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文型の技術コンサル(4)

こんにちは。ますおです。
またまた期日遅れでの投稿で申し訳ないです。

ようやく春の陽気が続いて今週の土日は桜が満開ですね!
池上本門寺、洗足池公園、桜坂・・・と家の近くにある名所は
どこに行ってもきれいに咲いています。

ほんの1~2週間で咲いて散っていく。
儚いところが桜の魅力なんですかね・・・


さて、今回のテーマの「文系の技術コンサル」ですが、
2つの視点で書いてみたいと思います。

①私の考える理系と文系の違い
②技術コンサルタント=技術者?


①私の考える理系と文系の違い

私の所属しているいわゆる「コンサル」会社では、
理系出身と文系出身はほぼ半分ずつ所属しています。
(理系から書いたのは自分が理系出身だからです・・・笑)

半々の割合なので、文系、理系それぞれの人と一緒に仕事をすることがあるのですが、
その中で下記のような印象を持っています。
・文系:文章でものごとを捉えて説明するのがうまい。
・理系:図やイメージでものごとを捉えて説明するのがうまい。

特にパワーポイントの資料を見ると理系・文系の特徴が良く現れる気がします。

技術コンサルの場合、対象領域が技術なので事実・データを表現する方法が
図であったり数式であったり、うまく言語化できないところが多々あると思います。
こういったところでは、理系の人の対応力が強いのではと思います。

コンサルティングを行う場合、最終的には技術的な事実・データをもとにして、
どのような方向性にもっていくかというアドバイスをすることになります。
この「方向性」についてはどうしても言葉でないと表現することができず、
言葉にすることで明確なものとして当事者間で共有できるのではと思っています。
この言語化するところでは、文系の人が本領を発揮できるのではと思います。

この両輪がうまく噛み合ったときに、きっとよいコンサルができると思っています。
ここで「文系」の技術コンサルの方としては、技術的な事実・データを
概念的にもある程度理解する力が必要になるとは思います。


②技術コンサルタント=技術者?

また私の会社の話に戻りますが、コンサルの種類として、
経営コンサルやら業務コンサルやらITコンサルなんかがあります。

この中で経営コンサルは、経営を実際にやったことがない人が大半と思っています。
むしろ、将来経営者になるために経営コンサルをやる人のほうが多いのかなと。

業務やITコンサルの場合には、対象とする業務を経験したことがある人もいますし、
逆にそうでない人もたくさんいます。
私は現在、調達系の業務に関するコンサルをしていますが、
実際に調達業務をやったことはありません・・・。
クライアントにヒアリングをして日々実業務の勉強です。

コンサルをやる場合、対象とする領域を実際に経験して理解することで、
詳細内容に踏み込んで提案できることもあると思いますし、
逆に知りすぎてしまったが故にその領域ではタブーの内容や困難と思われることに
挑戦しづらくなっていまったりすることがあるかもしれません。

技術コンサルであれば、技術者としての経験が上記の例に当てはまると思います。
ある程度、技術者=理系のようなイメージがありますが、
一概に理系がすべて技術コンサルの「技術」を経験しているわけではありません。
しかし、その中でも
理系であれば、「技術」に近い立場であることのメリットがあると思いますし、
文系であれば、「技術」と離れた立場であることのメリットがあるのではと思います。


おわりに・・・

なんだか①と②で同じようなことを言ってるような気もしてきました。
理系の私としては、コンサルタントとして提案したいと考えたイメージを
明確に言葉にして表現するところが目標であったりします。

文系の技術コンサル (3)

こんばんは、10の12乗です。

昨日から社会人になり、付き合いが増えることが社会人なのかなと
漠然に思ってます。
私は酒があまり好きではないので、多少苦痛です。。。

お題ですが、「文系の技術コンサル」ということです。

一般的に、理系は技術がわかる、文系はわからないとされていますが、
果たしてそうでしょうか?
理系の場合、自分の分野と近い分野の技術であれば、「調べる術」を
ある程度わかっているはずなので、自らである程度知りうることができます。

一方文系の方であれば、術も知り得ないでしょうから、独力で技術を知ることは
難しいと思います。また、理系でも違う分野であれば、文系の方と同じでしょう。
自分の既知技術分野とマッチするコンサルティングの仕事が来ることは、
理系であれば、そんなに多くはないと思うので、スタートラインにおいては、
大差があるとは言えないと思います。

なので、文系だから不利という考え方は捨てた方がよいと思います。

また、利点として、既成概念ない分、新しい発見を出来る可能性が理系より
高いと考えられます。

技術が分かる人がいれば尚良いですが、文系でも十分にやっていけると
私は考えています。

文系の技術コンサル (2)

