出版社:KADOKAWA
一条 岬(著)
 

 田舎町で祖父母と三人暮らし。唯一の趣味である詩作にふけりながら、僕の一生は平凡なものになるはずだった。ところがある時、僕の秘かな趣味を知ったクラスメイトの遠坂綾音に「一緒に歌を作ってほしい」と頼まれたことで、その人生は一変する。“ある事情”から歌詞が書けない彼女に代わり、僕が詞を書き彼女が歌う。そうして四季を過ごす中で、僕は彼女からたくさんの宝物を受け取るのだが……。時を経ても遺り続ける、大切な宝物を綴った感動の物語。(Amazonより)


一条 岬(いちじょう みさき)
 第26回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞しデビュー。『今夜、世界からこの恋が消えても』がヒット作となる。大胆な構成と緻密な心理描写が持ち味。(本の紹介より)
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 私もギターを弾くからかもしれませんが、文章には音がないのに、何故か音楽が聞こえてくる感じがします。それと同じように、それぞれの人生においても、奏でられている歌が、音楽があるのではないでしょうか。人の幸せは、人生の長さだけではないと思います。生まれてくる命、託される思い。少し切ないですが、幸せな気持ちになれる作品です。
 
 
自分にしてもらいたいと望むとおり、人にもそのようにしなさい。(ルカの福音書6章31節)

出版社:スターツ出版
此見 えこ(著)
 

「明日、雨が降ったら死のう」――でもあの日、君は私の生きる理由になった
母子家庭で育った倉木は、病気の妹の治療費のために野球をやめ、無気力に生きていた。そんなある雨の日、「あなたを買いたいの」とクラスメイトの美少女・春野に告げられる。彼女は真顔で倉木の時間を30万円で買うと言うのだ。なぜこんな冴えない自分を? 警戒し断ろうとした倉木だが、妹の手術代のことが浮かび、強引な彼女の契約を受け入れることに…。しかし、彼女が自分を買った予想外の理由と過去が明らかになっていき――。ラスト彼女の嘘を知ったとき、切ない涙が溢れる。痛々しいほど真っ直ぐで歪な純愛物語。


此見 えこ(このみ えこ)
 幼少から執筆活動を始め、本作で、エブリスタ小説大賞2019×スターツ出版文庫大賞青春部門の大賞を受賞し、書籍化デビュー。
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 昔仲良くしていた友達と疎遠になってしまうことってありますよね。私も学生時代に親友のようにしていた友達と疎遠になり、連絡の取りようもなくなってしまい、今どうしているかなと思うことがあります。お互いに生きているうちに、もう一度会いたいと思っています。相手がクリスチャンであれば天国でまた会えるのですが…。一人の友は、早くに病気で亡くなりましたが、クリスチャンだったので、また会えると信じています。
 

私たちはイエスが死んで復活されたことを信じています。それならば、神はまたそのように、イエスにあって眠った人々をイエスといっしょに連れて来られるはずです。私たちは主のみことばのとおりに言いますが、主が再び来られるときまで生き残っている私たちが、死んでいる人々に優先するようなことは決してありません。主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。(テサロニケ人への手紙第一4章14~18節)

出版社:スターツ出版
沖田 円(著)

 

 運命の不具合が起こした奇跡。死神が大事なことを教えてくれた――高2の女の子・青葉は、ある日バイト帰りに交通事故に遭ってしまう。目覚めると幽体離脱しており、キュウと名乗る死神らしき少年が青葉を迎えに来ていた。本来であれば死ぬ運命にあった青葉だが、運命の不具合により生死の審査結果が神から下るまで、キュウと過ごすことに。魂の未練を晴らし、成仏をさせるキュウの仕事に付き添ううちに、青葉は母や幼馴染・恭弥に対して抱いていた想いに気づいていく。そして、キュウも知らなかった驚きの真相を青葉が突き止め…。予想外のラストに感涙必至。沖田円が描く、心揺さぶる命の物語。
(Amazonより)

