2022.07.22:一部内容を変更しました。
今になってやっと車内の写真が揃ったということで、今回は名鉄4000系の乗車レビューやります。
4000系は瀬戸線向け電車として15年くらい前より投入が進められたようで、孤立線区のうえ唯一線路が通じてる車両基地で塗装ができないというわけで全面がステンレスで出来ているそうです。そのためか前面が他線区では見られない独特のものになっています。
そして、中身も割と独特だったりします。
また、ドアエンジンや一部客室設備など投入されていく過程や投入後に何点か変化はあったようですがその辺はよくわからないです。
早速中に入ります。設備、色使いともに2000~2010年代にかけてのオーソドックスな名鉄スタイルといった雰囲気です。通勤車としてもオーソドックスか。
運転席裏。
天井周り。枕木方向のつり革はドア前の中央部に1列のみ配置されています。
優先席。
優先席部の握り棒のみ持ち手の部分が凸凹となっておりつかみやすくなっています。近辺では315系も同様の処理をやっていますね。
側窓は近い時期に登場した他線区の車両とおなじくいわゆるグリーンガラスのうえでブラインドが省略されています。多少日が差し込むとはいえ我慢ならんってレベルでもない感じなので、個人的には未処理のガラスでいざという時に降りるかがわからないブラインドに頼るよりはこっちのほうが納得できるかも。
ドア。モノ自体はおそらく同時期の他車と同じですが、それらが白く塗られているのかされているのに対してこちらは銀一色となっています。先代も銀ドアがいたそうなのでそういう事なのかどうかは全くわかりませんが、ドア横の処理も相まってオーソドックスで見慣れた安心感も受けるかもしれません。個人的には。
取っ手が両側に配置されていたりとドア自体は個人的に以前とりあげた泉北5000系にわりと近い印象を受けます。
車内案内表示器。瀬戸電のみ3300系を含めてすべてのドア上にあるそうです。
袖仕切り。日車製ではオーソドックスなものでしょう。
大型と言うには大きくなく、小型というには小さいわけでもない感じです。
袖仕切りの内側。個人的にくぼみもちょうどよく、そこそこに体を預けられます。
早速でもなんでもないですがすわります。
名鉄全体で見るとここでしか見られない独特な座席です。wikipediaによると、出典及び具体的な記述がなく、真偽の程は定かでないもののE233系と同様の形状とされています。が、座面に関してはE233が座った瞬間が沈む感じを受けるのに対し、4000系では沈みが浅くわずかに反発するような感じを受けました。
背ズリに関しては座面と比較するとまだE233系に近い印象です。こちらも背ズリの平坦なもので受ける背中に隙間の出来るといった違和感はなく、変に力んだり"座り疲れて"姿勢を変えることもないまま座ることができると思います。
座席の下。Sバネが入っています。
~総合~
名鉄屈指の通勤通学路線ともいわれているらしい瀬戸線の主力ということもあるのか立ち客への配慮は言うまでもなく、独特の座席もくぼみが薄くなったとかそもそも平坦になっただとか悪くいえばお粗末な方向ではなく従来に引けを取らない、下手したらそれ以上にしっかりと仕上げてきたり、路線全体としてそうしているだけかはわかりませんが全ドア上に車内案内表示器があったりと、余程のことがない限りどんなシチュエーションで乗っても快適な電車という印象を受けました。
私の知る限り大きくアピールされているところはあんまり見ない印象ではありますが、陰ながら大きな魅力を秘めた電車だと感じます。
あとは当たりさえすれば3300系との差異を探すのも面白いかもしれません。
このあたりで終了とさせていただきます。
ありがとうございました。