その1とその2は関連記事でしたが、その3の内容は前の二つと直接関連はありません。
その2で出てきた高度な検索をもうちょっと使いこなしてみようという内容です。
そろそろ地方議会の定例会が始まる時期となり、議会系のテープ起こしは繁忙期となります。
それで、議会関係は結構用字用例辞典とは異なる独自ルールを一部用いているところが結構あるんですけど、その中でよくあるのが「一つ」「二つ」等の一桁の数に「つ」をつけたときの表記を漢数字ではなく算用数字を用いることです。つまり「1つ」「2つ」と記載するということですね。
ただ、用字用例辞典のルール上はおおむね「一つ」「二つ」であり、そう表記する癖がついてしまっているものですから、ローカルルールがあるとは分かっていてもついつい「一つ」「二つ」と変換してしまいがちです。
それを見落とさないために、私はそういうときは見直し前に「一つ」「二つ」をピンク色に一括変換して、見落としがないようにしています。
具体的にどうするかというと、その2で触れた「高度な検索」を用います。
今回はさらに、以前単位字を入れるときに使った「オプション」も用います。
まず、検索文字列に「[一二三四五六七八九]つ」と入力し、
「高度な検索」左下のオプションボタンを押して検索オプションを表示させます。
そして「ワイルドカードを使用する」にチェックを入れ、
中央辺りにある「検索する場所」で「メイン文書」を選択します。
ここでも先週触れた「検索する場所」で「メイン文書」を選ぶのが役に立っていますね。
すると漢数字で表記された「Nつ」が全て選択されます。
つまり、検索文字列に入れた「[一二三四五六七八九]つ」は、「一つ」「二つ」「三つ」「四つ」「五つ」「六つ」「七つ」「八つ」「九つ」全てという意味なのです。
ワイルドカードを使用する場合のみですが。
私はここでよくうっかりワイルドカードのチェックを入れ忘れて、検索してもヒット数がゼロのことがあります。
この状態でフォント色変更をかければ完了です。フォント色変更は右クリックでも出てくるし、リボンの中にもあります。私はクイックアクセスツールバーに追加しているボタンを使います。
なお、ここでなぜ「一つ」から一気に「1つ」に変換せずに色変換のみで確認するかというと、「1つ」と記載するローカルルールのあるところでも、「一つ一つ」などは漢数字表記のままの例外を設けているところが多いからです。というか私の今までやったところは全てそうでした。
もうすぐ繁忙期でそういう仕事をやる機会が増えますが、そういうオーダーに抜けなく対応することが、信頼を得るために非常に大事なことであることは言うまでもありません。