ジルベルト・ジル /
OK OK OK
 
イメージ 1
 
 
 
ブラジル バイーア出身SSW、ジルベルト・ジルも今年(2018)76歳。
調べてみるとポール・マッカートニーと同じ歳で、誕生日が8日しか違わず(ポールのほうが早い)どちらも今年新譜を発表し、ポールの方は好調だし、さて、ジルベルトの
ほうはどうかという気持ちで今年の新譜を聴きました。
それにしても76歳で新しいアルバムを出すのは大変なことだろうと思います。76歳に至るまで、市場に通用するクオリティある作品を出し続けたという事実だけでもすごい気がしますね。もともと知名度があるとは言っても‥。
 
さて、ジルベルトのほうは前作 "Gilbertos Samba" から4年振りの録音になります。その間、体調の悪化もあったようで再起が心配されていたようですが、私がこの
最新アルバムを聴く限り、そのような心配など不要と思える楽しい内容で、タイトルどおり OK OK ‥でした。76歳ともなると声の衰えも気になるものですが、もともと声を大きく出すシンガーではないせいか、その点もあまり気になりませんでした。
 
演奏はドメニコ (Domenico Lancellotii, ドラムス)や、息子さんのベン・ジルが所属するバンド、トーノでベースを弾いているブルーノ・ヂ・ルーロ (Bruno Di Lulloがバッキングで
支えているようで、サウンド的にはキャッチーではないにせよ、フレッシュさがあります。また、ヴォーカルとギター、ベースをリアルタイムに録音するなど、ライヴ性を重視したそうです。
プロデュースはベン・ジル。2018年リリース。
 
 
ジルベルト・ジル (Gilberto Gil)
1942年 6月26日生まれ。
出身地 ブラジル バイーア州 サルヴァドール
バイーア連邦大学卒業。
音楽活動では、カエターノ・ヴェローゾと共に、
トロピカリア(トロピカリズモ)というムーヴメントを牽引し、
MPBの重要人物の一人として評価されている。
ボサノヴァに影響を受けて音楽活動を開始したが、
その後ロック、ソウル、レゲエ、アフリカ音楽等、様々なジャンルの音楽を
吸収していった。
1988年よりサルヴァドールの市議会議員を務め、2003年から2008年にかけて、
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ政権においてブラジルの文化大臣を
務めたことで知られる。
 
 
OK OK OK  (Gilberto Gil)
アルバムの冒頭曲。いい曲で、好調さを予感させます。
動画はなにやら不穏な雰囲気がありますが、音楽的には暗い曲では
ないし、その後の曲にもこういうムードの動画は出てきません。
いったいどんな歌詞だったのか‥。
 
 
Sereno  (Gilberto Gil / Bem Gil)
 
 
Lia E Deia  (Gilberto Gil)
ストリングスのついたロマンチックなメロディ。
ジルベルト・ジルといえばアフロブラジルなイメージがありますが、
デヴューアルバムでは、カエターノ・ヴェローゾを思わせるような
ロマンチックな曲(自作曲)歌っていました。これとか。
 
 
Yamandu  (Gilberto Gil)
動画に出ているギタリスト、ヤマンドゥ・コスタに贈った曲。
美しいギター・アンサンブルです
 
 
Afogamento  (Gilberto Gil / Jorge Bastos Moreno)
ロベルト・サとのデュエット。
ジョアナ・ケイロスのふくよかなクラリネットが心地いいです。

 

 
 
3, 4, 13 以外はジルベルト・ジルの作詞・作曲
 
 1. OK OK OK
 2. Na Real  
 3. Sereno  (Gilberto Gil / Bem Gil) 
 4. Uma Coisa Bonitinha  feat. João Donato  (Gilberto Gil / João Donato)
 6. Ouço
 8. Jacintho  
 9. Yamandu  feat. Yamandu Costa  
10. Tartaruguê  feat. João Donato
12. Prece
13. Afogamento  feat. Roberta Sá  (Gilberto Gil / Jorge Bastos Moreno) 
14. Kalil
YouTube (全曲)