大分県は佐伯にて一泊し、2日めとなります。
佐伯駅。ここから南下し、宮崎県は延岡を目指します。
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さて、延岡といえば宮崎県でも指折りの工業都市であり大きな街で、佐伯からも60km程度しか離れていません。
また、県庁所在地で最大の都市でもある宮崎とも140km程度しか離れておらず、電車に乗れれば3時間かかるか、かからないか程度で着きます。
つまり、この行程で日豊本線を南下する事だけが目的であれば、日付の変わる前に宿泊地になりうる街へはいくつか到着できるわけで、普段の行程と比べるとイレギュラーな対応となっています。一方で、その割に観光要素は駅前徘徊→廃線跡徘徊の普段とあまり変わらない流れとなっています。
なぜなのか。
電車がないからです。
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佐伯駅の時刻表。これから左側、「延岡・宮崎方面」の電車に乗っていきます。
確かに反対側の大分方面と比べると本数は減ります。というかよく見ると昼間は全て特急ですが、夕方にも重岡という駅まで向かう普通列車が2本あります。
昨日佐伯に到着したのが17時前なので、それらには余裕で乗れたはずです。
ただ、この重岡という駅名、テレビだとかで見る機会もあまりなく、知名度としてはおそらく「知っている人は知っている」程度で、どこにあるのかピンと来ない人はそこそこいると思います。
そこで、路線図を見てみます。
時刻表直撮りですが路線図。赤丸で囲ったものが重岡駅です。
だいたい大分県と宮崎県の県境らへん大分側にあり、どこからどう見ても延岡には到達できません。
この場合、重岡駅が列車のいわゆる系統の境目となっており、だったらそこで乗り換えれば済む話です。
ありませんね。
つまり、佐伯から延岡に向かう普通列車は赤丸で囲った1日1本だけということになります。
はい。
ここから再閑散区間の普通列車が上下合わせて1日3本。
青春18きっぷ最難関区間のひとつとされており、今回の目的のひとつでもある、「宗太郎越え」区間に乗っていきます。
延岡駅への初発にして最終列車となる延岡行きの普通列車が来ました。
列車は4両繋いでいるものの、延岡方の先頭車だけに乗れる形となっており、それ以外の3両は締め切られているそうです。
中に入っていきます。
普段は特急列車に用いられる車両らしく、リクライニングシートにJR九州の路線図が書かれた紙が挟まっていました。
また、半室はグリーン車となっており、こちらもグリーン券を買えば入れるらしいです。
全く字が見えませんが、道中に存在する宗太郎駅。秘境駅ともいわれているそうです。
というわけで延岡駅に到着しました。
ここから引き続き南下を続けていきます。
道中。
ここから別にきっぷを購入し都城駅まで特急で移動します。
都城駅。ここから引き続き鹿児島方面へ向かいます。
時刻表。こちらも県境で普通列車の需要が大幅に減るのか、おおむね昼間に限定すると
10時25分
16時02分
を除くとすべてがひとつとなりの西都城行きとなっており、先程の宗太郎越えと比べるとさすがに多いもののそこを境に鹿児島方面への普通列車が大幅に減っています。
宗太郎越えもそうですが、特急も含めれば列車自体はそこそこ走っていますが。
というわけで鹿児島中央駅。ここからいったん川内に向かいます。
この時点で九州島内を半周したような形になっており、ここからは北上となっていきます。
川内駅。かつて夜行列車全盛の頃、大阪の駅窓口で「仙台」行きのきっぷを頼むと「川内」行きのきっぷが出た、といった話をどっかで見たことがあります。
この川内駅ですが、鹿児島方面からの鹿児島本線と、熊本方面からの新幹線開業に際してかつての鹿児島本線から移管された「肥薩おれんじ鉄道」、そして新幹線の乗換駅となっています。
つまり、ここから北上するJR在来線は一切存在しないということになります。
一方、それとは別に鹿児島県内から熊本方面へは肥薩線という路線も通っていますが、こちらは災害に伴い運休中ということです。
ということで、青春18きっぷだけで鹿児島県から抜けるには基本的に来た道を戻るしかありません。
ただ、ここまで来てそうするわけはなく別に新幹線のきっぷを購入します。
熊本県は新八代駅まで向かいます。
新八代駅。
ついでに私事でどうでもいいですが、熊本県に入域したことで、北海道と沖縄県以外の全都府県に足を踏み入れたことになるようです。
もっとも、足を踏み入れただけのところも多数あるわけですけども。
新八代駅。
ここから再び鹿児島本線に乗り、熊本駅を経て佐賀県は鳥栖をめざします。
鳥栖駅。ここからこの日の泊地である佐賀に向かうわけですが、このへんで次回に続きます。