戦国ロック はぐれ牙
高校教師・その2
前回に続いて「高校教師」の話題だが、つい先日までCSで放映されていたので、ネタバレしても大丈夫であろうと判断する。さて加山と五人娘以外のレギュラーは、加山演ずる北山と同年代のハイミス教師(小松原貴子)に村松英子、二枚目の若手教師(友田信彦)に荒谷公之、途中から赴任し北山たちと対立する教師(松岡)に勝部演之、北山が下宿するスナックのママとその妹が藤江リカと沢田亜矢子、五人娘と知り合いの修理工マモルに東宝青春ドラマの顔・剛達人といった面々である。ゲスト女優陣は、1回限り登場のクラスメートといった役柄が多いが、竹下景子、奈良富士子、山口いづみ、牧れいなどで、いずれも大人びて見えるが、ちゃんと二十歳前後であった(牧れいは24だった)。後スケバン役で青木英美と松原麻里の「飛び出せ青春」コンビが登場、男性陣では紀子とのからみで高岡健二、和美とのからみで「ガッツジュン」こと藤間文彦が出ていた。特筆すべきは舞台となる白雪女子高の制服がミニスカートなところである。今は普通だが、三十年も前に制服がミニスカな学校など皆無に等しかったはずである(調べたわけではないが)。ある意味時代の先取りで、いま白雪の制服を着ても違和感は感じられないはずである。さて、このドラマの見どころといえばやはりラストの2話であろう。25話で秋子は母危篤の知らせに急いで駆けつけようと無免許運転して、人身事故を起こす(相手は死亡)。その事を母には黙っていた秋子だったが、死亡した相手の息子がそれをバラし、秋子母はショックを受け死亡する。怒った秋子はその男を刺して逃走、数日後逮捕されたという話。最終回は松岡らが能力別クラス編成試験を行なうと発表。それに反対する紀子や和美らは、到着した試験問題を奪うという強硬手段にでる。和美は試験問題を持って屋上に駆け上がるが、そこで賛成派の生徒ともみ合いになる。次の瞬間、フェンスが壊れ和美は転落し、死亡する。試験は中止されるが紀子は事件の首謀者として退学となり、松岡そして北山も学園を去っていくというものである。結局、五人娘は一人は逮捕、一人は退学、一人は死亡ということになる。自分は中学生くらいの時に初めて見たのだが、しっかりと記憶に刻まれたドラマとなった。見逃した人がいたら残念でしたとお悔やみ申しあげる。
高校教師(74)
マグマ大使
怪獣王子
宇宙猿人ゴリ
スペクトルマン
タイトルが3度変更された作品として有名な「スペクトルマン」(71年)だが、レンタルDVDはおいてないし(限定BOXはでている)、CSでもピープロの作品は現在放映が難しいようである。詳しい経緯はよくわからんが、ようするにピープロは東北新社に放映権を譲っているぬもかかわらず、無断でCS(キッズステーション)で「ライオン丸」や「電人ザボーガー」を放映したことを訴えられたということがあったようだ。そんなゴタゴタもあって、今この作品を見るには限定BOXを手に入れるしかない状態だ。何とかならないものか(そんなに見たければ買えといわれればそうなんだが)。さて主役の成川哲夫だが、この蒲生譲二役以外は「東京バイパス指令」や「噂の刑事トミーとマツ」での刑事役が目立つ程度であろうか。現在は空手の道場をやっているようである。「公害Gメン」→「怪獣Gメン」の倉田室長の大平透は「スーパーマン」や「ハクション大魔王」など声優として有名だが、ピープロでは「マグマ大使」のゴアを演じるなどしている。渡辺高光(加賀)はJFAという今で言うJACのような集団の代表で、一連のピープロ作品や「無用ノ介」など時代劇の擬斗や殺陣を担当していた。スペクトルマンの中の人である上西弘次はラーの中の人でもあり、他に特撮時の殺陣とキャスティングも担当していたそうだ。さてコロコロ替わった女性Gメンだが、初代の金髪ウルフカットの小西まち子は他番組との掛け持ちで体調を崩し降板したそうだ。後に漫画家谷岡ヤスジ夫人となる。二代目の親桜子(シンサクラコ)は17,8話にゲスト出演し、そのままレギュラーになった感じである。おそらく4人の中では一番人気がある。設定が「怪獣Gメン」に変わった36話からは後藤留美が登場するが、わずか4回で降板。出演者たちもこの辺の事情は何も聞かされなかったらしい。そしてタイトルが「スペクトルマン」になった40話からは、桜井妙子が登場。