樹のブログ|実験台モルモット
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実験台モルモット10周年記念単独公演「メランコリパルフェ」@東京キネマ倶楽部

実験台モルモットの10周年記念ワンマンライブ「メランコリパルフェ」が
どうにかこうにか、無事終了しました。
というか、終了してもうそろそろ3日ぐらい経ちました(笑)

改めて、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。
音と光でお届けする「メランコリパルフェ」お楽しみいただけましたか?

これからもどうぞ実験台モルモットをよろしくお願いします。



今回の公演が出来上がるまでの話を少し。


・キネマ倶楽部での公演


まず、最初に今回のワンマンの話が持ち上がったのは、去年の事でした。
去年の11月に、初の東阪2公演というワンマンを終えた後に
「次のワンマンどうしようね」という話が持ち上がりました。

この時は、2014年のワンマン制作をお願いしていた@Worksの倉田さんが居たので
「次もお願いしましょう」ということは全会一致で決まってました。
メンバーだけの力では大阪公演なんて実現しませんでしたからね。

というわけで、我々メンバーだけならば「次どうしようね」と言ってから
半年ぐらいはそのまま話が立ち消えているハズのところ
倉田さんが裏でこっそり動いて下さいまして、水面下で事態は刻々と進行していました。

そして、確か、あれは1月の渋谷O-westでのライブの時の事。
倉田さんがとんでもないことを言い出します

「キネマ倶楽部なんてどうですか?」

いやいやいや、あそこ、キャパ何人だと思ってるんですか
大体、あそこはエゴ・ラッピンはじめ、メジャーの皆さんがガッツリやってるような会場ですよ!
そりゃあ雰囲気は良いけど、ウチらがやったってガラガラで目も当てられない事になりますよ!

と、かなり腰が引けてたんですが、そこは敏腕の倉田氏
「座席の配置をこうすれば~」「上手くやれば予算もこのぐらいで~」などなど
色々と説明されている間に、いつの間にか我々も説得されてしまったんですね。

まあ、元々キネマ倶楽部は実験台モルモットとしては(特に谷としては)
是が非でも一度は出てみたい憧れのハコだったんで
我々としても誰かに背中を押されたかったんですけどね(笑)

ともあれ、そんなこんなで、長年の夢であったキネマ倶楽部での公演がようやく叶いました。



・メランコリパルフェのコンセプト

今回の公演は谷のアカペラで始まり、鏡の中の告別式からバンドが入り
そして本編最後に向けて徐々にヒートアップして行く、というコンセプトでした。

谷の言葉を借りるならば「ライブ全編を使ってのクレッシェンド」です。

楽曲のテンポやテンション、楽器の音量、照明の明るさや色使いなどなど
全てがそれに合わせて変化して行く、という演出を行いました。

これに関しても、最初は色々な意見がありました。

このやり方で行くと、最初は完全にスローバラードばかりになります。
開演と同時にバラードが4曲続くなんて、普通のライブで考えればあり得ません。
そして、後半ではアップテンポの曲が何曲も続く事になります。
しかも、流れを途切れさせたくないので、MCは一切ナシ。

ライブの「常識」から行けば、ワンマンライブというのは観客の集中力を持続させるために
様々な方法で緩急をつけ、様々な方法で観客を楽しませる、というのが定番です。

しかし、谷は「そういうのは誰でもやってるけど、ウチじゃなきゃできない尖った事がやりたい」と言いました。

劇場版実験台モルモットとも違う、傷心ロゼットの会とも違う
全く新しい実験台モルモットのワンマンライブの形を作る。
それが今回の公演「メランコリパルフェ」の目的の一つでもありました。

最終的には「谷には完成形が見えているが、自分には見えていないんだろう」と思い
谷の判断に全てを委ねる事にしました。
他のメンバーも「谷くんがやりたい事があるなら、それをやるのが一番良いんじゃないか」
という意見にまとまりました。

それが良かったのか、悪かったのか、それはご覧になった皆様に評価していただければと思います。



・朗読とSE

今回は、3~4曲ごとに谷による詩の朗読を差し挟むという形のライブになりました。
「劇場版」では動画が入っていた部分に相当する所ですね。

理想を言えば、全ての曲を連続して演奏したかったのですが、まあ、それはほぼ不可能です
体力の問題もありますし、チューニングを治したり、楽器を持ち替えたりなど、バンド隊の問題も色々あります。

それに、楽曲だけで世界観を演出するよりは、言葉でも世界観の片鱗を伝えた方が
観ている側にももっと伝わりやすいのではないか、と考えた部分もあります。

最初は、朗読は無音のまま行う事を考えていたのですが
そうすると、谷がセンターから朗読席に移動する間、どうしても間が空く事になります。
最初の方はその緊張感も良いと思うのですが、後半のアッパーな楽曲の合間で無音の瞬間が入ってしまうと
どうしてもそこまで作り上げたテンションがリセットされてしまいます。

そこで、朗読の後ろにSE(サウンドエフェクト)を流す事にしました。
最初は、楽器で鳴らすという事も考えたのですが、舞監、演出を担当する龍尺さんから
「生楽器は存在感が大きいので、朗読を際立たせるならば、録音の方が良い」と提案があり
全て事前に作ったものを流す、という手法をとる事にしました。

作ったのは、毎度おなじみ実モルの変な音担当こと、俺(笑)

ウチのライブでは基本的にあまりシンセサウンドなどが入らないので
動画やSEなどには逆に非人間的なショワショワ系シンセサウンドを多用しています。

谷の朗読の邪魔にならないよう、かつ、直前直後の楽曲のテンションと釣り合うように
また、朗読の尺と上手く合うように、そして、諸々の間の時間を上手く稼げるように
などなど、色々な事を計算して作りました。

「あれ?SE?そんなのそういえばなんとなく鳴ってたっけ?」
そう思っていただけたのなら、俺の仕事は成功です(笑)




・制作&舞台スタッフ

今回の公演が決まった時点で、一つわかっていた事があります。

「これはもうメンバーの力だけでは無理だ」

という事。

会場の規模といい、ライブのコンセプトといい、我々の力だけでどうにかなる規模を超えていました。
今まで、ウチの活動は基本的にほとんどメンバーだけでの家内制手工業的なやり方で乗り切っていたのですが
今回ばかりはそれでは無理、という事で、初めて(我々にしては)大規模なライブ制作を行う事になりました。

本当に、今回はその皆さんの協力あったからこそのライブでした。
お礼を兼ねて、ご紹介させていただきたいと思います。


制作:倉田 直幸さん(@Works project)

前述にもあった、倉田さん。一部ではおなじみのクラットンさん(笑)
今回のワンマンのみならず、普段のライブでもしょっちゅうお世話になっております。

実モルの最大の理解者とも言うべき方で、本当に親身になって陰から日向から実モルを支えてくださっています。

今回の公演に関しては、キネマ倶楽部のブッキングから、制作管理やスタッフの手配などなど
事務的なことは全て取り仕切っていただきました。
公演当日も、開演直前まで色々なトラブルがあったにも関わらず
倉田さんの尽力のおかげで、なんとか開演にこぎつける事ができました。

本当に、この方無しにはこの公演はそもそも存在すらしていなかったでしょう。

いくら感謝しても感謝し足りないくらいですが、本当にありがとうございました。

どうぞこれからもよろしくお願い致します。


照明:矢鍋 智子さん(BIG 1)

この公演は、前々から「音と光」を主軸にしていましたから、当然ながら照明が最重要な要素になってきます。
今回のこのコンセプトは、この人ありきで考えられたものでした。

元々、ひょんな事からご連絡をいただき、1年以上前に谷と一緒に一度お会いして色々お話させていただいたのですが
その時に「いつかご一緒したい」という事になり、それがようやく叶った、というわけです。

この矢鍋さんという方は非常に情熱的な方で、自ら色々な提案を出して来てくださいました。
今回のプログラムでも、矢鍋さん発案のアイディアを元に作られた箇所は随所にあり
それによって、間違いなく完成度はさらに上がったと思っております。

もちろん照明さんとしての技術は一流な上に、実験台モルモットの楽曲についても非常に聴きこんで下さって
曲調や歌詞、バンドの動きなどに寸分違わず照明をアテて下さいました。
「虹」や「ミラーボール」などの照明の美しさは、ご覧になった皆様の記憶にも強く残っているのではないでしょうか。

本当にありがとうございました、またご一緒できる機会を作れるよう、精進致します!


