印象深い技術経験(8) | 技術コンサルティング研究会 BLOG

印象深い技術経験(8)



こんばんは。チャックのエージです。

今月は第2子が生まれるなどして自分の出番をすっかり忘れていました。申し訳ありません。

いやー。第1子がもう4歳なので、新しい家族を歓迎しつつも複雑な様子を呈しており、少しわがままになっています(ママを独占したい?)。そして、休日を言えどもやたらに家を空けると妻からも文句が。。。

家族をうまくマネージメントすることも技術コンサルの何かには役に立つと願いつつ。。。


さて、印象深い技術経験を3例。。。

1)
まずは現職の臨床検査サービスの会社に入社した際の研修ですね。
1年間で約1ヶ月ずつ様々な部署で研修を行いました。対応がよい部署では色々教えてもらい、ひどい部署は「機械見てて」と一日放置、また、ひたすらピペットで水を吸ってはその重量を測っていたこともありました。

研修の目的の一つは、「その部署の問題点と解決策を提示すること」。これこそ私のコンサル歴(所謂コンサル職ではないが)の原点です。派遣元の上層部も、部署内の人間では抽出できない問題点の指摘を期待していたようです。新人ながらの恐いもの知らずな意見で、ややいーたいほーだいでしたが、そこそこ重宝されていたみたいです。


2)
販促用の配布物である臨床検査案内の作成を経験しました。どんな職種でもアウトプットは大切ですが、顧客に配付する資料でしたので、よりしっかりしたものを作成しなければなりません。肝炎ウイルスに関する検査を担当しましたが、専門外の先生方にもわかりやすい資料を心がけました。しかし、編纂者がいい加減で、ソフトのバージョンが異なっていたのか分かりませんが、せっかく作ったPowerPointの図がずれてしまったり最悪でした。

この手の仕事は妥協を許さない、性格的に細かい人向きですね。


3)
数年前まで約4年間、共同研究先の大学に派遣されていました。そこでは最先端の仕事を行っており、ヒトゲノム上の化学的な変化(DNAのメチル化)を網羅的に検出する新しい手法を開発しました。この手法はまだ誰も報告していなかったため、初めてうまくいったときは、かなりよいJournalに発表できると担当教授も期待していました。

しかし、投稿準備をはじめていたその時!Nature系のJournalに同様の手法の仕事が発表されてしまいました。正直がっかりし、その後出した一流Journalには半年待たされたあげくRejectされ、二流誌になってしまいました。が、学位が取れたからまあいいか。

まあ、この仕事を最初に発表して一流誌に載っていれば、会社に戻らなかったかもしれません。。。そういった意味で他に先んじて技術を確立することは人生が変わるくらい重大なことであると学びました。

密かに埋まっている技術の種を重要なものと判断し、芽が出るまで注力できる技術の目利きが、技術コンサルには必要でしょうね。