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ある在宅ワーカーのつぶやき

みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

過去このブログで何回か触れたんですが、今年も確定申告書の提出をしました。

これも前触れたことがあるんですが、私の場合所得税の還付のため、CMでやっている確定申告期間より早く提出できますので、早めに提出するようにしています。

 

手順としては、まず、国税庁の確定申告書等作成コーナーというウェブページにてデータを作成します。数年前より前年のデータを用いて、住所や報酬支払い元などの入力事項を引き継いで作成できるようになったため、大分楽になりました。また、作成途中のデータを一旦保存して中断し、そのデータを読み込んで作業を再開することもできます。

今年は、1月が忙しいのが予想されていたので、全てのデータがそろう前にできるところまでデータをつくっておき、データがそろったところでそのデータを読み込んで完成させるという手を取って、2月の初旬には提出を済ませました。

 

それを何で今さら記事にしているかというと、確定申告をやることになってはや十数年にして初めて税務署から電話がかかってきたからです。

何と、2021年のもののはずなのに、2020年の確定申告書をつくって提出していました……。

一部の方はお気づきでしょうが、そうです、「全てのデータがそろう前にできるところまでデータをつくっておき、データがそろったところでそのデータを読み込んで完成させる」の「そのデータを読み込んで」のところで、2020年のデータを再び読み込んでデータをいじっていただけだったのです……!!

 
そういえば、完成させたときに印刷した後にチェックしたら入力したはずのデータがおかしくてというか前年のもので、全部直したんですよ。「あれ? 直していなかったかな?」とぼやっと考えながらスルーしてしまいましたが、この国税庁の確定申告書作成コーナーの去年のデータを利用した新規作成では、前年度の金額は引き継がれないものなので、ここで気づくべきだったのです……。
 
というわけで、先日、税務署に再提出に行ってまいりました。このくそ忙しい時期に税務署の方に要らんお手間をかけて申し訳ないわ、10年以上確定申告しているのにこんなミスして恥ずかしいわ、仕事はもう年度末で押し押しだわで、本当に精神的に死ぬかと思いました。
 
結局、暇なときに先につくっておこうで大失敗して余計な手間ががっつりかかってしまったわけで、来年はデータがそろってからつくると強く決意しました……。あと年のところもちゃんと見ると!
皆様もお気をつけください。
 
そんなアホー鳥は私だけかもしれませんがね……。
 
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年間で最大の繁忙期がやってきました。仕事量を甘く見積もってバイトを入れて自分の首を絞めるスタイルは改めたんですが、やっぱりこんな感じで相変わらずしっちゃかめっちゃかです。更新が途切れた場合は気長にお待ちください。できるだけ途切れないようにしたいですが……、すみません。

新訂で別に変わったわけではないのですが、先日気づいた使い分けです。

辞書で調べてみますと、「投映」は「スライドなどを映し出すこと。投影」、「投影」は「物の影を平面に映し出すこと。また、その影」「ある物の存在や影響が、他の物の上に現れ出ること」「数学で、物体に平行光線を当てて、その影を平面上に映すこと。また、その影の図」「心理学で、考え方や行動に心の内面が表現されること。自分の性質を他人の性質にしてしまうこと。投射」とあり(意味は全てデジタル大辞泉より)、つまり日本語としては全部「投影」と表記しても別段間違いはないということになります。

 

ただし、用字用例辞典的には使い分けが必要になります。

用字用例辞典では用例のみ記載されていますが、「投映」が「プラネタリウムの投映」「投映機」で、「投影」が「時代精神の投影」です。上記の辞書の意味と照らしてもそごはないので、その使い分けで間違いはないでしょう。

つまり、影を除いた画像等を映し出すのが「投映」で、それ以外が「投影」です。

まあ、用いる漢字自体も「映」で意味とも合っているので、使い分けしなければならないことを覚えておけば、間違うことはないでしょう。

 

覚えてさえおけば……(それが一番の問題)。

私の仕事で新訂の表記変更が適用になってからもそろそろ2年になろうとしていますが、一向に新しい表記に慣れず、用字用例辞典と首っ引きで作業を行う毎日です。

毎回納品前に行う個人的に間違いやすい語句のチェックは、改訂前は300ぐらいだったのが450を超え、30分以上かかっていて正直負担です。しかし、たまにやはり間違っているものもあり、クオリティー維持のためにはやめることができません。

ではどうしたらよいかと考え、時間短縮できそうなところを考えてみることにしました。

 

具体的にしている作業は、エクセルのマイ辞書に間違いやすい語句のチェックフラグを立てているのをフィルタリングし、あらかじめ入力してある間違い表記をコピーして、ワード作成の議事録本文の検索窓にペーストして検索をかけるというものです。

※間違いチェックだけではなく、リストを一つ一つ確認して間違いやすい言葉を再認識するために、あえて手間のかかるアナログな作業をしています。

前からここで時間がかかっているなと思っていた動きが二つありました。

 

まず一つは、ワードの検索窓の「次を検索」のボタンクリックと、検索が終わったときの「検索が終わりました」的なダイアログをオーケーボタンクリックで閉じることです。

これはマウスでボタンまで移動してクリックするという操作をしていましたが、キーボードのエンターキーを押下することでも可能です。ただ、マウスを握っている右手をエンターキーまで移動させるという動作が必要なので、どちらが楽かと考えた結果、マウス操作でやっていたんですが、これを、マウスのボタンに割り当ててはどうかと考えました。