音響:武田 敏弘さん(Shout)

当然、実験台モルモットはバンドですので、一番大事になるのが音響です。
この方は、一流は一流を知る、という事で、矢鍋さんにご紹介いただきました。

元来、照明と音響というのは、共同して仕事にあたる部分も多いので
そこのお二方がコミュニケーションを取りやすい方が、何かとスムーズに動くものです。

ウチの楽曲は、歌以外の楽器でも、楽曲ごとに、また楽曲の中でも場面ごとに
主役となる楽器が次々と入れ替わる、とても複雑な構成のモノが多いです。

それを全て熟知して、どの楽器も埋もれる事が無いようにしながら
主役となる楽器をしっかりと引き立たせる、というのはまさに職人芸。

今まで実験台モルモットでのライブを何百回やったか分かりませんが
多分こんなに良い音で演奏できたのは初めてじゃないでしょうか。

メンバー一同、感激しております。
本当にありがとうございました。
またご一緒できたら本当に嬉しい限りでございます。



舞監&演出:龍尺 千秋さん

制作関係は倉田さんに、技術関係は矢鍋さんと武田さんにお願いする事が決まりましたが
もう一つ、舞台全体を統括して物が見れて、かつ、今回の芝居的な要素の強い舞台を
外から見てちゃんとまとめられる人間が必要でした。

そこでお願いしたのが、彼女でした。

本業は脚本家で、普段は一流の俳優さん、声優さんなどとお仕事をしている人ですが
その他、芝居、演出、振付、その他何から何まで、舞台の事なら一通り何でもできる
というマルチな能力の持ち主です。

今回は、何をお願いする事になるのか分からない時点で
「頼む、助けてくれ」と言って、とにかく身柄だけは押さえる
というヒドイ頼み方にもかかわらず、快諾してくれました(笑)

朗読まわりの演出や、谷の動きなどについては
かなり色々と親身になって相談にのってくれましたし
今回の公演の特性上、万が一のトラブルが起きた時にどうするか、という事に関しては
かなり色々なアイディアを出してもらって、万全の体制を敷いてくれました。

「分からない事は全部丸投げ」みたいな状態にも関わらず、すべてどうにかしてくれました。
彼女が居なければ、多分当日、時間通りに開演するなんて事はできなかったでしょう。
本当にありがとう、また、春にはSomething niceでよろしくね!!



衣装&メイク:矢部 麻衣子さん

実モル的にはお馴染みの、最強のスタッフ、麻衣子ちゃん。

今回は、ネバアランドさんとの衣装の打合せから始まり
新衣装に関するほとんどの事は彼女に任せっきりでした。

更に、公演当日は、メイクの他にも楽屋周りの管理や
チェキ撮影のためのスケジュール管理から、退出時の時間管理など
衣装、メイクだけの予定がマネージャー的業務まで肩代わりしてくれました。

もちろん、公演途中であった谷の早替え
これもあの短時間で済ませられたのは彼女の手助けあっての事。

その他もろもろ、細かいところに目の行き届かない俺に替わって
細大漏らさずトラブルの可能性を早期に摘んでくれた麻衣子ちゃん。

いつもありがとう、ベースの矢部さんと共に、夫婦で実モルを支えてくださって感謝の言葉もありません。



ベース:矢部 裕史さん

というわけで、毎度おなじみ矢部さん。
今回は、演出優先のために、全曲譜面ナシ、という偉業を成し遂げて下さいました。
いつもいつも無理を聞いて下さっているのに
今回のワンマンに関しては、セトリ決めの段階から非常に積極的にアイディアも出して下さり
メンバーが手が回ってない所に関しても
「あれどうなってるの?」「コレだいじょうぶ?」
などなど、色々目を行き届かせて下さいました。

音楽的にも、それ以外の面でも、本当に実モルの「ベース」を支えて下さっています。

本当にいつもありがとうございます。
矢部さんのベース(とモノマネ)は最高です!!
これからもどうぞよろしくお願いします!!




チェキ撮影&物販:翔馬さん(マーブル)

自身のワンマンを控えているのに、快く手助けしてくれた翔馬様。
チェキの撮影時には巧みなディレクションでバリエーション豊かな写真を撮ってくれたり
色紙に貼り付ける作業を一手に引き受けてくれたり
更には終演後の物販までやってくれた翔馬様

もはや、イケメン以外の形容詞が見つかりません(笑)

本当にありがとう!!マーブルのワンマンも頑張って下さい!!



物販:エリちゃん

いつも実モルの物販を華麗にさばくエリちゃん。
それにしても今回は物量が多くてさぞかし大変だった事でしょう。
メンバーは完全にステージにかかりきりになっている中
仕事を休んでまで駆けつけてくれて、陳列から販売、そして撤収まで全てこなしてくれました。

いつもありがとう、そして、これからもよろしくお願いします♪



マニピュレータ&ローディ:吉田翔吾クン

いつもお世話になっている、水野組から出向で来てくれた翔吾くん。
荷物の搬入搬出や楽器周りのケアに加えて、今回は大事な役目を果たしてくれました。
それは、朗読時のSEの再生。

バンドの演奏が終わると同時にSEを再生する、というかなりクリティカルな仕事。
特に、本編の朗読への繋ぎは、バンドが最後に〆ると同時にSEの爆発音が鳴り響く、という
一瞬のズレも許されない仕様でした。

スペースキーを押す指が震えた、という翔吾くん
良い仕事をしてくれました。ご苦労様、ありがとう。
また現場で会いましょう(笑)


他にも、物販を手伝ってくれたもう一人の倉田さん
主催のDISK GARAGE様
当日外回りを担当して下さったライブパワーの皆様
最高の衣装を作って下さったネバアランドさん
キネマ倶楽部のスタッフの皆様
などなど、この公演には多くの方々に関わっていただきました。
本当にありがとうございました。


それから、一番大事な人たち。

このワンマンに来てくれたファンの皆様。
いつもいつも本当にありがとう。
このバンドが10年も続けられたのは、間違いなく皆様のおかげです。
せめてもの恩返しに、より良いライブをできるよう、より良い音源を出せるよう
実験台モルモットは頑張って行きますので、どうかこれからもよろしくお願いします。



そして最後に


10周年を共に迎えたメンバーのみんな。

本当にありがとう。
次は20周年目指すべよ。




パリの同時多発テロ事件が恐ろしい

パリでの同時多発テロで亡くなった方々のご冥福を祈ると共に
一刻も早く、パリに平和が戻り「テロの被害地として」ではなく
「芸術の都」として人々の口にのぼるよう、強く願います。


それにしても、今回のテロ、なんというか、ものすごく恐ろしいんですよね。
何がって「居並ぶ無辜の市民を平然と射殺できるほどの憎悪」が恐ろしいんです。

ただの自爆テロとは違います。
もちろん、自爆テロだってする人の気持ちは分かりませんが
それでも、あれはまだなんとなく想像する事ぐらいは出来るんです。

少なくとも、あれは一瞬の事ですし、周囲の人が自分の爆弾で死ぬ所を見ることはありません。
一種の自殺の延長線上にある、と考えれば、多少なりと想像ぐらいはすることは出来ます。
もちろん、その想像が的外れの可能性はあるでしょうが、少なくとも
自分にとってあるていど辻褄の合ったストーリーを当てはめることができます。

しかし、目の前に居る非武装で無関係の市民を憎むべき敵としてみなして
平然と自動小銃を乱射し、冷静に弾丸のリロードまで行い、そして事が済めば自爆する。

これほどの事が出来るというのは、一体どんな心理なのでしょう。
少なくとも日本に住む俺にとっては、想像すら出来ない心境です。


無差別の殺戮、という点では、規模は小さいですが、秋葉原の加藤某の事件と近い物があります。
しかし、彼の場合は受ける印象として、まだ"煮えたぎる憎しみ"のような物が感じられるんですね。

俺自身、心と身体のバランスが取れていなかった思春期に
そこら中の人間にわけもなく嫌悪感を募らせ
「ここで今、コイツら全員ぶっ殺してやりたい」なんて妄想に囚われた事があります。

もちろん、その妄想を行動に移すことは無かったので
今もこうして一応お天道様の下を歩いて居るわけですが
「もしあの時の気持ちが何倍にも積もり積もったら」と想像すると
いわゆる"カッとなった通り魔"というのは、なんとなくですが、想像する事ができます。

何度も言いますが、もちろんこれはその心境が想像できる、というだけで
その想像が当たってるかどうかは分かりません。

言ってみれば、俺がもし小説を書くとして、そういう通り魔を登場させた時に
ある程度自分が納得できる心理描写ができるんじゃないかな、という話です。

しかし、今回のテロの実行犯からは、そういった「カッとなってやった」というような
なんというか"心理的タブーを乗り越えるための爆発"のような物が全く感じられないんですね。

ニュースの文面から見ると、テロ犯の行動は非常に冷静で
まるで熟練のプロフェッショナルが、忠実に職務を遂行するといった雰囲気。

にも関わらず、その行動自体には、怖気をふるうほどの冷たい憎悪のような物が感じられます。
多分、彼らにしてみればそれを行うことは、髪の毛一本ほどの疑いを差し挟む余地も無く
「正しいこと」なんでしょう。


ここまで書いて気付いたんですが、要するに「狂気の沙汰」なんですね。


それほどの狂気が育まれた、という事がまず恐ろしいですし
その狂気が生まれるだけの場所がこの地球上に(何ヶ所も)ある、という事も恐ろしいです。

中東、アフリカ、チェチェンなど、世界の紛争地域と言われる場所はいくらでもあります。
そういった場所で行われている蛮行というのは、ちょっと筆舌に尽くしがたい物があります。
聞くだけでも吐き気がするようなお話ですので詳しくは書きませんが(気になる方は調べてみて下さい)
はっきり言って、この世の地獄です。

そんな所で生まれ育てば、もしかしたら非武装の市民を銃殺する、というテロ行為を
"栄光ある任務"として喜んで遂行するような人間になってもおかしくないのかも知れません。

きっと、彼らの憎しみを解きほぐすことは出来ないでしょう。

よく「憎しみは何も生まない」なんて言いますが
きっと、彼らはもう何かを生むつもりなんて無いのでしょう。
ただただ、自分が失った物を他人が持っている
という不公平感が許せないだけなのかもしれません。

彼らの狂気は、15年前にアメリカで芽吹き
そして、今度はパリで発現しました。

もちろん、その合間でもスペインのマドリード列車爆破テロやロンドンの同時爆破テロなど
途切れる事なく、狂気の沙汰は起き続けています。

いつから「戦場」というのはこうも容易く我々の日常を侵食するようになったのでしょう?
そして、その侵食が日本を襲う日がいつか来るのでしょうか?