沖田 円(おきた えん)
 2012年12月、『一瞬の永遠をキミと』(スターツ出版刊)で作家デビュー。
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 キリスト教的に幽体離脱があるかどうかという議論はあるようですが、実際にあるかどうかは定かではないようです。クリスチャンにとって、死は肉体と魂の分離であり、死者の蘇りがあることからすれば、幽体離脱を完全に否定することはできないですね。goo辞書によれば、「成仏」とは仏教用語で、「死後にこの世に未練を残さず、仏となること」と書かれていますが、クリスチャンは、イエスキリストを真の神、救い主と信じて告白した時から、永遠の命が約束されているので、そもそも成仏という概念がありません。言い換えるなら、突然、事故で亡くなったとしても、未練が残ることはないということです。誰しも明日、いや今日の命の保証はありません。今が最善、生きている今を感謝して生きています。とはいえ、愛する人の死は寂しいのは、みな同じです。少しでも長く生きていてほしい、生きていたいと思いますよね。
 

まことに、まことに、あなたがたに告げます。信じる者は永遠のいのちを持ちます。(ヨハネの福音書6章47節)

監督:竹村健太郎
脚本:吉川菜美
原作:櫻いいよ
主演:高橋文哉・桜田ひより


 

 

「好きだ」-高校二年生の希美は、ある日移動教室の机の中に、ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。送り主は、学校イチのモテ男子・瀬戸山。イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れたところから、ふたりのヒミツの交換日記が始まる。ところが、実はその手紙や交換日記が親友宛てのものだったことが判明。勘違いから始まった交換日記だったが、本当のことが言い出せないまま、ついやり取りを続けてしまう。いつも空気を読みすぎてしまう話し下手な希美は、自分とは真逆の、思ったことをはっきりと口にするド直球な瀬戸山を最初は苦手に思っていたが、彼を知るうちに惹かれていく。その一方で、打ち明けるきっかけをどんどん失っていき、事態は思わぬ方向へ…(映画『交換ウソ日記』公式サイトより)


 



 

櫻いいよ(さくらいいよ)
 大阪府在住。『君が落とした青空』(スターツ出版)でデビュー。『交換ウソ日記』(スターツ出版文庫)は続編が刊行され、コミカライズや児童文庫化されるなど、10代を中心に人気を博している。青春時代の恋愛や心の傷を描いた作品に定評がある。(集英社より)
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 原作の紹介をブログにアップしてから何年も経過しましたが、7月に映画が公開されます。公開されたらすぐに観に行こうと思っています。ウソから出た真という言葉はありますが、ウソって段々苦しくなってきますよね。正直者が損をするということは決してないので、何事にも正直でありたいですね。


私たちのために祈ってください。私たちは、正しい良心を持っていると確信しており、何事についても正しく行動しようと願っているからです。(ヘブル人への手紙13章18節)

出版社:スターツ出版
汐見 夏衛(著)
 

 強がりで弱い私は消えたいと願ってた。でも弱音は吐いていいんだと君が気づかせてくれた――。夏休みも終わり新学期を迎えた高1の光(ひ)夏(な)。六月の“あの日”以来ずっとクラス中に無視され、息を殺しながら学校生活を送っていた。誰からも存在を認められない日々に耐えていたある日、幼馴染の千秋と再会する。失望されたくないと最初は辛い思いを隠そうとするが、彼の優しさに触れるうち、堰を切ったように葛藤を打ち明ける光夏。思い切って前に進もうと決心するが、光夏は衝撃のある真実に気づき…。全ての真実を知ったとき、彼女に優しい光が降り注ぐ――。予想外のラストに号泣必至の感動作。(Amazonより)

汐見 夏衛(しおみ なつえ)
 仕事に余裕が出てきた2013年頃より趣味として小説を書き始める。(Amazonより)
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 自分は強いと思っていても、耐え続けるには限界がありますよね。私も前いた会社で、誰から見てもわかるパワハラにあい、1年間我慢しました。自分では平気と思っていたのですが、家族はかなり心配していたようです。知らないうちに顔付きも悪くなっていたようです。新しい会社に勤めるようになってからは、表情が良くなったと言われます。無理することなく、負い切れない重荷を背負うことなく、疲れたら休んだらいいですし、友と語るのもいいですよね。


すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。

(マタイの福音書11章28~30節)

出版社:集英社
宇山 佳佑(著)
 

 美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。きっと、涙が止まらない。桜のように儚く美しい恋の物語。(Amazonより)

 


 

 宇山佳佑によるベストセラー恋愛小説「桜のような僕の恋人」を、中島健人(Sexy Zone)と松本穂香の共演で映画化。美容師の美咲に恋心を抱いた晴人は、勇気を出して彼女をデートに誘う。目標に向かって頑張る彼女にふさわしい人間になるべく、諦めかけていたカメラマンの夢をかなえることを決意する晴人。そんな晴人に美咲も惹かれ、2人は恋人同士になる。しかし美咲は、人の何十倍も早く老いていくという難病を発症してしまう。「神様のカルテ」の深川栄洋が監督を務め、「君の膵臓をたべたい」の吉田智子が脚本を担当。Netflixで2022年3月24日から配信。(映画.comより)

宇山 佳佑(うやま けいすけ)
 1983年生まれ。神奈川県出身。脚本家、小説家。ドラマ脚本に『信長協奏曲』『スイッチガール!!』『主に泣いてます』、映画脚本に『今夜、ロマンス劇場で』など。書き下ろし小説『桜のような僕の恋人』がヒット作となる。(Amazonより)
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 Netflixで映画を観て、「早老症(早期老化症)」という病気が実際に存在することを初めて知りました。勿論、実際の症状がこの映画ように起こることはないのでしょうが、早老症の死亡時年齢の中央値が12歳であることを考えると、人生が十分の一に圧縮されると考えるのも遠くはありません。たまに初恋の人を思い出すことがありますが、今どこかですれ違ったとしても、気が付かないと思います。それを責める人はいないと思います。私たちは、恋人同士や夫婦はともに年をとっていくとものだと思っていますが、片方が何十倍も早く年をとっていっても、愛し続けることができるでしょうか。とても感動的で、愛があふれていて、いい映画でした。泣きました。エンドロールの後の最後のシーンの意味を知りたくて、原作をAmazonに注文しました。届くのが楽しみです。


「すべての人は草、その栄光は、みな野の花のようだ。主のいぶきがその上に吹くと、草は枯れ、花はしぼむ。まことに、民は草だ。草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」(イザヤ書40章6~8節)

出版社:KADOKAWA
浅倉 秋成(著)
 

 私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」という、同じ文言の遺書を認めて。垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺―のはずだった。白瀬美月の言葉を聞くまでは。「三人とも自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」最高のクラスで、何故『自殺』は起きたのか。『犯人』の目的は何なのか。伏線の狙撃手が贈る、慟哭の本格青春ミステリ。(Amazonより)


浅倉 秋成(あさくら あきなり)
 1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』など。(Amazonより)
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 日本には多くの組織がありますが、ほとんどがピラミッド型で、極一部の人が、組織全体をコントロールするような体制ではないでしょうか。ブロックチェーンのような組織であれば、それぞれが言いたいことを言えるのかもしれませんが、現実は大半の人が我慢をしているのではないでしょうか?お互いの不満は表に出すことなく、表面的には上手くいっているように見える組織。やがて限界を超えた人が消えていっても何事もなかったように進み続ける組織。優しさとか、思いやり、人としてあるべき姿。そいった無くしてはいけないものへの問題提起がこの小説にはあるのではないでしょうか。ミステリとしても楽しめる作品です。


わたしは彼の家を永遠にさばくと彼に告げた。それは自分の息子たちが、みずからのろいを招くようなことをしているのを知りながら、彼らを戒めなかった罪のためだ。

(サムエル記第一3章13節)

出版社:朝日新聞出版
国井 桂(著)
飯塚 健(脚本)
 

 誰かがトラブルを抱えると家族会議を開くのが常な仲良し一家・真田家は、兄弟四人で暮らしている。しかし実は、次男の日出男は宇宙から来た“宇宙人”であった。地球に存在する「家族」というものを学ぶ為にやってきた日出男は、もうすぐ土星へ帰らなければならないという。しかも、そのほかにも秘密を抱えているようで……。一方、衝撃の事実を知らされた兄弟たちにもまた、それぞれに抱える大きな悩みがあった。真田家は一体どうなってしまうのか? 鬱屈した世の中を痛快に切り裂くエイリアンコメディ映画の小説版!(Amazonより)



