Crystal Lake『HELIX』メタルコアシーンに風穴を開ける、世界と戦う準備万端の傑作! | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 
今も昔も……いや、今の方が遥かに
 
Twitterのノリにはついていけん。
 
ついていく気もサラサラないんですが。
 
語彙力語彙力うっせんだよ
 
言いたいだけのヤツは黙ってろ
語彙力つけたきゃ本読め
知らない言葉は調べろ
長文の読み書きに慣れろ
ブログやれ
ウチのブログ読め
 
あ、すいませんつい本音が←
 
まぁ、実際問題
 
相当に言い回しが上手い人、言葉の知識がある人
 
そんな人をフォローしてない限り
 
今のTwitterで語彙力なんか付くワケないっす。
 
どうも、トトです。
 
 
 
前回のLANDMVRKS のレビューで
 
来月は頭っからライブも詰まってるし、
今月はLANDMVRKS が最後のレビュー記事かな
 
みたいなことを言っておきながら
 
こうしてレビュー記事を上げています!
 
というのも、
 
とんでもない新譜がリリースされましたんでね…
 
ツイッター民は語彙力なくしまくりですよ。
 
ツイッター民に語彙力があるなんてハナから思ってませんが
 
試しに1周だけ聴くつもりが、あまりに衝撃すぎて
 
明後日のBoston Manor の予習、
 
その更に2日後の宇多田ヒカルの予習の合間に
 
鬼リピして、今日こうしてレビュー記事UPに到りました。
 
その気になったら、リリース日(購入日)から2日で
 
レビュー記事書けるんだなって。
 
そんな、世界を揺るがしかねない
 
国内バンドの新譜がリリースされました!
 
 
 
 
Crystal Lake『HELIX』
01. Helix
02Aeon (feat. AJ from ISSUES)
03. Agony
04. +81
05. Lost In Forever (feat. Daniel & Tyler from GIDEON)
06. Outgrow
07. Ritual
10. Just Confusing
11Apollo
 
(NM MAGAZINE)
 
 
 
 
国内メタルコアの最高峰Crystal Lakeが
 
2年ぶり5枚目となるフルアルバム
 
HELIX』を遂にリリース!
 
と、同時にUS新鋭レーベル
 
SharpTone Records との契約を発表!
 
これに関しては布石ありましたもんね。
 
ひとつき、ふたつき前くらいから
 
インスタのCLの投稿に、やたらとSharpTone
 
いいねやコメント残してましたし笑
 
で、リリース前日にはSharpTone
 
 
こんなツイートしてるし、
 
これでCLじゃない方が驚くってもんですw
 
 
SharpTone より先に契約したArtery Recordings
 
ワーナーに買収され、オーナーはレーベルを去り…
 
その後の動きもなく、ほとんど壊滅的でしたしねぇ…
 
そこへ来て、新譜と同時にSharpTone との契約は
 
素敵すぎる
 
勢いのあるバンドが、勢いのあるレーベルと契約する、
 
更なるブースト効果も期待できますね。
 
 
 
日本では、OUTBURN 2015で共演を果たしたBury Tommrow と共に
 
今度は海外での共演、現在、彼らのEU/UK TOUR真っ只中のCL
 
そんな中で、世界に挑む準備が整い、完成させた『HELIX』
 
早速聴いてみました。
 
 
 
 
 
HelixAeon (feat. AJ from ISSUES)
機械ボイスから始まりを告げる"Helix"
そして本編開始となる"Aeon"へ。
もうこれさ、トレーラーの時点で笑っちゃったんだけどw
ちょw 楽さーーーんwwwww
超高速ブラストやばすぎワロタw
AJ よりもドラムがバカテク加減が気になるw てか、AJ どこ?←
裏方業もろもろも多忙だからこそ、
正式メンバーではなく、あくまで"サポート"の立ち位置だけど
もはやこの人なくしてCLは成り立たんよね。
そんなグラインドコアと聴き違えるかの如く、
インダストリアル的な要素も取り入れられた
破壊力バツグンの曲で、のっけから脳汁どはどばですよ←
Human Race!! と、シンガロングパートも激アツ。
MVも近未来感のある作りになっており、
機械人形とRYOが指を合わせるところは思わず
E.T.かよ!w
と、ツッコミを入れざるを得ませんでしたw
 
 
Agony
そしてAeonのアウトロからそのままイントロへ繋がり、
3曲目の"Agony"へ。
3曲目なんてまだまだ序盤、そんなアルバム序盤ゆえの
アグレッシブなメタルコアナンバーはここでも健在。
Breathe(ing) in!! Breathe(ing) out!!!
は、間違いなくシンガロング必須。
へヴィなサウンドの強靭なスクリームから一転、
サビはキャッチーでグッドメロディ。
女神感のあるバックに流れる女性コーラスも◎
聴き終わってみると、Helix → Aeon → Agony と
3曲でひとつの曲、って感じがします。
 
