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月曜日の男
がんばれ!ヒデヨシくん
刑事物語
新隠密剣士
「隠密剣士」というと、62年の大瀬光一版と73年の荻島真一版が有名だが(後者はそれほど知られてないかも)、2年半続いた前者が終了した翌週から始まったのが「新隠密剣士」(65)である。スタッフはほぼ同じで、霧の遁兵衛こと牧冬吉も引き続いて登場する。主役の影真之介を演ずるのは、林真一郎でもっぱら時代劇で活躍していた人で後に「まぼろし城」や「白鳥の騎士」でも主役を演じる。もう一人のレギュラーが白鳥みずえという人だが、どういう人かよくわからない。ゲストには、このシリーズお馴染みの天津敏はじめ、隠密剣士ならぬ隠密同心こと嵯川哲郎、他に工藤堅太郎、原建策、そしてマグマ大使のガムこと二宮秀樹などが出ていたようである。前作ほどの人気は得られなかったようだが、3クール(39回)放送されたので、健闘したほうではないだろうか。ところで主演の林だが、なぜか68年ごろから「徳川刑罰史」とか「エロ将軍と二十一人の愛妾」とか「温泉ポン引き女中」とか東映エロ映画路線の人になっていった。そして70年代半ばには姿を消してしまったようである。私自身その顔や名前はまったく記憶に残っていなかった。それにしても彼に何が起こったのであろうか。
新・サインはV
天馬天平
幻の大怪獣アゴン
かつて日本電波映画という会社があったが、そこで制作された特撮作品の一つが「幻の大怪獣アゴン」である。90年代にDVDが発売されるまでは、まさに「幻」の作品であったといえる。テレビシリーズといっても全4回で、64年に制作されながら放映は68年という一旦お蔵入りになった作品でもある。私も近年CSで放送されたので初めて見ることができた。特撮といってもそれらしい場面はほとんどない。しかし怪獣の出来は良く、制作したのは「マグマ大使」「怪獣王子」の項でも書いた大橋史典である。この「アゴン」はマグマ大使において「アロン」として登場する(流用されたということ)。出演者も広田進司、志摩靖彦、沢明美とよく知らない役者が並んでおり、名が知れているのは刑事役の松本朝夫くらいであろうか。松本朝夫という名を知らなくても、その顔は必ず見かけたことがあるだろうというくらい、いろんな番組に出ている。「キイハンター」「ザ・ガードマン」(主に犯人)といったアクション物や「ウルトラセブン」「ウルトラマン」など特撮(主に博士やゲストの隊員)への出演も多い。ちなみに新東宝スターレット1期生で、天知茂や高島忠夫が同期生である。アゴンの中の人は東悦次で、「必殺シリーズ」を見ていると2,3回に一度の割合でいろんな役で登場するキツネ顔の人である。