 

 ある男の告白が、平凡な家族に激震をもたらす。 彼は、23年間も、真田家の四兄妹の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人だというのだ!しかも地球を離れるまでの残された時間は3日間―。日出男は、限られた時間の中で、人間としてやり残したことに奮闘することに!《家族になりたかった男》を通して映し出される家族愛をコミカルに描いたエイリアンコメディが誕生した。

 映画、テレビ、舞台など様々なカルチャーシーンで、常に新たな役作りに颯爽と挑戦し続け、目の肥えたオーディエンスの期待を裏切らない中村倫也が、真田家四兄妹の次男・日出男として訳アリな宇宙人を演じる。しっかり者の長女・想乃役を演じるのは『ちょっと思い出しただけ』など映画やドラマに引っ張りだこの伊藤沙莉、真田家の親代わりの長男・夢二役にはお笑いコンビ「バナナマン」として活躍し日本のテレビ界に欠かせない日村勇紀、頼りない三男・詩文役には『BLUE/ブルー』など幅広い役柄を演じ分ける柄本時生。ケミストリーが期待されるこの4人の素晴らしい役者陣が息の合った4兄妹を披露し、やがて映画史上誰も観たことのない別れのシーンを作り上げる!

 監督・脚本は、『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』『虹色デイズ』の飯塚健がオリジナル作品として手掛ける。謎のじゃがいも、ビッグ鰻、不思議な少女…飯塚節ならではの特異なキャラが多数登場し、観る者を不可思議な世界線へと誘う。主題歌の「MY SWEET ALIEN」は、氣志團が本作の為に書き下した。熱い男・長男の夢二が心酔するあのバンドへのオマージュか!?と思わせるような曲調で、観る者の胸を熱くします。撮影は、昨年3月~4月にかけて美しい海と空に囲まれた高知にて行われた。

 家族になりますまして23年―。人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人は、真田家の四兄妹の「次男・日出男」として暮らしていた。兄弟の親代わりで女性とは無縁の長男・夢二、DVの彼氏から離れられない長女・想乃、高校時代の同級生から復讐される三男・詩文…喧嘩もするが助け合う兄弟たち。家族というものがわからない日出男は、夢二から教えてもらう。「……兄ちゃん、家族って何?」「自分よりも、大切なものがあるってこと。」毎日一緒にご飯を食べ、働き、慌ただしい日々の中、地球を離れる日が近づいてきてしまう。日出男に残された時間は、あと3日間。人間として“やり残したこと”への日出男の奮闘が、今始まる!(映画『宇宙人のあいつ』公式サイトより)


国井 桂(くにい けい)
 千葉県出身の女性脚本家。外資系損害保険会社で8年間勤務した後に、速記者に転職。光瀬龍「大衆文芸の書き方」講座で小説を学び、シナリオライターに転向。映画「夕凪の街 桜の国」にて日本映画批評家大賞作品賞受賞。その後、映画、ドラマ、アニメ、番組構成、小説など、幅広く活躍している。シナリオセンター本科・日本テレビドラマ作家セミナー第一期修了。趣味は社交ダンス。(アンドリームHPより)

飯塚健(いいづか けん)
 映画監督。1979年1月10日生まれ、群馬県出身。2003年、『Summer Nude サマーヌード』で監督デビュー。ドラマ・舞台・MVの監督・脚本・編集も手掛ける。代表作は、ドラマと映画『荒川アンダーザブリッジ 』、映画『大人ドロップ』、PV『NICO Touches the Walls“天地ガエシ”』、ドラマ『GTO』など。12年5月、女優の井上和香と結婚。(ORICON NEWSより)
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 公開中の映画『宇宙人のあいつ』の脚本を元に書かれた小説を読みました。映画はまだ観ていません。家族ってなんでしょうか?血の繋がりだけが家族ではないですね。クリスチャンは、お互いを兄弟、姉妹と呼びますが、実際に血の繋がりよりも強い繋がりを感じることが多々あります。小説の最後は、「そうくるか!」と思わされる結末でしたが、映画はどうなのでしょう?是非観たいですね。
 