ここ10年ほどの間、なんだか世界がどんどん薄気味悪い方向へ進んでいるような気がしてなりません。
今回のテロを受け、ますますおかしな事にならないことを願うばかりです。

朝っぱらから道で騒ぐんじゃねえ!!!

はいどうも、なんだか随分お久しぶりになってしまいましたね。
最後に記事を書いたのは・・・・・・・・




いや、人間、過去に拘っていては前には進めません。
未来に目を向けて行きましょう!





さて、世はシルバーウィークですが、祝休日となると俺は家の立地関係上の問題で
朝から騒音問題に悩まされる事になります。

というのはですね、ウチはとある街道沿いに建ってるんですが
その街道をですね、朝っぱらから勇ましい大音量の音楽と共に
黒塗りに赤と白で装飾されたイカツい車が次々と通るわけですよ

こっちはカタギの商売じゃないですから、どうしても生活時間が人とズレてまして
そうなると、爆睡している所を軍歌で叩き起こされる、という事になるわけです。

ついでに、選挙の時期になると「●●をよろしくお願いします!」が加わり
ますますカオスな寝覚めとなります。
とりあえず、名前が聞き取れた時には、脳内の「コイツには投票しないリスト」
にその名前を加えて、ささやかな復讐を誓う事にしています。


更には、何をどういう理由でそんなトコでやってるのか知りませんが
やはり目の前の街道でデモ行進が行われたりする事もあります。
これがまた煩くてですね、何十人ものむさ苦しいオッサンの声で
「●●はナントカカントカをやめろー!」「「「「やめろー!!」」」」
と唱和してやがるわけですよ。
カワイイ女の子の声でキャーキャー言ってるならまだしも
朝から数十人の野太いオッサンの怒号で目覚める一日、どう考えても最悪です。


というわけで「休日の朝の安眠を妨害された」という極めて個人的な理由から
声高に政治的主張を喧伝する輩には生理的に嫌悪感を覚える体質なんですが
なんだか最近は、世の中全体がどうも政治的な理由で騒がしいような気がします。


まあ、安保とか、原発とか、増税とか、色々大変な事があるのは分かります。
どれも一筋縄で行くような問題じゃありませんし、我々一人ひとりにも関わってきます。
そして、それを解決できるのは(できるとしたら)政府だけです。

ですから、自分の考える意見を現実に反映させるために
同じ、もしくは近い考えの政治家さんを応援するのは分かります。

それに、民主主義の原則から言うならば、日本という国の主権者は我々国民ですから
国民それぞれが政治に興味をもつというのは悪い事では無いでしょう。
かくいう私自身も、あまり詳らかにはしませんが「あれはこうすべき、これはこうすべき」
という意見は持っております。




ただね。




最近の、その、なんというか政治的な床屋談義、なんですが
少々下品すぎやしませんかね?


誹謗中傷合戦というか、平たく言うとただのディスりあいになってる気がするんですよね
対立陣営に対する悪口だけに収まらず、意見にちょっとした相違があるだけで
「非国民」とか「資本主義の豚」とか「お前のカーチャンでべそ」とか言い出す感じ
言ってみれば、酔っ払った阪神ファンと巨人ファンが罵り合いしてるのと大差ないというか


いやね、良いんですよ「アイツが嫌い」だってそりゃ立派な意見の一つです
どんな意見を言っても道端で人に石を投げられたりしない、っていうのは良い事です。
でもね、いくらなんでも、良い大人が一生懸命国の未来を見据えて考えた挙句
出てくる意見が「アイツが嫌い」じゃ、あまりに悲しいじゃございませんか。


そもそも、そういう人達の主張を見ていると、どうも
「自分と考えの違う人間もまた良き隣人であり、同じ日本国民である」
という視点が抜け落ちているような気がするんですよ

これってなかなか恐ろしい話で
戦前、戦中に反戦を唱える人間を「敗北主義者」として迫害したり
全共闘時代に現実路線を唱える人間を「反革命主義」としてぶん殴った人達と
基本的な精神構造は同じなんじゃないかと思うんですよね

そういった行動をとったのが、特殊な出生や教育を受けた人間ではなくて
ごくごく一般的な市民たちであった事を考えると
もしかすると人間っていうのはそもそもそういう生き物なのかもしれませんが・・・


とはいえ、そういった騒ぎをノイジーマイノリティが引き起こしているために目立つのであって
大半の人々は、昔と変わらずノンポリで目の前の人生を生きるのが精一杯なのかも知れません。
これもまた、ネットというメディアの引き起こす「色々な事」の一つなんでしょう。



ちなみに、なんでこんな事を言い出したか、といいますと
「今5時かあ、明日は12時ぐらいまで寝て・・・いや、9時ぐらいにまた街宣車に起こされるか」
と考えて「アイツら嫌い」って思ったのでこんな事を書いてみました(笑)



さて、連休も半分を過ぎましたが、皆様よい休日を!




■■■告知■■■

--実験台モルモット10周年記念単独公演「メランコリパルフェ」
開催!--

場所:東京キネマ倶楽部
日時:11月27日(金)

1F自由席:4000円
2F指定席:4500円

購入は↓こちら
オリジナルデザインチケット:https://jikkendai.stores.jp/
ローチケ:http://l-tike.com/pc/d1/AA01G04F1.do?txtEvtCd=78220&txtPerfDay=20151127&txtPerfSeq=+&venueCd=30392&srcID=AA02G08
e+:http://eplus.jp/sys/T1U14P002163293P0050001

ネオロマンス 20th アニバーサリーコンサート

はいどうも、ご無沙汰しております
流浪の音楽屋、多ヶ谷樹でございます。


昨日はですね、ネオロマンスの20周年記念オーケストラコンサートでした。
え、そんなトコで何してきたのかって?
それはですね、ええと、その、コンサートマスターなどを・・・(小声)


この企画、今回はかなり初期段階から関わらせていただきまして
特にこの2ヶ月はほぼかかりきりに近い状態でした。
楽曲と編成が決まった段階で全楽曲のオーケストラアレンジを始め
4月はず~~~~っとこのオケアレンジをしていました(笑)


総曲数:23曲
素材数:53曲
演奏時間:91分
スコア総ページ数:341ページ


一つの公演のためのアレンジ量としては間違いなく新記録ですね
我ながらよくまあこれだけの量を書いたものです

ネオロマ企画に関しては、自分は2012年の「金色のコルダ3Another sky」が初参加でした。
この時は、Another skyシリーズ3本のゲーム用のゲーム内演奏用の音源を
編曲+演奏させていただきましたが、まさかそこから色々とここまで深く関わるようになって
挙句の果てにこんな大規模なイベントまで関わる事になろうとは思ってもみませんでした


オーケストラを書くというお仕事は今までも何度かありましたが
一公演まるまる自分のアレンジで、しかも自分で演奏する、というのは初めての機会で
本当に良い経験をさせていただいたと思っております。
昨日の夜の部が終わった時には、ガラにもなく少しウルっと来てしまいました。

そんなこんなでヘロヘロになって臨んだコンサートでしたが
やはりステージに立つ人間のはしくれ、終演時の本当に盛大な拍手の前には
そんな疲労なんかすっかり忘れさせていただきました。
本当にありがとうございました。



と言いたい所なんですが



やはり身体は正直みたいで、帰ると同時に意識を失い、泥のように眠った挙句
昼ごろになってようやく起きて今このblogを書いています(笑)


というわけで、一夜明けて昨日の楽しかった記憶を反芻しながら
この場を借りて、色々な方への感謝の念をのべさせていただければと思います。


まずはオーケストラメンバーのみんな
短い期間、少ない練習時間のなか、ここまで仕上げてくれて本当にありがとう。
今回はちょっと変則的な内容、編成だったので、随分と負担をかけてしまった楽器もあるけれど
文句ひとつ言わずに演奏してくれた最高のメンバーでした。
昨日の公演が成功した最大の理由はまちがいなくオケの皆さんの力です。


