書き忘れたが、青根ヶ峰から少し進んだところに

大峯奥駈道旧女人結界碑

おおみねおくがけみちきゅうにょにんけっかいひ

という、女の人ばかりが写真を撮っている場所があり、

もちろん撮った。

そもそも女人結界なんて言葉を初めて聞いたが、ここから先は女は入ったらアカンというバリア。

ここは「旧」であるから、あくまで昔はそうだった、であるが、奈良県の世界遺産である大峯山(山上ヶ岳)は 女人禁制が今も守られ、日本で唯一、宗教上の理由から女性が立ち入ることができない聖地、なんだそう。

熊野三山に通じる熊野古道は2004年世界文化遺産登録。
なーんてことは今日の今日まで知らず、へえ〜、ふう〜ん、と思いながら書いている。

改めて地図で確認するとこうなっていて、

奥の千本にて。

さて、桜はというとこのように、

下千本→中千本→上千本→奥千本 と咲いていく。


訪れた4月6日には奥千本はまだ蕾だったのだけれども、前日にも来たというマリコさんは、

昨日より咲いてる!

と言う。

っていうかね、ヨーロッパから日本に来てこれだけじっくり滞在して堪能するって、おぬし相当な好き者であるな!

我々3人妙に気が合った。


そしてここからは、圧巻の桜。














山桜の霞んだピンクは奥ゆかしくて落ち着いた奈良に似合っていて、染井吉野ばかり見てきた目にはしみじみと美しかった。

吉水神社の「一目千本」

見ることができて本当によかったです。


さて、ここまでくると賑やかな通りに出て、ますます楽しくなってきて、

女子旅楽しいーーーー!って感じになり、

勢いづいてタケノコの天ぷらなんかも食べ、


「えっ??あなたたち今日帰るの?間に合う?ほんとに??」と心配するマリコさんに、ノープロブレム!!を連発しながらラッシュアワーばりに混雑する吉野駅に辿り着き、電車を待つ間に連絡先交換して、福岡に来るのはいつ?5月半ば?ご飯食べよう!みたいな流れになって、またねーー!と手を振って別れた。

その後私とはっちゃんはプチ打ち上げと称して新大阪で晩御飯食べた。


金曜日の朝5時50分に家を出て、土曜日の深夜0時前に帰りつくという、20代みたいな遊び方して、本当に楽しかった。

と、いうことで、今回は大阪から足を伸ばし近鉄吉野線に揺られてやってきたのは吉野町。
 
今回もまた富士登山リーダーのはっちゃんに誘ってもらい、大和上市駅で落ち合った。


通常のお花見であれば吉野駅で降りるところ、今回はお花見ゆるトレッキングであるので大和上市からコミュニティバスに乗り、西河で下車。
吉野駅からだと山のふもとから登っていくが、そうではなくて東側から登って上から降りてくるコース。

 
この吉野の桜というのが、
・仕事の休み
・桜の咲き具合
・天気
の3つが揃わないと見られないのであって、一昨年にはっちゃんがご夫君のよっちんさんと来たときには時やや遅く
「心の目で桜を見る」
ことを強いられたそうな・・・。

では今年はどうかというと、3月も下旬に入った頃から吉野町のお花見情報を眺め、天気予報に気を揉みつつカウントダウンが始まったのだが、直前情報は

「今年は天気も桜も今ひとつ」

とはいえ、周辺の宿は満室、近鉄阿倍野橋駅発の近鉄特急も満席、いやあ、吉野の桜ってどんだけ人気やねーん!
九州は都からは遠い遠い地の果てであることよ。

大和上市のバス待ちの列で我々の前にいた外国人旅行客らしき女性と意気投合し、ご一緒することにしてまずは、

音無川を渡り、

この辺りですでにいい感じ。

あきつの小野公園




蜻蛉(せいれい)の滝

蜻蛉とはトンボのことである。


むかーしむかし、雄略天皇(ワカタケル)が狩りにきて矢を射ろうと構えたときに、その肘に止まった虻🪰が帝に噛みつこうとした。そこに飛んできた一匹のトンボが虻を捕まえて帝を救ったのでこの滝は蜻蛉の滝と言われるようになった、、、という説明文を前に、はて、虻とはflyでよいのか、ハエとは違うのではないか、と、はっちゃんと首を捻りつつドイツ人女性Lさん(このとき既にファーストネーム呼び状態)に怪しい解説をして先に進む。