がーすーです。


今日は「文系の技術コンサル」について書いていきます。

まず文系が技術コンサルタントをやるときに不利な面と有利な面を考えてみます。

その次に技術コンサルタントに向いている文系の方がどのようなタイプの文系かを考えます。

最後に、技術コンサルタントに向いていない文系の方が、どうすれば技術コンサルタントとして活躍できるようになるかを考えます。

1.文系が技術コンサルタントを目指すときに不利な側面と有利な側面

(1)まず、技術コンサルタントが扱う対象は、表に示されたデータ数値や目に見えない構想段階の新製品だったりします。また、接するクライアントは、理系の現場にいる職人や技術者、企業の企画開発部門の方であったりします。
そして実際の業務では、例えば並んでいる数字から法則性を見つけられるか、並んでいる数字から異質なエラーを見つけられるかなど、根気よく数字を読み返すことが必要となるかもしれません。
また、まだ見えぬ構想の新製品は物理的や化学的に高度な理論により、導かれる物かもしれません。
そして、理系の現場の方は従来技術の余計な説明を省いて説明するどころか、狭い専門領域でしか使われない単語を用いて相談をもちかけてくるかもしれません。

このような状況下、技術コンサルタントは課題抽出や対応策の提示をしなければなりません。

(2)文系の方が不利な側面は、大学を始めとした高校以降の教育で、理系なら誰もが知っている基礎的な知識を知らない点です。この点は仕方ありません。潔く認めましょう。

しかし、基礎知識不足を認めまても、技術コンサルタントへの道を諦める必要はありません。ポイントは理系の基礎知識は、クライアントの誰もが説明できるものという点にあります。そして、基礎知識なのに知らないことを聞く場面では文系の方の方が有利です。理系で基礎知識を知らないとクライアントからの評価が下がりかねませんが、文系であれば評価が下がることは少ないです。

(3)また、技術的な問題への有効な対応策の導き方、ひらめきの力については、理系、文系ともに別の次元で考えることになるので特にどちらが有利とも不利とも言いにくいのが実情です。例えば、発明者の間や特許を扱う人間の間では、ひらめきの大きさは、融合させる技術分野間の距離に比例するとよく言われています。ひらめきを科学理論からのアプローチで導ける理系と、言語力からのアプローチで導ける文系。そこに有利と不利では単純に分けられない次元の違いがあるだけです。

(4)次に数字についてですが、数字アレルギーがあるレベルまでいくと流石に技術コンサルタントとしては不利です。しかし、表としてまとまった数値データを見る機会は実は高校以降では文系の方が多いです。経済、経営、商、社会科学などであればデータが表になっているのをよく見かけるでしょう。特に簿記の勉強をしていれば十分な経験を積んでいると言えます。その間に理系の学生はテキスト通りに実験して生データを集めていたり、難しい微分方程式やらを解く練習をしており、表の解析力を身につける練習はあまり多くしていません。このように、表のデータ解析力は文系でもほとんど理系と同等の訓練を受けており、特に上記の学問専攻であれば文系の方が有利なことすら有り得ます。

(5)最後に高度な物理化学理論の理解や、専門用語の理解ですが、文系の方が理系よりも不利のように一見思えます。しかし、実際のところ高度な理論は理系出身者でも少し専門分野外になった瞬間にわからなくなるものです。実は技術コンサルティングを幅広い技術分野でやるに当たり、理系と文系の間で、高度な物理化学理論や専門用語の理解のスタートラインはさほど離れていません。ここを意識できれば、特に不利ではないと考えることも可能です。


2.技術コンサルタントに向いている文系とは

上で述べたとおり、技術コンサルタントに向いている文系も少なからず存在します。
上の1.(2)~(5)の有利な側面と不利な側面をまとめれば、下記のようになるでしょう。

「基礎知識がないことを認めて、素直に相手から情報を得る力を持っている人」、

「科学理論からのアプローチが苦手なことを認めて、言語学的なアプローチでのひらめきで勝負する方法を知っている人」、

「少なくとも数字アレルギーがなく、表を解析する訓練を積んでいる人」、

「高度な理論や専門用語を毛嫌いせず、新しい言語であるそれらをゼロから学ぶときに上達が早い人、すなわち言語力と論理力がある人」。


3.文系の技術コンサルとして活躍するには

文系出身者にとって、技術コンサルタントは遠い存在かもしれません。
ときには自分から望んだわけでもなく、技術コンサル的な仕事をすることになった文系の方もいるかもしれません。

そのような方は、昔は理系から経営コンサルや会計コンサルになろうという方はそこまで多くいなかったことを思い出してみるとよいかと思います。今では、理系の大学院を出ている方が経営コンサル等を目指すのは一般的になりつつあり、実際に人数も増加しています。

あらためて考えて、文系から技術コンサルを目指すことは不可能なのでしょうか。また、文系の自分に向かない職場に回されてしまったと考えて配置転換を祈ることだけが文系出身者に適した道なのでしょうか。

実際に理系出身者のみで技術問題の課題抽出や対応策の検討をしているのが現状です。しかし、文系の方の方が有利な場面は上記のとおりたくさん存在しています。今までは意図的にせよ違うにせよ、文系の方が技術問題の解決にあたる必要性は見過ごされてきたのが実情ですが、理系が圧倒的な有利というわけではないのです。
高校以降の教育の場では、理系は問題解決のスキルを身に付ける機会は予想以上に少ないという事実も上の例を読んでいただければわかると思います。

