第31回
<資料>
完成工事高24,680,000
完成工事原価の内訳
材料費2,145,000 
労務費234,000
(うち労務外注費234,000)
外注費?
経費3,238,000
(うち人件費2,186,000)
販売費及び一般管理費1,286,800
営業外収益・営業外費用(下記のみ)
 受取利息配当金120,000 支払利息656,000
資産の内訳
流動資産16,453,000
有形固定資産4,256,000
(うち建設仮勘定24,000)
無形固定資産48,000
投資その他の資産2,875,000
完成工事高営業利益率6.5%
従業員数(期中平均)
技術職員数360人
事務職員数120人

問1:付加価値率を計算
営業利益=完成工事高×完成工事高営業利益率
完成工事高24,680,000、完成工事高営業利益率6.5%を代入
営業利益=完成工事高24,680,000×完成工事高営業利益率6.5%
営業利益=1,604,200
完成工事高-完成工事原価-販売費及び一般管理費=営業利益
完成工事高-(材料費+労務費+外注費+経費)-販売費及び一般管理費=営業
利益
完成工事高24,680,000-(材料費2,145,000+労務費234,000+外注費?+経費3,
238,000)-販売費及び一般管理費1,286,800=営業利益1,604,200
外注費=16,172,000
付加価値=完成工事高24,680,000-材料費2,145,000-労務外注費234,000-外注
費16,172,000=6,129,000
付加価値率=付加価値6,129,000÷完成工事高24,680,000=24.83%

問2:労働生産性を計算。
労働生産性=付加価値÷職員数
労働生産性=付加価値6,129,000÷(技術職員数360人+事務職員数120人)
労働生産性=12,768

問3:付加価値対固定資産比率を計算。
付加価値対固定資産比率=付加価値÷固定資産
付加価値対固定資産比率=付加価値6,129,000÷固定資産(有形固定資産4,256,
000+無形固定資産48,000+投資その他の資産2,875,000)=85.37%

問4:労働生産性は、付加価値率×労働装備率×?の3つの要因に分解することが
できる。?の要因の数値を計算。
労働生産性=付加価値÷職員数
付加価値率×労働装備率×?=付加価値÷職員数
(付加価値÷完成工事高)×(建設仮勘定を除く有形固定資産÷職員数)×?=付加
価値÷職員数
?=(付加価値×完成工事高×職員数)÷付加価値÷建設仮勘定を除く有形固定資産
÷職員数
?=完成工事高24,680,000÷建設仮勘定を除く有形固定資産(有形固定資産4,256,
000-建設仮勘定24,000)
?=5.83回=建設仮勘定を除く有形固定資産回転率

問5:建設業における慣行的な固定費・変動費の区分に基づいて、経常利益段階
での損益分岐点比率を計算。
固定費と損益分岐点に関する算式
損益分岐点の時の完成工事高×限界利益率=固定費
両辺を現状の完成工事高で割る
損益分岐点の時の完成工事高÷現状の完成工事高×限界利益率=固定費÷現状の完
成工事高
損益分岐点比率×限界利益率=固定費÷現状の完成工事高
両辺を限界利益率で割る
損益分岐点比率=固定費÷現状の完成工事高÷限界利益率
損益分岐点比率=固定費÷(現状の完成工事高×限界利益率)
損益分岐点比率=固定費÷現状の限界利益
建設業における慣行的な固定費・変動費の区分によると、
完成工事高(収入)24,680,000
完成工事原価(変動費)材料費2,145,000+労務費234,000+外注費16,172,000+
経費3,238,000=21,789,000
販売費及び一般管理費(固定費)1,286,800
受取利息配当金(収入)120,000 
支払利息(固定費)656,000
損益分岐点比率=(固定費+支払利息)÷(限界利益)
損益分岐点比率=(販売費及び一般管理費(固定費)1,286,800+支払利息656,
000)÷(完成工事高(収入)24,680,000-完成工事原価(変動費)21,789,000+
受取利息配当金(収入)120,000)=64.52%


第32回
<資料>
第5期の完成工事高35,112,000、第5期の総費用28,460,200
第6期の完成工事高32,200,000、第6期の総費用26,480,040

問1:高低2点法によって費用分解を行い、第6期の変動費率を計算。
完成工事高当たりの変動比率(単価)をa、固定費をbとして、方程式を作成。
①28,460,200円(工事原価)=35,112,000×a+b
②26,480,040円(工事原価)=32,200,000×a+b
①-②
1,980,160=2,912,000×a
a=68%

問2:第6期の固定費を計算
②に代入
26,480,040円(工事原価)=32,200,000×0.68+b
b=4,584,040

問3:第6期の損益分岐点の完成工事高を計算
損益分岐点の完成工事高×限界利益率=固定費
損益分岐点の完成工事高×(1-変動費率68%)=固定費4,584,040
損益分岐点の完成工事高=4,584,040÷0.32=14,325,125



問4:第6期の損益分岐点比率を計算。
第6期の損益分岐点比率=損益分岐点の時の完成工事高÷第6期の完成工事高
第6期の損益分岐点比率=損益分岐点の時の完成工事高14,325,125÷第6期の完成
工事高32,200,000=44.49%

問5:建設業における慣行的な固変区分による損益分岐点比率や変動費が上記の
設問で求めた回答数値と等しく、支払利息の金額はゼロであると仮定したとき、
第6期の販売費及び一般管理費を計算。
第6期の損益分岐点比率=固定費÷第6期の限界利益
第6期の損益分岐点比率=販売費及び一般管理費÷(第6期の完成工事高-第6期の
完成工事原価〔変動費〕+営業外の変動利益)
0.444879658・・・=販売費及び一般管理費÷(第6期の完成工事高32,200,000-
第6期の変動費32,200,000×0.68)
販売費及び一般管理費=4,584,040