・ストリングス
息継ぎが無くて、器用に動ける楽器だから、という理由で
これでもか、と細かい音符を書きまくってしまいました。
しかも、管のあの編成なら弦は本来あの2倍3倍は居てしかるべきところ
一人で何人分も弾いてくれて本当にありがとう
特に、2ndトップの大槻君とビオラトップの加藤君、チェロトップの星野君
ソロパートあり、リズムの要あり、と難しいところ
しっかり弾きつつ各セクションをまとめてくれて、本当にありがとう。

・コントラバスの佐藤光俊さん
今回は低音楽器が少ない関係でほぼ休みなしの演奏
コンバスはおろか、ウッドベースの役割や、更にはエレキベースとの持ち替えまで
このオケは貴方が居なければ成立しませんでした。
全編にわたってオケのベースとリズムを支えてくれてありがとうございました。

・木管組の皆さん
金管の多さに対して、僅か1管ずつの編成で上から下まで駆け巡ってくれました。
フルートは個人的にすごく好きな楽器なんで、ついついメロディをふってしまいました。
そしてオーボエ、クラにはひたすら16分音符の嵐・・・ゴメンね・・・
本当に一流のプロの仕事をしてくれました、ありがとうございます。

・サックスの西本康朗さん
今回は、アルトサックスでのメロやソロから、バリサクでのファゴット役まで
八面六臂の活躍をしてくれました。2つの楽器を駆使しての豊かな音色、痺れました。
特に「下天の華」のサックスソロは最高にカッコ良かったです。

・ラッパ組の皆さん
コルダではお馴染みの天野君はじめ、ラッパの皆さん
マイク無しであの音量、迫力、やっぱりオーケストラの華ですね。
「このぐらいなら・・・」と、随分高い音を書いてしまいましたがしっかり吹いてくれました。
また、天野くんは「愛のあいさつ」でのフリューゲルホルンの音色、素晴らしかったです。

・トロンボーンの二人
今回、チューバが居ないために、金管のボトムは全部支えてもらいました。
本来のトロンボーンの美味しい音域をなかなか使えなくてごめんね
特に、バストロの青地君には、ほとんど最低音の付近ばかり、相当辛かったと思います。
次はもっと美味しい使い方できるように精進します!ありがとうございました。

・ホルンの皆さん
本来金管で一番難しいと言われるホルンですが、音色の多彩さ、音域の広さに甘えて
ひたすら和音を支えてもらう役目を負っていただきました。
金管の中でも一番仕事量が多かったと思います。
それでも初回リハからバチっと決めてきてくれた実力、脱帽の一言です。

・ハープの高山聖子さん
ハープのパート譜、真っ黒でしたね・・・ひたすらアルペジオばかりありがとうございます。
本来ピアノとは隣合わせで弾くのが通常なのに、色々な都合で慣れない上手側に・・・
ピアノとの距離が遠くて、ずいぶんとタイミング合わせ辛かったのではないでしょうか
しかも、アルペジオからメロディの支え役、果ては尺八と二人で琴の役割まで。
チューニングの暇もまともに取れないまま、文句も言わずに演奏してくれて本当にありがとう。

・ピアノの小瀧俊治さん
なんと、初回リハの前日までソリストとしてコンチェルトを弾いていたそうです。
そんな名ピアニストなのに、俺の拙いピアノ譜をしっかり弾いてくれて本当にありがとう。
クラシックが専門なのに、ジャズあり、ロックありと、何から何まで無茶ぶりしてしまいました

・ドラムの小林洋二郎氏
もう15年以上の腐れ縁になるけど、毎度毎度ムチャな要求ばっかりしてゴメンよ
ドラマーにとって一番イヤなテンポチェンジがひたすら続くなか
全編にわたってリズムを支えてくれました。
今度ホントに奢るから、6月あたり、ヒマな日教えてくれw

・パーカッションの中里ゆきのさん
転調に次ぐ転調で、ティンパニのチューニング、本当に大変だったと思います・・・
外からは勇ましく叩いている姿しか見えないけど、足元は白鳥のごとく大変ですよね
しかも、本来オーケストラではティンパニ奏者は他の打楽器は演奏しないのに
今回は更に大太鼓やらシェイカーやらスレイベルやら・・・
洋二郎と合わせて、二人で5~6人分をこなしてくれました。本当にありがとうございました。

・尺八の中村仁樹さん
五線譜どころか、曲によってはコード譜だけで何とかしてくれた中村君
こんな尺八奏者、日本広しといえど他に居ません
しかも、本業の邦楽界でも、更にはジャズ界でもそうそうたるお歴々と
共演しているキャリアの持ち主なのに、今回は快く引き受けて下さいました。
和装、立ち姿、演奏する姿、そして音色、何をとっても最高です。本当にありがとう!


それから、指揮の平林龍くん
かれこれ20年、毎度毎度いろんな悪巧みを一緒にやってるけど
今回はそれにしても本当にお疲れ様。
あの341ページの譜面、その音符の隅々まで全部アタマに入れるなんて尋常じゃありません
(自分で書いておいてナンだけど)
指揮だけじゃなくて、オケの連絡や、ほうぼうへの伝達、交渉関係
そして、本番当日は歌を歌い、ピアノまで弾くという・・・一人で何役こなしたんでしょう。
今回は本当に友人として、また音楽家として、その底力を見せつけられて改めて尊敬しました。
この2ヶ月ここでは語り尽くせないほど色々な事があったけど、とにかくお疲れ様
まずはゆっくり身体を休めて下さい。



そして、キャストの皆様


・グレース・マーヤさん
初めて歌声を耳にした時、その色っぽさに思わずクラクラしてしまいました。
僅か1回のリハで、あんなにキレイにオケと調和した歌を歌い、そしてピアノを演奏し、と
その天才ぶりには戦慄すら覚えました。
そして、MCに立った時のギャップも最高でした(笑)

・速水奨さん
実は、子供の頃から大好きだったアニメのあんな声やこんな声の速水さんと共演!
という事で内心はハシャぎまくってました。
しかも、あの渋い声でボケをかますギャップ・・・からの歌う時の立ち姿のカッコよさ
もう色々な意味で衝撃が大きすぎて一生忘れられそうにありません。
またどうか、このオケをバックに歌声を披露していただく機会がありますように。

・保志総一朗さん
早春のライブ以来、またこうして共演できましたこと、本当に嬉しく思っております。
そのお人柄からにじみ出る和やかな空気に、本当に何度となく癒やされました。
打ち上げでもゲーム音楽の話など、色々お話させていただいてとても楽しかったです。
前回はバンドで、今回はオーケストラで、次はどんな形でぱっぴぃさんの歌声と触れ合えるか
とても楽しみにしております。あ、写真も撮っていただき、ありがとうございました。

・森田成一さん
今回は司会進行からMCのタイムキーパーまで、本当に色々お世話になりました。
MCでは喋りが苦手な私をうまくリード&フォローしていただきましてありがとうございました。
MCトリオ(敢えてトリオと呼ばせていただきますが)の的確なツッコミ
思わずステージ上だという事も忘れて爆笑しそうになりました。
そして、武道で鍛えた腹筋から出される美しい歌声
思わず聞き入って譜面を追うのを忘れそうになりました(笑)



それから、コーエーテクモゲームス、DOMANIはじめとした製作陣の皆様
今回は若輩者である私にこのような大きな公演をお任せいただいて
過分なお引き立て誠にありがとうございます。
金色のコルダ3 Another sky以来、様々な形でお世話になっておりますが
どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。


そして、ご来場頂いた皆様。

限界ギリギリまで力を振り絞ったこのコンサート
最後まで完走できたのは、紛れもなく皆様のお陰です。
皆様の真剣に聞き入る姿、MCでの笑い声、終わった後の盛大な拍手
それらがあったからこそ、ステージに立っている私達は演奏ができたと思っております。
ネオロマファンの皆様とは、初めましてだった方も多いかもしれませんが
今後、もしもまたお目にかかれる機会がありましたら、どうぞよろしくお願い致します。



他にも、スタッフ、友人たちなどあらゆる皆様に感謝の念は尽きませんが
それは個別で伝える事にして、この辺で今日は失礼したいと思います。



↓公演終了後、ステージにて全員集合!!

{B614B97A-387A-43DD-94BF-07DCB0B74DD1:01}


実験台モルモット10周年記念イベント「箱庭の音樂会 第二楽章」

昨日は、実験台モルモットの10周年記念ということで
@Worksの倉田さんが記念イベントを組んで下さいました

前回の第一楽章と同じく、初台Doorsにて選りすぐりのヘンテコ(褒め言葉)バンドが集まっての一夜
ご来場いただきました皆様、お楽しみいただけましたでしょうか?

