五人の突撃兵
久々に映画に戻ろう。この時期はCSでも戦争映画が多くなる。個人的には戦争物はあまり見ないのだが、まあ何本か興味の湧いたものを見てみた。その一つが「五人の突撃兵」(61年)である。大映5大スターの共演というおうな触れ込みに興味を抱いたのである。まあ勝新や雷蔵は出ていないが、当時いずれも二十代の若手スターである本郷功次郎、川口浩、川崎敬三、藤巻潤、大辻伺郎の五人が「コンバット」でもよくある橋を爆破するという任務を受けて、犠牲者を出しながらも爆破を成功させるというお話である。この中では年長っぽく見える本郷が少尉役でリーダーなのだが、実は一番若かったりする。本郷は38年生まれ、川口と藤巻は36年生まれ、大辻は35年生まれ、川崎は33年生まれである。他の四人と違い大辻は主役映画はなかったが、脇役としては売れっ子であった。大映スターといえば田宮二郎も、本郷の回想シーン、彼の兄という役どころでちょこっと出ている。彼が人気者になるのは、この直後に公開された「悪名」あたりからである。そういうこともあってか、この作品での扱いは小さい。他の出演者は山村聡、大坂志郎、安部徹の「東京物語」トリオが目を引く(安部徹はチョイ役だったけれども)。ちなみに女優はほとんど出てこない。藤巻の回想シーンに登場する弓恵子くらいである。
ところで、大映が71年に解散した後は悲劇的な運命を歩んだ人が多い気がする。以前にも書いたとおり大辻、田宮は自殺、川口も早逝し、順調そうだった川崎も「アフタヌーンショー」のヤラセ事件で消えてしまった(別に川崎が悪いわけではないが)。藤巻も「ザ・ガードマン」以降は今いちパッとしない感がある。本郷も「特捜最前線」以降はほとんど見かけないし。もっとも70歳前後になって活躍し続けている人なんて、そうそういないけれども。
独占!女の60分
前項はあっという間に終わった番組を取り上げたので、今回は長く続いた番組ということで「独占!女の60分」(75年~92年)を。正直、この番組が92年まで続いていたとは知らなかった。自分はせいぜい80年前後くらいまでしか見ていなかったような気がするが、若い人にも結構わかる番組ということになるのだろう。内容は深夜番組っぽいのに、真っ昼間に放送されていた出演者はすべて女性という番組だ。何といっても強烈なのはその司会陣で、水の江滝子、丹下キヨ子、宮城千賀子のまさしく三婆。アッタカーと呼ばれるレポーター陣(初期)は泉アキ、一谷伸江、キャシー中島が一番印象に深い。他にも松原愛、岩城徳栄、清水クーコ、シェリーなどがいたようだ。
どんなレポートがあったかとかは、あえてここでは触れないが(覚えてないし)、出演者のその後を調べてみた。司会陣ではまず丹下キヨ子が83年頃に糖尿病で降板しているが、それより先に宮城千賀子が96年に73歳で、丹下は98年に78歳で、それぞれ亡くなっている。水の江は自分の甥である三浦和義の事件(ロス疑惑)に関連して、芸能界を引退してまったようだ。90歳を超えてなお健在らしい。アッタカー陣では、宮城、丹下に先駆けて清水国明のカミさんとしても知られた清水クーコが91年に38歳の若さで他界している。前述のとおり、岩井友見に司会が交代してからの番組後期は見ていないのだが、後期アッタカーの一人である五味保恵という人も92年に35歳の若さで亡くなっているそうだ。そしてもう一人、ピーコの愛称で知られた岩城徳栄だが、確か新聞で亡くなったというような記事を目にした気がするのだが、ネット上には確定的な記事はなかった。いくつかのBBSで亡くなっているという書き込みはあるのだが、真相やいかに。とにかく亡くなった方々に合掌。
3分勝負15ラウンド
いつの時代にも低俗番組のレッテルをはられた番組は存在した。あの「8時だよ!全員集合」だって、PTAあたりからはずっとそう言われ続けていた。そういった番組の代表的存在であったのが「3分勝負15ラウンド」である。代表的と書いたが覚えている人は少ないかも。確か3ヶ月程度で打ち切りになったと記憶している。しかもやっていた時期が正確にわからない。自分は毎週普通に見ていたことから考えて小学生ではなかったと思うので、おそらく76年前後であったと思われる。ドラマと違ってこいういったバラエティ物は、意外と調べるのが難しかったりするのだ。
