第82回 東京優駿GI
現時点での単勝人気
1番人気ドゥラメンテ
2番人気リアルスティール
3番人気サトノクラウン
4番人気レーヴミストラル
5番人気◎サトノラーゼン
6番人気キタサンブラック
7番人気ポルトドートウィユ
8番人気タンタアレグリア
9番人気ミュゼスルタン
10番人気ミュゼエイリアン
今年のダービーを予想する上でまず昨年路盤改修された中山競馬場について触れるおく。
【牡馬クラシック路線中山重賞の勝ち時計&前後3ハロンラップ一覧】
ホープフルステークス 2:01.9前36.2後35.9
京成杯 2:02.3前36.3後35.7
弥生賞 2:01.8前36.2後36.4
スプリングステークス 1:49.1前36.7後34.5
皐月賞 1:58.2前35.2後34.7
明らかな後傾ラップ(スローからの瞬発力勝負)になったのはスプリングSのみ。他の中山2000重賞は全て平均~ハイペースからの持続力勝負。
上記を念頭に置いた上で皐月賞を振り返ってみる。
1着ドゥラメンテ(共同通信杯2着、中山未経験)
2着リアルスティール(スプリングS2着)
3着キタサンブラック(スプリングS1着)
4着ブライトエンブレム(弥生賞2着)
5着クラリティスカイ(弥生賞6着)
6着サトノクラウン(弥生賞1着)
7着ミュゼエイリアン
8着ダノンリバティ
9着スピリッツミノル
10着コメート(弥生賞8着)
11着ダノンプラチナ(スプリングS3着)
12着ベルーフ(スプリングS4着)
13着タガノエスプレッソ(弥生賞3着)
14着ベルラップ(弥生賞9着)
15着ワンダーアツレッタ
皐月賞はレコードに迫るハイレベルなレースとなったが、皐月賞上位馬の結果を見た限りでは
①中山未経験>②前走スプリングS組>③前走弥生賞組
つまり
①皐月賞トライアルを避けた非中山組>②スロー決着で消耗度低めの中山トライアル組>③持続力勝負で消耗度高めの中山トライアル組
中山芝は小回り、急坂のあるトリッキーなコース。一見、コース慣れしている馬の方が分がありそうだが、今年は中山未経験馬が上位を独占する傾向が強かった。
ちなみにスプリングSと弥生賞は共に中山未経験組が1~3着を独占。
前走中山重賞組且つ5番人気以内馬だった下記4頭は全て人気を下回る着順に終わった。
弥生賞
シャイニングレイ1番人気7着
トーセンバジル3番人気5着
スプリングS
ベルーフ3番人気4着
ブラックバゴ4番人気6着
また、ダービーへ出走できる本賞金がありながら、故障や疲労が抜けない等の理由で回避したのは下記4頭
シャイニングレイ(ホープフルS1着⇒弥生賞7着⇒故障)
ベルーフ(京成杯1着⇒スプリングS4着⇒皐月賞12着⇒疲労抜けず)
ブライトエンブレム(弥生賞2着⇒皐月賞4着⇒裂蹄発症)
ダノンプラチナ(スプリングS3着⇒皐月賞11着⇒調子上がらず馬体調整)
4頭全て中山重賞レースを2走以上連続して使っていた。
飽くまで妄想にすぎないが路盤改修された今の中山競馬場での激走は反動が出やすいのではないか?と。
例年になく、大外ぶん回しでも届くケースが増えた。直線の短い中山では逃げ、先行馬を狙うのがセオリーだった。が、今はむしろ逃げ、先行馬は中山より直線の長い東京で買いという逆転現象が起こりつつある。
この観点で考えると皐月賞でドゥラメンテただ1頭が次元の違う脚で差し切り勝ちしたのも納得できるというもの。
ドゥラメンテを除く有力馬8番人気以内は全馬、前走中山のトライアル弥生賞、スプリングS組だったのだから。
前走中山重賞激走後、不可解な惨敗をした馬は古馬路線でも多数いる。
天皇賞春といえば中山重賞である日経賞を前哨戦として使った馬が近年最も好走していた。
更に今年の日経賞は勝ち時計2分30秒2という申し分ない優秀なタイム。
天皇賞春でも人気を背負ったアドマイヤデウスやサウンズオブアースを本命にした人は大半が前走の日経賞でのレース内容を評価したのではないか?
