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ある在宅ワーカーのつぶやき

みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

意味は、「洪水時に、河川から水を流入させて一時的に貯留し、流量の調節を行う池・湖沼。また、同様の目的で使う空き地・原野など」である言葉(デジタル大辞泉より)であります。

日本語的には「遊水池」と表記しても正解なのですが、用字用例辞典的には「遊水地」と書くのが正しいです。

 

意味を見ていただくとお分かりでしょうが、池であることもあるため、ついつい「遊水池」と書いてしまいがちですが、池であるものについても、用字用例辞典的には「遊水地」と書きます。恐らく「遊水地」の表記を用いている河川法に合わせた記載となっているのではないかと思います。

理屈は理解できてもやっぱり間違えますけどね!

「海草」or「海藻」のように微妙な意味の違いによる書き分けしなくて済んでよかったと言うべきでしょうか……。

私、恥ずかしながら、これはつい最近まで片仮名表記だと思っていました。

何が恥ずかしいかというと、スーパーの野菜売場なんかを見ると、キャベツ、ニンジン、ホウレンソウなんかと並んでもやしもあるじゃないですか。だから、動植物名は片仮名表記という用字用例辞典の基本ルールに沿うものであると思っていたんですね。

しかしながら、よくよく考えなくても、「もやし」は植物名ではなくて、「穀類などの種子を光を当てずに発芽させたもの」(デジタル大辞泉より)ですから。

 

ということで、「もやし」は用字用例辞典的には平仮名表記するルールです。これは、実際食用にする大豆もやしやリョクトウもやしなんかだけではなく、ひょろひょろと育ったという意味で比喩的に「もやしっ子」などと用いるときもそうであります。

 

なお、このほか野菜類では、植物名であっても「大根」「白菜」「芋」などのように漢字表記のものもあります。ただし芋は芋でも「里芋」は漢字表記、「ジャガイモ」はルールどおりの片仮名表記です。

用字用例辞典における植物の名前の表記は非常に奥深いです……。(全く覚えられない)

先日また大きな地震がありました。夜だったこともあり、11年前のことを思い出して本当に恐ろしい思いをされた方も多いのではないかと思います。心よりお見舞い申し上げます。

 

11年前の今頃、私はニュースや新聞を目にするたびに募金ぐらいしかできない自分の無力さにもどかしい思いをしていました。今も、あのときと同じような気持ちになっています。

 

はるか遠い国のこととお感じの方もおられるかもしれませんが、それを引き起こした国が海を挟んで接した隣国であり、また、それに賛同したり、自らも他国の土地を虎視たんたんと狙っていたりする国々がほかにもすぐ近くにあるため、距離は遠いのですが、例えば湾岸戦争よりもよほど近くで起こっている感じがします。

新型コロナウイルスの蔓延だけでも十分世知辛い世の中になってしまったと感じるのに、一体これから先どうなってしまうのか本当に不安でなりません。

 

さて、その「世知辛い」は、用字用例辞典の旧版から変わらず漢字表記なのですが、個人的についうっかり平仮名表記してしまいそうになるものですが、もともと「世知」という言葉があって、それに「辛い」がくっついた形でありますので、そのように覚えれば漢字で書くこともしっくりくる気がします。

 

ともかく、現状非常に苦しい思い、つらい思いをされている方々が、一刻も早く安心して暮らせるような状況になるよう心から祈っています。

在宅でのテープ起こしの仕事は、完全に歩合制になります。

それで、私の会社では納品時に実作業時間を申告することになっているんですけど、物によっては、会議自体の開始終了と音声の開始終了にタイムラグがあったり、また、途中中断を何回も挟んだりすることがあり、その計算が非常に面倒になることがあります。

それを私は、エクセルを用いて計算するようにしています。

 

具体的には、私の使っている再生ソフトは任意の場所にコメントを入れ、それを後から該当の時間とともに抽出してエクセルに張りつけられるデータとして取り出すことができるので、その抽出したデータを使って計算しています。

ただ、一々手計算するのは面倒くさいので、終了か中断とコメントを入れたところの時間から、開始か再開とコメントを入れた時間を引くようにしたテンプレートファイルを作って、それに張りつけて勝手に計算させるという方式を取っています。

 

これが実際用いているファイルですが、「合計時間」の右のセルに数式を入れて計算するようにしています。

数式自体は、

=SUMIF(B2:B13,"中断",A2:A13)-SUMIF(B2:B13,"開始",A2:A13)+SUMIF(B2:B13,"終了",A2:A13)-SUMIF(B2:B13,"再開",A2:A13)

で、自分用に適当に作ったものなので順番があれですが、要はB列が終了か中断の場合はその行のA列の時間を足し、B列が開始か再開のときはその行のA列の時間を引くというものです。

 

ちまちま計算しなくてもよくなるので、繁忙期に発狂しなくて済みます。こういう手間の減らし方もあるということで、御参考までに。

もともと動詞「着く」「着ける」は、到着や着席の意のとき限定で漢字表記していたものの、この「こぎ着ける」については平仮名表記だったのが、このたびの変更で漢字表記になりました。

まあ、「落ち着く」なんかが漢字表記に変更となっているんですから、そもそもが船関係の意味が由来のこの言葉は当然漢字になりますよねという感じです。

 

デジタル大辞泉には、意味としては二つ、「努力してやっと目標にまで到達させる、また、到達する」と「舟を漕いで目的の場所に到着させる」が記載されていますが、現在実際日常的に用いられるのは「努力して~」のほうであり、船のイメージはあまりないのではないでしょうか。

ですので個人的には非常に平仮名で書いてしまいそうで、気をつけなければいけないと思います。