天馬天平
前項で日本電波映画の話題が出たが、そのテレビ第1作が「天馬天平」(60)である。私はこの作品は一度も見たことはないが、近年思わぬことで話題となった。主役の当時16歳、富士八郎(本名・山前五十洋)が歌手・倉木麻衣の父親だったということである。だいたい、その芸名からしてフジテレビ=8Chだから、富士八郎という実にいい加減な命名である。富士は実質この1作だけなので、話題に上ったとき「誰だそれ?」と思った人も多いと思う。共演の秋葉浩介も60年代前半のみ活躍した役者である。原作は「矢車剣之助」でお馴染みの堀江卓の漫画で、日テレの「矢車」がヒットしていたので、フジはこっちに目をつけたということらしい。この番組では途中から千也姫役で松山容子が登場し、人気を博した。そして彼女が主演の「琴姫七変化」が作られることになる。