技術コンサルティング研究会 BLOG -6ページ目

コンサルティング・ツール (2)

こんばんは、10の12乗です。
社会人になって半月が経過しました。
仕事を覚えるのにも必死なのに、さらにそれに付随した雑務のようなものが
あります。時間を作るのでさえ結構大変だなぁと実感しているところです。
皆さんが精力的に勉強会に参加されているのがいかに大変かを思い知りました。

さて、コンサルティング・ツールですが、実際どういうのがそう呼べるもの
なのだろうかと検索したりしたんですが、しっくりくるものが見あたりませんでした。

なので、今回は例を挙げることが出来ません。
皆さん申し訳ありません。

もりぞーさんが挙げているQC道具は名前だけ聞いたことがあり、
会社でも推進しているので、知識が身についてきたらと思っています。

ツールを示すことは出来ませんが、1つ興味があるものがあります。
皆さんご存じの、統計解析のフリーソフトの「R」です。

去年度インターンシップに行ってるときに、ラボの人は結構使っておりました。
様々な統計の検定やグラフを出すこともできるみたいです。

また、勉強会でも少し注目を浴びたマーケティングに関して、
「Rによるマーケティング・シミュレーション」
という本も出ているみたいです。

まずは個人的にはRを身につけたいと考えています。

1つですがご勘弁を。

コンサルティング・ツール (1)

もりぞーです。

市民農園を借りて農作業をはじめたのが3月はじめごろ。

畝作りから種まきまで、ススーッと作業できるかなーと思ったら、ぜんぜんそんなことはありません。

作業しようと思ったら天気が悪かったり、意外と重労働だったりして、計画から大幅に遅れています。

とはいえ、なんとか、ピーマンとキュウリの種まきは終わりました。一部は苗植えにしたのですが。来週はジャガイモを植える予定です。これからは作業ノートをつけてがんばっていきたいなーと思います。

===

今週は、「コンサルティング・ツール」をテーマにします。

各自、コンサルティングに使えるツールを3種紹介していきます。

===

(もりぞー)

コンサルティング・ツールといえば、ブレインストーミングやSWOT分析などが有名ですね。

まずはじめにこれらの代表的なツールを説明すると言いのでしょうが、わたしとしては、それほど馴染みのあるツールではありません。

そこで、わたしが普段使っているツールを紹介したいと思います。

(1)親和図法

親和図法は、新QC7つ道具の一つで、様々な意見やアイデアをグルーピングして、視覚的に分析がしやすいように整理する手法です。

一つのテーマに対して、意見やアイデアが多数ある場合や、意見やアイデアを集約して構造化する前段階に利用できます。

具体的な手順としては、以下の通り。

①テーマについて、意見やアイデアをそれぞれ1枚の付箋紙に記入する。
②関係のありそうな内容の付箋紙をグルーピングし、タイトルをつける。
③同様にグルーピング間で大きなグルーピングをつくり、タイトルをつける。
④タイトルを章立てし、文書化する。

この用途に使えるパソコンのソフトとしては、ジャストシステムの「アイデアマスター」がありますね。

気になります。。。

(2)マトリックス図法

こちらも、新QC7つ道具の一つ。

調べたい項目を行と列のタイトルとした表で、項目間の関連性について分析するための手法です。

例えば、転職する会社を探すときに、行に評価基準、列に会社名を入れて、評価基準ごとに会社の優先順位をつければ、ベストな会社がどこかを選び出すことができます。わたしはこの手法を使って、今の特許事務所に転職しました(笑)

(3)アウトラインプロセッサ

アウトラインプロセッサはパソコン上で使うソフトウェアです。

わたしとしては、アウトラインプロセッサとは、階層化した構造の文書を作成するのに適したソフトウェアといえます。

はじめから終わりまで論理によどみなく書けるのであれば、ワードでも十分です。

しかし、章立てや章間の内容などをあれこれと分析しながら文書を作成するには、アウトラインプロセッサが適しています。わたしは、報告書の作成や書籍の執筆などは、アウトラインプロセッサを積極的に使っています。

