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               神奈川県 中津川 八管橋上  2003年7月  
 
 「おい、泳がせではもう大会で勝てないよ !」 何年か前にある先輩のトーナメンター(これ英語ではないようです。正しくは competitor)から言われた言葉です。「瀬で勝負しないと話しにならない」「瀬で勝負した方がはやい」ということなのだろうか。
 友釣りを始めたころは、引き釣り一辺倒、一ひろ半の長手尻、当然取り込みも寄せ取り、竿は竹、まだ引き抜きなどやる釣り人は一人もいませんでした。瀬を中心に攻めるスタイル、オトリが弱ればオモリをうつ。  
 それが泳がせ釣りのおもしろさにはまり、立て竿泳がせのスタイルに。知らず知らずのうちに流れが強い場所は避け、瀞場中心に。オモリなどほんんど使わない。引き抜きをやるようになり、手尻も年々短くなった。道具の進歩もめざましく、次から次へとニュータックル(new tackle)が登場。まさに友釣りのおもしろさに急速に接近した時期。泳がせ釣りを覚えたことで、友釣りにはまったといっても過言ではない。「オトリに必要以上の負担をかけないで、自然にもっとも近い状態で泳がせ、野鮎の追いを誘う」 これが友釣りの真髄であることには間違いない。 
 ここ何年は意識的に瀬に入るようにしている。竿をねかすことが多くなった。無理やり荒瀬にオトリをぶち込み、ギブアップしたことも何度かある。  
 上の2003年の自分の写真、今見ると竿が立ちすぎ。当時はこの角度がベストだと思っていた。大会でよい結果を出したいという気持ちは当然あるが、何かいろんな釣り方をしないと鮎が釣れないようになっているのではないか。勿論、基本基礎は大切。でもそれだけではダメ。TPOに応じた釣り、既成概念を打ち破るような釣りが必要な時代。友釣りはむずかしい、奥が深い、どんなに釣っても満足できない、パーフェクトなど有り得るわけないのに目指している、だからおもしろい。  
 「泳がせ釣り だけ では勝てない」が正しいのではないか。
 
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