底抜け脱線ゲーム | お宝映画・番組私的見聞録

底抜け脱線ゲーム

我々が子供の頃のバラエティ番組の基本的存在みたいだったのが「底抜け脱線ゲーム」(63年~73年)である。現在も続くタレントらによる体力ゲーム番組のはしりといえよう。当時の印象といえば、何でチーム名が「底抜けチーム」に「脱線チーム」なんて変な名前なのだろうと思っていた記憶がある。毎週のように見ていたはずだが、どんなゲームがあったとか、誰が出ていたとか見事に覚えていないのである。提供はお馴染みのロート製薬で、司会は金原二郎、ゲームには毎回しゃれたタイトルがついているとか基本的なフォーマットは当然覚えてはいるのだが。女優では山東昭子とか、お笑い系では林家三平のような当時の大御所も主演していたとかすかに記憶しているが、何故か一際はっきり覚えているのがイソノカツオではなく「海野かつを」である。とにかく頻繁に出ていたような気がする。それ誰?と思う人も多いかもしれない。私自身ここ30年くらい見かけた記憶がないし。海野かつをは元々浅草の芸人で、谷幹一、関敬六とスリーポケッツというグループをくんでいた人である。「おはよう子供ショー」ではずっと動物のぬいぐるみに入っていたらしく、子供番組を中心に活躍していたようだ。「隠密剣士」では、普通に敵の忍者の役をやっていたりもしていた。ちなみにこの人「新栄電機」という家電メーカーのCMに長い間出演していたそうだが、その新栄電機に転職して引退してしまったということだ。

この番組は一旦終了したものの、すぐに「新・底抜け脱線ゲーム」として復活したと記憶している。司会は同じ金原二郎で、サンダー杉山がレギュラーだったような。次のゲームに移る際「お次の番だよ、お次の番だよ、次のゲームはなんだろな」という唄とチンパンジーの映像が流れていたのを今突然思い出した。私の記憶が正しければであるが。