使う用途によって何がいいとはいえませんが、機能が最低限のより軽いものといえば、「nami2000」がいいですね。フリーですし。

ちなみに、ワードにもアウトライン機能がついています。使い勝手はイマイチですけどね。わたしの中では、ワードは、あくまでも文書整形に優れたソフト、という位置づけです。

印象深い技術経験(8)



こんばんは。チャックのエージです。

今月は第2子が生まれるなどして自分の出番をすっかり忘れていました。申し訳ありません。

いやー。第1子がもう4歳なので、新しい家族を歓迎しつつも複雑な様子を呈しており、少しわがままになっています(ママを独占したい?)。そして、休日を言えどもやたらに家を空けると妻からも文句が。。。

家族をうまくマネージメントすることも技術コンサルの何かには役に立つと願いつつ。。。


さて、印象深い技術経験を3例。。。

1)
まずは現職の臨床検査サービスの会社に入社した際の研修ですね。
1年間で約1ヶ月ずつ様々な部署で研修を行いました。対応がよい部署では色々教えてもらい、ひどい部署は「機械見てて」と一日放置、また、ひたすらピペットで水を吸ってはその重量を測っていたこともありました。

研修の目的の一つは、「その部署の問題点と解決策を提示すること」。これこそ私のコンサル歴(所謂コンサル職ではないが)の原点です。派遣元の上層部も、部署内の人間では抽出できない問題点の指摘を期待していたようです。新人ながらの恐いもの知らずな意見で、ややいーたいほーだいでしたが、そこそこ重宝されていたみたいです。


2)
販促用の配布物である臨床検査案内の作成を経験しました。どんな職種でもアウトプットは大切ですが、顧客に配付する資料でしたので、よりしっかりしたものを作成しなければなりません。肝炎ウイルスに関する検査を担当しましたが、専門外の先生方にもわかりやすい資料を心がけました。しかし、編纂者がいい加減で、ソフトのバージョンが異なっていたのか分かりませんが、せっかく作ったPowerPointの図がずれてしまったり最悪でした。

この手の仕事は妥協を許さない、性格的に細かい人向きですね。


3)
数年前まで約4年間、共同研究先の大学に派遣されていました。そこでは最先端の仕事を行っており、ヒトゲノム上の化学的な変化(DNAのメチル化)を網羅的に検出する新しい手法を開発しました。この手法はまだ誰も報告していなかったため、初めてうまくいったときは、かなりよいJournalに発表できると担当教授も期待していました。

しかし、投稿準備をはじめていたその時!Nature系のJournalに同様の手法の仕事が発表されてしまいました。正直がっかりし、その後出した一流Journalには半年待たされたあげくRejectされ、二流誌になってしまいました。が、学位が取れたからまあいいか。

まあ、この仕事を最初に発表して一流誌に載っていれば、会社に戻らなかったかもしれません。。。そういった意味で他に先んじて技術を確立することは人生が変わるくらい重大なことであると学びました。

密かに埋まっている技術の種を重要なものと判断し、芽が出るまで注力できる技術の目利きが、技術コンサルには必要でしょうね。

印象深い技術経験 (7)

更新が遅くなり、失礼いたしました。ミランダ編集長です。
会社での仕事の忙しさに比例して、どうも私生活でのやる気のなさが増大している現状に困ってしまっております。この負のスパイラルから抜け出し、テキパキ、したたかに生きなくてはなりませんなぁ。皆様は、新年度をどのようにお過ごしでしょうか?

今回のお題はそのまま、業績論文に直結する内容ですが、何かここで大っぴらに披露するのも若干ためらわれます。ここでは2番目ぐらいに印象深い技術経験について記載することにいたします。

