「雲の楽しみ方」
- 「雲」の楽しみ方/ギャヴィン・プレイター=ピニー
- ¥2,520
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- とても楽しい本です。「雲を愛でる会」の会長さんが筆者です。「雲を愛でる会」が2004年に発足していたなんて、知らなかった。雲好きな人たちは、知っているのでしょうか。
今日は雲がきれいだなぁ、と思うことはよくありました。いままでは「すてきだった」で終わってたのですが、その漠然とした思いに、すこし知識をつけてくれます。 - この本できちんと雲の発生原理、高さによる種類の違い、雷の原理などを勉強できますし、でも堅苦しくありません。
やはり空一面が覆われてどんよりした天気をつくってしまう、層雲より、晴れ間ににょきにょき発達する夏の積雲を見るほうが気持ちがいいですよね。
低い空の雲
「積雲」「積乱雲」「層雲」「層積雲」
中間の空の雲
「高積雲」「高層雲」「乱層雲」
高い空の雲
「巻雲」「巻積雲」「巻層雲」
まだまだ知らない雲が、たくさんありました。
飛行機雲は、大昔の人たちは見れなかったので、現代人の特典かも。
「人と火」
人と火―エネルギーと環境の旅で考える/最首 公司
- ¥1,890
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サウジアラビアのヤマニ石油相や、リビアのカダフィ大佐と親交がある著者が、石油などのエネルギーをめぐって国家戦略が渦巻く中で、日本は何をしてきてこれから何をすべきかを語っています。
お金を払えばいつでも石油は買えるというスタンスで、アラブの方々との人間関係をおざなりにしていたツケで、日本はアラビア石油会社の開発権を失ってしまった。その損失額は370億ドルになると計算されています。アメリカはなんだかんだ言っても、相当量の石油を備蓄して、何かあったときに備えているし、日本も戦略的にがんばりましょう、って感じです。
書かれたのが、2003年なので、今年の原油暴騰には触れられていませんが、石油をめぐるどろどろした世界は奥が深いようです。
脱石油エネルギーで、天然ガスや原子力に移行しようとすると、事件事故が起こるのは、何らかの策略なのか謀略なのか、そういう方向に推進させないように工作が行われているのではないか、とも推測されています。本当だとしたら、またまた闇が深い話です。
人類は、火を手に入れることで野獣から身を守れるようになり、硬い野菜も煮て食べれるので食料が増えたことで、人口を増やすことが可能になった。肉を焼いて食べることで、食事がおいしくなって火を囲んで、楽しく語らえるようになった。。。。。
火が人類の生活を格段とレベルアップした。現在はその役を石油が担っている。次の時代は、何がその役を担うのでしょうか?
「新建築ウォッチング 2003-04」
ITバブルは2000年にはじけたが、そのころ計画された建築物が2003年から04年にかけて東京に続々と出現してきた。そのパワーは、摩天楼が作られた1930年代のニューヨークに匹敵する勢いがあった。その勢いを一冊にまとめた本です。
確かに、面白い形の建築物がどんどん出てきた時期ですね。賛否ありますが、中でも強烈な印象をうけたのは、電通の汐留本社ビルです。ユリカモメの線路のほうに向かって、刀の切っ先をギラリとむけるすごい建築ですね。
汐留めには、それ以外にも多くの建築物がでてきてすごかった。そのバラバラになる空間に統一感を待たせるのが、ここの建築物ではなく、それらをつなぐコンコース(地下広場)の建築デザインである、ということに驚かされました。ある意味、注目度は低いためおざなりにされそうな、連絡通路の空間に、統一デザインを施すことで、汐留めをひとつの空間に、演出しているのですね。
なかなか建物は中に入れてもられないので、外観を遠くから楽しむしかないのですが、カフェがあったら多少高くても、そこに停泊した気分になって建物を感じよう、という筆者のある意味での内側からの建築ウォッチングの手法も、なかなかよさそうです。
知らなかった建築物も多く、時間を作ってウォッチングしたい気分になりました。
改めて気づくと、首都圏開発で幕張地区は、はしごをはずされちゃったような気がします。重心は東京に戻り、どんどん東京は再開発されて、さらにさらに突き進んでいくようです。(千葉はどうなる。。。。)
「秀吉の枷」
- 秀吉の枷 (上)/加藤 廣
- ¥1,680
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- 秀吉の枷 (下)/加藤 廣
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前作、「信長の棺」を秀吉の視点で描いています。上巻は、秀吉の中国遠征と光秀の謀反。それに乗じた信長暗殺が、はらはらドキドキのドキュメンタリータッチで一気に読まされます。
竹中半兵衛が死の間際に、「信長殿に中国戦線への援軍要請して、その場のドサクサで、殺ってしまう」ことを進言されるが、光秀が朝廷にはめられて、本能寺を襲ってしまう。そこで、、、、
しかし、信長の遺体が見つからない。なのに、なぜか、信長の太刀が家康のところに保管されてあるようだ。。。。
下巻は、秀吉の人間としての苦悩がとてもよく出ていて、本当に大変だったんだろうなぁと、しみじみしました。数限りないくらいの女性と関係を持っても、子供がまったく生まれない。朝廷から養子をもらおうと決めたところで、それまで冷たかった茶々が急に寄り添ってくる。するとすぐに懐妊してしまう。本当に、俺の子なのか。。。秀吉の苦悩がひしひしと伝わってきます。
秀吉の甥の秀次が、おかしくなっていくところは茶々の陰謀ということですが、秀吉の優秀な弟の秀長の若死にや、おかしくなる要素のない秀次の乱行などは、筆者は触れていませんが、どうも家康が裏で何か、していたんではないかと思わされます。
信長もそうであったように、秀吉も天下を取ると昔からの腹心をなんだかんだで冷遇していくさまは、悲しい覇者の宿命なのでしょうか。信長、秀吉、家康とつづく私も大好きな歴史サスペンスが、今までなんか釈然としなかったところを、1つの説としてとてもすっきりとさせてくれる本です。
しかし、やっぱり家康、恐るべし。
「バベル17」
- バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248) (ハヤカワ文庫 SF 248)/サミュエル R.ディレーニー
- ¥777
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人類とインベーダーの戦争が続き、インベーダーの破壊活動が行われるときに、決まって傍受されるなぞの暗号(?)バベル17。その解明を託されたリドラが、次々とはらはらドキドキの事態に、まきこまれていく。
スペースオペラとしても十分楽しめますが、やはりこのSFの肝は、「バベル17」を解明し自分の言葉とすることで起こる脳の変化でしょうか。「英語で考える、話を伝えるのがまどろっこしい。バベル17で話せたらいいのに。」とリドラは言いいます。
言語が、思考のフローを規定するので、日本語で考えると日本的な、フランス語で考えるとフランス的な考え方と回答が導かれる、と私は理解しました。さらに、この「バベル17」は、、、、、、(ネタばれですので、控えます。)
書かれたのが1966年。この時代にここまでの話を書けるなんて、R・ディレニーさんすばらしいです。再発見です。
各章の巻頭にでてくる詩が、奥さんの作品だとはまた、粋なアメリカ人ですね。
しかし、このブックカバーのイラストは、いただけません。もう少し何とかならないのかなぁ。