Rose Noireさん
Lacroix Despheresさん
Die Milchさん
そして、櫻井有紀さん

いずれも高いクオリティを持つ最高のバンドさんでした。
この方たちが最高に盛り上げてくれた会場を
実験台モルモットで一気に盛り下げる
なんて贅沢な遊びでございましょうか(笑)


ご来場下さった皆様
ご協力下さったスタッフの皆様
共演して下さったバンドの皆様
主催から何から何までお世話になった@Worksの倉田さん
本当にありがとうございました。



さてさて、そんなワケでですね、実験台モルモット、ついに活動歴10年を数える事になりました。

実験台モルモットの初ライブは、過去の記録を掘り起こしたところ
2005年5月4日の渋谷KABUTOで産声をあげた模様です。

というわけで、その過去の日記をMixi(当時Mixiは全盛期ですねえ)から掘り出してみました



*********************************

ライブ告知 【実験台モルモット】
2005年04月29日10:05

いよいよGWですね。みなさんはどう過ごされる予定でしょうか?

俺はといえばですね、長年構想をあたためてきた
(単に腰が重かった、とも言いますwwww)
オリジナルのPOPSバンド「実験モルモット」がついに始動しまして
来る5月4日(wed)に初ライブを行う事が決定しました。


俺としては、とても久々の歌モノのバンドで自分でも楽しみな反面
"とっても順調に準備が遅れている"という現実がありまして
GW前の納品ラッシュと相まって、今年のGWは
かな~りハードな数日間になりそうな予感がします(笑)


ま、初ライブなので、海の物とも山の物ともつきませんが
ヴォーカル谷琢磨の歌声は一聴の価値アリだと思います。

何はともあれ、みなさん、もしもお暇でしたら
是非お誘い合わせの上、ご来場下さい。



以下infomation

【実験台モルモット】
谷 琢磨(vo)
小林 賢一郎(key&Tr)
徳武 宣浩(Gt)
早川 徹(Bs)
有吉 拓(Dr)
多ヶ谷 樹(Vn)

5/4(水)
OPEN19:30 START20:00(出番は21:00~)
Ticket:2000円
Place:渋谷"KABUTO"
渋谷区渋谷3-26-25 FURAビル4F(JR渋谷、新南口出て右徒歩1分)


*********************************

・・・だそうです。

いやいや何とも隔世の感がありますね
まず、メンバーが半分ぐらい違いますし
そもそももう渋谷KABUTOも、すでに存在しません

思えば、この初ライブの半年ほど前(つまり2004年)の年末に、中野にあるとある溜まり場で
谷くん(当時男w)が「バンドやりたいんだよねぇ~」って言い出したのが全ての始まりでした
で、彼が持ってきた「中野ノ街ニ雨ガ降ル」のデモMD(!)を聞いて
その場に居た徳武くんや、小林くん(初代キーボード)と「おし、やるか」
となって、周囲のミュージシャンを強引に巻き込んで実験台モルモットは生まれました

それから10年、ざっと記憶"だけ"を頼りに、実験台モルモットの歴史を振り返ってみようと思います。


・2005年
5/4 渋谷KABUTOにて初ライブ
9月 渋谷KABUTOにて第二回ライブ Bs.木下徹加入
木下さんの加入により、初期メンバーが揃いました
ここから第一期ですね。なんか、秋には何故かみんなで温泉行ったりもしましたw


・2006年
自主盤1stシングル「中野ノ街ニ雨ガ降ル」発売
初の自主制作という事で、とりあえず強引に全パート宅録で作りましたw
ドラムだけは家で録れないので、何故か横浜のスタジオまで有吉くんと行った記憶があります。
この頃は、確か新宿のMOTIONとか、初台DOORSの出演が多かったような気がします


・2007年
自主盤2ndシングル「ヒポコンデリー」発売
この制作の時は、なんかシングル表題曲を何にするか、で
皆で頭を悩ませた記憶があります。
ドラム録りは、先輩のドラマーのホームスタジオで
マイラバとかを録った伝説の名エンジニアさんに録ってもらいました。
なので、この盤はやたらドラムが良い音で鳴ってますw


・2008年
セルフカバーアルバム「六人六様」発売
自主盤3rdシングル「ピカピカのバッジ」発売
六人六様は、とりあえず新曲が無いから何か出そう、っていうんで出した企画でした
未だにこの盤に入っている徳武バージョンの「ナイフと少年」は人気のある一曲です。
ピカピカのバッジは、初めて外のエンジニアさんにミックスしてもらった盤です。


・2009年
4月 木下徹、小林賢一郎脱退により活休
8月 あいあい、矢部裕二をサポートに迎えて活動再開
ここから第二期ですね。こよりとの2マンライブなんてのもありました。
初めて実モルの曲をスタジオで合わせた時に「ひいいいい」って叫んでいた二人も
今では二日酔いでも平気な顔して、当時一番難しいと評判だった剥片を弾きこなす有り様
月日というのは恐ろしいですね。


・2010年
1月 あいあいがメンバーとして加入
3月 1stアルバム「箱庭の音樂会」発売
11月 渋谷Gladにて初のワンマン「劇場版 実験台モルモット」開催
11月 1stシングル「世界の終わりゴッコ」発売
初ワンマンまで5年かかるバンドってのもなかなかレアなんじゃないでしょうかw
そういえば「世界の終わりゴッコ」が出た時はまだ"SEKAI NO OWARI"の存在を知りませんでした
その後見る見るうちに有名になっていって「やべえな、パクったって思われないかな」
なんて事を話していた記憶がありますねw


・2011年
6月 初の自主イベント「喜びと悲しみのソテヱ 涙の雫添え」開催
12月 第二回ワンマンライブ「猫と廃墟と遊園地」開催
12月 2ndアルバム「良い子のための感傷キセカエ型録」発売
この「猫と廃墟と遊園地」で実モルを初めて見た、という方も多いんじゃないでしょうか
ちなみに、谷くんが本格的に女装を始めたのはこのワンマンからです(笑)


・2012年
6月 有吉拓脱退により活休
11月 淳一を新ドラマーに迎え、活動再開
11月 セルフカバーアルバム「千編万歌」発売
ここから第三期ですね、現行メンバーが揃ってすでに3年も経ってるんですねえ
そうそう、ネバアランドさんのネクタイを身につけ始めたのもこのメンバーからです
確か、この頃のウチのキャッチフレーズは「幸せじゃなきゃいけないなんて誰が決めた」でした


・2013年
4連続ワンマン企画「傷心*ロゼットの会」開催
11月 青山MANDALAにて「傷心*ロゼットの会」特別公演 開催
11月 3rdアルバム「見開き♡ココロ断面図」発売
この辺から徳武くんがスイーツ系男子の本領を発揮しはじめます
俺は、ワンマンのたびにケーキが車の中で崩れる夢をみて飛び起きてました(笑)
青山の特別公演では、弦カルやアコーディオンを入れての大掛かりな演奏会をしましたねー


・2014年
7月 マーブルとの共同開催お茶会「涙猫は紅茶色の夢を見るか」開催
11月 東坂ワンマンツアー「猫と廃墟と遊園地」開催
11月 グッズ付きシングル第一弾「鮮やかな灰色のパレエド」発売
何と言っても、この年は実モル初の関西遠征です。
徳武くんはこれが決まってから何ヶ月もずっと胃が痛かったとか何とか・・・


・2015年
まあ・・・ここは皆さんまだ記憶に新しいでしょうから、わざわざ書く事も無いですかねw


こうして10年振り返ってみると色んな事がありました。
結成当初、冗談で「10年後も続けられるようなバンドにしようぜ」なんて言ってましたが
まさか本当に続くとは自分でも思ってなかったのでビックリですよ。
こうなったら、あと20年は続けて行こうと思いますので
皆様、どうかこれからもココロと身体の健康に気をつけて、応援よろしくお願いします(笑)



ではでは、次は17日の新宿RUIDO K4にてお会いしましょう♪

四月朔日

はいどうも、いつの間にか今年も1/4が終わりましたよ
1/4が終わって4/1 なんだか不思議ですね
え、そんなこたない?そうですか


さてさて、今日は4月1日ですよ
4月1日といえば、まあエイプリルフールなんですけど
なんか最近ネット上ではエイプリルフールがやたら盛り上がりすぎて
天邪鬼の俺は、逆にいまいち気分が盛り上がりません

まあ、一つには忙しいのが原因ですね
どうせウソつくなら、大掛かりに準備して思いっきり騙したいじゃないですか
ところが、この日って年度末から新年度への移行で
なんだかんだとやたらバタバタしてるんですよ
なので、あまり心ゆくまでエイプリルフールを楽しんでる余裕が無いんですよねえ
とかなんとか言いながら、昨夜ちゃっかりtwitterで軽いウソついておきましたがw



そうそう、そういうわけで、今日から新年度ですよ


新年度となれば、進学、入学、就職などなど色々な事があると思います。

今日から社会人という人
いよいよ大学生という人
進学してゼミに入ったよ!っていう人
去年と同じ学年もっかいやるよ・・・っていう人
異動や転居でバタバタしてる人
今年度の予算たりねーよ、どうしよう、っていう人
新年度?今日は3月32日ですけど?っていう人

