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ある在宅ワーカーのつぶやき

みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

前の記事は結構前に気づいた書き分けですけど、これはまたしても最近気づいた書き分けです。

ええ、つまり今まで全く書き分けしていなかったのですよ。(滝汗)

 

一応自分を弁護しておきますと、いつもここで引用しているデジタル大辞泉を見ると、「習得」と「修得」は別の項目ではありますが、意味はそれぞれ「学問・技芸などを学んで会得すること」「学問・技芸などを、習って覚えること」とあり、一般的に認識されている日本語としての意味はそれほど大きな違いはないと思われます。

ただ、「言葉に関する問答集」を見ますと、「(前略)「習得」と「修得」は別語であり、ただ知識技能を身につければよい「修得」と単位を取って一定のコースを終わる「修得」とは、それぞれ使い分けを要するのである」とずばっと記載がありまして。

つまりは日本語として完全に別物なんですが、私は日本人として46年余りそのことを知りませんでした……。日本語って本当に難しいですね……。(反省しきり)

 

既に「修」に関する間違いは2語目ですし、取りあえず、今後「修」を含む単語は疑ってかかることとします……。(最低限、変換候補は見ること。できれば用字用例辞典を都度確認すること)

ここのところ10年物の勘違いの恥ずかしい記事が続いておりますが、今日の記事は一応違って、ただし日本語としての意味がそもそも違うもので、つまり間違えたらより恥ずかしいものです。

 

辞書を見ると、「終了」は「物事がすっかりおわること。また、おえること」、「修了」は「学業などの一定の課程を終えること」とあります。(意味は全てデジタル大辞泉より)

要は「修了」のほうは単純に終わるのではないということですが、「終えること」という意味はかぶっているのと、発音は全く同じであるため、気をつけておかないとうっかりミスを見逃すということがあり得ます。

 

全体的には「終了」のほうが圧倒的に多く、たまに「修了」が出てくるぐらいの比率だと思いますが、上記の意味にも「学業など」とありますように学校教育関連では、「教育課程の修了」等、「修了」のほうが出現頻度が高いように思われます。しかしそういう話の中では、「1学期が終了して」などという単純な終わりである「終了」も出てくることも結構あるため、全く油断できません。

また、「学業など」と「など」がついていますが、学校教育関連のほかにも何かの資格を得るための研修なんかも「修了」が用いら、これはうっかり忘れて初回の変換を「終了」にしてしまうことが個人的には多いです。
 
簡単なようで、結構間違いが生じやすい言葉であると思います。(特に学校教育関連で)

前の記事と同様、10年使い分けに気づかなかったシリーズです。

読みはそれぞれ、「ジジョウ」「ニジョウ」です。

「二乗」のほうは今回の改訂で追加されたようですが、「自乗」は旧版でも項目として記載されています。

つまり、日本語的には「ジジョウ」の表記は「二乗」でも「自乗」でもよいものの、用字用例辞典的には旧版から引き続き「自乗」なわけなのですが、私はこれまでこの「ジジョウ」も「ニジョウ」もまとめて「二乗」で記載してしまっていました……。

 

前の記事では発言からの発覚でしたが、今回は資料からの発覚です。(「えっ、「自乗」という表記もできるの? 念のため調べておこうか……ああああああああ」という流れ)

もう本当最近こんなのばかりで反省しきりです。今後は今まで以上にちゃんと調べます……。

最近こんなのばかりのような気がしますが、10年間違いに気づかなかったシリーズですorz

両方とも読みは「キジュン」で、意味は似ていて、用字用例辞典的には特に使い分けが必要ないのですが、法律等の中には「規準」となっているものがあり、話の内容によっては「規準」で表記しなければならないものがあります。

用字用例辞典にも旧版からしっかりその「法律により「規準」とも」という記載があるのですけど、私は完全に見落としていました。

 

それで、どのようなものが該当するのか、ちょっとネット検索してみたのですが、少なくとも、土地区画整理法、あと法律ではないのですが学習指導要領は「規準」のほうでヒットしました。ちゃんと調べてはいないので、ほかにもあるかもしれません。

 

ところで、私がこの違いに気づいたのが、資料の記載ではなく、会議内での発言からでした。

盛んに「ノリジュン」「ノリジュン」とおっしゃって、検索しても分からず困っていたら、そのうち「「モトジュン」になっているところがある」ということもおっしゃり始めて、この二つの言葉をキーワードとして検索をしたら、「規準」「基準」をそれぞれ「ノリジュン」「モトジュン」と呼ぶことがあることにたどり着きました。

あれですね、音を聞いただけでは全く判別できない「私立」「市立」を「ワタクシリツ」「イチリツ」と呼び分けるのと同じですね。

 

ただ、そのような呼び方をしているのを、私は10年この仕事をしていて今回初めて聞いたので、あえてそんなに言い方で分けていることはないのかもしれません。何しろ、私は上記で触れた「規準」を用いる関係の仕事をこれまでそれなりにしてきておりますが全く気づかなかったですから……。

恐らくほとんど「基準」でよいとは思いますけど、法律等の大きなルールの関係で「キジュン」が出てきたら、まずはどちらを用いるのか調べてみたほうがよいかもしれません。

大分前に「QアンドA」という記事で、この表記は違和感あり過ぎなので何とかならないかみたいな内容の愚痴を書いたことがあります。それが、このたびの変更で何とかなっておりました。

 

……というのを知ったのが今日でしたので記事にしました。(滝汗)

 

いや、新訂の用字用例辞典において、「M&A」が新項目で追加になっているなというのは早い段階で気づいてはいたんですよ。しかし「Q&A」については項目がないため、「どうなんだろうな」と思いながら、取りあえず前の表記にしていたのです。

ところがですよ、ふと用字用例辞典の21ページの、Ⅶ、各種記号の書き方の中の4のその他をみると、しれっと「Q&A」と記載されていたのです。何ということでしょう……。

そこは新訂の用字用例辞典が適用になったとき最初に見たはずなんですが、その前の通則6や7が衝撃的過ぎて、目にはしたものの脳内に入っていなかったのであろうと思われます……。この1年半余り私は……。

 

しかも、この「Q&A」については前の版でも項目としてはなく、以前私は困って国会議事録を参照して「QアンドA」という表記をしていたんですが、実は前の版にも同じところに「QアンドA」という記載があるのが、念のため旧版を開いてみた今日判明しました……。10年超えの見落としです。重ね重ね何ということでしょう……。

 

そもそも前の表記を見落としていた私が悪いんですけど、次の改訂時はぜひ表記変更となったものは、新旧対照表に入れてほしいというわがままは言いません、せめて必ず項目として入れるという、私のようなうっかりさんでも間違いが少なくなるようなユーザーフレンドリーな仕様にしてほしいものです。きっとほかにもうっかりさんがいらっしゃると思うので。(私だけではないと思いたい)

 

なお、「スクラップ・アンド・ビルド」や「ギブ・アンド・テーク」はそれぞれ従前と変わらずの内容で項目があり「アンド」は片仮名表記のままですので、単語をつなぐ「アンド」のときの表記は引き続き片仮名で、アルファベットとアンドの組合せのときのみ表記が「&」になったのではないかと思います。

ヒントがほかにないので多分ですが。この辺も分かりやすくしてほしいなあと心底思います。