと違い、3戦目の弥生賞を賞金面を無視して『叩き台』として使えたこと。
 角居厩舎の先輩、兄エピファネイアやヴィクトワールピサより少ない4走目で皐月賞を迎えられたことにより、9割以上の仕上げで皐月賞も使えること。

 色々な側面から見ても、少なくともクラシック1冠目に向けては母シーザリオ、兄エピファネイアと比較すると運がかなりあるといえる。

 シーザリオ一族にとって鬼門のクラシック1冠目。母と兄の分の鬱憤を晴らすか。大いに期待したい。


 
 ○サトノダイヤモンド

 確かに鬼門ローテであるきさらぎ賞直行組。ただ池江厩舎の先輩ワールドエースと同じくディープ産駒、きさらぎ賞でハイパフォーマンス1着、阪神2000内回り勝ちあり。ワールドエースは若駒Sで負ける誤算があり、ローテが狂い、中1週できさらぎ賞を使うはめに。1戦無駄に使いながらも皐月賞ではスタート直後前の馬に触れ、落馬寸前の躓きあり。更に超大外ぶん回しをしながらも2着。ゴールドシップ、ディープブリランテなどがいた近年では強い世代だった。その皐月賞時のワールドエースのレベルにはあるとみている。超がつくほどのハイペースやスローペースになっても対応できるであろう操縦性の良さを考慮しても3着を外すことは考えにくい。ディープ産駒牡馬最高傑作の可能性もある。
 

 ▲マカヒキ

 馬主金子さんがキングカメハメハ級というほどならそういうことなのだろう笑

 リオンディーズに上がり0.8秒も上回る瞬発力は一級品。川田がうまく捌けば怖い存在であることには間違いない。


 三強がそれぞれどんな競馬をするか楽しみで仕方ない。
第40回 エリザベス女王杯GI

 現時点での単勝人気

 1番人気ヌーヴォレコルト
 2番人気ラキシス
 3番人気ルージュバック
 4番人気タッチングスピーチ
 5番人気クイーンズリング
 6番人気◎マリアライト
 7番人気フーラブライド
 8番人気スマートレイアー
 9番人気タガノエトワール
10番人気ノボリディアーナ


 リピートレースだからか昨年1、2着馬が現在1、2番人気。
 ヌーヴォレコルトは安定感はあるものの1番人気での重賞成績は4戦して2着3回あるが未勝利。昨年のローズSにエリ女、今年の中山記念、オールカマーを見ての通り同馬は牝馬でありながら馬群を気にせずイン突き競馬で結果を出してきた。それだけに大外18番枠は同馬にとってマイナスと言わざるをえない。
 
 昨年の覇者、一昨年2着のラキシスも近3走は2人気8着、2人気5着、3人気4着と人気を裏切り続けており、衰えなのかは不明だが昨年より臨戦過程が悪いのは確か。昨日のゴールデンバローズ同様スランプに陥ってしまえばムーアが鞍上であろうとなかなか立て直すのは困難。

 両馬とも昨年より臨戦過程、条件が悪化しているだけに舞台適性はあるが過信はできない。

 3歳勢はオークス上位3頭ミッキークイーン、ルージュバック、クルミナルが世代のTOP3だと思っているだけにルージュバックは気になるがオークス以来、熱発明けで3番人気となると▲評価あたりが妥当か。


 ってことで悩んだ結果、昨年のラキシス同様、ディープインパクト産駒、重賞未勝利だが連対あり、前走オールカマー組であるマリアライトを本命◎とする。

 
 昨日のデイリー杯2歳Sでエアメサイア産駒エアスピネルが勝ったことにより改めて10年前のオークス上位3頭さの偉大さを痛感。

 
 2005年オークス

 1着シーザリオ(代表産駒エピファネイア重賞4勝、産駒勝利数8)
 2着エアメサイア(代表産駒エアスピネル重賞1勝、産駒勝利数6)
 3着ディアデラノビア(代表産駒ディアデラマドレ重賞3勝、産駒勝利数12)


 上位3頭は自身だけでなく母親としても重賞馬を輩出。シーザリオ、ラインクラフト世代の功績は素直に評価せざるをえない。

 その最強世代であり、ローズステークスではエアメサイア、ラインクラフトと対戦経験があるのがマリアライトの母であるクリソプレーズ。
 現役時は1000万クラスで引退。影が薄かったが母親になり年々頭角を現してきた。

 クリソプレーズ産駒は今秋リアファルが神戸新聞杯で中央重賞初制覇。産駒勝利数は05年オークス上位3頭の産駒を上回る13勝。地方重賞を含めると16勝。

 マリアライトの兄弟には地方重賞3勝の兄クリソライト。弟リアファルは春までダート戦線を歩んでいたが芝に路線変更した途端、神戸新聞杯1着、菊花賞でも1人気に支持され3着。

 兄弟を見ての通り、むしろダートで結果を残しているだけにマリアライトはディープ産駒牝馬にしては珍しく中山コースで勝つどころか圧勝している。中山2500、東京2400の両レースで勝ち経験のあるディープ産駒はジェンティルドンナと同馬しかいない。

 ディープ産駒は良馬場且つ瞬発力が最大限に活かせるスロー~平均ペースを得意としているがマリアライトに関しては道悪はむしろプラスとみる。

 今年の秋華賞1、2着馬、菊花賞1、2、3着馬。昨日の重賞デイリー杯2歳S、特別戦で行われた比叡山S1、2着馬は全て京都芝コース未経験ながらいきなり結果を出している。

 他場と比べ京都コースは広く走りやすいのもあるだろうが京都コース初挑戦であるマリアライトは不安よりも期待の方が大きい。

 何と言っても父ディープインパクト。産駒重賞勝利数の内訳は京都コースが全体の3分の1程度を占める。大の京都巧者。母クリソプレーズにより道悪適性があるのであれば重馬場の京都コースで過去最高のパフォーマンスを披露する可能性は十分考えられる。

 
 鞍上蛯名も心強い。昨年もだがこの時期に確変する。昨年は2歳GI朝日杯FS、阪神JFを関東馬のディープ産駒でダブル制覇。

 今年は富士ステークスまで重賞未勝利とらしくなかった。が、富士ステークスでディープ産駒ダノンプラチナで今年重賞初制覇。その後、天皇賞秋3着、京王杯2歳S1着、アルゼンチン共和国杯2着と人気以上の着順。徐々に昨年の頃の調子に戻ってきた。

 蛯名の凄いところは関東馬で関西圏の重賞で結果を残すところ。

 ディープ産駒の関東馬マリアライトで京都GI。鞍上蛯名でこそ買いたくなる条件が揃った。

 6番人気と気楽に乗れる立場である今回は大いに期待したい。

 
 世代のTOPであったラインクラフトの急死。ラインクラフトと同世代であるシーザリオ、エアメサイア、ディアデラノビア、クリソプレーズらが繁殖牝馬になれなかったラインクラフトの分まで結果を出すことが使命となる。

 ノンコノユメならぬラインクラフトのノユメは同世代のライバルたちが繁殖牝馬として成功すること。これに尽きるだろう


 

 
 
 

 

 
 第66回 毎日王冠GⅡ

 現時点での単勝人気

 1番人気アンビシャス(1勝GⅢ①)
 →共同通信杯3着

 2番人気エイシンヒカリ(1勝GⅢ①)
 →エプソムC1着

 3番人気ヴァンセンヌ(1勝GⅢ①)
 →東京新聞杯1着、京王杯SC2着、安田記念2着

 4番人気ディサイファ(3勝GⅡ①GⅢ②)
 →エプソムC1、3着

 5番人気イスラボニータ(4勝GⅠ①GⅡ②GⅢ①)
 →東スポ杯2歳S1着、共同通信杯1着、日本ダービー2着、天皇賞秋3着

 6番人気◎スピルバーグ(1勝GⅠ①)
 →共同通信杯3着、毎日王冠3着、天皇賞秋1着、ジャパンC3着

 7番人気ステファノス(1勝GⅢ①)
 →富士S1着

 8番人気グランデッツァ(3勝GⅡ①GⅢ②)

 9番人気クラレント(6勝GⅡ①GⅢ⑤)
 →NHKマイルC3着、富士S1着、東京新聞杯1、3着、エプソムC1着、毎日王冠3着、安田記念3着

10番人気トーセンスターダム(2勝GⅢ②)

