ヒタ・リー & ジルベルト・ジル /
Refestança
今日紹介するのはブラジル MPBの世界で名高いふたり、ヒタ・リーと
ジルベルト・ジルが組んだライブ・アルバム。
その前にこのふたりのアルバムについて記事を書いたことがあります。
ヒタ・リー
ジルベルト・ジル
"Gilberto Gil ~日曜日の公園で" (1968年) はこちら → ★
"Refazenda" (1975年) → ★
今回紹介するアルバムは1977年の発表なので、ジルベルトの名盤 "Refavela" と
同時期になります。どっちが先後か分かりません。
"Refavela" 収録の曲は本盤には入っていませんけどね。
ヒタのほうは自身のバンド、トゥッチ・フルッチ (Tutti Frutti) を率いて発表した
アルバムが3作ともバンバン売れて、まさにアブラがのった絶好調。
アルバムのタイトルは "Refestança" でヒタとジルベルトが共作し、
本盤に収録された曲から採ったもの。
演奏メンバーにはトゥッチ・フルッチから3名ほど参加しており、その中には
ヒタの夫であるギタリストのホベルト・ヂ・カルヴァーリョも加わっていますね。
また "Refavela" の参加メンバーからもギタリストがひとり加わっています。
このアルバムについての詳細はよく分からないのですが、ヒタが30歳、
ジルベルトが35歳なのでふたりともまだパワフルな時期。
加えてブラジルにおいて、英米からのロックの影響が根強かったなあと
感じさせる空気感。
ライブは時代の空気を伝えてくれますね。
ヒタ・リー & ジルベルト・ジル (Rita Lee & Gilberto Gil)
1977年アルバム " Refestança " (本盤) を発表。
ヒタ・リー (Rita Lee)
ブラジルのロックシンガー、作曲家、作家。
1947年 アメリカとブラジルの混血である父親と、イタリア系ブラジル人であり
ピアニストである母親のもと、ブラジル サンパウロで生まれる。
ジルベルト・ジル (Gilberto Gil)
1942年 生まれ
出身地 ブラジル バイーア州サルヴァドール
バイーア連邦大学卒業
音楽活動では、カエターノ・ヴェローゾと共に、
トロピカリア(トロピカリズモ)というムーヴメントを牽引し、
MPBの重要人物の一人として評価されている。
ボサノヴァに影響を受けて音楽活動を開始したが、
その後ロック、ソウル、レゲエ、アフリカ音楽等、様々なジャンルの音楽を
吸収していった。
1988年よりサルヴァドールの市議会議員を務め、2003年から2008年にかけて、
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ政権においてブラジルの文化大臣を
務めたことで知られる。
Refestança
オープニングはヒタ・リーとジルベルトジルが
(おそらく)このアルバムのために書いた曲です。
É Proibido Fumar
ホベルト & エラスモ・カルロスの、シンガー &
ソングライティング・チームが1964年に書き、発表した楽曲。★
ちなみにかれらは長年の親友同士で同じ名字(カルロス)ですが、
血縁関係はありません。
Ovelha Negra
ヒタ・リーが書いた曲で、75年の盤に収録。★
ここではヒタとジルベルトのデュエット。
Arrombou A Festa
ヒタ・リー&トゥッチ・フルッチの76年のシングル盤に
収録されていた曲 ★ で、ヒタが作曲した作品です。
♪ タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
1. Refestança (Rita Lee, Gilberto Gil) 5:39 ★
4. Domingo No Parque (Gilberto Gil) 4:32 ★
6. Giló (Rita Lee) 3:12
7. Ovelha Negra (Rita Lee) 7:43 ★
(John Lennon, Paul McCartney, Vrs. Gilberto Gil, Vrs. Rita Lee)
11. Refestança (Rita Lee, Gilberto Gil) 1:59
☆ YouTube (全曲) 45分51秒
Keyboards – Milciades Teixeira ★, Roberto De Carvalho
Drums – Carlos Alberto Chalegre, Sergio Della Monica ★
Vocals – Lucia Turnbull, Wilson Pinto (Willi)
Producer – Guto Graça Mello ★
♪ "Refestança" の詳細は →