埼玉県議会議員井上わたる氏との対談~全県的な課題についてチェックし、提言し、大きな視点で判断する
埼玉、そして和光市のこれからについて、埼玉県議会議員の井上わたる氏(和光市選出。2期)とのひさびさの対談をお届けします。
オリンピック、パラリンピックを「ばね」に
松本 地域包括ケアや子ども子育てのネウボラだけでなく、交通、住宅、産業振興などさまざまな視点から和光市が注目されています。埼玉県政における和光市の評価はいかがですか?
井上 県政での注目度は非常に高いです。地域包括ケアだけでなく、たとえばオリパラへの取り組み、駅前でのイベントやアジアエアガン選手権大会でのおもてなしなども県議会などで話題になりました。
松本 新年度予算でも、県費でかなり配慮していただいたので、オリパラへの対応を進められます。
井上 駅前のバス停増設や駅前通りの川越街道との接続点での渋滞対策など、オリパラ対応と言いつつ、市の懸案事項の解決策でもあります。
松本 オリパラに向けて、特に市民への浸透度で一番遅れている射撃競技の会場ということで、県からのご支援をいただきながら、コツコツと関心を掘り起こしていこうと思います。おっしゃるバス停や左折レーンはオリパラのレガシーとして市の発展のバネにしますよ。
県議の仕事の本質とは!?
松本 まず、和光市民にとり、県政というのは見えにくいイメージがあります。そもそも浦和は行きにくい。そして、県議選の予定候補のリーフレットの記事が「えっ?市政マターばっかりじゃん(笑)」というようなことが、繰り返されています。それなら市政に出ればいいのにね。
さて、せっかくなのでこの4年間で和光市がらみで推進してきたことは?
井上 県道のバリアフリー化と、新河岸川の改修など、河川の防災対策が大きく進展しつつあります。県道では、川越街道の旧道のバリアフリー化が白子の切通し以外は終わり、現在、地下鉄車庫脇の県道のバリアフリー化と雨水対策を進めてもらっています。また、北原小から北口にかけての県道の通学路の安全対策、歩道の改善も現在進行形で、新年度は北原小前の歩道を拡幅させていただきます。
松本 北原小学校のところは31年度の予算に載せていますし、改良推進をよろしくお願いいたします。この県道沿いの地権者さんには、県土事務所から積極的にお声がけいただいているようですね。
井上 ご理解を得た場所、出来るところから広げていく形になります。
松本 新河岸川がらみだと懸案だった芝宮橋の架け替えも関連工事として進んでいますね。また、支流の越戸川については市としても雨水管を増強しています。
井上 まず、新河岸川本線でまだ堤防の工事が済んでいない部分があり、せめて3年以内には本線部分を何とかしてほしい、と県土事務所にも掛け合っています。
松本 本当に死活問題なので、市としても新河岸川については早期完成と、関連して越戸川の対応をお願いしてきました。
そして、保健福祉施策では健康マイレージでもいい連携が出来ましたね。
井上 和光市の上乗せは全県でも類を見ないものです。和光市らしいロケットスタートが出来たと思います。
松本 県議会の改革もなかなか進みませんね。毎月50万円も支給される政務活動費の使い方を県民が納得するレベルまでは透明化できず、不正受給で送検される者まで出した自民党会派が本来なら議会改革のリーダーシップを取るべきです。
井上 ネット公開を県議会では主張してきましたが、継続審査が続いています。何しろ多勢に無勢で。
松本 井上さんたち県民会議など、県会の改革勢力が増えないと埼玉県議会の透明度、改革度は向上しませんね。
井上 まったくです。
松本 全県的な課題についてチェックし、提言し、大きな視点で判断するのが県議の仕事です。内需の時代に内陸県で交通の要衝である埼玉は大変有利な位置にあり、その可能性を理解し、伸ばせる、大きな視野を持つ人間にこそ、県政を担っていただきたいものです。そのなかでこそ、和光市も伸びていけます。
市政の課題をともに考えるパートナーとして
松本 井上さんは市議を1期務めてから県議になられましたが、市政の課題でも、いろいろと連携し、ご意見をいただき、反映させていただいています。
井上 保育園の待機児童対策は、私も市議のときに主張し、保育園誘致にも協力してきましたが、大きく進みましたね。
松本 4月で認可の総定数は私の就任時の倍になります。ただ、政府与党がバラマキで無償化を優先し、待機児童対策に使うべき予算が大きく流出してしまいます。
井上 まちかど健康相談室や統合型の地域包括支援センターなど、住み慣れた地域であらゆる世代が交流し、健康に生き生きと暮らすプラットフォームも大きく前進したと思います。また、西大和団地の建て替えにおいても、ご高齢の住民の状況を踏まえて、市には住民を守る立場で対応していただきました。
松本 西大和団地はURにより共生型の団地に指定され、これから順次建て替えられるなかで利便性とともに高齢化に対応した「地域包括ケアタウン」が具現化します。また、市域でも南側の人口は減っていましたが、若い世代にも入ってきていただくことで再活性化が図れます。