11番人気ダノンシャーク(3勝GⅠ①GⅢ②)
 →エプソムC2着、安田記念3着、富士S1着

12番人気リアルインパクト(3勝GⅠ①GⅡ②)
 →京王杯2歳S2着、NHKマイルC3着、安田記念1着、毎日王冠2着、富士S2着

13番人気マーティンボロ(2勝GⅢ②)

 ※()内は国内重賞勝利数、格別内訳
 ※→東京重賞3着内の戦績一覧


 天皇賞秋の前哨戦ということでオッズが示す通り難解な一戦。

 出走馬13頭中全馬重賞馬。全馬1600~2000の芝重賞勝ち経験あり。12頭が3ヶ月以上の休み明け。10頭が父ディープインパクト産駒。

 実績、距離適性、コンディション、そして血統までも大半が似通ったメンバー構成。何に重きを置くかによって予想の印も大きく変わる。

 飽くまで自分が勝手に思っていることだが…。
 オッズを見る限りでは1年以上前の実績や格は軽視。
 代わりに斤量、近走実績、天皇賞秋出走へ向け賞金加算を企む陣営の『本気度』を重視。

 現在1番人気の座を争っているアンビシャス、エイシンヒカリはまさに上記の理由で馬券が売れているに違いない。ただ両馬ともキャリア10戦未満。格もGⅢまでしか出走経験がなく、強敵との対戦経験が皆無に等しい。両馬とも同世代のクラシックGⅠはおろかトライアル重賞ですら未出走なのは経験値を重視する自分としてはかなりのマイナスポイント。
 同世代相手ならまだわかるが古馬相手の別定GⅡ。実績馬の相次ぐ引退、故障等で新星誕生への期待を込めてのオッズかもしれない。だが、全馬重賞馬、半数以上もGⅠで好走経験のある強メン揃いでGⅢ1勝馬の1、2番人気馬を本命にするのはハイリスクに他ならない。
 仮に『本気度』が他陣営を大きく上回っていたとしてもGⅠ勝ちのある実績馬の方が逆に人気がないのであれば実績馬を本命に推すのが賢明であると判断。


 問題は何に重きを置くかによって予想をするかだが、今回は世代レベル、そしてディープ産駒が10頭もいることから兄弟の特徴を重視した。

 その結果、本命はスピルバーグに。

 天皇賞秋へ出走できるか微妙だった昨年と違い、賞金面での問題はなく、毎日王冠に向けての本気度は低い。GⅠを勝ったことにより斤量も56→58へ。おまけに海外帰り、昨年は3連勝で挑んだが、今年は4→6着と臨戦過程も下回る。

 それでも世代レベル、同馬の東京適性、実績の割に人気がないのであれば本命にする根拠としては十分すぎるかもしれない。

 【現6歳世代の毎日王冠での成績】

 2012年(出走馬2頭)→1、2
 2013年(出走馬3頭)→2、3、9着
 2014年(出走馬7頭)→1、2、3、4、5、13、14着

 2015年(出走馬6頭)→スピルバーグ、ヴァンセンヌ、クラレント、グランデッツァ、ディサイファ、マーティンボロ

 昨年は現4、5歳世代の低迷が原因かもしれない。が、2012年は1つ上の世代であるオルフェーヴルやロードカナロアがバリバリ現役で活躍していた頃。3歳で斤量の恩恵があったとはいえ、他世代のGⅠ馬エイシンフラッシュ、ストロングリターン、リアルインパクト、グランプリボス、エイシンアポロンらにまとめて先着し、ワンツーを決めたのは評価に値する。今年も安田記念2、3着。ヴィクトリアマイル1、2着。東京マイル~1800あたりであれば現6歳世代から買えばだいたい当たる←

 現6歳世代の6頭は全馬、天皇賞秋へ出走するための賞金はすでに獲得済。そして全馬休み明け。毎日王冠に賭ける本気度も横一線と言っていい。ならばコース実績で本命を決めるべきか。

 ヴァンセンヌ。東京コースのGⅢ→GⅡ→GⅠを使い1→2→2着。(東京新聞杯1着、京王杯SC2着、安田記念2着)現6歳世代で最も勢いがあるが現在3番人気…。

 クラレント。NHKマイルC3着、富士S1着、東京新聞杯1、3着、エプソムC1着、毎日王冠3着、安田記念3着

 これだけ東京では重賞実績があり、前走も安田記念で3着にもかかわらず現在9番人気のクラレント。馬券的妙味は一番だが…。

 スピルバーグ。共同通信杯3着、毎日王冠3着、天皇賞秋1着、ジャパンC3着

 ヴァンセンヌ、クラレントにはない2000M以上のしかもGI。天皇賞秋1着、JC3着の戦績が光るスピルバーグを本命に推す。

 全盛期と比較すれば明らかに衰えていたが、中長距離路線で東京実績No.1だったジェンティルドンナ相手に天皇賞秋とJCの両レースで唯一先着したのがスピルバーグ。

 天皇賞秋はドスローからの瞬発力勝負だったため距離不安を克服できたとみていた。が、2400M且つ持久力勝負となった昨年のJCでも3着。日本ダービー14着だった馬が5歳秋にして本格化したと言わざるをえない。昨年のJC1、2、4、5着馬が揃って引退したのであれば前哨戦、明らかな叩き台だとしても東京では無様な競馬をしては困る。

 昨年のJC11着馬デニムアンドルビーが宝塚記念2着。15着馬ディサイファ、12着馬ヒットザターゲットが今年の札幌記念ワンツー。

 昨年の天皇賞秋、JCで先着したイスラボニータ、ディサイファより人気がないのは明らかにおかしい。

 そしてディープ産駒10頭の難解なレースの中から本命に決めた1番の根拠が全兄トーセンラーとの戦績比較。

 スピルバーグ(関東馬)の東京実績【6.1.3.1】東京以外つまり右回り【0.0.1.4】
                

 トーセンラー
(関西馬)の京都実績【4.2.4.2】左回り【0.0.0.5】

 これほど得意、不得意が戦績に現れるのも珍しいが兄弟揃ってとなればおそらくそういうことなのだろう。苦手科目(中山、小回り)も引退レースで完全克服した父ディープインパクトには一切似ず、苦手なものは苦手。
脚質、瞬発力は父を引き継いだが…。他の科目はそっちのけで得意科目だけ極めて日本一を目指すのが母プリンセスオリビアの教育方針。であれば前哨戦であろうと最低限の結果(3着以内)を残さなければ親に示しがつかない。

 全兄トーセンラーも5歳で本格化。この血統は本格化すれば得意競馬場に限り、距離適性が無敵になるというもの。トーセンラーは5歳時、京都記念1着、天皇賞春2着、京都大賞典3着、マイルCS1着。
 京都1600~3200の重賞で全て馬券圏内に入る偉業を成し遂げた。6歳時は衰えもあったかもしれないが京都に限れば2、3、4着。京都12戦もして最低着順は4着。

 弟スピルバーグも東京に限れば崩れることは考えにくい。まして兄はスランプ気味だった4歳時に夏競馬で使い詰めしたが弟は4歳時は体質の弱さを考慮し、藤沢式の1戦必勝体制。わずか3戦しか使わなかった。

 6歳だし1戦毎に着順を落としていることから衰えと判断されこの人気なのかもしれないが東京に限れば依然としてそこを見せていない。昨年の毎日王冠でもトップスピードに入ろうかという時に他馬と接触。ゴール前では四位騎乗のディサイファにタックルされながらも3着。天皇賞秋で58キロも克服済み。

 苦手科目の右回りですらそれなりの見せ場をつくった同馬が久々に東京参戦。東京のGⅡで6番人気で買えるなら迷わず本命に推すまでだ。

 
 第82回 東京優駿GI

 現時点での単勝人気

 1番人気ドゥラメンテ
 2番人気リアルスティール
 3番人気サトノクラウン
 4番人気レーヴミストラル
 5番人気◎サトノラーゼン
 6番人気キタサンブラック
 7番人気ポルトドートウィユ
 8番人気タンタアレグリア
 9番人気ミュゼスルタン
10番人気ミュゼエイリアン