見よ。兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ、なんという楽しさであろう。(詩篇133篇1節)

出版社:スターツ出版
いぬじゅん(著)
 

 君との約束が生きる意味を教えてくれた――切ない恋の奇跡に、何度も涙!
大切な恋人・星弥を亡くし、死んだように生きる月穂。誰にも心配をかけないように悲しみをひとり抱えていた。テレビでは星弥の命日7月7日に彼が楽しみにしていた流星群が降るというニュース。命日が近づく中、夢の中に彼が現れる。夢の中で、月穂は自分の後悔を晴らすように、星弥との思い出をやり直していく。しかし、なぜか過去の出来事が少しずつ夢の中で変化していき…。「流星群は奇跡を運んでくれる」星弥が死ぬ運命を変えられるかもしれない、そう思った月穂は、星弥を救うため、ある行動にでるが――。(Amazonより)

櫻いいよ(さくらいいよ)
 大阪府在住。『君が落とした青空』(スターツ出版)でデビュー。『交換ウソ日記』(スターツ出版文庫)は続編が刊行され、コミカライズや児童文庫化されるなど、10代を中心に人気を博している。青春時代の恋愛や心の傷を描いた作品に定評がある。(集英社より)
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 星に願いをかけるってよく言いますが、「流れ星が消えないうちに3回願い事をすると、願いが叶う。」という迷信があるからでしょうか。流星群となれば、死者がよみがえるような奇跡が起きると思うのかもしれません。星もまた神様によって造られた被造物です。私たちの願いを叶えてくださるのは神様です。だから私たちが求めるべきは神様です。


イエスは答えて言われた。「神を信じなさい。まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。(マルコの福音書11章22~24節)

出版社:集英社
泉 サリ(著)
中原 アヤ(原作)
吉田 恵里香(脚本)
 

 青山春(ハル)と加賀屋楓は、4歳の時から隣同士に住む“おさななじみ”。お互いに実家を出て一人暮らしを始めた24歳の今でも、なんだかんだで結局、同じアパートの隣の部屋に住んでいる。長い時を一緒に過ごしてきたハルをずっと想い続けている楓だが、鈍感なハルは楓の気持ちに気付く気配ゼロ。それどころか、何かと身の回りの世話を焼く楓をオカン扱いしてくる。業を煮やした楓はおさななじみの伊織と美桜にも相談し、ついにハルを諦めることを宣言。だがそんな楓の決意などつゆ知らず、いつでも楓が困った時に助けに来てくれる「騎士(ナイト)」のハル。なかなか吹っ切れない楓に、伊織は「実は小学生のころから楓のことが好きだった」と告げて……!? 動き出した“おさななじみ”の関係。20年間温め続けた、大人の両片想いの行方は――?(Amazonより)



 

