ここ数年で、フィジカルでリリースされる音源も
これまでのプラスチック製ではなく
紙製のジャケット、所謂"紙ジャケ"が増えてますが
ちょいちょい腹立つんですよね←
何が腹立つって、紙ジャケって割と
大きさがバラバラなんですよね。
それが、従来のプラ製よりも小さいならまだ良い。
ムカつくのが、プラ製よりデカいヤツがいる。
100均製はもちろん、フツーに売ってる家具・収納でも
やっぱCD棚、CDラック的なものって
プラ製のを入れることを基に作られてるせいか、
少しでもデカいようなアホな紙ジャケだと
入らないんよな。
紙製はプラ製よりも当然薄く、かさばらないけど
それはフツーに収納が出来てこそ意味があることでしょう。
もう少し考えてモノ作れやアホ共が!
と、たびたびデカい紙ジャケ音源を買うたびに
イライラしております。
どうも、トトです。
では、今回もですね
INKの新譜購入と同時に、入荷作品が優秀な
タワレコアキバ店で入手した新譜のレビューといきましょう。
今回のバンドは、昨年
Crystal Lake preのTRUE NORTH FESにて
初来日を果たしたメタルコアバンドの新譜です。
これも先月リリースの作品だったものの、
他店では全く見かけなかったのに
優秀さが光るアキバ店にあったからこそ
INKと共に購入に到った作品なのでした。
Fit For A King『Dark Skies』
01. Engraved
02. Price of Agony
03. Backbreaker
04. Anthem of the Defeated
06. Youth | Division
07. Shattered Glass
08. Tower of Pain
09. Debts of the Soul
10. Oblivion
US産クリスチャンメタルコアFit For A King が
5枚目となるアルバム『Dark Skies』 をリリース!
このバンドも昨今の流行に漏れず、
今作のジャケットにはバラが描かれていますね。
先述の通り、昨年にCLのおかげで初来日を果たし
素晴らしいライブを見せてくれたバンドの新譜、
入手しないワケにはいかんでしょう。
しかし、今作リリース直後
【メタルコアバンドFit For A KingからギタリストBobby Lyngeが脱退】(NM MAGAZINE)
という事態になっており、残念極まりないですが
今後も制作には携わっていくようで、
そのあたりはひと安心ですね。
そんなgt/Bobby が正式メンバーとして最後の作品となった
バンド5枚目の新譜『Dark Skies』
早速聴いてみました。
Engraved
徐々に音量を大きくしていき、その最中、
クラップも取り入れた55秒のイントロのあと、
スクリームとヘヴィサウンドで幕を開ける1曲目。
アップテンポでアグレッシブなサウンドで攻め、
サビはクリーンでメロディックに。
Here!! me!!! という激アツなシンガロングパートを要し、
ブレイクダウンもしっかり搭載。
オープニングトラックとして、
良きメタルコアサウンドを叩きつけてくれます。
Price of Agony
続くは、今作最初のMV曲となった2曲目。
メタル感ひとしおなリフから始まるイントロがcool
そして更に熱を帯びる激走メタルコアの様相を見せ、
1曲目よりも破壊力の増したブレイクダウンも。
Are we better!!! というシンガロングもあり、
そしてギターソロも取り入れ、メタル感の強い
至極の硬派メタルコアサウンドを展開します。
MVでも、燃え盛る炎をバックに演奏する様が
文字通り、かなりアツいですね。
Backbreaker
頭2曲が5分に迫る中、3曲目は2'50"で完結。
しかし、スクリーム+ブレイクで始まるこの曲は
前2曲よりも遥かに破壊力に勝る。
Back!! breaker!!!
と、タイトルを叫ぶシンガロングも激アツ!
ボーカルもクリーンなしのスクリームのみ。
ラストのロングシャウトも圧巻ですね。
Anthem of the Defeated
曲の尺は2'37"と、さらに短くなった4曲目。
今度はヘヴィにリズミカルに始まり、
手数足数の多いのドラミングも最高。
ホント、どごどごしてるドラム気持ち良いな!
曲のアグレッシブさも高く、
非常に素晴らしいメタルコアサウンド。
When Everything Means Nothing
そうかと思えば打ち込み音を取り入れたイントロで
どこかポスコア的な始まりを見せる5曲目。
スクリームしてるとこはメタルコア感強いけど、
比率としてはクリーンパートが多く、
クリーンしてるところはもれなくポスコア感が強い。
Youth | Division
どこかCrystal Lakeを彷彿とさせるリフの
イントロで始まる6曲目。
サビのクリーンでメロディックな部分は、
再び近年のポスコアサウンドを彷彿とさせるけど、
曲中に2度、3度とブレイクをぶち込んできて、
メタル"コア"な部分もしかと感じさせてくれます。
Shattered Glass
そんなブレイクから始まる7曲目。
テンポ的にはそこまてアップテンポではないものの、
ヘヴィなサウンドと、厳ついスクリーム、
ブレイク&ブラストも飛び出すドラムにと、
止められない"重戦車の侵攻"感はすごいです。
Tower of Pain
音がこだまする地下にいるようなサウンドから
サイレンのような音とスクリームを展開し、
ブラストビートから本格的に曲が始まる8曲目。
この曲のドラムの攻め感ヤバくて超好みw
ボーカルもスクリームがメインを占め、
曲の破壊力自体は、3曲目の"Backbreaker" とで
2強感あるほどにアグレッシブ。
こっちのが尺が長いだけに、ボコボコにされる感じは
こっちの曲の方が上な気もしますがw
Debts of the Soul
全てを破壊しつくした後、更地になった余韻…
かのような静かな雰囲気を漂わす9曲目。
こういう雰囲気のを聴くと、
クリスチャンバンドってことを思い出させますね。
約2分半の曲中、後半はバンドサウンドに
スクリームが響きますが、サウンド的には
とてもエモーショナルで、そのスクリームですら
悲しみのスクリームっていう気さえします。
歌詞の内容もそんな感じがひしひしと伝わってきますしね。
Oblivion
ラストは現在、最新のMV曲となっている10曲目。
前曲のアウトロからそのまま繋がり、クリーンながら
Tell me I won’t be forgotten...
の叫びから始まります。
その後、ブラスト+スクリーム→ブレイクと展開しますが
曲全体の雰囲気はエモーショナルそのもの。
少しArchitects あたりを彷彿とさせます。
ドラマ仕立てで送るMVも、とてもエモーショナル。
曲の出来た敬意や簡単な解説を
Ryan が語ってくれているので、そちらもチェック↓
【メタルコアバンドFit For A KingがNewアルバムから "Oblivion" のMusic Videoを公開】(NM MAGAZINE)
この記事を読めば、この曲の持つ雰囲気の正解、
MVの意味もわかることでしょう。
以上、
Fit For A King『Dark Skies』
でした。
とても良いですね、今作。
これぞメタルコア!
って感じの作品、サウンドを聴かせてくれました。
破壊力バツグンの"Backbreaker" や
"Tower of Pain" を聴くと、テンション上がるし
"Debts of the Soul" → "Oblivion" のラスト2曲は
至極のエモーショナルさを発揮するし。
攻め曲も、そうでない曲も、
等しく良曲揃いの、間違いなく良盤でした。
前回は若手メタルコア筆頭Our Hollow, Our Home の
新譜をレビューしましたが、
やはり同じメタルコアにカテゴライズされるバンドでも
FFAKとOHOHとじゃ、キャリアが倍以上違う。
そのへんの熟練度の差というか、
キャリアの差は確実にあったなって感じです。
メタルコアが好きな人は是非ぜひ
持っていて損はない作品じゃないかと。