 今年のダービーを予想する上でまず昨年路盤改修された中山競馬場について触れるおく。

 【牡馬クラシック路線中山重賞の勝ち時計&前後3ハロンラップ一覧】

 ホープフルステークス 2:01.9前36.2後35.9
 
 京成杯 2:02.3前36.3後35.7

 弥生賞 2:01.8前36.2後36.4

 スプリングステークス 1:49.1前36.7後34.5

 皐月賞 1:58.2前35.2後34.7

 明らかな後傾ラップ(スローからの瞬発力勝負)になったのはスプリングSのみ。他の中山2000重賞は全て平均~ハイペースからの持続力勝負。

 上記を念頭に置いた上で皐月賞を振り返ってみる。

 1着ドゥラメンテ(共同通信杯2着、中山未経験)
 2着リアルスティール(スプリングS2着)
 3着キタサンブラック(スプリングS1着)
 4着ブライトエンブレム(弥生賞2着)
 5着クラリティスカイ(弥生賞6着)
 6着サトノクラウン(弥生賞1着)
 7着ミュゼエイリアン
 8着ダノンリバティ
 9着スピリッツミノル
10着コメート(弥生賞8着)
11着ダノンプラチナ(スプリングS3着)
12着ベルーフ(スプリングS4着)
13着タガノエスプレッソ(弥生賞3着)
14着ベルラップ(弥生賞9着)
15着ワンダーアツレッタ

 皐月賞はレコードに迫るハイレベルなレースとなったが、皐月賞上位馬の結果を見た限りでは

 ①中山未経験>②前走スプリングS組>③前走弥生賞組

 つまり

 ①皐月賞トライアルを避けた非中山組>②スロー決着で消耗度低めの中山トライアル組>③持続力勝負で消耗度高めの中山トライアル組

 
中山芝は小回り、急坂のあるトリッキーなコース。一見、コース慣れしている馬の方が分がありそうだが、今年は中山未経験馬が上位を独占する傾向が強かった。

 ちなみにスプリングSと弥生賞は共に中山未経験組が1~3着を独占。
 前走中山重賞組且つ5番人気以内馬だった下記4頭は全て人気を下回る着順に終わった。

 弥生賞
 シャイニングレイ1番人気7着
 トーセンバジル3番人気5着

 スプリングS
 ベルーフ3番人気4着
 ブラックバゴ4番人気6着


 また、ダービーへ出走できる本賞金がありながら、故障や疲労が抜けない等の理由で回避したのは下記4頭

 シャイニングレイ(ホープフルS1着⇒弥生賞7着⇒故障)
 ベルーフ(京成杯1着⇒スプリングS4着⇒皐月賞12着⇒疲労抜けず)
 ブライトエンブレム(弥生賞2着⇒皐月賞4着⇒裂蹄発症)
 ダノンプラチナ(スプリングS3着⇒皐月賞11着⇒調子上がらず馬体調整)

 4頭全て中山重賞レースを2走以上連続して使っていた。
 
 
 飽くまで妄想にすぎないが路盤改修された今の中山競馬場での激走は反動が出やすいのではないか?と。
 例年になく、大外ぶん回しでも届くケースが増えた。直線の短い中山では逃げ、先行馬を狙うのがセオリーだった。が、今はむしろ逃げ、先行馬は中山より直線の長い東京で買いという逆転現象が起こりつつある。

 この観点で考えると皐月賞でドゥラメンテただ1頭が次元の違う脚で差し切り勝ちしたのも納得できるというもの。
 ドゥラメンテを除く有力馬8番人気以内は全馬、前走中山のトライアル弥生賞、スプリングS組だったのだから。


 前走中山重賞激走後、不可解な惨敗をした馬は古馬路線でも多数いる。

 天皇賞春といえば中山重賞である日経賞を前哨戦として使った馬が近年最も好走していた。

 更に今年の日経賞は勝ち時計2分30秒2という申し分ない優秀なタイム。

 天皇賞春でも人気を背負ったアドマイヤデウスやサウンズオブアースを本命にした人は大半が前走の日経賞でのレース内容を評価したのではないか?

 しかし前走日経賞組は7頭出走し、6、9、12、13、14、15、16着。

 ゴールドシップ&横山典コンビによるロングスパートにより瞬発力勝負ではなくスタミナ勝負になった影響か、日経賞での激走の反動がもろに出たとみる。

 ヴィクトリアマイルで断トツ1番人気だったヌーヴォレコルト。どんな展開でも馬券圏内に入るため複勝圏ではかなりの信頼を集めていたが…。同馬もGI馬の牡馬数頭を相手に前走中山記念で1着激走の反動が出たせいか6着惨敗している。


 日本ダービーの主要ステップレースは言うまでもなく皐月賞組。しかもレコードに迫る超がつくほどのハイレベルなレースになったのであれば思い切って別路線組を本命にするのも一つの手だ。

 というわけで長い前置きはこのへんで。

 本命はサトノラーゼンとする。

 本命に推す大まかな理由は

 ①9戦と使い詰めだが中山未経験
 ②ディープインパクト産駒
 ③前走京都新聞杯で4Fの持続力勝負を前目につけて押し切り1着
 ④ダービーが行われる東京では2着だが好走歴があり遠距離輸送も経験済み
 ⑤東京2400で戦える馬づくりに長けている池江調教師、ノーザンファーム生産者
 
 といったところか。

 今年に限れば、例え9戦していようが中2週であろうが中山競馬場を避けることが重要であると勝手に判断。中山激走組より反動の心配はいらないだろう。

 ドゥラメンテの爆発的な末脚は正直穴党には辛い。ディープインパクト級である可能性もある。だからこそ穴党はインティライミ(ディープ世代ダービー2着馬)を探さなければならない←

 インティライミするなら内枠、鞍上岩田、前々で競馬できる同馬が出走馬の中で最もしっくりくる。

 後続の有力馬はおかまいなしに自分の競馬に徹するのみ。あとは皐月賞激走の反動が出るような淀みないレース展開になることを祈る。ドゥラメンテが化け物でなければ母アドマイヤグルーヴのオークスのように末脚不発に終わり、リアルスティールやサトノクラウンも中山2走続けて激走の反動が出てくれればそのまま押し切る可能性もあるとみている。


 サトノラーゼンには直接関係ないがきさらぎ賞組による10倍返しが自分の中で話題になっている←
 
 桜花賞終了時点までは下落する一方だったきさらぎ賞組の株が5月になり急上昇。

 桜花賞終了時点でのきさらぎ賞組の成績

 1着ルージュバック(桜花賞1人気9着)
 2着ポルトドートウィユ(若葉S1人気4着)
 3着アッシュゴールド(毎日杯2人気15着)
 4着グリュイエール(毎日杯4人気5着)
 5着ムーンクレスコ(アルメリア賞[500万]4人気3着、500万下2番人気2着)
 6着ネオスターダム(毎日杯8人気5着)
 7着レガッタ(若葉S[OP]3人気5着)

 あまりの酷さにファンから見放されつつあったきさらぎ賞組だが…

 
 5月のきさらぎ賞組の成績

 1着ルージュバック(オークス1人気2着)
 2着ポルトドートウィユ(京都新聞杯1人気2着、日本ダービー?着)
 4着グリュイエール(500万下1人気1着)
 5着ムーンクレスコ(プリンシパルS[OP]16人気4着)

 5月出走馬の上記4頭は全て桜花賞終了時より成績を伸ばしている


 競馬の面白いところは○○出走組が時期やコース替わりなどで成績向上、低下が連動する場合があるところ。ある時期だけを見て○○組はレベルが低いと言いはり、後に後悔する場合がある。

 話しがそれまくったが
 絶賛株価上昇中のきさらぎ賞2着馬ポルトドートウィユを下し重賞京都新聞杯を制したサトノラーゼンは評価に値する。

 もちろんポルトドートウィユ自身も買い目には入れたいところ。中山未経験なのも好材料。

 そこそこメンバーが揃った白百合ステークスで京都新聞杯3着馬アルバートドックが勝ったのもサトノラーゼン、ポルトドートウィユには朗報と言えよう。

 エイシンフラッシュが勝ったダービーや今年のNHKマイルカップのように明らかな後傾ラップになると反動が出にくいため前走中山重賞組にとって有利になってしまう。

 展開の助けが必要だがハイレベル皐月賞組3強(ドゥラメンテ、リアルスティール、サトノクラウン)を負かすのは今年に限れば中山を避けた裏ローテ組とみる。

 
 おわりん( ´ ▽ ` )♪
 

 

 

 

 


 
 
 
 ※有馬記念の予想ではありません

 
 今更だがエピファネイアが圧勝したジャパンカップを少し振り返る。

 前走の天皇賞秋は6着に敗れたもののクラシック三冠をオール連対した頃の闘争心を彷彿とさせる暴れっぷり。叩いた次走は間違いなく勝負になると思ったがまさか勝つどころか圧勝するとは…。結果論だがデビューから応援している大好きな馬を過小評価してしまった。

