私の仕事で新訂の表記変更が適用になってからもそろそろ2年になろうとしていますが、一向に新しい表記に慣れず、用字用例辞典と首っ引きで作業を行う毎日です。
毎回納品前に行う個人的に間違いやすい語句のチェックは、改訂前は300ぐらいだったのが450を超え、30分以上かかっていて正直負担です。しかし、たまにやはり間違っているものもあり、クオリティー維持のためにはやめることができません。
ではどうしたらよいかと考え、時間短縮できそうなところを考えてみることにしました。
具体的にしている作業は、エクセルのマイ辞書に間違いやすい語句のチェックフラグを立てているのをフィルタリングし、あらかじめ入力してある間違い表記をコピーして、ワード作成の議事録本文の検索窓にペーストして検索をかけるというものです。
※間違いチェックだけではなく、リストを一つ一つ確認して間違いやすい言葉を再認識するために、あえて手間のかかるアナログな作業をしています。
前からここで時間がかかっているなと思っていた動きが二つありました。
まず一つは、ワードの検索窓の「次を検索」のボタンクリックと、検索が終わったときの「検索が終わりました」的なダイアログをオーケーボタンクリックで閉じることです。
これはマウスでボタンまで移動してクリックするという操作をしていましたが、キーボードのエンターキーを押下することでも可能です。ただ、マウスを握っている右手をエンターキーまで移動させるという動作が必要なので、どちらが楽かと考えた結果、マウス操作でやっていたんですが、これを、マウスのボタンに割り当ててはどうかと考えました。
具体的には、私は今エレコムのマウスを使っているんですけど、「エレコムマウスアシスタント」というものを入れることによって、マウスの各ボタンに任意のキーを割り当てることができますので、この作業のとき限定で右ボタンにエンターキーを割り当ててみることにしました。

(私は簡単な変更のみしかしていませんが、複数のキーも割り当てられて本当に便利です)
そしてもう一つが、間違いやすい表記のデータをエクセルでコピーした後に、自動的に次の行にフォーカスを移すことです。
ちょっとマクロの話になりますけど、これは以前から考えていて、取りあえずoffsetプロパティーでセル移動をやってみたんですが、フィルタで隠れたセルを選択してしまってうまくいかず、マクロにあまり詳しくないのもあってつい放置していたんですね。これを何か手があるだろうと調べてみることにしました。
すると、ネット検索を開始して早々にDo~Loopを用いて表示されたセルまで移動を続けるというたった3行の構文でできることが分かりまして、早速取り入れました。
それで、結果としてどうなったかといいますと、30分以上かかっていた納品前チェックの作業が、20分で済むようになりました。
上記の2点を調べて取り入れるのにかかった時間は1時間ぐらいです。私は大体1年で100本くらいの仕事を受けていますので、2年で約200本、つまりは約2,000分――30時間余りを無為に使ってしまったという計算です。面倒くさいからといって後回しにしていたことで、無駄に時間を使ってしまいました。何で早くしなかったのかと、非常に後悔しております。
ほかにも、慣れ親しんだ作業を改善点することによって仕事をもっと効率化できるかもしれません。ぜひ後回しにせずやっていきたいです。
次は納品前チェックのときにショートカットキーでのペーストを無効にすることかなあと考えつつ、早速サボってこうして記事を書いている私でありました。