はっきり言って、受験予備校と試験主催者のいたちごっこです。

予備校が対策して受験生のレベルが上がれば、問題を難化させないと合格率や合格基準点が跳ね上がってしまうからです。

毎年、ちょっとずつ問題を難しくしていったら、過去とは比較にならないぐらいレベルにまで到達します。

(平成5年に初めての国家資格を受験してから30年以上経ちます。その間、何かしらの資格を目指して勉強してきたので、その辺の肌感覚は確かだと思います。)

本当に昔は、資格試験の学校はメジャーじゃなかった。

司法試験(今でいうところの予備試験)ですら、独学で勉強している人が多かった。

司法試験合格者を多く出す大学は、合格を目指すための同好会・サークルなんかあったりして、ノウハウなんかも先輩から後輩へ引き継がれているのが伝統とかそういう感じです。

「LECは司法試験の学校」、「大原は簿記の学校」、「TACは公認会計士や税理士を目指す人の学校」っていうのが昔のイメージでした。

それが今や、あらゆる資格や公務員対策とかに進出しており、状況は様変わりしました。資格系ユーチューバーの人もいろんな動画あげていたりして・・・

そもそも資格試験は、合格しなかった人が次の年の受験生として再チャレンジすることもよくあるので、合格ライン周辺には、再受験とか、再々受験の人がひしめき合っていることが予想されます。(大学受験のように滑り止めというのが無いので、合格するか、あきらめるかでないと、受験生である分母の数からは除かれません。)

受験生のレベルが上がると、出題範囲が広がることもあります。

例えば、大学生が取得を目指す資格・検定では日商簿記がメジャーですが、昔と比べて明らかに難化していました。(特に2級は連結会計が含まれていて、「これって1級の範囲じゃ」と絶句しました。)

自分自身は資格については良い印象を持っており、子供にも勧めたいのですが、「資格や簿記検定を、大学生の間に取ってみたら」と、費用面も含め、安易に勧められるレベルではなくなっているような気がします。