正しくはアブはhorsefly。


こーんなものもあり、



「40年前、父の仕事の都合で日本に住んでいました」
「でも2歳で日本を離れたので記憶はありません」
「今回休みが取れたので日本に旅行に来ました」
というLさんはかつてマリコというセカンドネームを持っていたそうなので、ここではマリコさん(仮名)とする。

7週間の日本滞在のうち、吉野がすでに2日目(前日も桜を見に来たそうな。で、この日はバスに乗って別のルートから桜を見物しようとしたところを我々に遭遇)、これから熊野と京都、福岡と屋久島にも行くとのこと。


てくてく登って青根が峯に到着。


この辺りの桜はまだ蕾。

お昼にみんなで柿の葉寿司を食べ、

西行庵に立ち寄り、


山を下る。


桜はまだまだこれからだー!

大阪で仕事があり、現地同僚が10年以上通っているという「和レー屋南船場ゴヤクラ」で、


合いがけゴヤクラキーマ&パイタンカレーを食す。

店の名前含めてなかなか覚えられない。


シーフード盛り盛りのパイタンはじんわり効いてくる辛さ、ゴヤクラキーマはトマトベースのマイルドな味わいで、出張者も現地のひとも、ついつい足を運んでいる、らしい。


仕事終わって日が暮れて、大和八木に宿をとり、





今日は朝から近鉄電車に揺られて奈良を南下中。





さて、幾度かここでも書いてきたけれども、私は、

 

50代夫婦は別行動すべし

 

という考えに心から賛同しているので、極力ツレとは一緒に行動しないようにしている。

 

なんかねー

一緒に行ったらヤバそう、って気がするのよねーーー

 

なので、休みの日は、ツレは娘ちゃんと二人で出かけることが多いのだが、そうしたいと強く思っているかというとそうでもないようで、どこぞのパスタが美味しいらしいとか、この前の寿司ランチはコスパがよかったとか(つまりほとんどはB級グルメ旅)いろいろ言ってくるわけだ。

 

これは、ありがたいと思うべきことなのかどうなのか。

 

メニューによっては酒が飲みたいから運転手がいると便利っちゅうのもあるやろが、酔っ払いに運転指示されるのはストレス溜まるからイヤやー。

 

・・・ってことで、たいていの場合は「行かない」の一言で終わるのだが、昨年お食事に心底感動したハミルトン嬉野の、

 

 

系列のパスタのお店があるよと言われて、しばし黙考したのち、このお店には・・・・行っておいても・・・・いいかも・・・・という誘惑に負けてついていくことにしたのであった。

 

嬉野まで(渋滞に巻き込まれて)車で2時間、訪れた先はPIZZERIA MONTE STELLA

 

前菜

 

パスタ ボロネーゼ

 

ポークのパン粉焼き、ローストした野菜とイチヂクのワイン煮添え

 

デザート りんごのケーキにビターチョコレートアイス

 

それから、せっかく嬉野に来たので椎葉山荘の日帰り温泉に浸かり、


で、さあ帰るかと車に乗って(今回は私の運転はナシ)しばらくするとツレはまたもや、


「なんかお腹が空いてきた」


とか言うし、

えっ、お昼にごちそう食べたら晩ごはんとかどーでもエエやん?ということにはならん…


そんなこんなで帰り着いたらもう17時を回っていて、


えっ!

1日終わってもうたやーん!

そりゃ嬉野まで行けばそうなる


いや、美味しかった、

美味しかったけどやっぱり、

私にはもっと他にやりたいことある(きっぱり)

…と思ったのでもう行かないぞ

3ヶ月にいっぺんくらい行くかもしれん


で、翌日はやりたいことやるぞっと筋トレに近いヨガのクラスに行き、昼は納豆ご飯を食し、

全ては危機的状況にある骨密度を上げるため

帰宅後はタブレットにへばりついている娘ちゃんをばりばりとひっぺがして、小雨降る中一緒にウォーキングに出かけ、前々から狙いを定めていた喫茶店でケーキセットなんぞ注文し、

帰ったら万歩計の歩数が無事に11000歩超えてたので、


今日は充実してたなぁーーー


と満足した。


あれ?