 ジャパンカップで久々に天才バスケットマン桜木花道の得意技でもある『眼で殺す』を披露したエピファネイア←

 ラジオNIKKEI杯2歳Sでキズナを、弥生賞でバッドボーイなどを精神崩壊させた技だが、今回は同期のタマモベストプレイが餌食に…。
 JC発走前までは弱小世代と言われ続けていた4歳世代だけに仲良くしてほしかったが…。エピファネイアの近くで競馬する恐ろしさを知らなかった津村の位置取りミス。まあ津村はエピファネイアと同レースでの騎乗が初だっただけに仕方ない←
 1マイル以上も横からエピファネイアに威圧されながらも2着以下のジャスタウェイらGⅠ馬と1秒差以内で走り抜いたタマモベストプレイは負けて強し。次走以降要チェックやで魚住さん!(by彦一)
 
 横にいるタマモベストプレイを眼で殺しつつ、逃げているサトノシュレンが楽をしてペースを落とそうとするとすかさず後ろから乗っかかるような勢いでプレッシャーをかける荒技を披露したエピファネイア。事実上、自分で展開をつくったと言ってもいいだろう。アンカツが騎乗していた全盛期のダイワメジャーのようだった。

 4歳秋を迎えても一向に気性面での成長が見られないのも問題だが、この闘争心を利用して自身が得意とする持続力、スタミナ勝負にもっていければ有馬記念でも勝機は十二分にあるとみる。

 ドスローからの瞬発力勝負だった天皇賞秋。淀みない流れからの持続力勝負だったジャパンカップ。古馬GⅠで真逆のレース展開を経験できたことによりエピファネイアにとっての最善の競馬スタイルがはっきりした。

 国内最高賞金のGⅠでGⅠ馬12頭相手に良馬場で4馬身差勝ち。種牡馬としての価値が大いに上がったことが何より嬉しい。

 シーザリオ、シーザリオ産駒で得た教訓を活かし、陣営が馬の体調を最優先させて無理にレースを使わなかったことが4歳秋になってようやく報われた。

 母シーザリオは現役時代、同厩舎、同世代、同馬主のディアデラノビアとの使い分けで『二番手』扱いを受けた。そのせいでシーザリオは関西馬でありながら、2、3走目は中山に遠征。
 脚元が弱いのも承知で桜花賞のトライアルでもないフラワーカップを遠距離輸送してまで出走。フラワーカップをステップに桜花賞を制した関東馬ダンスインザムードやキストゥヘヴンとは訳が違う。
 それから桜花賞→オークス→アメリカンオークスと消耗度の高いGⅠを立て続けに出走して2→1→1着と激走。使い詰めが原因とは一概に言えないが、繋靭帯炎を発症して引退を余儀なくされた。

 シーザリオ産駒もシーザリオ同様、長男、長女とも脚元が弱く、レースすらまともに使えなかった。父シンボリクリスエスの丈夫な体質のおかげで次男のエピファネイアは大きな怪我をすることなくレースを使うことができている。が、闘争心溢れる気性からもシーザリオの血が強いだけに油断ならない。

 シーザリオ一族を誰よりもわかっているチーム角居。3歳時に菊花賞圧勝後、JC、有馬記念を回避。4歳春も結果、状態が伴わず、当初予定していた宝塚記念を回避。海外志向の強い角居調教師だけにヴィクトワールピサやウオッカなどのように3歳時にJC、明け4歳でドバイ挑戦を描いていたはずだ。おそらくシーザリオと同じ過ちは犯したくないのだろう。初の海外GⅠを勝たせてもらい海外競馬で勝負になる馬作りへの自信と関係者からの信頼を得るきっかけをくれたシーザリオ。そのシーザリオの仔だけに体調面に敏感になるのも致し方ない。春の目標は何一つ達成できなかったが早い段階で宝塚記念を諦め、5月の時点でノーザンファームしがらきでの調整を決断。秋のローテを天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念でいくプランを発表。
 明日の有馬記念に無事出走できれば春に決めたプランが有言実行できたことになる。少なくともジャパンカップでの勝利は陣営が馬の体調を最優先し、我慢し続けたことが勝因と言っていいだろう。

 スミヨンの口から『日本で騎乗した馬の中で一番強い』と言わしめたエピファネイア。が、シーザリオにとっては復讐の序章にすぎない。シーザリオはわずか6戦で引退。古馬と対戦した経験がないがゆえに戦績で最強牝馬の称号は得られないが…。

 スミヨンから『日本で騎乗した馬の中で一番強い』=ブエナビスタより強いと言わしめることにより、スペシャルウィーク産駒の代表産駒はブエナビスタではなくエピファネイアを産んだシーザリオではないか?

 JC2連覇、牝馬三冠のディープインパクトの代表産駒ジェンティルドンナ相手にJCで息子が完勝することにより、もしシーザリオが怪我することなく4歳時にディープインパクトとJCで直接対決していればどこまで戦えたのか?

 ディープに唯一国内で先着したことのあるハーツクライの代表産駒で世界ランク1位のジャスタウェイ相手に息子が完勝することにより、もし3歳時にシーザリオが有馬記念に出走していればハーツクライ、ディープインパクト相手にどこまで戦えたのか?

 シーザリオの脳内は自分の仔が活躍することにより自身が古馬相手にも活躍していたのではないか?とファンや競馬関係者に妄想させることにより最強牝馬に成り上がろうとしている最中。

 ただシーザリオは自身の利益だけを求めない。自身の弱点である体質を補い、丈夫な体質に産んでくれたエピファネイアの父シンボリクリスエスに恩を返した。

 シンボリクリスエスが現役時代、秋の古馬王道GⅠで唯一勝てず、2年連続3着に惜敗したジャパンカップを息子が勝つことにより雪辱を晴らし、且つ種牡馬としての価値を上げた。

 シーザリオは腹黒い一面も持ちながら、恩も返す出来すぎる女。まさに柏木由紀である←

 また、エピファネイアの親孝行っぷりにも拍車がかかる。

 母シーザリオが出走すらできなかった牝馬三冠の3レース目である秋のGⅠ秋華賞の代わりに牡馬クラシック3レース目の菊花賞を圧勝することにより母の雪辱を晴らす。

 父シンボリクリスエスにはジャパンカップを勝って雪辱を晴らした。

 そして明日の有馬記念。父が2連覇した舞台だが、今度は祖父の雪辱を晴らす時がきた。

 母シーザリオの父スペシャルウィークといえば僅か4センチ差で引退レースだった有馬記念で有終の美を飾ることができなかった。しかも勝利したと勘違いし、大観衆の前で武豊と共に恥をかいた思い出したくない舞台でもある。それだけに同レースで10着に惨敗したステイゴールドの産駒のゴールドシップやフェノーメノに先着されるのはもってのほか。ここは勝ち切ってもらいたいところだろう。

 有馬記念を勝てばエピファネイア自身にも年度代表馬の称号を貰えるチャンスだけに1着あるのみ!

 
 おわりん( ´ ▽ ` )♪ 

 

 
 

 
 第34回 ジャパンカップ

 

 現時点での単勝オッズ(上位10番人気)


 1番人気ジェンティルドンナ(2012オークス1着、2012&2013ジャパンカップ1着)

 2番人気ハープスター(2014オークス2着)

 3番人気ジャスタウェイ(2012日本ダービー11着)※東京GⅠ2勝含む重賞5勝

 4番人気◎エピファネイア(2013日本ダービー2着)

  5番人気イスラボニータ(2014日本ダービー2着)

 6番人気スピルバーグ(2012日本ダービー14着)※東京GⅠ1勝

 7番人気ワンアンドオンリー(2014日本ダービー1着)

 8番人気フェノーメノ(2012日本ダービー2着)

 9番人気デニムアンドルビー(2013ジャパンカップ2着、2013オークス3着)
10番人気ヒットザターゲット(2013ジャパンカップ11着)※重賞3勝

16番人気トーセンジョーダン(2011ジャパンカップ2着、2013ジャパンカップ3着)

 ()内は各馬の東京2400GⅠでの主な戦績

 上記のとおり、上位人気10頭は全て東京2400GⅠ出走済。しかも10頭中7頭が同舞台のGⅠで連対実績あり。残り3頭のうち、ジャスタウェイは東京GⅠの天皇賞秋と安田記念を、スピルバーグも天皇賞秋を制覇。ヒットザターゲットは東京実績はないもののJCと同距離の京都大賞典など重賞3勝馬。
 実績だけでなく、コース適性、距離適性のあるメンバーが揃い、近年稀に見るハイレベルなメンバー構成。秋天と違い3ヶ月以上の休み明けで挑む上位人気馬もいない。国内最高賞金のレースだけあって各陣営の勝負気配が漂う。しかも現1~8番人気馬が全てGⅠ馬。