まあ、悲喜こもごも、色々な方がいらっしゃると思いますが
生きてれば良いことあります。頑張りましょう。
おわり









じゃなくて








なんで4月って新年度なんでしょう?
ずっと疑問に思ってたんで、調べてみたんですけど
どうやら特別の理由があるわけじゃないみたいですが
まあなんか、色々紆余曲折があったみたいです。


まず、明治維新があって日本が西洋化した時に
会計年度という物も、他の色々な西洋のシステムと一緒に入ってきたわけで
一年のどこかで「年度」という物を区切らなければいけなくなりました

当然、一年を区切るのに一番簡単なのは元旦から新年度、とする事なんですが
明治の頃の暮れから新年にかけて、というのは色々と大騒ぎでとても忙しいんですね
しかも商店は閉めちゃうし、奉公人は実家に帰っちゃうし、と
あまりビジネスの事を区切るには適していない時期だったわけですね

なので、最初は10月にしてたらしいです
というのは、新米の収穫が終わるのがこの時期だから
当時の農業中心の国家財政の集計などには丁度よかったんでしょうね

その後、地租改正により、地租(俗にいう年貢ですね、今で言う固定資産税です)が
年間4回の納期が設けられるようになり、その第一期が7月に設定された事で
会計年度は7月始まりに変更されました

この7-6月制については、ちょっと調べたところでは今ひとつ
7月スタートにした理由がよく分かりませんでしたが・・・


さて、この7月制になったのが1874年。明治維新から7年後の事ですね。
それから10年はこの制度でなんとかかんとかやってたんですが
その間に、軍備の拡張とか、デフレとか、士族の反乱とか色々あって
明治政府の財政は悪化の一途をたどります。

特に、問題となるのは、軍備の拡張でした
その昔教科書で習った「富国強兵」ってヤツの副作用ですね
軍ってヤツは国家の機関ですから、財布は当然ながら税金です
そこに充てる予算をどこかから捻り出すために
まだ入って来てない税金を前借りするような形で予算をつける、という
まあ言ってみればボーナス払いでカードでキャッシングをしまくる
みたいな事が行われていました。

ここで、その「前借り」の対象になっていたのが、酒造税でした。
当時の政府の歳入の大半は、地租と、酒造税が支えている状況でした。
で、この酒造税ですが、酒造りの時期に合わせて納期が定められていたんですね

当時「酒」といえば日本酒の事
日本酒というのは、秋に米の収穫が終わり、そこから
農閑期の出稼ぎ的に杜氏と呼ばれる酒造りの職人が冬の間に醸造を行い
春に新酒を出荷する、という形態でした(今でも日本酒はそうですが)

なので、酒造税も、酒造りが終わった4月が第一期
そして7月、10月の計三期に分かれていました。

そうすると何が起きるか、というと
7月から新年度が始まる明治政府では、7月と10月には充分な収入が入ってくるわけですが
1月は酒造税の納税がないので、4月まで待たなければなりません。
しかし、国家財政は1月だからって支出が止まるわけでもなく、かかるものはかかりますから
4月に入ってくる予定の酒造税を、別の部門から借りるような形で補います

それでも、歳入と歳出の帳尻があっているならば
4月の税収で前借りした分を返せばいいんですが
往々にして世の中、そんな予定通りに物事は進みません

そこで、明治政府が1884年に取った荒業がコレ

「来年から、新年度は4月からにするからヨロピク♪」




わぁお




コレで何が起きるかというと
まず、酒造や農業の開始に会計年度が合致する事で
「今年の収穫や今年の酒造=今年の税収」と、物事が単純になります

今までの7月制の場合は、去年が豊作で今年が凶作、という場合
7月と10月の税収は、去年収穫された米やそれを元にした酒の量から計算されるので
上半期の税収は上々ですが、今年は米の収穫が良くないわけですから
下半期は税収が少なくピーピーする事になります

そうすると、会計年度に合わせて年間で予算を組む大蔵省としては
どうにもやり辛くて仕方ないわけです。

ところが、4月スタートにしてしまえば、去年が凶作ならそれに合わせて少ない予算
豊作だったら、それに合わせて多めの予算、というように予算が組みやすくなるんですね。
というのが表向きの理由


もう一つの理由は
「今年度が9ヶ月になったので、1年分の予算を9ヶ月で使いきっても大丈夫」という事
平たく言うと「2月は28日しかないから少しだけ家計が楽」というのと似てますねw


ま、とにもかくにも、そんな荒業を行う事で、明治政府は
「去年の赤字は去年の赤字!この4月から財政健全化するから!」
と豪腕をふるって、会計年度を改めたわけです。


当時は当然ながら国民の間からは随分とブーイングも出たみたいなんですが
実際に運用してみると、農業国だった当時の日本にはことのほかマッチしたようで
その後は会計年度は変わる事なく、4月スタートになりました。

(ちなみに、この「1年をちょっとだけ短くして財政危機を乗り切る」というやり方ですが
 実は明治五年にも、旧暦を新暦に切り替える時に、似たような事をやってます
 もっとも、旧暦には閏月があったので、月給を払う側としては大問題だったのかも)
 

ところで、会計年度が変わったのは分かりますが
学校はなぜ会計年度に合わせて4月なのでしょう?


これはですね、当時の学校というのは大半が公営の学校だったので
校舎の建造にせよ、教材の作成にせよ、オカミの予算に大きく左右されるわけですね
なので、最初は欧米に合わせて9月を新年度にしていたんですが
それでは不便だ、という事で、4月を入学期に設定したようです。


なので、教育機関の成り立ちが違う欧米などの諸国では
会計年度と入学時期が一致していない国も多くあるようです。

例えば、イギリスなんかは、日本と同じ4-3月制の会計年度ですが
学校の入学は他の欧米と同じく9月ですし
フランスはじめ、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイスなどでは
会計年度は新年に合わせて1-12月制をとっています。



あ、ちなみに、最後に余談をもうひとつ。

実は昔はヨーロッパでは、4月を新年度にしていたそうです。
理由は分かりませんが、日本と同じで農業の開始時期に合わせていたのかもしれません
ところが、時のフランス国王シャルル9世が
「来年から新年は冬のド真ん中にするからヨロピク」
と言いだしました。

ところが、民衆としちゃ
「そんなクソ寒い日に新年なんて言われてもちっともメデタイ気分になれねーよ」
って事で、今の1/1が新年に制定されてからも
4/1を「ウソの新年」として盛大に祝っていたそうです。

それが、エイプリルフールの元になった、という説があります。






が、どうやらこの説には信憑性はほとんど無いんだとか。
その成り立ちからしてウソかホントか分からないあたり
エイプリルフールに相応しい伝説と言えるかもしれません。





ではでは、今日はこのへんで。

新年休業のご案内

旧年中は皆様のご愛顧、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いします。

私、多ヶ谷樹は本年は3日より営業開始とさせていただきます。
元旦、および1月2日は人間である事を放棄させていただきますのでご了承下さい。




びろ~~~ん

若さ、若さってなんだ!振り返らない事さ

はい、どうも、今年も終わりですね、俺です。

えー、タイトルは名曲「宇宙刑事ギャバン」の歌詞から。
残念ながら若いって言えるほどの年でも無いので
今年の事を少し振り返ってみようと思います。


・私事

個人的な事としては、まあ・・・・・・大した事は起きてませんね。
特に良い事も悪いこともなく、無事健康でいるのでまあ、良い一年だったんじゃないでしょうか。


・音楽家として

今年は何と言ってもアレですね、自分のソロアルバムをリリースしました。
1stソロ・アルバム「Heliosphere」
今までの音楽家人生で繋がりの出来た色々な方の助けを借りて
なんとか無事に完成させる事ができました。

多ヶ谷樹 1stソロ・アルバム「Heliosphere」

そして、逆にコレを作った事で、今自分にできる精一杯がどんなものなのか、など
自分の実力というものを突きつけられた、という一面もまた結構あります。
作曲、演奏の両面での自分の実力を上げていかなくては、と感じました。
ですから来年の目標は「実力の底上げ」という事を意識して行こうと思います。



・実験台モルモット

もうご存じの方も多いかと思いますが、実験台モルモットは今年から(正確には2013年12月から)
事務所との契約を終え、自分たちだけでの活動を始めた年でした。

それによって良くも悪くも、今までとは違った活動の仕方になった部分もあります。
やはり、小なりといえど組織の力を頼っていた今までとは違い
人手という面では今までに比べて圧倒的に足りないという実感がありましたが
しかし、逆にそれでも東阪でのワンマンツアーを開催できたというのは
それなりの手応えがあったと言えるかもしれません。

来年は実験台モルモットも10周年ですので、今の我々にできるだけの力を注いで
なんとか更なる飛躍を目指して行ければ、と思っております。



・世相

世の中的には、良くも悪くもニュースが多かった1年のような気がしますね。
佐村河内やら小保方さんやら野々村議員など、やたら存在感の大きな事件も多かったですね。
音楽業界的にはASKAの逮捕がまあまあ大ニュースでしたが、そういえば続報が無いですね
もっとも、一部の人達の間では「そんなの常識」だったらしく、あまり驚いてない人も多かったりw

あとは、スポーツ関係も色々ありました。
冬季五輪での浅田真央&キム・ヨナの引退だったりとか
サッカーW杯があったりとか・・・ってあんまりおもしろくなかったんですけどw
あとは、本田圭佑のミラン移籍→W杯後のゴールドラッシュなんてのも個人的には印象に残ってます。




さて、そんなこんなで一年を振り返ってみましたが、皆様はどんな一年でしたか?
来年はもうちょっと景気が良くなると良いなあ・・・なんて思いながら
年越し酒を飲みに出ようかと思います。


では、皆様、今年一年たいへんお世話になりました。
来年もどうかよろしくお願い申し上げます。

良いお年をお迎え下さい。



2014年 大晦日

クリスマスって、なんだっけ?

