赤白パネルマッチ | お宝映画・番組私的見聞録

赤白パネルマッチ

ここ3回ほど、割合メジャーなクイズ・ゲーム番組を取り上げてみたが、ここでマイナーなものを1つ。ロイ・ジェームス司会の「赤白パネルマッチ」(70年)である。司会とタイトル以外覚えていることがほとんどなく、見ていたという記憶のみがある程度である。番組がどのくらい続いたのか不明だが、おそらく1年程度ではなかったか。内容はどうやら神経衰弱ゲームのようなもので、わかりやすく言えば「新婚さんいらっしゃい」のペア・マッチみたいなものだったようだ。提供はグリコで、「クイズグランプリ」でいうチャンスカードである「グリコカード」が存在していた。しかし、この頃はグリコ提供の番組というのは多かったと思う。「♪グリコ、グリコ、グリコ~」で出始まるアニメ「鉄人28号」や「遊星仮面」、バラエティでは「がっちり買いまショウ」、ドラマでは先日取り上げた「アイちゃんがいく」もグリコの提供であった(そこで書き忘れていたが、「提供・江崎グリコ」のテロップが残ったままCSでは放送されたのである)。

さて、司会のロイ・ジェームスだが、当時は日本語の上手な外人さんだというようなイメージだったが、東京生まれの東京育ちなので日本語がうまいのは当然と言えば当然なのだった。その名前から英米人だと思われがちだったと思うが、父親はトルコ人。ロイ・ジェームスという芸名は二人の友人の名を合わせたものらしい。親交のあったE.H.エリックの代役で日劇の舞台にあがったのが芸能界入りのきっかけで、司会者のイメージが強いが、映画にも数本出演している。この番組が放映されていた70年に帰化している。徐々にテレビでは見かけなくなった印象があったのだが、82年に他界しているのでそれも当然なのであった。なぜか亡くなったのは最近のことだと錯覚していた。とにかく合掌。