出版社:集英社
泉 サリ(著)
中原 アヤ(原作)
吉田 恵里香(脚本)
 

 青山春(ハル)と加賀屋楓は、4歳の時から隣同士に住む“おさななじみ”。お互いに実家を出て一人暮らしを始めた24歳の今でも、なんだかんだで結局、同じアパートの隣の部屋に住んでいる。長い時を一緒に過ごしてきたハルをずっと想い続けている楓だが、鈍感なハルは楓の気持ちに気付く気配ゼロ。それどころか、何かと身の回りの世話を焼く楓をオカン扱いしてくる。業を煮やした楓はおさななじみの伊織と美桜にも相談し、ついにハルを諦めることを宣言。だがそんな楓の決意などつゆ知らず、いつでも楓が困った時に助けに来てくれる「騎士(ナイト)」のハル。なかなか吹っ切れない楓に、伊織は「実は小学生のころから楓のことが好きだった」と告げて……!? 動き出した“おさななじみ”の関係。20年間温め続けた、大人の両片想いの行方は――?(Amazonより)



 

 笑ってときめいて心温まる、ラブコメディの名手・中原アヤ(「ラブ★コン」「ダメな私に恋してください」等)によるココハナで連載された大ヒット漫画「おとななじみ」。“おさななじみ”のまま大人になってしまった“おとななじみ”の二人の、進みそうで進まない恋模様、二人を見守る周囲の個性的なキャラクター達とのコメディタッチな人間ドラマが人気を集め、遂に実写映画として誕生いたしました。優しいけれど純粋で素直すぎるゆえに、恋愛には鈍感な超残念男子・青山春(通称:ハル)役に、近年は俳優としてドラマ「DIVE!!」「全力!クリーナーズ」「トモダチゲームR4」など話題作への出演が続き、本作が映画初主演の井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)。井上は出演にあたり「映画初主演という一生に一度の経験、自分の全てを賭けて挑もうと思いました」と並々ならぬ意気込みを語っています。ハルを一途に想い続けるも伝わらない気持ちにやきもきして、世話を焼きすぎてしまうオカン系女子・加賀屋 楓役に、non-no(集英社刊)の専属モデルでもあり、「青春シンデレラ」「ブラザー・トラップ」とドラマの主演が続く久間田琳加。久間田は、「楓のキャラクターに少しでも近づきたい」と9年間伸ばしていた髪を20cm程カッ卜して撮影に臨み、撮影での久間田について井上は「久間田さんの真摯な姿勢にとても刺激を受けた」と話しています。ハルと楓と同じくおさななじみであり、超完璧クール男子でありながらひそかに楓を想い続けている蓮見伊織役に萩原利久、恋に奔放だが友達を大切にするモテアネゴ系女子・小戸森美桜役に浅川梨奈。さらに、おさななじみ四人を取り巻く個性的なキャラクターたちが、じれったい二人の恋を応援し、しかし時には障害となり、恋の行方が二転三転する物語に共感と厚みを与えています。監督は『胸が鳴るのは君のせい』で若者の心情を繊細に描いた高橋洋人。クランクイン前に井上・久間田を中心に、監督やスタッフとともにゲームや散歩をするなどコミュニケーションを図る時間を確保し距離を縮め、その上でリハーサルを重ねました。スクリーンでは、共に成長したおさななじみ達が醸し出す雰囲気を見事に演出しています。脚本は、『ヒロイン失格』『センセイ君主』などのヒット映画に加え、ドラマ「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を最年少受賞した吉田恵里香が担当。原作の特色でもある、軽快で丁々発止なやりとりを組み入れ、恋だけではなく将来にも不安を抱える24歳の等身大の心の動きを丁寧に描き出しました。20代女性の約5割・男性の約7割が配偶者・恋人はいないと回答する現代 (内閣府/令和4年発表)。恋愛がしにくくなったといわれる今の時代だからこそ、恋に一歩踏み出せない二人に感情移入してしまう等身大のラブコメディ『おとななじみ』。超残念男子とオカン系女子の両片想いの物語が、2023年初夏、新たなラブコメ映画の歴史を刻みます。
(映画『おとななじみ』公式サイトより)


泉 サリ(いずみ さり)
 2003年生まれ、埼玉県出身。『林ちゃん』で第209回コバルト短編小説新人賞入選。高校在学中、『シラナイカナコ』で2021年集英社ノベル大賞〈大賞〉を受賞、同作を改題・改稿した『みるならなるみ/シラナイカナコ』でデビュー。(集英社より)

中原 アヤ(なかはら あや)
 7月28日生まれ。大阪府出身。A型。1995年、[春と空気と日曜日]で『別冊マーガレット』よりデビュー。代表作に[ラブ★コン]、[ダメな私に恋してください]など。(集英社より)

吉田 恵里香(よしだ えりか)
 1987年生まれ、神奈川県出身。脚本家・小説家として活躍。主な執筆作品は、「DASADA」「声春っ!」(日本テレビ系)、「花のち晴れ~花男 Next Season」「Heaven?~ご苦楽レストラン」「君の花になる」(TBS系)、映画『ヒロイン失格』、『センセイ君主』など。NHK「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞。(ステラnetより)
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 原作のコミックは読んだことがないのですが、公開初日に映画を観て、今日ノベライズ本を読みました。いつまでも幼子のように純粋な二人、他人からバカにされることも多いですが、それでいいんじゃないでしょうか。パワハラにあったり、会社が突然倒産したり、人生何が起こるかわからない中で、お互いが思いやりをもって、楽しく生きていれば必ず道は開けて来ますね。私は夫婦は二人で一人前でいいと思っています。だって、エバはアダムのあばら骨から造られたのですから…


神である主は深い眠りをその人に下されたので、彼は眠った。そして、彼のあばら骨を一つ取り、そのところの肉をふさがれた。神である主は、人から取ったあばら骨をひとりの女を造り上げ、その女を人のところに連れて来られた。人は言った。「これこそ、今や、私の骨からの骨、私の肉からの肉。これを女と名づけよう。これは男から取られたのだから。」それゆえ男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。人とその妻は、ふたりとも裸であったが、互いに恥ずかしいとは思わなかった。(創世記2章21~25節)