井上 和光市のまちづくりは他市と比較すると大きく立ち遅れてきましたが、松本市政になり、いろいろなプロジェクトが動き始めました。
松本 様変わりなのが北インター地域です。就任後、現場に知恵を出してもらい、やり方を大きく変えて大街区が生まれ、和光市を代表する産業ゾーンになりました。これから東側の地域でもまちづくりが始まります。
井上 北インター東部地区は254バイパスの延伸とセットで埼玉県にとり、いや、首都圏の交通&防災ネットワークにとり大変重要な事業です。
松本 この大幹線のミッシングリンクをつなげることで市内の恒常的な渋滞も解消できます。県議には知事への陳情にも毎回お付き合いいただいていますね。さらには、都市計画道路という基幹的な市道のネットワークも長期未着手の土地区画整理事業予定地の見直しと併せて進めます。
ちなみに、254バイパスは国家的にも非常に大切な道路ですから、ルート等が政争の具になり着手が遅れるととんでもない損失になるので、しっかり対応したいと思います。
井上 地域交通の骨格となる道路をつなげ、生活道路への通過車両の流入を防げば生活道路での交通事故が減らせます。
「公平・公正」が基本。だから組織の推薦は頼まない。来ても断る
松本 井上さんは「人の暮らし、いのちを守る政治家になる」「しがらみのない政治をつくる」を目標として12年間議員活動を続けてこられました。
私もまた、とにかく内輪の仲良しクラブによる政治からの脱却こそが和光市の活性化のカギである、と考えてきましたから、一見市民活動をしていても、選挙の背景はべたべたの組織でしがらみだらけ、みたいなことは絶対に避けたいと思います。
だからこそ、組織推薦は頼んだことがないし、「そろそろ推薦しようか」と言われても、すべてお断りしています。
井上さんはその点、あらためてどうお考えですか?
井上 組織依存はしがらみとなり、結局は政策選択の手かせ足かせになります。ですから、苦しくても、私は一人一人の市民の支援で勝ち上がりたいと思っています。
景観を汚す2連ポスターは貼らない、というやせ我慢
松本 地域の美観を損ねる政治家ポスターや政治家看板を貼らないことから地域の美観を考えたい、というのが私の思いですが、井上さんの思いは?
井上 私も市長と同じ考えで、ポスターは貼りません。また、以前は事務所看板等を数枚立てていましたが、市長が撤去した際に私の看板も撤去しました。
松本 やせ我慢ではあるのだけれど、まちの美観を「景観条例」で縛る、という仕組みを推進してきた人間が自分の当選のためにポスターをべたべた貼りまくるのは自己矛盾ですから、今後も貼らないでください。
井上 自分のポスターだけは例外、みたいに考えるようになったら政治家は終わりです。
松本 しがらみのない公平公正な政治こそ、我々の目指す開かれた市民社会へのキーワードです。ともに頑張りましょう。
対談を終えて 私と井上県議の「公共」を意識したきっかけは実は同じ、阪神淡路大震災です。あの大きな災害で、大きな無力感とともに日常のもろさ、備えの大切さ、地域の重要性を痛感し、あれから十数年の時を経て政治の道を志しました。
震災の数日後、灰燼に帰した青春の思い出の街を前にして考えたことを今でも鮮明に思い出します。
それが私の政治への覚悟の原点であり、井上さんともよくその点を語り合います。
今回、井上さんと語らいながら、その原点が確認できました。
市内小学校卒業式祝辞
市内小学校の卒業式で代理出席の学校における私の祝辞を転載します。
なお、出席した本町小学校については、原稿を使用していませんので若干内容に違いがありますが、大筋は同じです。
「春を告げるたくさんの花々が市内を彩る今日の佳き日、和光市立***小学校の卒業式がこのように盛大に挙行されますことを心からお慶び申し上げます。
本日、小学校のすべての学習を終え、卒業証書を手にされました卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。ご列席のご家族、教職員の皆さまには、これまでのご労苦に深く敬意を表します。また、ご来賓の皆様方の日頃の学校活動へのご協力に対し、厚く御礼申し上げます。
さて、平成という時代が間もなく終わり、5月にはあらたな元号の時代が始まります。振り返ると、平成が始まった30年前、世界経済のおよそ5分の1を日本の経済が占めていました。しかし、少子高齢化をはじめとするいろいろな要因があり、今ではその割合は世界の17分の1程度にすぎません。私たちの社会が活力を維持するためには男女の区別なく、年齢を問わず日本人一人ひとりが自分らしく輝き、活躍する必要があります。
そこで、今日は皆さんへのはなむけに、ことし没後50年を迎える郷土埼玉の偉人である辻村(つじむら)みちよさんをご紹介します。