***********

記録

ナニワイバラのつぼみ発見


クリスマスローズを


下から見たところ









 

 

 

 

 

先日、上映終了間際の映画館に駆け込んで、「PERFECT DAYS」を観てきた。

アカデミー賞にノミネートされた日本作品は、「ゴジラ-1.0」と「君たちはどう生きるか」と、そして「PERFECT DAYS」と発表前にニュースで聞いて、全部観ようかなとかちょっと思って(実際はおそらく無理)。



とてもとても印象に残る映画だった。

 

役所広司演じる平山さんの日常が淡々と描かれる。

セリフも説明もほとんどない。

 

早朝、近所のお寺か神社かの、落ち葉を掃く音で目が覚める。

起き上がった平山さんは、何にもない畳の部屋に敷かれた青いシーツをかけた布団を畳んで部屋の隅に寄せる。

それから、挿し木した小さな苗木に霧吹きで水をかけて、歯磨きして髭を剃って、「TOKYO TOILET」のロゴが入った作業着を着て、古いアパートの玄関を出ると敷地内にある自動販売機でコーヒーを買って・・・・

 

というシーンが、3回繰り返される。

・・・のだけれども、カメラのアングルが少しずつ変わり、布団の脇にあるカセットテープだとか、平山さんが読んでいる本だとかが視界に入ってくる。

 

観る人は少しずつ少しずつ、平山さんという人物の背景を想像する。

 

平山さんは東京の公衆トイレの清掃を生業としていて、その仕事ぶりは職人技で、でも誰からも顧みられることはなくて、しかし平山さん自身はそういったことを気に病む風でもなく、黙々と仕事をし、公園の木々を見上げて木漏れ日に微笑む。

 

うらやましい、と言っては語弊がある。

けれども、シンプルで丁寧で宗教的ともいえる暮らしぶりは僧侶のそれのようでもある。

 

そんな生活の中で、いくつか、小さな、「想定外」の出来事が起こり、その断片を繋ぎ合わせて、観る人は平山さんの過去に思いを馳せる・・・・

 

という作品で、もう一回観たいなと思った。

 

役所広司

柄本時生

中野有紗

アオイヤマダ(「First Love初恋」に出演していたダンサー)

麻生祐未

石川さゆり(!)

田中泯(いつも印象的な役を演じている)

三浦友和

 

・・・のほかに、駅中にある居酒屋の店長に甲本雅裕、急遽補充として派遣された清掃員に安藤玉恵と、存在感のある俳優さんがほんの一瞬出演していて、贅沢~~~ってなった。

 

 

 

 

さて、乃木神社で乃木希典大将と静子夫人の殉死に思いをはせた後、空港に向かってもよかったのだが(だって日帰り出張だし。そのまま帰っても家に着くのは19時過ぎるし)、しかしせっかく東京に来たのにそれはもったいないと検索してみるととすぐそばに国立新美術館があるではないか。
とりあえず飛行機を最終便に変更して、はて、国立新美術館っていつできたんだっけ?と調べると2007年。
知らんはずだ。
 
てくてく歩いて近づいてのけぞった。

 

東京のど真ん中にあるたいそう立派な建築物は美術館としては日本最大で設計は黒川紀章氏。

竣工からもう15年も経っている。今頃こんなこと言ってるなんてものすごい時代遅れ感ある。

21世紀に入ってからはいろいろ忙しかったのだよ。

 

で、

マティス展に入った。

 

美術館博物館観光地で手放せないのは音声ガイド。

スマホにダウンロードして何回でも聴ける。便利だーーー

 

以下備忘録として、音声ガイド画面を貼っておく。

 
フォービズム時代の作品「マティス夫人の肖像」

 
「ダンス、灰色と青色と薔薇色のための習作」
 
タペストリーのデザインとして制作された「パペーテ タヒチ」
 
「ポリネシア 海」切り紙絵に基づく羊毛のタペストリー
切り紙絵「ブルー・ヌードⅣ」
 
制作中のマティス
70代で大病を患った後、キャンバスに向かうことが難しくなって切り紙絵の技法に向かったそうである。
 
 
「花と果実」
 
「聖ドミニクス」
「生命の木」 サボテンの花のモチーフ
 
 
そして、マティス最晩年の最高傑作といわれる、南仏ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂
 
が、会場に再現され、太陽の動きによって刻々と変化する色彩を垣間見ることができる。
マティスはこの礼拝堂の建物、ステンドグラス、タイル画などすべての装飾を手掛けたそうである。
 
・・・・と、2時間と少しをこの巨大な美術館で過ごし(でも全然見足りていない)、六本木から地下鉄に乗って空港に向かい最終便で帰るという、とっても濃い1日となった。
 
 
 

2つ目覚ましかけて気合い入れて朝一の飛行機に乗って東京行って仕事して、それから、

初めて乃木坂に行った。


程よく落ち着いていいところだなぁ・・・


お昼食べよう!っと、お目当てのお店を探して路地を進むと、

入ってみたいお店がいくつもあり、


でも今回は飛騨料理の海華月へ。

迷路みたいな店内を進む。

これは!

