だから大好き
ピーマン80
またドリフつながりの話題だが、「全員集合」のプロデューサーは居作昌果という人である。ちなみに、いづくりよしみと読む。苗字も名前も一発で読める人はまずいないのではないか。その彼が全員集合のスタッフらと制作した映画が「ピーマン80」(79年)である。ビデオ化もされておらず、そんなに古い作品ではないが(25年経過しているが)、知ってる人もあまりいないのではないだろうか。私自身、先日のCS放送で初めて存在を知った。タイトルが示すようにコメディ映画である。TBSのプロデューサーらしく「Gメン75」のパロディであろうか。主演はドリフではなく、何故か谷隼人とずうとるびの新井康弘である。谷が怪盗で、新井は間抜けな大学生、それにヒロイン役となる真行寺君枝とアンルイスが絡むといった感じの映画だ。ドリフがステージでやるようなコントを新井が延々とやるのだが、まあこれがつまらない。全編の半分くらいをそれに費やしている。見どころはその人脈を生かしたちょこちょこと出てくるゲストだちであろう。ピンクレディーにクールファイブ(前川、内山田、宮本、小林が登場)、せんだみつおに湯原昌幸、左とん平、伊東四朗、ずうとるびの他の三人、ドリフは出ないが荒井注とハナ肇、谷啓などが入れ代り立ち代り登場する。そして谷隼人が出演していた「明日の刑事」(谷は46話で殉職)のメンバー坂上二郎、田中健、志穂美悦子、鈴木ヒロミツ、梅宮辰夫などがそのまま日の出署の刑事として登場するが、谷との絡みはないのが残念である(ちなみに田中と志穂美はセリフなし)。とまあ本編は措いといて、誰が出てくるのかを楽しむ作品といえよう。ビデオ化されないのがわかる気がする。
昭和元禄ハレンチ節
ドリフにいかりやと加藤を残して独立した四人組がドンキーカルテットだが、当時で印象に残っているのはリーダーの小野ヤスシだけである。70年代の初めには解散したようなので、小学生だった自分があまり知らないのも無理はない。今や催眠術師として有名なジャイアント吉田や「11PM」でCM前にウイスキーを持って出てくるヒゲのおっさん(飯塚文雄)が、そのメンバーだったことを知ったのはずっと後のことだ。もう一人の猪熊虎五郎については全く印象がない。その猪熊は見たことがないので知らなかったが、NHKの人形劇「プリンプリン物語」で声優をしていたようだ。シドロとモドロというコンビで相手役が「ピンキーとキラーズ」のパンチョ加賀美という、非常に妙な組み合わせである。そんな四人が出ていた映画が「昭和元禄ハレンチ節」(68年)である。調べると当時の人気芸人総登場というような作品で、ドンキーと組んだりもしていた牧伸二をはじめに、立川談志や東八郎のいたトリオ・スカイライン、晴乃チック・タックに京唄子、喜劇役者である伴淳三郎、石井均、藤村有弘、由利徹、そして何故か「帰ってきたヨッパライ」のザ・フォー ククルセイダースなどが出ている。ちなみに同年の映画「喜劇・泥棒学校」のもドンキーは出ているがメンバーが飯塚文雄から祝勝に替わっている。その飯塚文雄は03年に他界している。合掌。
ドリフターズですよ!前進前進また前進
なにはなくとも全員集合
8時だよ 出発進行!
逢いたくて逢いたくて
60年代はここでよく取り上げるGS映画に加え、歌謡映画というのも結構作られており、「逢いたくて逢いたくて」(66年)も園まりの同名ヒット曲を本人主演で映画化したものである。ストーリーは歌手園まりと瓜二つの主人公(もちろん二役)が偶然出会い、一週間だけ入れ替わってそれぞれの代わりを演じるという、まあ昔ながらによくあるお話である。相手役が当時はまだまだアクション路線にいた渡哲也、他に松原智恵子に太田雅子(梶芽衣子です)、何故か山内賢のいない「ヤングアンドフレッシュ」の面々(和田浩治、杉山元、木下雅弘)、そして園まりと渡辺プロ 三人娘と言われた中尾ミエ、伊東ゆかりも出ている。まあこの中では園が一番男受けするタイプだと思う。そして、おそらく映画初出演のザ・ドリフターズも登場する。お馴染みのの五人(もちろん志村ではなく荒井注)になってまだ三年目、「全員集合」もまだ始まっておらず、徐々にお茶の間に浸透していた頃であろう。この映画の中では、それほどパッとしていないようだ。しかし翌年から、彼らが主演の映画が作られるのである。
宇宙快速船
宇宙人東京に現わる
空飛ぶ円盤恐怖の襲撃
なんか面白いネタになるような映画はないかなあと調べてると、一つのタイトルが目にとまった。それが「空飛ぶ円盤恐怖の襲撃」(56年)である。当時の外国SF映画にありそうなタイトルだが、あの新東宝の作品で(制作は国光映画)「スーパージャイアンツ」前年の映画である。となるとかなり稚拙な特撮を想像してしまうのだが、なにしろ見たことがないので何ともいえない。円盤が東京上空に飛来、中からロボットが現れ街を破壊する。しかし開発されたR1号ロケットの陽子破壊砲によって円盤は消滅するというような話らしい。主演の新聞記者に新東宝スターの高島忠夫、博士役に殿山泰司、助手役になんと天知茂といった布陣である(しかし天知茂は新東宝のどんな映画にでも出ているなあ)。ちなみに脚本の関沢新一が監督もかねている。ロボットやら円盤やらの出来を見てみたいのだが、どうやらこの作品フィルムの所在が不明らしいのだ。同年に制作された大映の「宇宙人東京に現わる」は結構有名なのに、こちらはほとんど知られていないのはそいうい理由であろう。フィルムの発見を密かに願っている次第である。