ジルベルト・ジル /
Realce
 
 
 
 
今回はブラジルの有名なMPBシンガー、ジルベルト・ジルが絶好調な時代の、
テンション高いアルバムを。
その前に当ブログでは、これまでかれのソロ&共演アルバムを
6作 記事にしています。
 
 
 "Gilberto Gil ~日曜日の公園で" (1968年) はこちら → 
 "Live in London" (1971年 / ガル・コスタとの共演ライブ→  
 "Refazenda" (1975年)   
 "Refavela" (1977年)   
 "Refestança"  (1977年 / ヒタ・リーとの共演ライブ
 "OK OK OK" (2018年)   
 
 
今回は1979年のソロアルバムを。
 
それにしても採り上げたジルベルトのアルバムにはアタマに「Re」の付く
タイトル名が多いですね。もっとも、70年代後半に集中しているだけですが。
本盤のタイトルも "Realce" 。これは文脈によって意味合いが異なる単語ですが、「強調」「高調」「強化」「際立てる」くらいの意味。
 
アルバムを聴くとたしかにジルベルトのボーカルのテンションが高いし、
サウンドは明るくて、ワイド感のある、はっきりとしたサウンド。
 
参加ミュージシャンに米国人が多いと思ったら、リオ録音の 9. を除けば
すべて米国 カリフォルニア州 ウエストレイク での録音でした。
西海岸サウンドですな。
後出しジャンケンみたいで気が引けますが、
そう言われればアメリカっぽいサウンド。 (笑)
 
ジルベルト・ジルといえば、アルバムの多くが好調な売れ行きを見せ、
質的にも納得できる盤が多いのですが、
その中でもとくに本盤は絶好調のイキオイを感じさせます。
 
とくにボブ・マーリイのレパートリーをカヴァーした有名曲 9. は
ジルベルトの独自な味が生かされ、かれの最大のヒットとなりました。
 
どの曲も貼り付けたい曲ぞろいで、選曲に迷ってきたらきりがない。
時間があれば全曲聴いてもらいたい盤ですね。
 
ところで … 
YouTube と Spotify では、オリジナル盤に加えて7曲のボーナストラックを
加えており、全16曲、トータル時間 60分ほどのボリュームになっています。
ここではオリジナル盤収録曲のみ対象にしましたが、
ボーナストラックも聴きたい方は、下のYouTube (全曲) をクリックするか 
Spotify でお願いします。

 

 

 

 
ジルベルト・ジル (Gilberto Gil)
☆   Rate Yourusic    Discogs    Official    Spotify    IMMuB    Wiki    
   Allmusic    Facebook
 
1942年 生まれ。
出身地 ブラジル バイーア州サルヴァドール
バイーア連邦大学卒業。
音楽活動では、カエターノ・ヴェローゾと共に、
トロピカリア(トロピカリズモ)というムーヴメントを牽引し、
MPBの重要人物の一人として評価されている。
 
ボサノヴァに影響を受けて音楽活動を開始したが、
その後ロック、ソウル、レゲエ、アフリカ音楽等、様々なジャンルの音楽を
吸収していった。
 
1988年よりサルヴァドールの市議会議員を務め、2003年から2008年にかけて、
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ政権においてブラジルの文化大臣を
務めたことで知られる。      
1967年初ソロアルバム " Louvação    を発表。

 

 

 

 

Realce

オープニングにふさわしいパワーある演奏

天を駆ける伸びやかなボーカル。

ホーンが気分を盛り上げてくれます。

 

 

 

 

Sarará Miolo

次曲は力を抜いてリラックスした曲。

リズムに合わせて体が揺れそうになります。

 

 

 

 

Superhomem, a Canção

凪の海辺で見る夕焼け空とか、そんな情景が

浮かびそうなロマンチックな曲です。

 

 

 

 

Marina

ドリヴァル・カイーミが書いた曲。

リズミカルで爽快感ある演奏。

声高らかなジルベルト・ジル。 (笑)

 

 

 

 

Toda Menina Baiana

これもダンサブルな楽しさを味わえる曲。

ギターのストロークが心地いいです

 

 

 

 

 

タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。

() 表示のない曲は ジルベルト・ジル の作詞/作曲。
 

 1. Realce  4:44   
 2. Sarará Miolo  4:50  
 4. Tradição  4:54  
 5. Marina  (Dorival Caymmi)  4:14     
 6. Rebento  2:56    
 7. Toda Menina Baiana  3:46      
 8. Logunedé  3:58  
      (Vincent Ford, Vrs. Gilberto Gil)  

☆  YouTube  (全曲)  38分16秒(オリジナル盤のトータル時間)

 
 
 
Vocals, Acoustic Guitar [Nylon, Ovation], Handclaps – Gilberto Gil
Vocals – Bill Champlin, Carmen Twillie, José Eduardo (9), Maria Aparecida, 
             Maria Helena (9), Maria Rita , Maria de Fátima, Martha Santos, Vennette Cloud
Guitar – Perinho Santana, Steve Lukather (1)
Guitar, Soloist – Sergio Dias (Os Mutantes   (9), Steve Lukather (Toto
Bass – Bob Cloud (1), Liminha (9), Rubão
Drums – Luiz Carlos , Pedrinho (9), Rick Schlosser (1)
Percussion – Ariovaldo (9), Djalma Correa, Liminha
Tambourine – Gilberto Gil (2, 3)
Electric Piano [Fender Rhodes] – Mark Jordan (1), Tuca
Electric Piano [Fender Rhodes], Piano, Arranged By [Strings] – Lincoln Olivetti (9)
Handclaps – Bill Champlin, Mazola
Saxophone – John D'Andrea (3)
Saxophone, Flute – Kim Hutchoroft (Seawind , Larry Williams (Seawind)
Arranged By [Flutes] – Eric Bulling (4, 6)
Trombone – Bill Reichenback (Toshiko Akiyoshi-Lew Tabackin Big Band
                Charlie Coper
Trumpet – Gary Grant , Larry Hall (Buddy Rich Big Band
Trumpet, Arranged By [Horns] – Jerry Hey (Seawind)
Strings – Orquestra De Cordas WEA (9)
Synthesizer [Bass] – Michael Boddicker (3)
Synthesizer [Moog, Strings] – Michael Boddicker
Synthesizer [Oberheim] – Jorginho (9)
 
Arranged By [Basic] – Gilberto Gil
Producer – Mazola
 
 
 

"Realce" の詳細は → 
                  Rate Your Music   Discogs   Official   IMMuB   Wiki   Allmusic   Discos do Brasil