 
 さすがにこれだけ豪華なメンツが揃うと昨年のJCや今年の天皇賞秋のようなドスローからの瞬発力勝負のような低レベルなレースにはならないだろう。遅くとも昨年より2秒速い、2分24秒台決着になる前提で予想する。

 早い段階で秋の最大目標をジャパンカップとし、王道のステップレース天皇賞秋を叩いて挑む4歳馬エピファネイアを本命とする。

 エピファネイアは毎回過剰人気する。大阪杯ではダービー馬キズナを抑え1番人気に。前走の天皇賞秋も半年ぶりの休み明け、国内古馬GⅠ初挑戦で過去最高のメンバー相手でも4番人気。
 人気だけでなく今年に限れば大阪杯3着、香港クイーンエリザベス4着、天皇賞秋6着と結果も出ていない。にもかかわらず今回の豪華なメンバーでも現在4番人気に支持されている。

 今年は特に馬券を買うのが上手い…と思ってしまう事象が多すぎる。

 秋華賞→ショウナンパンドラ3人気1着、タガノエトワール4番人気3着
 菊花賞→トーホウジャッカル3番人気1着、サウンズオブアース4番人気2着
 天皇賞秋→イスラボニータ1番人気3着、スピルバーグ5番人気1着
 エリザベス女王杯→ラキシス3番人気1着
 マイルCS→フィエロ3番人気2着
 ジャパンカップ→エピファネイア?人気?着

 
 今秋のGⅠだけでも自分の中で過剰人気じゃないか?と思い、買う気をなくすも好走されてしまった馬がすでに8頭。ほとんどが重賞未勝利馬。つまり、GⅠでも実績のある実力馬と対戦経験の浅い馬や上がり馬が大半を占める。実績馬の割に人気のない馬を買いたい自分の馬券スタイルからすると今秋のGⅠの流れは辛いの一言。

 たださすがにこれだけ豪華なメンバーが揃うと重賞未勝利馬で過剰人気馬はいない。今回はGⅠ馬ではあるものの古馬相手では実績がなく、強豪との対戦経験が浅いにもかかわらず人気先行気味のエピファネイアが今秋のGⅠのトレンドに該当するのではないか?

 自分が競馬にハマるきっかけをつくってくれた馬がエピファネイアの母シーザリオ。それだけにエピファネイアをデビュー時からずっと応援し続けていたこともあり、現4歳世代のことに関しては人一倍特徴を掴んでいる自信はある←

 確かに現4歳世代、特に牡馬は最弱世代と言われても仕方がないだろう。

 
 【現4歳牡馬世代の国内古馬GⅠでの最高着順】

 2013安田記念→エーシントップ17着
 2013宝塚記念→出走馬なし
 2013スプリンターズS→マイネルエテルネル14着
 2013天皇賞秋→コディーノ5着
 2013マイルCS→コパノリチャード4着
 2013ジャパンカップ→出走馬なし
 2013ジャパンカップダート→インカンテーション14着
 2013有馬記念→タマモベストプレイ5着
 2014フェブラリーS→コパノリッキー1着
 2014高松宮記念→コパノリチャード1着
 2014天皇賞春→キズナ4着
 2014安田記念→出走馬なし
 2014宝塚記念→フェイムゲーム6着
 2014スプリンターズS→コパノリチャード12着
 2014天皇賞秋→エピファネイア6着
 2014マイルCS→ロゴタイプ7着

 …確かに弱い。

 国内古馬GⅠの芝・中長距離に絞ると…

 2013宝塚記念→出走馬なし
 2013天皇賞秋→コディーノ5着
 2013ジャパンカップ→出走馬なし
 2013有馬記念→タマモベストプレイ5着
 2014天皇賞春→キズナ4着
 2014宝塚記念→フェイムゲーム6着
 2014天皇賞秋→エピファネイア6着
 2014ジャパンカップ→?着

 壊滅状態である。今回のJCはただでさえ上位1~8番人気馬が全てGI馬という強豪が相手。とてもこんな世代が通用するとは思えないが…。

 
 ただ数少ない古馬重賞の2400M、2500Mのレースに絞ってみると

 2013京都大賞典→出走馬なし
 2013アルゼンチン共和国杯→出走馬なし
 2013ジャパンカップ→出走馬なし
 2013有馬記念→タマモベストプレイ5着
 2014日経新春杯→サトノノブレス1着
 2014日経賞→ラストインパクト3着
 2014目黒記念→プロモントーリオ3着
 2014京都大賞典→ラストインパクト1着、タマモベストプレイ2着
 2014アルゼンチン共和国杯→フェイムゲーム1着

 2014ジャパンカップ→?着
 2014有馬記念→?着

 昨年の有馬記念を除いて全てのレースで馬券圏内に入っている。

 昨年の有馬記念は現4歳世代はタマモベストプレイ、ラヴリーデイ、テイエムイナズマの3頭が出走。クラシックで3着以内に入った馬は出走していなかった。
 同世代だけでも10本の指に入るかどうかのタマモベストプレイで5着。しかも先着を許した上位4頭は世界ナンバー2のオルフェーヴル。後に日経賞を勝ち、天皇賞春2着だったウインバリアシオン。後に阪神大賞典、宝塚記念を制したゴールドシップ。後に函館記念制覇、天皇賞秋4着馬のラブイズブーシュと後の活躍馬ばかり。

 
 意外にも現4歳世代はJRAが重点を置いている2400Mと2500Mの重賞では結果を残していることがわかる。
 
 ちなみにJRA優勝賞金TOP3は
 1位ジャパンカップ
 2位有馬記念
 3位日本ダービー

 また、2400Mと2500Mの重賞は3歳戦を含め、全てGⅠかGⅡ。GⅢはない。いかにJRAが2400Mと2500Mでのレースに力を入れているかがわかる。

 その賞金の高い王道の路線で結果を残しているだけに最弱世代扱いされているが、世代No.2だったエピファネイアに未知の可能性を感じる。

 
 エピファネイア自身も2400Mと2500Mに限れば日本ダービー2着と神戸新聞杯1着。

 日本ダービーでは皐月賞がレコード決着ということもあって反動がでたのか皐月賞1、3着馬のロゴタイプ、コディーノら皐月賞組は悉く惨敗。そんな中、同馬はソエの再発で順調さを欠き、レースでは一周掛かりっぱなしでありながら唯一皐月賞組でダービー2着。負けはしたものの競馬界に異様な衝撃を与えた。ダービー馬キズナもここぞという時に前が塞がる不利がありながら差し切った強い内容。
 着差が開きづらい展開にもかかわらず3着以下に1馬身以上の着差をつけたキズナとエピファネイアのツートップのダービーでのパフォーマンスはズバ抜けていた。

 
 2013秋でのツートップの戦績
 キズナ→ニエル賞1着、凱旋門賞4着(共に2400M)
 エピファネイア→神戸新聞杯1着、菊花賞1着


 キズナを物差しにしても2400Mと2500Mに限れば今年の豪華なメンバーでも現4歳世代のNo.2のエピファネイアであればJC2連覇中のジェンティルドンナ、前走凱旋門賞組のハープスター、ジャスタウェイをまとめて負かしても何ら驚けない。

 大阪杯、前走の天皇賞秋は共に半年ぶりの休み明けに加え、斤量58キロ。
 特に前走の天皇賞秋はドスローからの瞬発力勝負だっただけに内枠は恵まれたが出遅れが痛かった。おまけに休み明けで息がもたない展開。よーいドンの競馬だと瞬発力があり、斤量も軽い牝馬や3歳馬に有利に働く展開になるのは2005年の天皇賞秋と昨年のJCの結果を見れば明白。

 本来なら同じく半年ぶりの休み明けだったフェノーメノのように見せ場なく二桁着順になっても不思議ではない。が、一瞬馬券圏内もあるかと思わせる脚を見せ、勝ち馬と0.2差の6着。しかも輸送がありながら+7キロで出走してきたことを示す通り、JCを見据えての仕上げ。次走に向けて良い負け方であると捉えた。

