新・夜明けの刑事
「夜明けの刑事」の後は直ぐに「明日の刑事」だと思っていたが、その間に「新・夜明けの刑事」があった。全20話なので、あまり印象にないのかも知れない。「新」とついても別に変わってないのである。佐藤允、長山藍子がいなくなり、石橋正次が復帰、そして新課長の浅倉役で梅宮辰夫が登場する。つまり新顔は梅宮だけである。妙に貫禄があったが当時は39才で、やはり坂上二郎よりは若い。よく考えると、その数年前までは「不良番長」をやっていたのだ。石橋は丸刈りにしての再登場であったが、この頃すでに頭髪が薄くなっていたのかも知れない。一番若手の山本伸吾(中村刑事)は、「三浦友和と仲間たち」のメンバーで今も音楽活動をしているらしい。この番組以外で見かけた記憶がないのだが、実は80年代には宇野鴻一郎や団鬼六原作のロマンポルノなどに出ていたようだ。とまあ、あまり新鮮味もなかったせいか20話で幕を閉じ、メンバーを半分入れ替えた「明日の刑事」がスタートするのである。
夜明けの刑事
事件狩り
バーディ大作戦
前述のとおり「アイフル大作戦」の続編が「バーディ大作戦」(74年)である。続編ということで、メンバーもほとんどそのままである。バーディ探偵局の局長として桜田警部(丹波哲郎)をスカウトするところから、この話はスタートする。裕二(谷隼人)、三平(川口厚)、マリ(松岡きっこ)に加えて韋駄典介(沖雅也)がレギュラー入り、警視庁の方も追出刑事(藤木悠)の後輩として行内刑事(小林稔侍)が登場、他にもなぜか追出がお気に入りのココ(和田アキ子)が登場する。小林稔侍はこの頃はまだ悪役のイメージが強く刑事役は珍しかった。その役名は「おいで、いかない」のシャレである。韋駄典介もそうだが、ふざけたネーミングが多かった。沖と和田は半年ほどでフェードアウトし、新たに一条吾郎(岡本富士太)、ミッチィ(安西マリア)、そしてドラゴン(倉田保昭)がメンバーに加わった。和製ドラゴンなどと言われていた倉田だが、そのまんまドラゴンという安直なネーミングであった。この時点で、次番組「Gメン75」のメンバーのほとんどが揃ったのである。前作よりは明るい雰囲気の番組だったが、最終回、事件が一見落着したと思ったら、眼前の地雷原に唐突に自転車の子供たちが手を振りながらやってくる。それを止めようとして裕二とマリが爆死するという衝撃のラストであった。何故この二人が死ぬことになったのかというと、ご存知のとおり谷と松岡は番組をきっかけに熱愛関係になり結婚することになる。これにプロデューサーが怒り、二人を爆死させたというのが真相であると谷がどこかで語っていた。共演者の恋愛は御法度ということだったようだ。何も殺さなくてもいいのになあ。
アイフル大作戦
5年続いた人気番組「キイハンター」の後を受けたのが、この「アイフル大作戦」(73年)である。これは「アイフル探偵学校」の面々が活躍するというお話で、その主演が女校長の小川真由美(岸涼子)、講師がキイハンターからスライドの谷隼人(伊吹裕二)、生徒役が「帰ってきたウルトラマン」の岸田隊員こと西田健(丘大介)、川口4兄弟の末弟・川口厚(原田三平)、後の谷夫人こと松岡きっこ(井口マリ)といったメンバーで、他にも謎の男に杉浦直樹(南条京太郎)、警視庁の刑事に藤木悠(追出刑事)、そして土曜9時の顔となる丹波哲郎(桜田警部)というレギュラー陣だが、改めてみると丹波、谷以外は東映とは縁の薄い役者(当時)で固めた配役である。正直あまり真剣に見ていなかったこともあって記憶に残っているエピソードがない。CSでもこの前後(「キイハンター」「バーディー大作戦」)は放映されたが、この番組はされていない。実は最終回が放映しにくいネタ(精神異常もの)なのである。多少の放送禁止用語(正確には自主規制だが)くらいは平気で音消しなく放映するCSだが、キイハンターでも「それ行け!発狂作戦」は欠番にされたし、途中の回ならともかく最終回となると欠番にはしづらいであろう。何事もない最終回ならよいだろうが、この事件で涼子は去り、次の「バーディ大作戦」に続くことになる話である。当時はホントにその種の話は多かった気がする。個人的には見たいけれども、今の世では仕方ないのかも知れない。もっとも、放映されないと決まったわけではないのだが(放映の可能性は低い)。
大非常線
燃える捜査網
ザ・ゴリラ7
ザ・ボディーガード
デビュー当時は「七色仮面」「アラーの使者」と特撮ヒーローだった千葉真一も、「キイハンター」でアクションスターとしての地位を確立した。74年からはほぼ連続して千葉主演のアクションドラマが作られた。その第1弾が「ザ・ボディーガード」である。タイトル通りボディーガードの話で、二代目水戸黄門こと西村晃(伊達正)率いる「ザ・ボディーガード株式会社」に千葉(鷲見秀介)が加入するところから話は始まる。他のメンバーは実写版ルパン三世こと目黒祐樹(江本雄一郎)、身内その1弟・千葉治郎(倉田治郎)、身内その2弟子・志穂美悦子(新美ジュン)といった面々である。他にも一匹狼のボディーガードに高城丈二(黒沢竜吾)、大家であるブティックのオーナーに元祖三人娘の雪村いづみ(宮城花恵)がいる。16話からビーバー(福本天子)も加わるがほとんど印象に残っていない。基本的に武器を持たないので肉弾戦である。千葉兄弟と志穂美のアクションが炸裂する。個人的には最終回が一番印象に残っているのだが、ほとんど目黒と千葉弟の活躍で主役である千葉兄はほとんど出てこないのである。諸事情もあったのだろうが、何もこれを最終回にしなくてもと当時は思った。ちなみに自分の記憶ではこの作品が高城丈二を見た最後のドラマである。ちょうど同時期の「非常のライセンス」では大門刑事役で数回登場していたが、こちらも殉職という形で番組を退いている。以前にも触れたとおり大病を患い引退したようだが今はどうしているのやら。