 
+81
続く4曲目の"+81"は、頭3曲の勢いに比べ
ヘドバン衝動に駆られるグルーヴ感増し増し。
だからこそのベースが前に出るパートがすごく良い。
そしてシンガロングパートが非常に多い。
CLの曲にしてはそこまで激しくはないけど、
このシンガロングパートはライブで映えること間違いなし。
 
 
Lost In Forever (feat. Daniel & Tyler from GIDEON)
5曲目にはシングル『THE CIRCLE』に収録された
Gideon のボーカル2人をゲストに迎えた"Lost In Forever"
THE CIRCLEは完全に新機軸のCL曲だったけど、
この曲はこれまでのCLに近い曲でしたよね。
この曲でもサビでは女性コーラスが混じり、
肝心のDanielTyler も超!良い仕事してます。
先日のライブに行った人は、この原曲通りのコラボを
生で聴けたんだから、貴重すぎる体験ですよ。
ラストでは女性コーラスも大きくなり、
サウンド共々、神秘的かつ壮大な幕引きです。
 
 
Outgrow
6曲目の"Outgrow"では、ミドルテンポに始まり、
サウンドもバンドサウンドのみのシンプルなものに。
CL式の"聴かせる"曲ですね。
それでもコーラスによる壮大さは変わらないし、
それが最も発揮されてるサビは非常にダイナミック。
この曲では流麗なギターリフにも要注目。
 
 
RitualHail To The Fire
1フレーズ毎にうっ!うっ!うっ!うっ!と、
確実にヤバイ宗教なRitual (儀式)感漂う短曲から、
8曲目の"Hail To The Fire"へ。
聴かせる曲の後は、頭っからへヴィサウンド。
ゾンバッ!ゾンバッ!(Zomba)
ってとこが、めっちゃDisturbad っぽい!w
Disturbad ってか、ドレイマン先生っぽいよねw
"THE CIRCLE"でもDisturbad に影響受けてる
的なことをRYOは言っていたけど、
曲の雰囲気的にもTHE CIRCLEと少し似てると感じる。
そんなゾンバッ!に気を取られている隙に、
一気に疾走パートへ突入し、コレですよ
ゲバンバンバゲバンバンバオー
ラスト1分は儀式も最高潮。
サウンドのダークさ、悪魔感のあるグロウルに、
狂気的なブレイクダウンと、ヤバイ雰囲気で曲を締めます。
 
 
Devilcry
そしたら悪魔が泣き出す"Devilcry"
タイトルの割には、曲の持つクリーン感がすごい。
もちろん悪魔が泣くほどのアグレッシブなパートもあるけど
そこを抜けてのラップ調のボーカルに、
サビはまたワタシ好みのグッドメロディ。
少しエモーショナルさ漂う感じがとても良い。
良いな… この曲は耳に残る。好きです、この曲。
 
 
Just Confusing
ケータイのバイブ音で始まる10曲目。
再び近未来感のあるサウンドを展開し、
静かなんだけど静かではない雰囲気のこの曲は
これまでのCLになかった感じ。
そしてアウトロはイントロと同じくバイブ音、
最後はRYO自身の『もしもーし?』で締めます。
 
 
Apollo
11曲目にはシングル曲"Apollo"を収録。
SharpTone と契約し、世界と戦う準備が整った状況で
バンドの曲の中で、唯一300万再生を突破してるこの曲を
外すワケにはいかんでしょう。
THE CIRCLEが今作に入らなかったのは、
サウンド的にTHE CIRCLEと似た雰囲気の曲もあったし
アルバム全体の幅を広げる為に、THE CIRCLEではなく
ゲストも参加したLost In Foreverにしたのかな?
というかTHE CIRCLEの前に、この曲の時点で
部分的にとはいえ、ボーカル的なDisturbed 感はあったよね。
個人的にはApolloよりTHE CIRCLEとか、
PrometheusOMEGAとかの方が好きだけど、
日本でも、世界でも、共通して思うのは、
POP PUNKにしろ、メタルコアにしろ、
メロディックで、ややミドルテンポ寄りの曲
って方がウケが良いんですかね。
 