 角居調教師は開業当初から海外志向が強かった。そのせいか世界の強豪馬が国内で揃うジャパンカップとホースマンの誰もが勝ちたいと願う日本ダービーが行われる東京2400Mのコースに人一倍特別な思いを寄せているように感じる。それもあってか角居調教師は勝ったのはウオッカのみだがJCの成績が良い。


 初の海外GⅠはアメリカンオークスのシーザリオ。そのシーザリオ(東京2400Mオークス馬)の仔だけに角居先生はエピファネイアに天皇賞でも有馬記念でもなくジャパンカップを勝たせたい気持ちが強いはずだ。

  同馬はシーザリオの仔らしく脚元が弱く、調整が難しい。とにかく1戦1戦気が抜けない。本当はドバイや凱旋門賞に出走させたかったはずだが順調さを欠いただけに致し方ない。

 順調に目標のレースを使えたのは昨年の菊花賞以来。しかも春2戦は荒々しい一面が見られなかったが、前走の天皇賞秋では久々に騎手がジェットスキーしてしまうほどの気性面を見せた。
 これは復調していると捉えたい。フサイチホウオーが良い例だが折り合いがついたからといって直線弾けるとは限らない。闘争心のある馬に無理矢理闘争心を抑えて折り合いに専念するのは逆効果になることもある。

 天皇賞秋での記者会見で福永が新馬戦以来のコーナー2つになるということで末脚を活かす競馬をしたいと言っていたがその気持ちはわかる。福永を擁護するつもりはないが母シーザリオでのオークスの末脚、エピファネイアの新馬での末脚を肌で感じていればコーナー2つの東京コースなら末脚を期待したくなるのも無理はない。

 ただ前走の天皇賞秋で休み明けとはいえ、ディープ産駒の瞬発力には敵わないことがはっきりした。

 現状は父シンボリクリスエスの長所である持続力を活かすべく、菊花賞のようにある程度、前で競馬してハープスター、スピルバーグらキレる瞬発力型の馬を凌ぐしかない。

 1周掛かりどおしだった、日本ダービーや前走を見てもわかるが、福永は道中掛かりっぱなしの馬を制御することで疲労困憊。直線ではムチを適度に打つのが精一杯で全く追えていない。

 今回騎乗するスミヨンは以前乗り難しくて誰も巧く制御できなかったキンシャサノキセキをテン乗りで乗りこなし、覚醒させたことがあるだけに期待したくもなる。

 シーザリオは角居、福永だけでなくノーザンファームの吉田勝己にも思い入れのある馬。海外からシーザリオの母キロフプリミエールを連れてきた。

 何としても王道のGⅠをもう1つ勝たせて種牡馬入りさせてやりたいところだろう。ノーザン生産馬の有力馬が今回もたくさん出走している中、スミヨンを早々とエピファネイアに乗せる決断をしたことも納得できる。

 好きな馬で私情だけでなく自信もあるGⅠは久々なだけに楽しみで仕方ない。

 ってことで今回は一切ふざけずブログ更新

 
 おわりん( ´ ▽ ` )♪←

 

 

 

 

 

 
 

 
 第150回 天皇賞秋GⅠ

 

 現時点での単勝人気


 1番人気イスラボニータ(4勝)GⅠ1勝、2着1回

 2番人気フェノーメノ(5勝)GⅠ2勝、2着2回

 3番人気◎ジェンティルドンナ(8勝)GⅠ6勝、2着2回

 4番人気エピファネイア(3勝)GⅠ1勝、2着2回

 5番人気スピルバーグ(未勝利)

 6番人気マーティンボロ(2勝)

 7番人気デニムアンドルビー(2勝)GⅠ2着1回

 8番人気ディサイファ(1勝)

 9番人気ヒットザターゲット(3勝)
10番人気カレンブラックヒル(4勝)GⅠ1勝

 

 ※()内は海外含む重賞勝利数


 出走馬全18頭中17頭が重賞馬。

 GⅠ馬は6頭。GⅠ連対経験馬10頭とメンバーは揃った。

 フェノーメノ、エピファネイア、イスラボニータの3世代のダービー2着馬が初対戦。JC2連覇の偉業を達成したジェンティルドンナなど東京を得意とする馬が多く、見どころ満載。

 

 ただ、一つ残念なのが現2、4番人気が約半年ぶり、3番人気が4ヶ月ぶりの休み明け。

 優勝賞金が天皇賞秋の約2倍あるジャパンカップ、約1.5倍ある有馬記念を控えているのだから仕方ないが…。

 今や盾のGⅠでありながら『叩き台』として挑む馬もいるため予想も難解。今年はそれがオッズにも顕著に出ている。


 きっちりセントライト記念を勝って、秋2戦目として挑むイスラボニータが古馬と初対戦でありながら現在1番人気。

 出走馬中、唯一の重賞未勝利馬。にもかかわらず5番人気のスピルバーグ。

 おそらくここ数年馬券に絡んでいる毎日王冠組で最先着。不利がなければ勝ち切っていた内容などを評価してのものだろう。


 イスラボニータとスピルバーグの人気はデータ消去法、及び複勝率の高さ、堅実さにより軸として買いやすいと判断した層のシェアが広いとみる。実績もあり、ハイレベルなGⅠを戦い抜いてきた経験豊富な先輩方との対戦がないわりに、いきなりセンターや1列目に立つべきメンバーなのか?と…。

 

 過剰人気、ゴリ推しの言葉が大嫌いな自分にとって上記2頭は本命には指名できない。


 実績、実力がある割に不当に序列を下げられがちな柏木由紀系メンバーを今回も本命に指名する←


 黒服物語での演技はハマり役といえど、女優になるために卒業した前田敦子、大島優子と遜色ないレベル。


 ってことでGⅠ6勝、左回りGⅠ【4.2.0.0】とドバイ含め左回りでは未だに連対率100%、実績断トツ1位にもかかわらずなぜか現在3番人気止まりと舐められたジェンティルドンナを本命とする。

 同馬にとってハマる左回り、東京で再度名演技を披露する←



 今年の芝マイル~中長距離古馬GⅠは全く面白みのない結果が続いている。連覇、連覇、連覇の嵐…

 
 2013天皇賞春⇒2014天皇賞春
 
 1着フェノーメノ(前走日経賞1着)⇒1着(前走日経賞5着)
 2着トーセンラー⇒不出走
 3着レッドカドー⇒不出走
 

 2013ヴィクトリアマイル⇒2014ヴィクトリアマイル

 1着ヴィルシーナ(前走大阪杯6着)⇒1着(前走阪神牝馬S11着)
 2着ホエールキャプチャ⇒4着
 3着マイネイサベル⇒不出走


 2013安田記念⇒2014安田記念

 1着ロードカナロア⇒不出走
 2着ショウナンマイティ⇒3着
 3着ダノンシャーク⇒4着


 2013宝塚記念⇒2014宝塚記念

 1着ゴールドシップ(前走天皇賞春5着)⇒1着(前走天皇賞春7着)
 2着ダノンバラード⇒不出走
 3着ジェンティルドンナ⇒9着


 2013天皇賞秋⇒2014天皇賞秋

 1着ジャスタウェイ⇒不出走
 2着ジェンティルドンナ(前走宝塚記念3着)⇒?着(前走宝塚記念9着)
 3着エイシンフラッシュ⇒不出走



 昨年の覇者が不出走だった安田記念を除き、すでに3頭がGⅠ連覇達成。


 しかも連覇を達成したフェノーメノ、ヴィルシーナ、ゴールドシップ3頭共に昨年より臨戦過程が悪かった。

 ちなみに3頭とも現5歳。しかも大半のレースが2014年の方が2013年よりも走破タイムが0.7秒~遅いにもかかわらず勝ち切った。


 原因は現4歳世代の不甲斐なさ、現6歳~世代の衰えの影響が大きい。5歳世代の各馬も劣化しているが他世代がそれすら追い越せない現状。

 2年連続現役トップクラスの日本馬が凱旋門賞に挑戦したが

 2013年は2頭出走して2、4着。2014年は3頭出走して6、8、14着に終わったのも納得できる。

 ここ1年で日本馬のレベルが低下してるのは否めない。今年のJCは外国馬にもチャンスはあるとみる。


 話しはそれたが、今年の古馬GⅠの流れなら、天皇賞秋も昨年2着の実績だけで十分ジェンティルドンナを本命に推せる。


 昨年はトウケイヘイローのハイペースを2番手で競馬し、2着を死守する誰が見ても負けて強しの競馬。

 今年のメンバー構成であれば、昨年よりペースも緩み、同馬が得意とする瞬発力が活きる展開を予想。


 5歳時に1番人気で4着に敗れたブエナビスタはシルポート、蛯名の大暴走による1分56秒1のレコード決着によるもの。


 衰えが否めないジェンティルドンナだが、敵はハイペースのみ。衰えが見え始めているからこそ、メイチはJCだが距離も今は2000ぐらいがベストとみる。そして何より前走の大敗&休み明けで人気を落としている今回こそが狙い目。


