出版社:KADOKAWA
一条 岬(著)
 

 田舎町で祖父母と三人暮らし。唯一の趣味である詩作にふけりながら、僕の一生は平凡なものになるはずだった。ところがある時、僕の秘かな趣味を知ったクラスメイトの遠坂綾音に「一緒に歌を作ってほしい」と頼まれたことで、その人生は一変する。“ある事情”から歌詞が書けない彼女に代わり、僕が詞を書き彼女が歌う。そうして四季を過ごす中で、僕は彼女からたくさんの宝物を受け取るのだが……。時を経ても遺り続ける、大切な宝物を綴った感動の物語。(Amazonより)


一条 岬(いちじょう みさき)
 第26回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞しデビュー。『今夜、世界からこの恋が消えても』がヒット作となる。大胆な構成と緻密な心理描写が持ち味。(本の紹介より)
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 私もギターを弾くからかもしれませんが、文章には音がないのに、何故か音楽が聞こえてくる感じがします。それと同じように、それぞれの人生においても、奏でられている歌が、音楽があるのではないでしょうか。人の幸せは、人生の長さだけではないと思います。生まれてくる命、託される思い。少し切ないですが、幸せな気持ちになれる作品です。
 
 
自分にしてもらいたいと望むとおり、人にもそのようにしなさい。(ルカの福音書6章31節)