新隠密剣士
「隠密剣士」というと、62年の大瀬光一版と73年の荻島真一版が有名だが(後者はそれほど知られてないかも)、2年半続いた前者が終了した翌週から始まったのが「新隠密剣士」(65)である。スタッフはほぼ同じで、霧の遁兵衛こと牧冬吉も引き続いて登場する。主役の影真之介を演ずるのは、林真一郎でもっぱら時代劇で活躍していた人で後に「まぼろし城」や「白鳥の騎士」でも主役を演じる。もう一人のレギュラーが白鳥みずえという人だが、どういう人かよくわからない。ゲストには、このシリーズお馴染みの天津敏はじめ、隠密剣士ならぬ隠密同心こと嵯川哲郎、他に工藤堅太郎、原建策、そしてマグマ大使のガムこと二宮秀樹などが出ていたようである。前作ほどの人気は得られなかったようだが、3クール(39回)放送されたので、健闘したほうではないだろうか。ところで主演の林だが、なぜか68年ごろから「徳川刑罰史」とか「エロ将軍と二十一人の愛妾」とか「温泉ポン引き女中」とか東映エロ映画路線の人になっていった。そして70年代半ばには姿を消してしまったようである。私自身その顔や名前はまったく記憶に残っていなかった。それにしても彼に何が起こったのであろうか。