具体的には、私は今エレコムのマウスを使っているんですけど、「エレコムマウスアシスタント」というものを入れることによって、マウスの各ボタンに任意のキーを割り当てることができますので、この作業のとき限定で右ボタンにエンターキーを割り当ててみることにしました。

(私は簡単な変更のみしかしていませんが、複数のキーも割り当てられて本当に便利です)

 

そしてもう一つが、間違いやすい表記のデータをエクセルでコピーした後に、自動的に次の行にフォーカスを移すことです。

ちょっとマクロの話になりますけど、これは以前から考えていて、取りあえずoffsetプロパティーでセル移動をやってみたんですが、フィルタで隠れたセルを選択してしまってうまくいかず、マクロにあまり詳しくないのもあってつい放置していたんですね。これを何か手があるだろうと調べてみることにしました。

すると、ネット検索を開始して早々にDo~Loopを用いて表示されたセルまで移動を続けるというたった3行の構文でできることが分かりまして、早速取り入れました。

 

それで、結果としてどうなったかといいますと、30分以上かかっていた納品前チェックの作業が、20分で済むようになりました。

 

上記の2点を調べて取り入れるのにかかった時間は1時間ぐらいです。私は大体1年で100本くらいの仕事を受けていますので、2年で約200本、つまりは約2,000分――30時間余りを無為に使ってしまったという計算です。面倒くさいからといって後回しにしていたことで、無駄に時間を使ってしまいました。何で早くしなかったのかと、非常に後悔しております。

 

ほかにも、慣れ親しんだ作業を改善点することによって仕事をもっと効率化できるかもしれません。ぜひ後回しにせずやっていきたいです。
次は納品前チェックのときにショートカットキーでのペーストを無効にすることかなあと考えつつ、早速サボってこうして記事を書いている私でありました。

前の前の記事の関連です。

新訂での表記変更、しかも通則6まで適用かつその場合の例外表記ありという嫌な感じのものですが、私が衝撃を受けたのは「「おろし」→「下ろし」ではないのか!!!!!!」ということでした。(エクスクラメーションマークの数で私の衝撃の大きさを推しはかってください)

 

いや、確かに辞書を調べると、日本語的には「下」「降」「卸」のどれで表記しても間違いないようなんですよ。でも、意味が「貨物を積んだり下ろしたりすること」(デジタル大辞泉より)なんですし、そういうときの「オろす」は用字用例辞典的には「下ろす」ですから、そこは「下」で表記してしまいたくなるのは自然な流れですよね?

 

…………ええ、分かっています、確認不足というのは。毎回こういうのを発見するたびに思っているんですが、これからは細かく確認しようと思います……。

 

なお、新訂になってからの使い分けは、送り仮名「み」のありなしは動詞であるか否かで異なり、そして「し」については「積卸施設」の場合のみ要りません。

多分この例外もあしたには忘れていると思いますので、その都度調べることとします。(諦め)

新型コロナウイルスが日本中に蔓延するようになってもうすぐ2年がたとうとしておりますが、状況はよくなるどころかむしろ変異株で悪化しておりますね。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私も家族の勤務する会社で感染者が出たとか、親族が家族全員かかったとかを耳にし、田舎町住まいでも本当に身近なところまで来たような気がします。

インフルエンザと同じとおっしゃる方もおられるようですが、インフルエンザはこんなに爆発的かつ年間通してはやらないですし、そしてたとえインフルエンザと同じ症状だとしても十分つらくて嫌ですし、むしろ現実は同じではなくて、その上かなりの割合で後遺症もあるということで、個人的にはそれはかなり違うよなあと考えて感染対策を行いながら生活しています。

 

とはいえ、私の生活はほとんど変わっていません。もともと家にひきこもっての仕事ですから。

ただ、仕事の中身はちょっと変わったというか、ウェブ会議がすっかり定着しまして、感染状況がひどくても、最初頃はなくなっていた会議がウェブ会議を用いて開催されるようになり、そして、そのウェブ会議自体を録音、録画したものをデータとしていただけるようになりました。

 

このこと自体は私の仕事上は助かることでもありまして、今まではお客様による録音だと音質が微妙だったり発言者が全く分からないということがあったんですが、ウェブ会議の録音ですとクリアな音質で、その上動画ですと出席者の顔も映っていて誰が発言しているか分かることがあったり、顔が映っていない場合は資料が映っていて非常に参考になったりと、むしろやりやすくなったことも多いです。

最初頃は、オンラインで会議をしている部屋にICレコーダーを置いて録音するという(しかも音質が微妙という)、「これは無理」と言いたくなるようなこともあったんですけど、各種ウェブ会議ツールを開発してくださった皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

こんな感じで、私のテープ起こしの仕事はそれなりに新型コロナウイルスに適応しながらできているんですけれども、そうでないお仕事の方も世の中にはたくさんおられます。逆に医療関係の方々など、限界を超えるような働き方を強いられている方もいます。そして、学生さんたちはたくさんの我慢をしながら学校生活を送っているとも聞きます。この先、元の生活に完全に戻ることは難しいかもしれませんが、多くの人が少しでも普通の生活に近づけますように心から願っています。