 戸崎はディープ産駒の瞬発力を活かす競馬は巧い方とみているので期待したい。


 もちろんエピファネイアが初の強敵相手にどこまで自分の競馬ができるかも注目です。


 

 おわりん( ´ ▽ ` )♪


 

 第62回 阪神大賞典注目馬 


 ◎バンデ(現在3番人気)



 1人気ゴールドシップ(7勝)

 2人気サトノノブレス(1勝)

 3人気バンデ(未勝利)

 4人気ヒットザターゲット(3勝)

 5人気アドマイヤラクティ(1勝)

 6人気タマモベストプレイ(1勝)


 ※()内は重賞勝利数



 散々予想する上で古馬重賞において重賞未勝利馬の人気馬は危険と言っている。

 が、今回は敢えて重賞未勝利馬のバンデを本命に。


 バンデどころか鞍上の松田騎手ですら重賞未勝利。複勝だけみれば三強扱いの売れ方をしているだけによほど買い要素がなければ本命には推しづらいところだが…


 実績断然No.1のゴールドシップ。昨年の戦績を振り返って京都、東京のような瞬発力勝負になりやすい、高速馬場ではパフォーマンスを下げるのは誰でも気づくところ。


 ただそれよりも気になるところは距離適性。昨年の天皇賞春でボロが出るまでは同馬は距離が長ければ長いほどいいなどと言われていた。


 が、得意であるはずの阪神と中山でも2200の宝塚記念と2500の有馬記念ではパフォーマンスの差がはっきり出た。


 宝塚記念は圧勝。しかし前走の有馬記念はオルフェに大差をつけられ3着止まり。走破時計は馬場差を考慮しても3歳時に完勝した時より1秒近く遅いタイムだった。


 年齢を重ね、衰えだけでなく自慢のスタミナも過信禁物か。今の同馬には阪神大賞典よりも大阪杯の方が良いパフォーマンスが披露できるのではないかと。


 それでも得意の阪神コースだけにあっさり勝っても不思議はないが、今回はゴールドシップの復活よりも成長著しい明け4歳勢に期待したい。


 

 今年に入り、株が急上昇中なのが昨年の『菊花賞組』


 2013菊花賞


 1着エピファネイア→次走大阪杯(予定)


 2着サトノノブレス→次走日経新春杯2番人気1着

 3着バンデ→次走御堂筋S1番人気1着

 4着ラストインパクト→次走小倉大賞典1番人気1着

 5着ケイアイチョウサン→次走中山金杯3番人気5着


 8着タマモベストプレイ



 菊花賞後、圧勝したエピファネイアは暫く、条件クラスの低レベルなメンバー相手だから勝てたなどと言われ続けた。

 確かにキズナ、ロゴタイプなどのGⅠ馬不在。更にクラシックの皐月賞、日本ダービーで掲示板に載った馬で菊花賞に出走したのはエピファネイア以外だとタマモベストプレイのみだった。


 しかしその菊花賞でエピファネイアに惨敗したものの2~4着馬がその後、結果を出している。

 サトノノブレス、ラストインパクトは重賞未勝利の身で人気を背負うも期待に応え、重賞馬に。


 しかもサトノノブレスは菊花賞の前走から+20キロ、バンデは+18キロ、ラストインパクトは+6キロで3頭とも勝ち切った。


 明け4歳馬の身でありながら経験豊富な先輩方を相手に少し舐めた仕上げで挑んで勝ち切るのだからこのキズナ、エピファネイア世代の成長力は侮れないとみている。


 その世代の2トップの1頭であるエピファネイアのあまりの強さに刺激を受け、同じ舞台に立った経験が次走に活きたのも事実だろう。←推し補正w


 『エピファネイアと愉快な仲間たち』という構成で行われた昨年の菊花賞だが、掲示板に載った5頭の内、バンデを除く4頭は重賞馬となり選抜メンバー入りを果たしている←


 未だ非選抜メン扱いのバンデだがその菊花賞のレースレベルを上げたのは間違いなく逃げた同馬。


 序盤はネコタイショウに突っつかれ、終盤は絶対的エースであるエピファネイアにプレッシャーをかけられる厳しい展開。にもかかわらず淀みないラップを刻み、3着に粘ったのだから重賞未勝利馬と言えど侮れない。


 確かに不良馬場、内伸び馬場の恩恵で3着に残ったという見解もできるが、ペースを考えるとよほどのスタミナがなければできない芸当。


 逃げ馬と言えば本来シルポートやハクサンムーンのように人気がなくプレッシャーのない気楽な立場でこそ好走しやすくなるが


 バンデは1、2番人気での成績が4戦4勝と人気で結果を残していることに価値がある。

 サイレンススズカクラスと言うにはまだ早計だがこのまま重賞未勝利馬として終わるような馬とは思えない。


 5走前の函館の異常馬場で大差勝ちした積丹特別の頃から化け物クラスのスタミナを持っていると思っていた。


 ほとんどの競走馬は前走よりも距離が短くなる方が楽に感じ、パフォーマンス、着順を上げることが多いがバンデは違う。


 バンデの全競走成績【4.0.1.4】に対して


 前走から距離延長【3.0.1.1】



 ちなみにゴールドシップの全競走成績【9.2.1.4】に対して

 前走から距離延長【3.1.1.3】

 勝率、複勝率共に大幅に下がる。



 前走より距離が伸びて、ゴール板はまだかと嫌気がさすところだが同馬はそんなことではへこたれない強心臓の持ち主。スタミナがある証拠とも言える。



 

 強心臓の持ち主である馬の特徴は

 格上挑戦であろうが

 世代を代表するゴールドシップのような絶対的エースと同じ舞台に立とうが

 レースレベルが上がろうが

 周りに左右されず自分の競馬に徹することができるというもの


 バンデは同じく強心臓の持ち主である指原莉乃クラスに成り上がる可能性もある←


 GⅠ4勝馬のゴールドシップを相手に重賞初勝利を成し遂げれば知名度は急上昇すること間違いなし。


 いずれ菊花賞で5馬身以上突き放されたエピファネイア相手にも好勝負ができるとこまで上り詰めることを期待して本命に推す。


 

 最後に三強扱いのもう1頭サトノノブレスについても軽く触れておく。菊花賞は岩田の好騎乗が全て。


 バテ気味のバンデを交わすのですら一苦労だった菊花賞の内容を見る限り、ベストは中距離。3千メートルでしかも阪神コースで勝ちに行く競馬を試みると昨年のベールドインパクトの二の舞になりかねない。


 

 とにかくバンデに騎乗する松田騎手には菊花賞同様、淀みないペースで逃げて、スタミナ勝負に持っていってほしいですね。



 おわりん( ´ ▽ ` )♪



 

 



 


 


 




 

 


 

 第28回 根岸ステークス注目馬


 

 ◎シルクフォーチュン(現在6番人気)



 1人気ブライトライン(2勝)

 2人気ドリームバレンチノ(3勝)

 3人気アドマイヤロイヤル(1勝)

 4人気ゴールスキー(未勝利)

 5人気エーシントップ(3勝)

 6人気シルクフォーチュン(3勝)

 7人気スノードラゴン(未勝利)

 8人気ノーザンリバー(2勝)

 9人気セイクリムズン(8勝)

10人気テスタマッタ(4勝)


 ※()内は重賞勝利数



 今年の根岸ステークスはGⅢにしてはかなりのメンバーが揃った印象。芝や地方ダートで重賞を制した馬もたくさんいるが重賞馬は16頭中10頭。

 重賞で馬券圏内に入った経験のある馬はスリーボストンを除く15頭。


 ちなみに昨年は1~5人気馬が全て重賞未勝利馬。

 昨年はまるで大島優子、板野友美、松井珠理奈、宮澤佐江、秋元才加らがまとめて休演した大島チームK状態だった。が、今年は一転。柏木由紀、小嶋陽菜、島崎遥香、渡辺美優紀ら総出演の梅田チームB公演が行われる!