この人は「ふしぎなメルモ」のEDとか「アンデルセン物語」のOPとかを唄っていた人で、この後朝倉理恵に改名し柏原芳恵も歌った「あの場所から」という曲などを出している。ところで、この番組の原作者でありピープロ社長である、うしおそうじこと鷺巣富雄は先ごろ亡くなったが、「スペクトルマン」のパイロットフィルムに出ていたのは団次郎だと語っているが、成川哲夫はそれは間違いで全くの別人だと証言している。おそらく鷺巣の記憶違いと思われる。ちなみにピープロは何年も新作を出していないがちゃんと現存しており、社長も息子の作曲家鷺巣詩郎(「エヴァンゲリオン」の音楽などを担当)が継いでいる。
大都会PARTⅡ
まあ個人的には石原プロものはあまり好きではないのだが、「大都会ー戦いの日々ー」を取り上げたついでに「大都会PARTⅡ」(77年)を。前作から黒岩刑事の渡哲也はじめ、同じ俳優で同じ役名のものが多数いるので、続編といってもいいのだろうが、別ドラマといったほうが正解だろう。一番大きな違いは舞台が捜査四課から刑事ドラマの定番一課に移ったことだ。黒岩一人ならともかく、丸山(高品格)、大内(小野武彦)、平原(粟津號)、そして課長だった深町(佐藤慶)も一課の次長になっており、こんなことはありえないだろう。ちなみに深町と黒岩恵子(仁科明子)は2,3回登場してフェードアウトする。新メンバーは吉岡課長の小池朝雄、上条刑事の峰竜太、そしてこの番組の売りでもあろう徳吉刑事の松田優作である。松田は暴力事件が発覚してその謹慎明けの出演でもあった。黒岩は部長刑事になっており、実質現場責任者で、役に立たない上司がいて、部下は軍団員と呼ばれるという「西部警察」と同じ構図が展開されていた。吉岡と平原はそれぞれ10話と13話で殉職し、武井課長(小山田宗徳)、宮本(苅谷俊介)、そして神(神田正輝)が加入する。神田は初の刑事役で、このあと「太陽にほえろ」や「大捜査線」と刑事役づいていく。警察大学卒業という設定だったと思うが、ならば警部補で黒岩より偉いはずだが、あくまでも下っぱ扱いであった。32話からは武井に代わり山元課長(滝田裕介)が登場したが、どの課長も大きな違いはなかった。そういえば石原裕次郎は本作では外科医宗方の役で、毎回無理矢理にでも登場していた。それほど昔の番組というイメージはないが裕次郎、優作をはじめ、小池朝雄、高品格、小山田宗徳、粟津號と亡くなっている人が多いなあ。
大都会-戦いの日々-
東京バイパス指令
学園青春ドラマでお馴染みの日テレ岡田晋吉Pが、TBSの「キイハンター」「ザ・ガードマン」、テレ朝「特別機動捜査隊」に対抗する意味で作ったのが「東京バイパス指令」(68年)である。南郷警部に「青春とは何だ」の夏木陽介、槇警部補に「でっかい青春」の竜雷太と青春教師二人を主役に据えた。拳銃を持たない特命刑事という設定である。彼らの部下にはあの「七人の侍」で久蔵を演じたベテラン宮口精二(椎名部長刑事)、スペクトルマンになる前の成川哲夫(並木刑事=26話まで)、途中から登場する永井譲滋(北刑事)と柴田侊彦(佐野刑事)。永井は70年代までは活躍していたが、いつの間にか消えてしまった。譲滋の読み方がわからなかったが単純に「じょうじ」であった。柴田は潮万太郎の息子で、柴田昌宏の弟だ(といってもよくわからんが)。今でも活躍しているようだが、検索すると代表作としてでてくるのが「劇場版名探偵ホームズ」のホームズの声ということになる。テレビ版(広川太一郎)と代わっているとは知らなかった。宮崎駿らしい。そして終盤登場する女性刑事が西田佐知子(二宮刑事)である。「コーヒールンバ」などのヒット曲を持ち、関口宏のかみさんだ。彼女が出ていたことも記憶にない。というか演技している姿を見たことがない。ちなみにデビュー当時の芸名は浪花けい子だ。他にも「Gメン75」でも夏木と共演することになる藤木悠や坂本九未亡人である柏木由紀子も出ていたようだ。再放送などで見ていたのだが、夏木、竜、柴田、永井が出ていたことだけしか記憶になく、オープニングすら覚えていない。65回続いたのだから人気はあったようだ。CSでは私が加入する前に放送されたようだ。もう5,6年経過しているはずなので、またやってほしいものである。