修士修了後に勤務した最初の会社では、医薬部門で薬理研究を担当しておりました。新しく開発した「動脈硬化/高脂血症治療薬」の作用機序の解明が主な仕事でした。ACAT阻害剤(コレステロールのエステル化を防ぎ、細胞内貯留を防ぐ)が、糖尿病モデルラットなどのようにACAT活性が亢進しているような状態において、食後の血中コレステロール、トリグリセライド値を低下させる機序につき、グループで研究をしておりました。ACAT自体は小腸と肝臓で発現しており、どちらの臓器での抑制効果が血中濃度に寄与するかにつき、まずは小腸から吸収され、リンパ液に取り込まれた成分の分析をするように、とテーマを与えられました。
しかし、このリンパ液を採取するための、リンパ管カニュレーションという手術自体をしたことがある研究者が社内に一人もいませんでした。こちらは、薬学部出身でもないので、動物の手術についてはさほど経験がなく、最初は大動脈を傷つけてしまったり、ようやく挿入できたと思ったら、カニューレが詰まってしまったりで、トータルの手術成功率は20%ぐらいでした。それでも、手術道具を変更したり、カニューレが詰まらないように、内径を大きくしたり、ラットには水道水ではなく、生理食塩水を飲ませるようにしたり、といろいろ工夫をしていくうちに、うまく24時間分データを取れるようになりました。自分でもよい考えだなと思ったのは、HPLCのフラクションコレクターと接続し、人がついていなくても、自動的に1時間ごとにリンパ液を採取できるようにしたことです。それにより、リンパ液量、濃度ともに測定ができ、時間ごとの吸収量を正確に計算できました。そして、血中濃度に先んじて、リンパ液でのコレステロール、トリグリセライドが共に有意に低下することを証明することができました。
この実験結果は論文のFigureにも使用され、同じグループの方に「君のデータがあったから論文がアクセプトされたようなものだよ。」と褒められて嬉しかったですね。最初は失敗続きで、毎日動物室にこもりきりだったので、他にしゃべる人もおらず、(いつも帰るときに、上司に「今日もダメでした・・・。」と報告すると、「でも、一度は成功したんだから、きっと出来るよ!」と励まされる毎日。)手術しているラットに話しかけるようなアブナい人でしたが、最終的には仲間に認められて人間の世界に戻ってくることができました。
科学の営みってそういうものだと思うのですよね。孤独を耐え忍び、集中して仕事をやり遂げた後、研究発表のときに、皆と結果をシェアできる喜びを味わう。ああ、でも大抵最初の「孤独」のところで挫折するんですわ。私は激励してくれる上司がいて恵まれていたと感謝いたしております!

印象深い技術経験(6)

どうも、よっすぃーです。
最近、書き手が増えて登板回数が減っていいなあと思ってたんですけど、
私の適当な文面が際立って悲しくなりました。

そうそう、ミランダ編集長に促された例の試験を申し込みました。
危うく忘れる所でした。
こんなんで受かるのだろうか・・・

では、本題ですけど、(6)で良かったのだろうか?
まあ、良いや。
あまり、他の方と違って大した経験がないので、あるヒトに聞いたある企業の話から。

当時、その会社のその部門は品質に関してある問題を抱えてました。
簡単に言うと、ユーザーからの重大なクレームが出た。
当然、そのヒトの入社後初仕事は関連業務。
でも、十数人いたグループ員の8~9割はその仕事の担当。

”素材メーカーが新規素材の開発を捨てて良いのだろうか?”
”ほぼ全員でこれをやってて、終わった後に何も残らないんじゃないか?”
というのが、そのヒトの入社3ヶ月後の感想。

予想通り、まあ一段落した時に売り上げが落ちて、慌てて新規素材の開発。
元々、クレームがついた素材が看板商品だったので、それを売ることが最優先事項だったのも災い。
あれよ、あれよと売り上げ減で部門解散。

結局、問題点は色々あって、一言で済ますとバランスが取れなかったこと。
あまり大きくない部門からヒット商品が出てしまったので、素材開発の継続性が失われてしまった。
対応も遅れたし、注力する時期を誤った。
などなど。
こういったときに技術コンサルみたいな人って重要だなあと思いましたよ。
客観的に方向性を示す?正す?意見する?みたいな人。
現状の問題点(場合によっては改善点も)を挙げてくれたり。
こういう人が社内にいなかったのか、できていなかったのか。

まあ、結果論で済ませてしまうと簡単ですけど、バランス感覚は大事だなあと思わされる話でした。
技術経験じゃなくて、失敗談ですけど・・・。