辻村さんは日本初の女性の農学博士で女子の化学教育に尽力された人です。今から130年前の1888年に埼玉県桶川市で生まれ、最初は学校の先生をしていましたが、女性の先輩研究者たちに刺激され、北海道帝国大学、現在の北海道大学を目指して北海道に行きます。
しかし、当時の北海道帝国大学はまだ、女子学生を受け入れていなかったため、給料の出ない副手、今で言うアシスタントとして研究者としての一歩を踏み出しました。その後入所した、まだ和光市ではなく東京都文京区にあった理化学研究所で、お茶には含まれていないとされていたビタミンCを抽出するなど、お茶の研究で活躍します。それまでの海外の研究では、紅茶をいれる沸騰した熱湯を使っていたためにビタミンCは壊れ抽出することができませんでした。辻村さんは日本茶をいれる際のもっと低い温度のお湯を使て実験に成功したのです。まさに日本人ならではの発想です。
辻村さんはその後も、同じくお茶の成分であるカテキンやタンニンの研究論文をまとめて東京帝国大学に提出し、女性としては初めて農学博士となりました。そして、戦後はお茶の水女子大学、実践女子大学などで亡くなる5年前の75歳まで一貫して女子の化学教育に尽力します。
辻村さんは女性が研究者として活躍するにはたくさんの壁があった時代に、それを乗り越え、日本人ならではの知恵を絞って目覚ましい成果を挙げました。皆さんもまた、なりたい自分になるためには、たくさんの壁を乗り越えなければなりません。頑張っている先輩の背中を見ながら、自分なりの努力をしていただければと思います。
さて、皆さんは四月から中学生です。中学校に入ると、勉強だけでなく部活動など、大変忙しい毎日が始まります。しかし、中学校の3年間はたくさんのことを吸収し、どんどん成長できる時期でもあります。臆せずに、中学校での生活を楽しんでください。
皆さんが困難を乗り越えて行く強い心を養い、周囲の人々を思いやる優しさを持てば、中学校生活はより良いものとなることと思います。
結びに、卒業生とご列席の皆様のますますのご多幸をご祈念申し上げ、お祝いの言葉とします。
本日はまことにおめでとうございます。」
公示地価発表!和光市に注目が集まる
19日、恒例の公示地価が発表されました。これを踏まえ各紙が県内の情勢にかかる記事をリリースしています。新倉1-22-96が5.7%アップで住宅地上昇率3位(市全体も住宅地上昇率で3位)となるなど、和光市の不動産へのニーズが高いことが報道からもうかがえました。
公示地価は、不動産鑑定士による鑑定評価で決まります。不動産鑑定評価基準に書かれた取引事例比較法や収益還元法などの組み合わせで決まるわけですが、ようは売買の価格や賃貸の価格という諸取引の実勢価格が反映されて決まります。
つまり、実勢価格に期待値が織り込まれていれば、評価額にも期待値が織り込まれます。
和光市への注目や期待を含む公示地価は、けっしてまちの実力を純粋に反映したものではないと思います。むしろ期待に応えるまちづくりをして行かないと、評価は逆のスパイラルに陥る可能性があります。
今日の報道では、たとえば住宅地の平均価格5位(読売)、同平均変動率1位(産経)、同主要駅周辺地点平均価格6位(埼玉)というデータや、「住宅地では和光市の上昇も目立った」(日経)などの記事での言及など、大いなる追い風を感じています。しかしながら、着実な都市基盤整備をはじめとする市政の充実をすすめることによってのみ、この追い風を吹かせ続けられる、というのが事実でしょう。
和光市の利便性により自動的にこうなっている、という見方は甘くて、げんに過去には朝霞地区四市で比較しても和光市より価格が高い地域があった(商業地は新座市東北が丸山台より高い。ただし、年々丸山台が追い付いています)わけで、これからも職員とともに、一丸となって魅力あるまちづくりを進めたいと思います。
私は「和光市の潜在能力を最大限に生かす」と2期目のスタートのときに宣言しましたが、まさにこの意味で現在は正念場だと思います。
路線の図は埼玉新聞より一部引用。

和光市駅北口で市政レポートを配布させていただきました~統一地方選で駅前は大賑わい
本日は和光市駅北口で市政レポートを配布させていただきました。
統一地方選前なので、待鳥市議、吉田市議、小嶋市議、赤松市議、井上県議および新人の福室さん、松永さんらが駅前にいて、大変にぎやかでした。
選挙前になるとどうしても駅前でチラシを配る議員や新人が多くなり、嫌な顔をされることが多いのですが、逆に候補者一人ひとりと接するチャンスですから、「これは」という方や興味のある方がおられたら、ぜひとも言葉を交わしていただければと思います。あるいはチラシを片っ端からもらって見比べると考え方が浮き彫りになります。
私も、16年前の初めての選挙の前にお声がけいただいて以来という長いおつきあいの方もおられます。
私は選挙直前ではないのですが、予算などお伝えしたいこともありますので、これから何回か駅に立たせていただきます。