 
Sanctuary
って聴いてる内に、いつの間にかラストを迎えた
12曲目の"Sanctuary"
曲の冒頭から"聖域"感は半端ないですが、
スクリームと共に疾走メタルコアがお目見え。
しかし、曲全体の雰囲気としては、
アルバムの最後、ライブの最後を飾るにも
相応しいような曲になっています。
この天にも上るような雰囲気で終わったのに、
また頭に戻ると、無機質な機械ボイスとか
ここのギャップが今作でいっちばん!すごいw
 
 
 
 
 
以上、
 
Crystal Lake『HELIX
 
でした。
 
とんでもねぇな。
 
こういったバンド、こういった作品が
 
日本から生まれるってことが信じられないほどに。
 
既存のサウンドはそのままに、
 
新しさもしっかり見せてくる進化、成長。
 
その"新しさ"が、リスナー的にも嫌悪感はなく、
 
むしろ肯定的にも感じられる変化。
 
だからこそSharpTone と契約できたんでしょう。
 
新しいことやろうとして悉く失敗に終わってきた
 
国内外のバンドにも見習って欲しいくらいだわ。
 
フル作としては2年ぶりになりましたが、
 
しっかり待つ価値のあったアルバムです。
 
それでいて、マンネリ感の続くメタルコアシーンに
 
風穴を開けるような作品でもあるように感じます。
 
 
なんて言ってた、
 
Bleeding Throughvo/Brandan に聴かせてやりたいね。
 
 
 
 
RYOもこう言ってることだし、
 
これから各メディアに公開されるであろう
 
インタビューを読めば、また曲の感じ方、
 
聴こえ方も変わるかもしれませんが、
 
とりあえず衝動的に鬼リピして、
 
個人的に現状で思ったことをレビューしました。
 
インタビューが公開されたら、
 
その記事へのリンクも改めて貼りたいと思います。
 
 
 
 
前々から思ってはいましたが、
 
少なくとも国内メタルコアシーンでは、
 
もはや敵なし
 
なんじゃないでしょうか。
 
そこにSharpTone 契約という後押しもあるし。
 
国内メタルコアで他にSharpTone と契約できそうなのいる?
 
って言われても、即答できないですしね。
 
そして契約を機に、過去作もストリーミング解禁。
 
これでどこまで世界と戦えるか
 
そういった点でも非常に楽しみ、そして期待大です。
 
 
Annisokay のレビュー記事で、イメージ先行での
 
今年のポスコアTOP3を挙げましたが、
 
今年のメタルコア盤、個人的には
 
Architects Crystal Lake2強です。
 
どちらも10年以上のキャリアがありますが、
 
Architects はキャリアと共に洗練されていった感じ。
 
Crystal Lakeは、まだまだこっからやってやるぜ!
 
と、物凄く勢いを感じる作品を作りました。
 
この2バンドが、11月リリースのハンデを背負い
 
年末ランキングのどこまで駆け上がるかも見物です。
 
Unearth あたりにも期待したいけど
 
そっちはまだ未入手、未試聴なので( ノД`)
 
 
 
 
今の音楽シーンなんて、
 
業界も、リスナーも、
 
見てて嫌なことばっかり、悪いことばっかりだし、
 
このブログでも既に何度も言っている通り、
 
音楽に対する熱なんて冷めに冷めてきてますが
 
こういう作品が世に出るからこそ、
 
こういうバンドがいるからこそ、
 
熱が冷めても、離れるに離れられないんですよねぇ(。-∀-)笑
 
ホント、国内のバンドの中で
 
今いちばん期待してるのは間違いなくCrystal Lakeですよ。
 
次点でEarthists.
 
自分の記憶が確かなら、Earthists.のvo/YUIは
 
CLの今作のレコーディングに参加している様子を
 
Twitterかインスタに上げていたので、
 
シンガロングパート、コーラスパートで
 
声を貸してるでしょう。
 
って思ったら、今朝ツイートしてましたね笑
 
 
 
 
CLはここ数年で、海外のバンドに呼ばれて
 
ツアーのゲストとして、海外でライブすることがとても増えてます。
 
年が明け、国内で東名阪ワンマンを終えた後は
 
 
こんな激アツなメンツでのUSツアーが控えています。
 
これは国内のリスナーも、よだれもんのラインナップでしょう。
 
FFAKは昨年来た、MMIは既に何度も来日してる、
 
CLには是非!
 
ABRを日本に連れてきていただきたい!
 
 
 
そんな今作『HELIX
 
へヴィミュージックが好きなら、
 
これは是非とも一聴の価値ありの作品です。
 
ここからバンドの更なる飛躍を期待し、
 
また、期待できるような1枚になっていると思います。
 
この1年が終わりに差し掛かってる中で
 
リリースされたこの傑作アルバム、
 
是非!