はいどうも、メリークリスマス。

いやあ、クリスマスですよ。
みなさん元気ですか?
赤とか緑色してますか?
靴下ぶら下げてますか?
リア充の皆さんは爆発してますか?
俺はミニスカサンタが大好きなんでウキウキです(ぇ


ま、クリスマスですよ、なんていいつつ今日はイブなんですけどね。
なんか最近はすっかりクリスマス、って言うとイブが本番で
当日は意外とちょっとテンションダウンみたいな風潮がありますけど何なんでしょうね。


さてさて、クリスマスって言えばまあ、ケーキとかチキンとかサンタクロースとか
なんかまあ、そういうイメージが強いんですけど、今日の主役は、その辺の赤とか緑の連中じゃなくて
このお祭り騒ぎの本来の主役である、あの人について


そう、ジーザス・クライスト・スーパースターこと、ナザレのイエスさん。


忘れがち・・・とは言いませんが霞みがちなキリスト教のシンボルであるイエス・キリストさん。
この人が生まれたので、お祝いしましょうね、というのが本来のクリスマス。
まあ、さすがにこの人を知らないって人はあまり居ないと思うんですが
基本的に宗教とは縁の薄い日本人の間では、意外とイエス様って何者なの?
って事はそんなに浸透してなかったりする、ちょっと謎めいた人物だったりもします。


という事で、まずは問題です。

Q.「イエス・キリストは何教徒?」
(制限時間30秒)























はい、時間切れー

答えは「ユダヤ教徒」でした。

どうでしょう、正解しましたか?もしかして意外だった、って人も居るんじゃないでしょうか。
ついつい「イエス・キリストなんだからキリスト教徒に決まってんだろ」なんて思ってしまいません?

まあ、キリスト教ってのは、イエスさんが言ったりやったりした事をお手本に作られた宗教ですから
実際には、というか、何というか魂的にはほぼ「イエス=キリスト教」で間違いじゃないんです

ただ、そもそもキリスト教というのは、キリストの12人の弟子たちが
キリストの死後にその言行録をまとめて作り上げた物なので
キリストの生前に「キリスト教」というのは論理的には存在しないわけです。

なので、イエスキリストはユダヤ教徒。



はい、ここでまた「え、でもなんでユダヤ教?」って思った人も居るかもしれません。

実は、ユダヤ教というのは、キリスト教の前身でして
キリスト教でいう「天にまします我らの父」ことザ・GODと
ユダヤ教でいうところの「アドナイ」や「ヤーヴェ」(主)は、元々同じなんです。
ついでに言うと、イスラムで言う「アッラー」も同じ存在。

聖書の一番最初で「光あれ」って言ったあの人です。


つまり、2000年ぐらい前までは、ここいらの人達はみんなユダヤ教を信じてた人達なんですね
ユダヤ教ってじゃあどんな宗教?って話は、詳しくするとクソ長くなるんで
気になる人は各自で調べていただくとして、とりあえず、一言で言うと
「旧約聖書が聖典である人達」です。

だから、我々でもよく知ってるキリスト教の有名な伝説
ノアの洪水のお話とか、海を割ったモーセさんとか、カインとアベルの兄弟げんかとか
その辺のお話は、ユダヤ教の聖典である旧約聖書(ユダヤ教ではただ聖典と呼びますが)
にもしっかり書かれてるわけですね。


で、この旧約聖書的世界観の中で、重要な思想のひとつに「メシア思想」というのがあります。
まあ、これは要するに「苦しみに満ちたこの世界に現れ、我ら人の子を救ってくれる神の使い」
みたいな存在で、それの出現を待望する、というのが大本のユダヤ教において大きな思想の一つだったわけです

この辺の思想の背景には、当時エジプトや地中海世界で迫害されてきたヘブライ人の歴史とも
密接な関係があるんでしょうが、まあそれはとりあえずおいといてですね
そんなこんなで「メシアまだかな~」って暮らしてたヘブライ(ユダヤ)人の皆さん

すると、2000年ほど前に「メシア来たー!!!」って言い出す人達が現れます。
まあ、具体的に言うとヤコブとかヨハネとかアンデレとかあのへんの人達ですね。
その辺の人達が中心になって「イエスさんマジでパねぇから!ぜってーメシア!!」
って言い出して、それが各地に伝わって、一大勢力になります。

これが、キリスト教です。


さて、キリストをメシアと信じてついてった人達は
「メシア来たーひゃっほーい!!」と大騒ぎしてるんですけど
それを冷めた目で見て「いや、アレがメシアとかwwwwただの新興宗教じゃんwwww」
って言って相手にもせず、頑なに古き良きユダヤ教を信じ続けてる人達も沢山居ました。


そんなこんなでやっぱり「メシアまだかな~」って暮らしてたヘブライ(ユダヤ)人の皆さん
その中から、数百年たってまた「メシア来たー!!!」って言い出す人達が現れます。
「ムハンマドさんマジでパねぇから!ぜってーメシア!!」とテンション爆超の状態です。
ただ、メシアには既にヨーロッパ方面で確固たる地盤を築いているキリスト先輩が居ます。
そんな中、二番煎じで後発だとちょっとインパクトが足りませんね。

そこで、プロモーションのかけかたにちょっと工夫をこらします
「つーか今までもメシア(預言者)いっぱい来てたんだよ、イエス先輩もマジリスペクトだし
 モーセさんとかソロモンさんとかもメシアの大先輩っすよ
 ただ、ムハンマドさんは、同じメシアでも"最後にして最大"のメシアだから!!
 もうこれから先ぜってーメシア出てこないから!マジそこんとこよろしく!!」

という事で、"最後の預言者"ムハンマドを開祖として広がった宗教
これが、イスラム教です。


そして、2000年たった今も相変わらず
「え?イエス?ムハンマド?あいつらただの新興宗教の開祖だろ?
 馬鹿な事言ってないで毎日お祈りしてメシア来るのまてよ」
って言い続けてるのがユダヤ教のみなさん。




話がだいぶ脱線したのでクリスマスに戻しましょうか


そんなこんなで「現存するヨーロッパ最古の新興宗教」の開祖であるナザレのイエスさん。
この人の盛大な誕生日会が、クリスマスです。
あ、ちなみに「現存するアジア最古の新興宗教」の開祖はシッダルダ先生です。
最近じゃこの二人は仲良く立川で休暇をとっているなんて噂もありますねwww


で、このナザレのイエスさんの聖誕ですが、さすが神の子と呼ばれるだけあって
その生涯も伝説だらけなんですけど、誕生の時点でもう普通じゃありません。

まず、受胎からして処女懐胎。
ナザレの地で大工のヨセフさんと結婚してウキウキのマリアさんですが
新婚初夜よりも先に大天使ガブリエルが現れて
「あ、お前、神の子デキてっからよろしく」
って言われて、ヨセフさんと一度も致さぬまま妊婦にジョブチェンジ。

これにビックリしたのは大工のヨセフ
何しろ、まだ指一本触っても無いのに、大事な新妻が妊娠したって言われたら
「おいテメー俺が何もしてないのにドコの馬の骨と火遊びしやがった」
って話になるところなんですが、そこでも現れて
「大丈夫大丈夫、浮気とかじゃないから、神の子だからwwww」
で家庭内争議をなんとか収めるガブリエルさん。

大天使なのに妙にやる事のスケールが小さいのはご愛嬌。


そして、臨月が近くなったところで、なぜかベツレヘムに移動するヨセフとマリア。
一説によれば住民登録のために本籍地であるベツレヘムに行く必要があったためだとか何とか。
きっと本来の明るい家族計画では、子供作る前にそういう手続きはすませておくつもりが
ガブリエルのお節介のせいで色々計画が狂ったんでしょうね。

ところが、年末の忙しい時期の事、ベツレヘムの宿屋はどこもいっぱい。
仕方なく二人は宿屋の主人に頼み込んで、馬小屋の一角に泊まらせてもらう事にします。

日本でもよくクリスマスイブの夜にホテルがいっぱいで仕方なくその辺の駐車場で(以下略)
なんて光景が見受けられますが、そういう事情はこの頃から変わらなかったようです
(注:違います)

そして、よりによって馬小屋で狙いすましたかのように産まれて来るナザレのイエスさん。
大物はやっぱり違います。そういえば日本でも馬小屋で生まれた聖徳太子なんて人が居ましたが
馬小屋ってのはこの頃のスーパースターの登竜門としてはメジャーだったんでしょうかね?