さて内容だが、出演は愛川欽也、藤村俊二、せんだみつおの三人がメインで他にもいたかもしれないが、それは記憶にない。タイトルどおり3分のコーナー15個で構成されるはずであったが、15Rまでやったことはなかったような気がする。もっとも印象深いコーナーといえば、やはり「女蟻地獄」だろう。なんとなく想像は付くと思うが、蟻地獄上の滑りやすい透明板をミニスカのねーちゃんたちが商品目指してよじ登るというコーナーである。抗議が殺到し、番組が打ち切られる大きな要因となっている。他にもシャワーシーンや着替えシーンを単純に覗き目線で送る「のぞき」のコーナー、エロくないものでは月光仮面やウルトラマンなど昔のヒローの年を取った現在の姿を送る「あのヒーローは今」というようなお笑いのコーナーもあった。
結構楽しみにしていただけに、あっという間に終わったときは非常に残念に思ったものである。90年代の深夜辺りにやれば、もっと続いた…かもしれない。
キンキン・ケロンパの歌謡曲
前項で愛川欽也、うつみ宮土理夫妻の名前が出たので、「シャボン玉こんにちは」をまず思いだしたのだが、これより前に二人がコンビを組んでいた番組を発見した。それが「キンキン・ケロンパの歌謡曲」(72年~74年)である。私はおそらく、この番組は見たことがない。放映されていたのが東京12チャンネル(現テレビ東京)なので、当時系列局のなかったわが故郷では放映されていなかった可能性だ高い(されていたらすいません)。どうやら、キンキン・ケロンパの二人とゲスト歌手が、スタジオの複調整室見たいなところで、トークを繰り広げ、歌っている映像はビデオで流す、といったような番組らしい。聞いているだけで低予算なのがよくわかる。そしてこのコンビは前述の「シャボン玉こんにちは」へと継承されていき、78年ついに二人は入籍する。ちなみに愛川が前夫人との離婚が成立した翌日のことであったそうだ。
うつみは「ロンパールーム」、愛川はアニメの声優(「マッハGOGOGO」「いなかっぺ大将」「スーパースリー」など)や「おはよう子供ショー」のロバくん(の中の人)、といった子供番組からスタートし、い つの間にか大人の番組の人へシフトしていった感がある。
ちなみに、うつみは公称43年生まれとしているが、実際は愛川と1つしか違わない35年生まれということである。ということはもう70歳ということになるのだなあ。
ベスト30歌謡曲
特ダネ登場
今もなお、手を変え品を変えながらも続く、全国の奇人変人、ビックリ人間大集合的な番組のルーツともいえるのが「東芝ファミリーホール・特ダネ登場」(70年~79年)である。最近でいえば、この番組の流れを汲む「投稿!特ホウ王国」などはレポーターが現地へ飛び、紹介する形式だったが、この「特ダネ登場」は会館やホールでの公開形式なので、その「特ダネさん」が、ガウンを着て登場した。そして「この方は、どんな人でしょう?」といきなりクイズが始まる。司会は当時の売れっ子司会者・押坂忍だが、最近はほとんどテレビで見かけることもない。解答者は長門裕之・南田洋子夫妻を初めとして、山本直純、金田正一、芳村真理、木原光知子などがよく登場する顔ぶれであった。後、坂本スミ子とか山東昭子、萩本欽一もよく出ていたような気がする。まあ、どんな「特ダネさん」が出ていたかは、ほとんど覚えていないが、毎週あった「珍名さん」のコーナーはよく覚えている。味噌、醤油、顔、耳、口というような珍姓・奇姓の人や、有名人と同姓同名の人とか、普通はまず読めない難読姓の人とかインパクトのある名前の人が沢山登場した。ではここで問題、次の姓は何と読むでしょう。九、十、一二、二十八、五六、七五三、百千。
しかし、この番組9年も続いたという印象はなかった。子供も頃は楽しみにしていたが、放映時間帯も変わり(21時から19時半へと変わった)、途中から見なくなったからかも。ちなみにこの番組の前番組は日本テレビでは「コント55号の兵隊さん物語」であった。
さて問題の答えは順に、いちじく、つなし、つまびら、つちや、ふのぼり、しめ、おおち、と読むらしい。全部読めた人は…偉い。