 笑ってときめいて心温まる、ラブコメディの名手・中原アヤ(「ラブ★コン」「ダメな私に恋してください」等)によるココハナで連載された大ヒット漫画「おとななじみ」。“おさななじみ”のまま大人になってしまった“おとななじみ”の二人の、進みそうで進まない恋模様、二人を見守る周囲の個性的なキャラクター達とのコメディタッチな人間ドラマが人気を集め、遂に実写映画として誕生いたしました。優しいけれど純粋で素直すぎるゆえに、恋愛には鈍感な超残念男子・青山春(通称:ハル)役に、近年は俳優としてドラマ「DIVE!!」「全力!クリーナーズ」「トモダチゲームR4」など話題作への出演が続き、本作が映画初主演の井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)。井上は出演にあたり「映画初主演という一生に一度の経験、自分の全てを賭けて挑もうと思いました」と並々ならぬ意気込みを語っています。ハルを一途に想い続けるも伝わらない気持ちにやきもきして、世話を焼きすぎてしまうオカン系女子・加賀屋 楓役に、non-no(集英社刊)の専属モデルでもあり、「青春シンデレラ」「ブラザー・トラップ」とドラマの主演が続く久間田琳加。久間田は、「楓のキャラクターに少しでも近づきたい」と9年間伸ばしていた髪を20cm程カッ卜して撮影に臨み、撮影での久間田について井上は「久間田さんの真摯な姿勢にとても刺激を受けた」と話しています。ハルと楓と同じくおさななじみであり、超完璧クール男子でありながらひそかに楓を想い続けている蓮見伊織役に萩原利久、恋に奔放だが友達を大切にするモテアネゴ系女子・小戸森美桜役に浅川梨奈。さらに、おさななじみ四人を取り巻く個性的なキャラクターたちが、じれったい二人の恋を応援し、しかし時には障害となり、恋の行方が二転三転する物語に共感と厚みを与えています。監督は『胸が鳴るのは君のせい』で若者の心情を繊細に描いた高橋洋人。クランクイン前に井上・久間田を中心に、監督やスタッフとともにゲームや散歩をするなどコミュニケーションを図る時間を確保し距離を縮め、その上でリハーサルを重ねました。スクリーンでは、共に成長したおさななじみ達が醸し出す雰囲気を見事に演出しています。脚本は、『ヒロイン失格』『センセイ君主』などのヒット映画に加え、ドラマ「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を最年少受賞した吉田恵里香が担当。原作の特色でもある、軽快で丁々発止なやりとりを組み入れ、恋だけではなく将来にも不安を抱える24歳の等身大の心の動きを丁寧に描き出しました。20代女性の約5割・男性の約7割が配偶者・恋人はいないと回答する現代 (内閣府/令和4年発表)。恋愛がしにくくなったといわれる今の時代だからこそ、恋に一歩踏み出せない二人に感情移入してしまう等身大のラブコメディ『おとななじみ』。超残念男子とオカン系女子の両片想いの物語が、2023年初夏、新たなラブコメ映画の歴史を刻みます。
(映画『おとななじみ』公式サイトより)


泉 サリ(いずみ さり)
 2003年生まれ、埼玉県出身。『林ちゃん』で第209回コバルト短編小説新人賞入選。高校在学中、『シラナイカナコ』で2021年集英社ノベル大賞〈大賞〉を受賞、同作を改題・改稿した『みるならなるみ/シラナイカナコ』でデビュー。(集英社より)

中原 アヤ(なかはら あや)
 7月28日生まれ。大阪府出身。A型。1995年、[春と空気と日曜日]で『別冊マーガレット』よりデビュー。代表作に[ラブ★コン]、[ダメな私に恋してください]など。(集英社より)

吉田 恵里香(よしだ えりか)
 1987年生まれ、神奈川県出身。脚本家・小説家として活躍。主な執筆作品は、「DASADA」「声春っ!」(日本テレビ系)、「花のち晴れ~花男 Next Season」「Heaven?~ご苦楽レストラン」「君の花になる」(TBS系)、映画『ヒロイン失格』、『センセイ君主』など。NHK「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞。(ステラnetより)
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 原作のコミックは読んだことがないのですが、公開初日に映画を観て、今日ノベライズ本を読みました。いつまでも幼子のように純粋な二人、他人からバカにされることも多いですが、それでいいんじゃないでしょうか。パワハラにあったり、会社が突然倒産したり、人生何が起こるかわからない中で、お互いが思いやりをもって、楽しく生きていれば必ず道は開けて来ますね。私は夫婦は二人で一人前でいいと思っています。だって、エバはアダムのあばら骨から造られたのですから…


神である主は深い眠りをその人に下されたので、彼は眠った。そして、彼のあばら骨を一つ取り、そのところの肉をふさがれた。神である主は、人から取ったあばら骨をひとりの女を造り上げ、その女を人のところに連れて来られた。人は言った。「これこそ、今や、私の骨からの骨、私の肉からの肉。これを女と名づけよう。これは男から取られたのだから。」それゆえ男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。人とその妻は、ふたりとも裸であったが、互いに恥ずかしいとは思わなかった。(創世記2章21~25節)