にっぽん親不孝時代 | お宝映画・番組私的見聞録

にっぽん親不孝時代

このタイトルを見てスパイダースの映画だとわかる人はかなりの通である。昨日に引き続いてスパイダースの話題だが、昨日書いた4作はいずれもタイトルに「ザ・スパイダースの…」と付くのだが、この作品はついていない。何が違うにかと言えば、彼らはこの映画の中ではスパイダースではないというところであろう。たとえば、主役である堺正章には杉本邦雄なる役名がついていたりする。5人組だったバンドに風来坊の二人(かまやつ、田辺)が加わり7人組になるのである。だから劇中では、堺がドラムを叩き、井上順がギターを弾いていたりする(本当に演奏しているかどうかは知らない)。この作品には堺の父である堺駿二も出演しているが、役柄が井上順の父親なのでややこしい。さて、スパイダースの話ばかりも何なので、ザ・タイガースについてもふれておこう。主演映画は上記の作品と同じ68年に「華やかなる招待」と「世界はボクらを待っている」の2本が公開されている。やはり主役はジュリーこと沢田研二であるが、この頃はまだアイドル演技であった。いまや名優である岸部一徳も、自己破産の人といわれる弟岸部四郎(この時点ではいないが)もアイドルだったのである。また森本太郎は何故か新田洋名義でタイガーマスクの歌を歌ったりしていた。「助け人走る」の主題歌(望郷の旅by森本太郎とスーパースター)と聞き比べると同じ声なのがわかる。しかし岸部一徳の当時の愛称はサリーだったが、恥ずかしくなかったのであろうか。


三年を経た昨日(08年6月)、間違いを指摘された。新田洋は森本太郎ではなく、敏いとうとハッピー&ブルーのボーカルだった森本英世でした。間違えて覚えていたこともあるが、上記のとおり、新田洋の「タイガーマスク」と森本太郎とスーパースターの「望郷の旅」の歌声があまりにも似ている(あくまで自分が聴いた限りでだが)こともあり、新田洋=森本太郎の図式を成立させていました。よく考えると「望郷の旅」のメインボーカルが森本太郎かどうかは不明だったのだけれども。とにかくここに訂正します。