というわけで、いきなり馬小屋スタートという人生ハードモードのイエスさんですが
生まれたと同時にいきなり生命の危機にさらされます。

ユダヤの王様であるヘロデさんが「ユダヤの新たな王が現れる」という噂を聞きつけて
「やべ、有力な若手はさっさと潰しておかなきゃ」って思ったヘロデさんが
「あー、2歳以下のヤツ、ちょっと皆殺しにしといて」って言ったためユダヤは大混乱。
幼子イエスの生死やいかに!?といった状況だったんですが
ここでもガブリエルさんが出しゃばってきます
「あのね、これから幼児大虐殺始まるからさっさと逃げた方がいいよ」
って言われて、慌ててヨセフとマリアはベツレヘムを旅立って
幼子イエスは危機一髪をかいくぐり、なんとか無事に育つ事ができましたとさ、めでたしめでたし。

ちなみに、他の家の子供たちにはガブリエルさん、何もしてあげなかったので
無事ヘロデ王に皆殺しにされましたとさ、めでたくなしめでたくなし。
いやあ、もうちょっと他の人も気にかけてあげればいいのに、ガブリエルさん。


ところで、ここで一つ疑問がありますよね。
なんでヘロデ王はキリストの生誕を知ってたんでしょう?

ここで出てくるのが「東方の三賢者」と呼ばれる人達です。
この三賢者と呼ばれる人達ですが「東方」というのがどこの事なのかは分かってません。
いくら東方とは言っても多分中国とかでは無いと思います。
この頃の中国は、劉邦の作った前漢がもう崩壊寸前のグダグダで大変な事になってますから
呑気に占い師が大陸横断して他人の子供の誕生日祝ってる状況じゃないでしょう。


ま、ともかく、この三賢者たち、おそらく占星術師じゃないかと言われてますが
この人達が「あ、なんか見たことない星がある。これアレだわ、メシア生まれるわ」
と言って、はるばるローマ帝国の一角にあるユダヤ地区まで出かけます。

そして、ヘロデ王さんに
「なあなあ、新しい王様が生まれたって聞いたけど、ドコにいる?」
って聞いたわけです。
賢者という割にはちょっと考えが足りない気もしますね。
聞く相手や聞き方ってモノをもうちょっと考えた方がよかったと思います。

結局ヘロデ王は何も知らなかったので、もっかい星占いして
「どうやらベツレヘムに居るみたいだ」ってんでベツレヘムに向かった呑気な三賢者
星占いで分かるんだったら最初からそうしなさいよ。

というわけで、自分らのせいでヘロデ王さんがいまごろ幼児虐殺計画を立ててるなんて
夢にも思わず、無事に生まれたばかりのイエスさんに会ってプレゼントとか渡します。
その内容は「乳香、没薬、黄金」

乳香というのは、カンラン科の木の樹液が固まった樹脂で、まあ言ってみれば香料です。
古代エジプトから神事に炊く習慣があったとかで、まあ神聖なお香だったんでしょう。
日本で言えば高級な線香ってトコでしょうか。

没薬は、これまたカンラン科の樹脂で、やっぱり香料なんですが
殺菌効果があって、古代エジプトではミイラを作る時に防腐剤として使われました。
やはり神聖な意味があったようで、日本で言えば・・・やっぱり線香かなあ。

そして、黄金はまあ、わかりやすいですね。
一番実用的でまともなプレゼントです。
地獄の沙汰も金次第、という事情は2000年前でも変わりませんから
何かと役に立った事でしょう。

というわけで、よくわからないプレゼントを渡した三賢者は
「これで任務は完了」とばかりに意気揚々と引き上げていきます。
うーん、なんともはた迷惑な賢者たちですね。

ちなみに、今でもカトリックのミサではこの乳香と没薬を教会内で炊いて行います。
やっぱりコレ、線香だわ。



とまあ、波瀾万丈の人生の幕開けをしたナザレのイエスさん。
その後も、空気を読まない事を言って大人たちを怒らせたり
30歳越えてから「俺、メシアデビューするわ」とか言い出したり
とにかくさすがのスーパースターなんですけど、クライマックスは当然ゴルゴタですね。

キリスト教のシンボルでもある十字架。
コイツに磔の刑にされて死亡・・・・と思いきや復活という離れ業をやってのけます。
いやあ、人間は死んだら生き返らない、という大原則から覆すんですからそりゃもう反則ですよ。
多分、それまで「キリスト?うーん、どうかなー」なんて言ってた人達も
さすがに度肝を抜かれた事でしょう。
ちなみに、今でもキリスト教ではイエスが復活した日を復活祭(イースター)として
クリスマス以上に重要な祭日としています。
日本ではまだあまり馴染みがありませんが、最近某ネズミの国で盛んにイベント打ってますので
ハロウィン同様何年かすると浸透してきて、ウサギや卵に絡めた商売が流行するかもしれませんね。

それにしても、死刑台を宗教のシンボルにしちゃう、というのもよく考えるとすごい話です。
まあ、そのくらいインパクトのある奇跡だったんでしょうけど。




さて、このゴルゴタの丘の磔刑から復活までのお話というのはまあまあ皆さんご存じでしょう。
では、問題その2。

Q.復活したイエスは、その後どうしたでしょうか?












A.40日後に天に昇り、神の右の座に着いた。

「なんやそれ」と思った人、挙手。

はい。俺です。

聖書やキリストの生涯を分かりやすく解説したお話というのは沢山あるんですけどね
どうも復活の後の話についてはなんだか歯切れが悪いんですよね。

いや、分かりますよ。神の子ですし。なんかこう、天にまします感じ。
厨二的に言えば、磔刑から復活を経て人間の殻を脱ぎ捨てたイエスは
高次の存在として現世に顕現したものの、その本質は天上界にあり云々、とか。

それにしてもさあ・・・・なんかこう、どうなのその展開。
もちろんね、クライマックスのゴルゴタ終わって、もうあとは後日談だし
「死ぬまで幸せに暮らしました」ってわけにも行かないし
万人が納得するようなオチを付けるのは難しいのは分かるんですけどね
なんかこうエンディングだけしっくり来ないんですよね。

まあ、この辺がフィクションとノンフィクションの辻褄を合わせる事の難しさなんでしょうかね・・・



とまあ、長々と書いて来ましたが、今日はこの辺にしておこうと思います。
せっかくのクリスマスなので、まあたまには
主役であるイエス・キリストさんの事も思い出してみてはいかがでしょう?


では皆さん、メリークリスマス。


※なお、この記事内で書いた聖書その他の内容については、かなり色々な派閥の色々な解釈を
 都合の良いように引用していますので、あくまで「ざっくりとした解説」だと思って
 決して正確性を求めたりしないで下さい(笑)


実モル納め

はいどうも、みなさんこんばんは、俺です。
元気ですか?走り回ってますか?師走ですよー。


さてさて、昨日は実験台モルモット年内ラストライブ
「ハイカラふぇす」@渋谷O-westでした。
ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。


昨日のイベントは、尚美ミュージックカレッジの専門学生の皆さんが
課外授業としてイベント運営をする、というものでした。

それだけに、出演アーティストもブッキング担当の学生さんの好み次第という事で
アイドルあり、DJあり、歌い手さんあり、ロキノン系ありと
ものの見事に全方位型イベントになってました(笑)
ま、どこに行っても浮くのはいつもの事なんで、ウチは平常運行なんですが。


時間が早かったもので、見に来られなかった方も多かった模様。
こんな事なら先週の東京公演の時に「良いお年を~」と言っておけば良かったですね。


とはいえ、実モル、年内は最後ですが、来年はド頭から活動します。
1月3日には、同じくWestにて超豪華メンツとの対バンイベントが
そして1月10日には、待ってましたのお茶会第二弾
先日のワンマンでは道化役で出演してくれたマーブルの翔馬君との
「涙猫は紅茶色の夢を見るか」が代官山晴れマメにて。

そんなこんなで実モルはライブは納めたものの
年内はそっちの準備もあって、ちっとも納まった感が無かったりします(笑)


ま、来年は実モル10周年ですので、色々とビックリドッキリな仕掛けもあると思います。
どうぞ皆様お楽しみ。

というわけで、来年も実験台モルモットをよろしくお願いします!m(_S_)m


P.S.
楽屋で撮った淳一と谷のWツインテールがことのほかTwitterで人気の模様(笑)
あの時「そのまま客前出ようよ」って言ったら「ヤだ」って言われました。
多分、淳一くん加入後、これだけ明確にNOが出たのは初めて。よっぽどヤだったんでしょうね(笑)


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