穴場かも!

この、出張ひとりゴハンのワクワク感!

滅多にない。


少し遅い時間だったので鮭の西京焼き定食は売り切れで、豚の角煮定食(1200円)を注文する。

えっ、少なっ!と思ったのは勘違いで、揚げ出し豆腐とかカレーとかサラダとかご飯のおかわりとかはセルフサービス。


よいお店だーー、と満足して外に出て、せっかくなので乃木邸を見学して、



乃木神社にお参りした。



都会の真ん中にこんな落ち着いた場所があるなんて、やっぱり東京は奥が深い。


おすすめに流れてきた The First Takeに釘付けになった。


60歳になったNOKKOさんは、かつてのような歌い方、ではなくても、でもやっぱり可愛らしくて、涙が出そうになって、それからずっと、気がつくとレベッカのMaybe Tomorrowを口ずさんでいる。

中学生のときに初めて聴いたこの曲を、

だけど明日は
きっといいこと
あると信じてたいの
Maybe Tomorrow

灰色の日に行き詰まってしまっている、ように私には思える、すべての若い人たちに贈りたい。


最近、この子たち、なんとか元気に生きていってほしいけど、もう私にはどうすることもできないなって、そう思うことが続き、

結局、最後は本人次第なのであって、後はもう、祈ることしかできない。

さて、昭和といえば、話題になっているこちらの、

設定は1986年、と
2024年。

ようやく第1話をTVerで観たらとんでもなかったので、これから全部観る(リアルタイムでは第8話放送済みで、小泉今日子が本人役で出演したと話題になっているもよう)。
昭和の体育教師が現代にタイムスリップし、スマホに向かって話してる高校生を見て
「あれは…あれは何だ???欲しい…」
と悶えるシーン等々、抱腹絶倒というのはこのことで、やっぱり宮藤官九郎さん天才…。








とうとう咲いた、


ネモフィラ・インシグニスブルー


ネモフィラ・マクラータ


ネモフィラ・ペニーブラック


ネモフィラ・スノーストーム


初めて発芽に成功して、ぜーんぶ咲いた、

コンプリート!


ガウラは何度も蒔いて一度も芽が出ないので、

そういえば会社にあったなと挿し芽にしてみたけど、発根、、、するかねぇ・・・


すやすや


ごろん

春だ。
近所ではどう見てもお腹の大きい野良猫が歩いている。
顔は見ない。見たらアカンやつ…
餌やるならちゃんと手術受けさせなさいよう……

ビオラ・ヌーベルバーグは、

 

 

 

 

3株育った。

よしよし。

 

 

それから、数年前、悩んで悩んで悩んで(お値段が張るから)手に入れたけれども、その後全く花をつける気配がなかったクリスマスローズが、今年何を思ったのか、

いくつも蕾をつけた。

 

なんでなの。

 

(黒っぽくなっていた葉を思い切って全部切ったから?)

 

 

ふるさと納税で注文した多肉の苗セットはまだまだ様子見

 

 

 

種から育てで抜群の成績を誇るギリア・レプタンサと

 

オルレア

・・・と思ったら、去年も一昨年も同じことを書いていた。

(こういうときブログは便利)

 

今年は、ビオラとネモフィラの発芽に成功したからまあまあかな。

 

娘ちゃんと近くのジェラート屋さんに歩いて行って、

 

いちごのジェラートと洋ナシのジェラートを食べた。

 

このお店、7,8年前にオープンしたときには、こんな駅からも離れた住宅地にオープンして大丈夫なのかなあ・・・と思い、最初の頃行ったきり足が遠のいていたけれども、最近ふと思い出して行ったらば、

 

 

知る人ぞ知る名店になっていた。

 

ジェラートだと作り置きできるし在庫がムダにならなくていいのでは?などというのは素人の浅はかな考えで(←私の・・・)こちら本場イタリアで修行したジェラート職人さんが毎朝作る出来立てのジェラートを出してくださるそうである。

 

今日のジェラートもしみじみ美味しかった。