 …と言えば昨年と今年の出走馬の対比が一目瞭然←



 現在1番人気を争っているブライトラインとドリームバレンチノは両馬共に芝、ダート両方で重賞勝ちのある『二刀流馬』。

 しかもブライトラインは前走ハイレベルJCD4着馬。

 ドリームバレンチノは芝の短距離GⅠでロードカナロアの2着1回、3着1回。またダート初挑戦が地方とはいえ、いきなりGⅠのJBCスプリントに出走し、エスポワールシチーの2着。

 両馬は1番人気を争うにあたり、実績面でも申し分ないだけに人気サイドでの決着も想定内。



 昨年のJCD2、3着馬であるホッコータルマエ、ワンダーアキュートが後のGⅠ東京大賞典で1、2着。JCD5、6着馬のニホンピロアワーズとグランドシチーが後のGⅡ東海ステークスで1、2着。

 そして勢いに乗る前走JCD組の4着馬であるブライトラインがGⅢに参戦。『ブライトラインで鉄板!』と言いたい流れだが…。

 福永の騎乗停止で急遽鞍上変更。に加えて、1、2番人気ほぼ確定且つ、賞金の関係で勝たないとフェブラリーステークス出走が危うい状況。代打にもかかわらず戸崎にかなりのプレッシャーが伸し掛る点が唯一引っかかったため対抗評価とした。


 

 ってことで余談が長くなりましたが本命にはシルクフォーチュンを指名。無駄に長文になりそうなので先に本命にした理由を箇条書きにしてみる


 ・ダートスタート且つ左回りダート1400は現状ベストの舞台

 ・人気がなく、自分の競馬に徹することができる

 ・8歳馬だが前走のカペラステークスの内容から衰えはまだないと判断

 ・3年前のプロキオンS1着以来となるダートで斤量56キロ

 ・人気薄時の横山典弘の一発の怖さ



 シルクフォーチュンと言えばダート界のデュランダルと言っても過言ではないほど末脚に定評がある。ダートでラスト3F34秒1を出すなど芝並みにキレる。

 が、極端な追い込み馬だけに展開に左右されるなど軸としてはリスクが伴う。また最近はズブくなったのか特に東京1600で外枠を引いた際、芝スタートで行き脚がつかず置き去りにされる競馬も目立つようになった。偶然にも2013年はフェブラリーS、武蔵野S共に8枠を引いたため、芝部分を長く走らされた。


 とにかく同馬に騎乗する際は、道中は馬群には入れず、極力ストレスを溜めないようなだめて、最後の直線で大外に回してどれだけ爆発させるか。これに尽きる。


 同馬の気難しさが顕著に出たのが4走前のプロキオンS。内枠で好スタートを切ったことにより定位置の最後方ではなく後方5、6番手の内につける。しかし馬群が密集したのがストレスになったのか折り合いを欠くなどいつになく冷静さを失い、直線でも馬群を捌けず脚を余しての5着。

 3年前のプロキオンSでは上手く馬群を捌けたが今の同馬には直線大外一気が最善の策なのかもしれない。

 ズブさが出ているのは否めないが芝スタートの中京1400や東京1600では内枠を引けば芝を通る距離が最小限に抑えられる分、置き去りにされるほど位置取りが悪くならない。

 が、内枠を引いても最後方まで下げないと直線大外に出しづらい。


 何かと条件がつく同馬だが現状ダートスタートで外枠を引けば、道中ポツンになることもなくスムーズに直線大外を回せるのではないか?と。


 つまりダートスタートで左回り1400で行われる根岸ステークスは同馬にとってベストの舞台。しかも今回は7枠14番を引き当てた。


 2012年の根岸ステークスのパフォーマンスは圧巻だった。藤岡康太の好騎乗もあったが後方2番手の馬から1馬身ほど間隔を空けて道中最後方。直線大外一気で差し切った。


 【2012年根岸ステークス上がり3F上位3頭と次走の成績】

 1位シルクフォーチュン34秒9。次走フェブラリーS2着

 2位テスタマッタ35秒3。次走フェブラリーS1着

 3位ダノンカモン35秒7。次走フェブラリーS4着


 ご覧の通り、上がり3F上位馬が次走GⅠのフェブラリーSで1、2、4着を独占。いかに2012年の根岸ステークスがハイレベルだったかわかる。


 今年は重賞馬が10頭もいるハイレベルなメンバー構成。あれから2年経った今でもこのメンツで勝ち負けできるかが鍵となる。

 昨年は7走して【0.0.1.6】と連対すらないが他馬と違い地方の交流重賞は一切使わず、芝の短距離GⅠを使うなど特殊なローテだった。

 それでも7走中、芝の2レースを含む5レースで上がり最速を記録。

 その中でも前走のカペラステークスの3着を評価したい。

 

 【2013年カペラステークス上がり3F上位3頭と次走の成績】

 1位シルクフォーチュン35秒0。次走根岸ステークス?着

 2位トキノエクセレント35秒3。次走ジャニュアリーS2着

 3位スノードラゴン35秒4。次走ジャニュアリーS1着


 OP特別とはいえ、上がり2、3位の馬が次走でも結果を出している。カペラステークスのレースレベルは少なくとも低くはないという判断ができる。

 


 同馬はオープン入りを果たしてから1~3番人気での成績が【0.0.3.6】


 連対経験すらなく、3着の3回はOP特別2回と前走のGⅢカペラステークスのみ。

 つまり重賞で3番人気以内に支持されて馬券に絡んだのは前走が初だった。

 同馬のように競馬スタイルが固定されている馬は『人気がなくプレッシャーがない時』でこそ自分本来の競馬ができるというもの。人気を背負うと騎手も早仕掛けになるなど馬の長所を最大限に引き出してあげることが困難になりがち。


 シルクフォーチュンは重賞3勝しているが9、4、4番人気だった。1番人気でも最後方直線一気のワンパターンスタイルで結果を残してきたディープインパクトやデュランダルがどれだけ偉大な馬だったのか…。という結論に達する。競馬スタイルが固定されている馬にとって当日の人気は重要。


 今回は同馬にとってベスト条件と言えるダートスタートの東京1400にもかかわらず現在6番人気。

 しかも昨年は地方交流重賞を使わず、芝の短距離重賞を3レースも使ったため重賞未勝利に終わった。そのため出走馬のうち重賞馬10頭中、同馬だけ斤量56キロで出走できる。


 大型馬が多いダート戦線において斤量1キロを重要視する必要ないと思いがちだがシルクフォーチュンは470キロしかない。

 小柄な馬体のおかげで芝並みの上がりを叩き出せるという解釈もできる。57キロ→56キロによって最後の直線で更にキレるかもしれない。


 ちなみにダートで56キロは3年前の京都で行われたプロキオンS以来。当時1400ダートでは現役トップクラスであったケイアイガーベラ、ダノンカモン、ナムラタイタンらを相手に次元の違う脚で豪快に差し切った。


 5走前の芝の京王杯SCでも斤量56キロ。上がり最速33秒3の5着だった。芝だったが改めて同馬のベスト条件は左回りの1400だと思い知らされた。


 同じ東京ダート1600でも同馬の場合、GⅢの武蔵野Sでは3回出走して9、11、11着。

 対してGⅠのフェブラリーSでは2、5着とメンバーが揃うGIの方が結果が出ている。


 同馬のように自分の競馬に徹するのが使命の馬はメンバーレベルは問わない。自分の競馬に徹することができる環境にあるかどうかを重要視しなければならない。


 斤量、コース、人気等、ここまで条件が揃ったのは久しぶり。近走イマイチだが上がり最速を芝重賞でも記録するなど衰えは感じさせない。


 8歳馬だが現状根岸ステークスがベストの舞台であることは自分以上に騎手や調教師がわかっているはずだ。

 自分の予想スタイルでベストの条件だと思った際にノリさんが騎乗するとかなりの確率で馬券圏内に入ってくれる。


 

 昨年もお世話になったがノリさんはここ4年、回収率100%超えしている相性の良い騎手。ヤらずだのポツンだの批判する人もいるが条件が揃った馬に騎乗した際のノリさんは武豊より巧いと個人的に思っている。


 ノリさんは藤岡康太が主戦を務めていた頃からシルクフォーチュンに乗りたいと思っていたほど惚れ込んでいただけに今回は相当気合いが入っているはずだ。


 楽しみしかないレースは久しぶりです。ノリさんには8歳馬のシルクフォーチュンにもう一花咲かせてもらいたい。



 おわりん( ´ ▽ ` )♪