しかし前走日経賞組は7頭出走し、6、9、12、13、14、15、16着。
ゴールドシップ&横山典コンビによるロングスパートにより瞬発力勝負ではなくスタミナ勝負になった影響か、日経賞での激走の反動がもろに出たとみる。
ヴィクトリアマイルで断トツ1番人気だったヌーヴォレコルト。どんな展開でも馬券圏内に入るため複勝圏ではかなりの信頼を集めていたが…。同馬もGI馬の牡馬数頭を相手に前走中山記念で1着激走の反動が出たせいか6着惨敗している。
日本ダービーの主要ステップレースは言うまでもなく皐月賞組。しかもレコードに迫る超がつくほどのハイレベルなレースになったのであれば思い切って別路線組を本命にするのも一つの手だ。
というわけで長い前置きはこのへんで。
本命はサトノラーゼンとする。
本命に推す大まかな理由は
①9戦と使い詰めだが中山未経験
②ディープインパクト産駒
③前走京都新聞杯で4Fの持続力勝負を前目につけて押し切り1着
④ダービーが行われる東京では2着だが好走歴があり遠距離輸送も経験済み
⑤東京2400で戦える馬づくりに長けている池江調教師、ノーザンファーム生産者
といったところか。
今年に限れば、例え9戦していようが中2週であろうが中山競馬場を避けることが重要であると勝手に判断。中山激走組より反動の心配はいらないだろう。
ドゥラメンテの爆発的な末脚は正直穴党には辛い。ディープインパクト級である可能性もある。だからこそ穴党はインティライミ(ディープ世代ダービー2着馬)を探さなければならない←
インティライミするなら内枠、鞍上岩田、前々で競馬できる同馬が出走馬の中で最もしっくりくる。
後続の有力馬はおかまいなしに自分の競馬に徹するのみ。あとは皐月賞激走の反動が出るような淀みないレース展開になることを祈る。ドゥラメンテが化け物でなければ母アドマイヤグルーヴのオークスのように末脚不発に終わり、リアルスティールやサトノクラウンも中山2走続けて激走の反動が出てくれればそのまま押し切る可能性もあるとみている。
サトノラーゼンには直接関係ないがきさらぎ賞組による10倍返しが自分の中で話題になっている←
桜花賞終了時点までは下落する一方だったきさらぎ賞組の株が5月になり急上昇。
桜花賞終了時点でのきさらぎ賞組の成績
1着ルージュバック(桜花賞1人気9着)
2着ポルトドートウィユ(若葉S1人気4着)
3着アッシュゴールド(毎日杯2人気15着)
4着グリュイエール(毎日杯4人気5着)
5着ムーンクレスコ(アルメリア賞[500万]4人気3着、500万下2番人気2着)
6着ネオスターダム(毎日杯8人気5着)
7着レガッタ(若葉S[OP]3人気5着)
あまりの酷さにファンから見放されつつあったきさらぎ賞組だが…
5月のきさらぎ賞組の成績
1着ルージュバック(オークス1人気2着)
2着ポルトドートウィユ(京都新聞杯1人気2着、日本ダービー?着)
4着グリュイエール(500万下1人気1着)
5着ムーンクレスコ(プリンシパルS[OP]16人気4着)
5月出走馬の上記4頭は全て桜花賞終了時より成績を伸ばしている
競馬の面白いところは○○出走組が時期やコース替わりなどで成績向上、低下が連動する場合があるところ。ある時期だけを見て○○組はレベルが低いと言いはり、後に後悔する場合がある。
話しがそれまくったが
絶賛株価上昇中のきさらぎ賞2着馬ポルトドートウィユを下し重賞京都新聞杯を制したサトノラーゼンは評価に値する。
もちろんポルトドートウィユ自身も買い目には入れたいところ。中山未経験なのも好材料。
そこそこメンバーが揃った白百合ステークスで京都新聞杯3着馬アルバートドックが勝ったのもサトノラーゼン、ポルトドートウィユには朗報と言えよう。
エイシンフラッシュが勝ったダービーや今年のNHKマイルカップのように明らかな後傾ラップになると反動が出にくいため前走中山重賞組にとって有利になってしまう。
展開の助けが必要だがハイレベル皐月賞組3強(ドゥラメンテ、リアルスティール、サトノクラウン)を負かすのは今年に限れば中山を避けた裏ローテ組とみる。
おわりん( ´ ▽ ` )♪