文系の技術コンサル (1)
もりぞーです。
いよいよ明日から新年度がはじまりますね!
4月は暖かくなるし、桜も咲くしで、気持ちも少しリフレッシュします。
花粉症の鼻は相変わらずですが。。。
告知ですが、近々このブログの内容をまとめた小冊子を作成して、アンケートにお答えいただける人に配布することになりました。
配布予定は、6月を予定しています。
興味のある方は、コメントに書き込みをお願いします。
===
さて、今週のお題は、
「文系の技術コンサル」
です。
2月度の勉強会で、「文系出身者で今は技術系の部署に就いている人もいるのでは?」という話題から、このテーマを取り扱うことにしました。
===
(もりぞー)
技術コンサルの対象者について議論していく中で、文系出身の人、たとえば、経営や財務について知識がある人でも技術コンサルをできるんじゃないの?!、という意見が出ました。
ここでは文系出身者を、理数系の大学や専門学校を卒業していない者、と定義しましょうか。
では、改めて、文系出身者が技術コンサルをできるのでしょうか?
・・・と、「できる」、「できない」と二元論で片付けるのはマズイですね。
わたしの場合は、どういう方面で文系出身者が活躍できるかを考えたいと思います。
コンサルティングプロセスのおおよその流れは、診断、問題の抽出、解決策の提示、解決策の実施と評価となります。
このうち、診断と問題の抽出は、どれだけ客観的な視点を与えることができるかが必要となります。
固定観念があっては、実際に起きている事象やその事象の原因となっている問題を見過ごす可能性があるからです。
この診断や問題の抽出では、技術者は、ある程度の知識があるが故に、問題を見過ごしがちになるかもしれません。
目に見える事象を「これは関係ない」と頭で処理してしまう可能性があるということです。
例えば、特許出願に記載された発明を審査する審査官に多いですね。
法律をよく理解しているベテランの審査官であれば、漠然とした固定観念で審査せず、発明の特徴を捉えて世の中にある技術と対比して審査してくれますが、経験の浅い審査官だと「こんなの当たり前じゃん」の一言で終わってしまいます。技術経験の豊富な審査官ほどその傾向にあるような気がします。
もちろん、それに対して、われわれ代理人は猛然と噛み付くわけですが(笑)
このように、いま目の前に起っていることを当たり前として見過ごさないためには、固定観念を払いのける必要があります。でも、これはなかなか難しい。固定観念がまったくない方がいいかもしれません。
わからないから、目の前をスルーすることもない。起きている事象や問題を数多く見つける上で、文系出身者が活躍できるかもしれませんね。
でも、あまりにも知識がないと、説明する方も大変です。クライアントの説明量が倍になるかもしれませんね。それはそれで、クライアントが些細なことと思い込んでいる事象や説明をスキップされるという、別の問題もおきそうです。
したがって、理想は、文系出身者と理系出身者が、「協働」することですね。
バランスよく偏りなく取り組む方がいいのでしょう。
世の中にでると、「文系」職と「理系」職とにわかれることが多いと思います。わたしが前に勤めていた企業でも研究職は理系出身者ばっかり。当然、とも思えますが、ここに社会学系の研究手法を学んだ人間がいれば、もっと効率よく研究が進むのではと思ったことも多々あります。理系の場合、データに依存してしまって、そこから自由な発想がなかなかできなくなるんですね。
文系職や理系職などのカテゴリーをとっぱらって、異質な者どうしを組み合わせてうまく協働させることが不況突破の鍵かなと勝手に思ったりしてます。
いよいよ明日から新年度がはじまりますね!
4月は暖かくなるし、桜も咲くしで、気持ちも少しリフレッシュします。
花粉症の鼻は相変わらずですが。。。
告知ですが、近々このブログの内容をまとめた小冊子を作成して、アンケートにお答えいただける人に配布することになりました。
配布予定は、6月を予定しています。
興味のある方は、コメントに書き込みをお願いします。
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さて、今週のお題は、
「文系の技術コンサル」
です。
2月度の勉強会で、「文系出身者で今は技術系の部署に就いている人もいるのでは?」という話題から、このテーマを取り扱うことにしました。
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(もりぞー)
技術コンサルの対象者について議論していく中で、文系出身の人、たとえば、経営や財務について知識がある人でも技術コンサルをできるんじゃないの?!、という意見が出ました。
ここでは文系出身者を、理数系の大学や専門学校を卒業していない者、と定義しましょうか。
では、改めて、文系出身者が技術コンサルをできるのでしょうか?
・・・と、「できる」、「できない」と二元論で片付けるのはマズイですね。
わたしの場合は、どういう方面で文系出身者が活躍できるかを考えたいと思います。
コンサルティングプロセスのおおよその流れは、診断、問題の抽出、解決策の提示、解決策の実施と評価となります。
このうち、診断と問題の抽出は、どれだけ客観的な視点を与えることができるかが必要となります。
固定観念があっては、実際に起きている事象やその事象の原因となっている問題を見過ごす可能性があるからです。
この診断や問題の抽出では、技術者は、ある程度の知識があるが故に、問題を見過ごしがちになるかもしれません。
目に見える事象を「これは関係ない」と頭で処理してしまう可能性があるということです。
例えば、特許出願に記載された発明を審査する審査官に多いですね。
法律をよく理解しているベテランの審査官であれば、漠然とした固定観念で審査せず、発明の特徴を捉えて世の中にある技術と対比して審査してくれますが、経験の浅い審査官だと「こんなの当たり前じゃん」の一言で終わってしまいます。技術経験の豊富な審査官ほどその傾向にあるような気がします。
もちろん、それに対して、われわれ代理人は猛然と噛み付くわけですが(笑)
このように、いま目の前に起っていることを当たり前として見過ごさないためには、固定観念を払いのける必要があります。でも、これはなかなか難しい。固定観念がまったくない方がいいかもしれません。
わからないから、目の前をスルーすることもない。起きている事象や問題を数多く見つける上で、文系出身者が活躍できるかもしれませんね。
でも、あまりにも知識がないと、説明する方も大変です。クライアントの説明量が倍になるかもしれませんね。それはそれで、クライアントが些細なことと思い込んでいる事象や説明をスキップされるという、別の問題もおきそうです。
したがって、理想は、文系出身者と理系出身者が、「協働」することですね。
バランスよく偏りなく取り組む方がいいのでしょう。
世の中にでると、「文系」職と「理系」職とにわかれることが多いと思います。わたしが前に勤めていた企業でも研究職は理系出身者ばっかり。当然、とも思えますが、ここに社会学系の研究手法を学んだ人間がいれば、もっと効率よく研究が進むのではと思ったことも多々あります。理系の場合、データに依存してしまって、そこから自由な発想がなかなかできなくなるんですね。
文系職や理系職などのカテゴリーをとっぱらって、異質な者どうしを組み合わせてうまく協働させることが不況突破の鍵かなと勝手に思ったりしてます。