スーパージャイアンツ
日本初のスーパーヒーロー、それが宇津井健演じる「スーパージャイアンツ」(57年)である。テレビで「月光仮面」が登場するのは、この翌年である。この「スーパージャイアンツ」シリーズは57~59年にかけて全9作られ、第4作までは「鋼鉄の巨人」と表記されている。それならアイアンジャイアントだろうと思うのだが、巨人だからジャイアンツなのか?1人なのに。ちなみに長島の入団も、この翌年だ。新東宝といえば、エログロ映画が代名詞みたいなものだが、何故こういう作品を作り始めたのか不思議である。宇津井のがっしりした体形に全身白タイツは、とても不恰好である。しかし、そこは宇津井健、生真面目に堂々とヒーローを演じている。ちなみに1・2作、3・4作、5・6作は前後編という形になっている。他の出演者だが、1・2作目の池内淳子やキリヤマ隊長こと中山昭二、5・6作目の三ツ矢歌子、9作目の御木本伸介、西朱美といったところである(というか知らない名前ばかりなのだ)。御木本は1作目ではチョイ役だったが、9作目では刑事役に出世している。8作目からは「続・スーパージャイアンツ」になっており、大賀一平という地球人名がついていたりする。映画自体は今見るととても陳腐なつくりで、思わず失笑してしまうのだが、続けて見るととても疲れるのである。
HOUSE ハウス
遊星王子
不良番長 やらずぶったくり
引き続いて「不良番長」の話題である。まずは訂正。前項で第1作「不良番長」のビデオは出ていないと書いたが、ちゃんと出ているとのご指摘を頂いた。やはりちゃんと確認しないとダメだなあ。さて、タイトルの「やらずぶったくり」はシリーズ第11作目だが、一番わけわからないので挙げてみた。何だ?「やらずぶったくり」って。そもそも「不良番長」って単語からしておかしいし。一般的に番長は不良ではないのか(清原とか三浦とかそう呼ばれている奴もいるけれども)。それと梅宮自ら唄う主題歌「番長シャロック」も意味不明である。シャロックって何だ?まあ妙に耳に残る歌ではあるけれども。話は変わるがこのシリーズのパターンとして、神坂の鑑別所時代の友人というのが登場するが、たいていの場合は菅原文太である(6作登場している)。待田京介、渡瀬恒彦の時もある。悪役の筆頭は安部徹で6作登場している。渡辺文雄や内田朝雄、諸角啓二郎であることも多い。悪の幹部は、まあこのシリーズじゃなくてもお馴染みの室田日出男、八名信夫、中田博久あたりである。カポネ団のメンバーも終盤になると藤竜也、地井武男など日活で活躍していた面々や、当時の流行歌手である久保浩なども登場する(久保明と勘違いしやすい)。他にも「仮面ライダーアマゾン」の岡崎徹や「アカレンジャー」であり「ファイヤーマン」である誠直也もいたりする。こうした面々がバカなことをやっているのが「不良番長」シリーズである。初心者が見るとしたら、この「やらずぶったくり」か第10作の「口から出まかせ」あたりが、わかりやすくていいのではと思う。まあどれも、内容は変わりないのだけれども。
不良番長
「不良番長」シリーズは、68年から72年にかけて全16作が作られた人気シリーズだが、何本見たのか、どれを見たのかわからなくなっていたので、ちょっと調べてみた。毎回ほぼ同じようなストーリー展開なので、区別がつけにくいのだが、どうやら半分ほど、それもほとんど後期の作品を見ていたことが判明した。梅宮辰夫扮する神坂弘をリーダーとするカポネ団が悪どい金儲けをしようとして、だいたい暴力団といざこざを起こし仲間が何人か殺され、最後は富士の裾野あたりで壮絶な決闘を繰り広げる。カポネ団という名前は3作目の「練鑑ブルース」からで、メンバーでは山城新伍、安岡力也の印象が強いが、山城は4作目「送り狼」より登場し、最終作まで出演、力也は8作目「出たとこ勝負」からと割合遅い登場であった。1作目から9作目まで、ずっと登場していたのが谷隼人で、あだ名ではなく谷川武という名前がついており、初期の梅宮の相棒は谷であったといえる。自分がほとんど見ていない初期のほうに出演していたので、こんなに出ていたとは意外であった。鈴木ヤスシにいたっては11作も登場しており、役名もほとんど「シャブ」であった(違うときもある)。ヤスシもそんなに出ていた印象がない。山城の役名はだいたい五郎だが、スタミナ五郎だったり、バクダン五郎だったり、ゴロツキ五郎だったりと微妙に違ってたりする。力也も「アパッチ」の時が多いが作品によっては違う。何よりラストで神坂以外は死んだりすることが多いので、次作でまた登場していると非常にややこしいのである。あまり陽の目を見ていない感じの1作目「不良番長」と2作目「猪の鹿お蝶」には、殺人事件を起こした克美しげるが神坂の仲間として登場しているのである。だからテレビで放映されることがほとんどないのであろう(「猪の鹿お蝶」は東映チャンネルでやった気もするのだが、どうであったか)。ちなみに1作目のヒロインは大原麗子で、団員は谷、克美の他「レッドファイター」の小野川公三郎などであった。ゲストでは沢たまき、応蘭芳、桑原幸子という「プレイガール」の面々も出ていたようだ。確か第1作はビデオも出ていないと思うが、一度見てみたいものである。
野良猫ロック ワイルドジャンボ
ハーイ!ロンドン
檻の中の野郎たち
濡れた逢びき
ジャンルが映画でありながら、ほとんど映画について触れていないので、たまには映画の話題を。で、つい先日CSで放送された「濡れた逢びき」(67年)を取り上げる。タイトルからすると、にっかつのロマンポルノっぽい雰囲気だが、加賀まりこ主演の松竹映画である。別にタイトルに魅かれて見たわけではない。加賀の相手役がスパイダースのリーダー田辺昭知だったからである。スパイダースといえば、どうしても堺正章、井上順、かまやつひろしといったところが前面にでてくるのだが、田辺が音楽映画ではない作品にソロで、しかも主演で出ていたとは知らなかった。ストーリーを簡単にいうと、田舎の郵便局員の田辺が同僚の加賀の自殺を救ったところから、二人は恋愛関係に陥るが、両方に縁談が持ち上 がり、二人ともその話を気に入り、今度はお互いが邪魔になり、殺しあうというものである。田辺は上手とはいえない演技で頑張っている。他の出演者は谷幹一、山東昭子、牟田梯三などで、自分のグループではなくライバル的存在のテンプターズがひっそりと出ている。何故この作品に田辺が起用されたのか、とても謎である。1月に書いているようにこの年からスパイダースの映画が5本作られている。ちなみに田辺はスパイダース解散後すぐに引退し、田辺エージェンシーの社長となっている。奥さんはそのタレントだった小林麻美である。