合格最低点(基準点)は35点、合格率は24.1%でした。
 ほぼ大丈夫と思っていたのですが、実際に受験番号を見つけるまでは、気が気で
はありませんでした。
 自己採点と比較して1点しか余裕がなく、マークミスなどしていたら危ういとこ
ろでした。
 合格最低点(基準点)が昨年度より1点低くなったのに、昨年度の合格率(28.2%)
を下回ったことから、やはり問題が難しくなったのだと思います。
 今回、不運にも落ちていたら、次は講習受講による5問免除を狙ったと思いま
す。
 受講料がもったいないですが、確実にリスクを減らせる方法です。
 賃貸不動産経営管理士は決して舐めてかかれる試験ではありません。来年度以
降、受講される方には、絶対に講習受講をお勧めします。その理由は、次のとお
りです。
 

①お勧めできるテキストがない。
・・・・過去問の蓄積が少ないためか、これをマスターしたら確実に合格できる
というテキストが市販されていません。一応、大手の資格学校から何冊かは出版
されていますが、宅建のような品ぞろえの豊富さや分かりやすさは実現していま
せん。
 

②「出題範囲が狭い」=(イコール)「合格しやすい」ではない。
・・・・賃貸不動産経営管理士は出題範囲が狭く、4択の出題形式なので勉強は
進めやすいのですが、合格まであと一歩のところで足踏みする可能性があります。
定番の問題ばかりを出題すると、高得点の受験生が続出するため、ある程度の合
格率にするためには、予想外の分野から出題したり細かい知識をついて受験生を
振るい落とす必要があります。この定番問題以外の対策が非常に立てずらいので
す。何をどこまですればいいのかよくわからないし、独占業務のない賃貸不動産
経営管理士の現状でそこまでの時間と労力を費やしてよいのかというジレンマも
抱えることになります。
 

③受験者層の違いと合格率の罠
・・・・不動産業界で働く方はもちろんのこと、学生や他の業界で働く方が、不
動産系の国家資格を目指すとしたら、まず宅地建物取引士を目指すと思います。
テキストや問題集が充実しており独占業務もあるので当然でしょう。ということ
は、初学者が一番含まれているのが宅地建物取引士の受験者ということになりま
す。逆に言うなら、宅地建物取引士の合格者の中で3割しか賃貸不動産経営管理
士に合格しないという言い方もできるのではないでしょうか。