特に好きなアメコミ映画ベスト10【映画編】感想、解説、考察、評価
※ネタバレなし
【映画編】
【1.シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)】
ヒーロー集合の映画は「団結」が基本ですが、本作は大量のヒーローを扱いつつ「分断」をテーマとした群像劇として制作された点が画期的。「既に生じてしまった犠牲者の遺族の『心』に寄り添う」「今後予測される被害から市民の『命』を守る」一つしか選べないとき、どちらを選ぶか。それぞれの正義の選択が生むドラマは最高の見ごたえ。
【2.キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)】
戦う相手が明確だった過去の時代、分かりにくい現代。二つの時代の価値観の違いに直面するスティーブのドラマと、技術全盛の時代への警鐘。重厚なテーマと、壮絶なアクションで描かれるスリリングな展開。スティーブとナターシャの価値観を対比するバディ映画としても成立。サスペンス映画として究極の1作。
【3.スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019)】
極めて現代的な動機と力を行使するヴィランこそ本作最大の見どころ。ショービジネス、偶像、ネットの発達。現実と虚構を行き来しながら、現代の負の側面を抉り出すシニカルな作風と、純真なピーターのキャラクター描写の対比は見事。そして、マーベル映画最強クラスの衝撃の結末!
【4.ワンダーウーマン(2017)】
善悪が明確な価値観の地で育ったダイアナが、戦いを通して善悪の複雑な人間社会に直面する。その葛藤に道を示すのは、ただの人間、スティーブ・トレバーの覚悟。鮮烈な対比と、切なくも美しい物語。
【5.THE BATMAN-ザ・バットマン-(2022)】
憎しみをそのまま擬人化したようなバットマンの人物造形がショッキング。シリーズ史上、最も悪に接近したような危うさを感じます。街の闇に溶けるようなバットマンの演出を通して、彼の内面を表現する手腕も圧巻。鬱屈し治安の悪化するゴッサムの描写も良し。ミステリーを通してブルースの内面に切り込むシナリオも見事。
【6.X-MEN:フューチャー&パスト(2014)】
技術革新を前にして、個々人の持つ才能の意義が問われる。その時、若き世代のチャールズ、エリック、レイブンの下す選択とは。社会風刺を継続してきた本シリーズにおいて、新機軸の挑戦。オリジナルX-MENキャストも迎え集大成も描く。生成AIの時代を予見したようなシナリオは、今こそ必見!
【7.アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)】
序盤の「戦いによる解決の限界」を見た、ヒーロー達の迷いのドラマ。中盤の知識と能力を活かした、潜入と奪取の活劇と、アクション以外でのヒーロー活躍描写の可能性を模索した作品。(もちろん終盤のアクションは圧巻!)集大成的な作品の中で、失われなかったチャレンジ精神に感銘。
【8.ダークナイト(2008)】
もはや、説明不要の伝説。明確な動機の元に、理屈を積み重ね善意を構築するバットマン。純粋な悪意の元、全くつかみどころのない存在として、社会秩序を軽々と破壊するジョーカー。究極の善意と悪意の衝突を、現実的な描写で描き切る傑作。
【9.デッドプール2(2018)】
傷ついた戦士の、再起の物語。ウェイドの内面の切なさと、それに抗うかのような冗談の対比のメリハリ。R指定の自由度を活かした、個性あふれるアクション。テンポも良くまとまっており、異色作でありながら、高い完成度を誇ります。
【10.アベンジャーズ(2012)】
記念碑的1作にして、最高クラスの完成度。特筆すべきは、キャラクターの集結だけでなく、世界観までも集結させた点。積み重ねを活かすからこそ、盛り上がりは単独のヒーロー映画を大きく凌駕。クロスオーバーの面白さを痛感!
※ベスト5【ドラマ編】はこちら。