文系の技術コンサルがいきまり活躍するのは難しいと私も思います。ただし、それは理系の技術コンサルの有利なことを真似しようとしているからかもしれません。

文系出身者が技術問題の解決にあたり、自分の不利な側面を長所に変える方法を身につけたとき、さらに文系の有利な側面を打ち出せたとき、技術コンサルは経営コンサルや会計コンサルに勝るとも劣らない面白い分野になっているはずです。

そして、文系と理系のアプローチの両方を持つことが最終目標だとすれば、どちらの道から登っても目的地に辿り着くのにかかる時間は同じです。



長くなりましたが、社会人2年目になった初日のがーすーでした。

文系の技術コンサル (1)

もりぞーです。

いよいよ明日から新年度がはじまりますね!

4月は暖かくなるし、桜も咲くしで、気持ちも少しリフレッシュします。

花粉症の鼻は相変わらずですが。。。

告知ですが、近々このブログの内容をまとめた小冊子を作成して、アンケートにお答えいただける人に配布することになりました。

配布予定は、6月を予定しています。

興味のある方は、コメントに書き込みをお願いします。

===

さて、今週のお題は、

「文系の技術コンサル」

です。

2月度の勉強会で、「文系出身者で今は技術系の部署に就いている人もいるのでは?」という話題から、このテーマを取り扱うことにしました。

===

(もりぞー)

技術コンサルの対象者について議論していく中で、文系出身の人、たとえば、経営や財務について知識がある人でも技術コンサルをできるんじゃないの?!、という意見が出ました。

ここでは文系出身者を、理数系の大学や専門学校を卒業していない者、と定義しましょうか。

では、改めて、文系出身者が技術コンサルをできるのでしょうか?

・・・と、「できる」、「できない」と二元論で片付けるのはマズイですね。

わたしの場合は、どういう方面で文系出身者が活躍できるかを考えたいと思います。

コンサルティングプロセスのおおよその流れは、診断、問題の抽出、解決策の提示、解決策の実施と評価となります。

このうち、診断と問題の抽出は、どれだけ客観的な視点を与えることができるかが必要となります。

固定観念があっては、実際に起きている事象やその事象の原因となっている問題を見過ごす可能性があるからです。

この診断や問題の抽出では、技術者は、ある程度の知識があるが故に、問題を見過ごしがちになるかもしれません。

目に見える事象を「これは関係ない」と頭で処理してしまう可能性があるということです。

例えば、特許出願に記載された発明を審査する審査官に多いですね。

法律をよく理解しているベテランの審査官であれば、漠然とした固定観念で審査せず、発明の特徴を捉えて世の中にある技術と対比して審査してくれますが、経験の浅い審査官だと「こんなの当たり前じゃん」の一言で終わってしまいます。技術経験の豊富な審査官ほどその傾向にあるような気がします。

もちろん、それに対して、われわれ代理人は猛然と噛み付くわけですが(笑)

このように、いま目の前に起っていることを当たり前として見過ごさないためには、固定観念を払いのける必要があります。でも、これはなかなか難しい。固定観念がまったくない方がいいかもしれません。

わからないから、目の前をスルーすることもない。起きている事象や問題を数多く見つける上で、文系出身者が活躍できるかもしれませんね。

でも、あまりにも知識がないと、説明する方も大変です。クライアントの説明量が倍になるかもしれませんね。それはそれで、クライアントが些細なことと思い込んでいる事象や説明をスキップされるという、別の問題もおきそうです。

したがって、理想は、文系出身者と理系出身者が、「協働」することですね。

バランスよく偏りなく取り組む方がいいのでしょう。

世の中にでると、「文系」職と「理系」職とにわかれることが多いと思います。わたしが前に勤めていた企業でも研究職は理系出身者ばっかり。当然、とも思えますが、ここに社会学系の研究手法を学んだ人間がいれば、もっと効率よく研究が進むのではと思ったことも多々あります。理系の場合、データに依存してしまって、そこから自由な発想がなかなかできなくなるんですね。

文系職や理系職などのカテゴリーをとっぱらって、異質な者どうしを組み合わせてうまく協働させることが不況突破の鍵かなと勝手に思ったりしてます。

技術コンサルに興味を持った理由(5)

こんばんは、ズッキーです。

そろそろ、桜が花開く時期になりましたね。
皆さんは、会社で花見とかしますか?

私の所はないようです。
少し残念な気分ですが、家族で花見をする予定です(‐^▽^‐)

さて、今回のテーマ【技術コンサルに興味を持った理由】についてです。

私が、技術コンサルに興味を持った理由は、コンサルタント技術です。

お客様となる会社がどのような技術を持ち、それが果して
ビジネスに結びつくような技術かどうかを見極める。
そして、価値ある技術をビジネスに変えていくプロセスです。

これは、技術コンサルに限ったものではないかもしれません。

ダイヤとなる原石を石山から見つけ出し、それをどうやって
ビジネスという輝きを出すために磨くのかというプロセスに
興味があります。