アルザス地方Ⅱ
昨日の続き、アルザス地方の小旅行のお話しを書きます。
可愛らしいリックウィルの次は、「リボーヴィレ/Ribeauville」というこれまた可愛い村を訪れました。
こちらもヴォージュ山脈の麓にあり村の周りはぶどう畑に囲まれています。
こちらも一歩メインの通りに足を踏み入れるとメルヘンの国に来てしまったかのよう
それぞれの家が本当に可愛く、また中世の時代にタイムスリップしたかのように、いろんな所でその時代の衣装を来た人が踊ったり、ゲームをやったり、お肉を焼いていたり。
地元の人も観光客と一緒になって楽しんでいました。
こちらもすごいたくさんの人が・・・。
こちらはパン屋さん。
そのパン屋さんの角には、通りの名前のプレートが。
その名も「パン屋さん通り」
可愛いな
いろんな衣装を着た地元の人がたくさん。
ちびっこ達もご覧の通り。
人が通る度、大きな声で何か言ってました。
何言ってるのかわからないのが残念・・・と言うか情けないんだけど
小さい頃から、このお祭りに毎年参加して成長していくんだよね。
これは聖人像に扮した人達かな。
近くで見るとちょっと恐かった
写真にはありませんが、お店もたくさんあって、伝統的なアルザス柄の布、テーブルクロスなども売られていました。
また、1m以上あるパンをスライスして、その上にチョリソーやチーズをのせて焼いた美味しそうなものもありました。
とにかく寒いので、私達は途中ショコラ・ショーを飲んで一休み。
そしてまた観光して、と、たっぷり楽しめました
その晩はこのリボーヴィレから45分位バスで走った所にある「コルマール/colmar」と言う町のYH(ユースホステル)に泊まりました。
久しぶりのYH。6人部屋で、なんだか学生の頃を思い出して懐かしかった。
夕飯は参加した生徒達20人位で町中のレストランへ。
名前を失念してしまたのですが、こちらの名物と言われている大きな豚の塊肉に、マンステールチーズ(アルザス地方特産のチーズ)をかけ香ばしく焼いたものをいただきました。
とっても美味しかったです
そして、他の人が食べているシュークルート(塩漬け発酵させたキャベツを豚肉とともに白ワインで煮込み、ソーセージ等をのせたアルザス伝統料理)、ベックオフ(マリネした肉とじゃが芋を重ね焼きした、こちらもアルザス伝統料理)もいただいて大満足な夕食となりました。
夕食後、半分位の人は帰ったのですが、私達はBarに一杯飲みにいく事に。
ワインの名産地だし、またドイツにも近いからビールも多種あって、たくさんの人で賑わっていました。
生徒はイギリス、スイス、中国、メキシコ、コスタリカ、ブラジル、etc.....そして学校の引率のフランス人、フランス人のバスドライバーと多国籍で、フランス語、英語、スペイン語、日本語が飛び交いながら、冗談を言い合って本当に楽しい夜となりました。
(バスのドライバーさんの談話。よく団体ツアーの仕事をするが、毎回、集合時間前には全員きっちり集まり、出発時間も厳守するのは日本人(でもちょっと、きっちりしすぎてるのを皮肉っていたな)。
そして次は美術館に行く事になってても”美術館いらないー!ギャラリー・ラファイエット(大型デパート)に変更しろー!”って勝手にスケジュール変えちゃうのが中国人だと。 ) 中国人の女の子も「そうそう」って大笑いしていた
朝から晩までたっぷり遊んでぐっすり眠りについたのでした。
明日はアルザスの首府「ストラスブール」に行きます
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アルザス地方
先週末(12/12~13)、語学学校のエクスカーションに参加して、アルザス地方へ小旅行にいってまいりました。
アルザスは長い間、ドイツとフランスの間で領土の獲得競争が繰り広げられ、第二次世界大戦ではアルザスそのものが激戦の舞台となってしまった悲しい歴史のある所でもあります。
何度もフランスになったりドイツになったりと国が変わってしまって、「フランスであってフランスではない」と言われ、独自のアルザス文化を保っているところ。
一度、訪れてみたいと思っていました。
当日は、朝6時半というまだ真夜中のような暗さの中、集合していざバスで出発。
パリから約6時間かけて走り、まずはリックウィル/riquewihrというワインで有名な村へ。
周りはブドウ畑が広がっています。
クリスマスの時期になると、この村に世界中から観光客が集まってきます。
駐車場もスペースが全然足りず、ぶどう畑の周りは車やバスがずーっと遠くまで停まっています。
でも、毎年の事なのでしょう。係りの方も慣れたものでテキパキと車を誘導してくれます
旧市街の入り口の所には可愛らしい郵便局が
ここが旧市街の入り口。
この写真じゃうまく伝えられないと思いますが、とにかく一歩足を踏み入れたらそこはもうメルヘンの世界に迷い込んだよう。 木骨組のお家、ドイツの影響を受けてるような独特の可愛いカラフルなお家が並んでいます。
そして、ものすごい人でごった返しています。
一瞬、ギョッとするようなサンタの顔だけの飾りが・・・。
風が吹く度、この長い髭がゆらゆら揺れて正直恐い・・・
だから恐いって・・・
でも、いろんなお家の壁に飾られていました。
人で賑わってる中、軽快な音楽と共にきれいなお姉さんが現れた。
独特な動きで踊りながら石畳を進み、人々を魅了していました
プレッツェル発見。
これはドイツのバーデン地方の焼き菓子から広まったものとも言われているし、ここアルザスからという説もあるのです。
そしてこの香ばしい感じの表面の茶色は、焼く前に水酸化ナトリウムに浸ける事から出る色なのだそう。
こちらはプレッツェルというか、形はそうだけど、味はドーナッツ。
でも美味しかった
こちらはチーズをかけて焼いたプレッツェル。
このチーズ、マンステールというここアルザス、そしてロレーヌ地域で生産されている、匂いが強めのウォッシュ・タイプのもの。
でも味はくマイルドで食べやすい。(AOCチーズ)
これが本当に美味しかった
いろんなお店でこのマンステールが売られていたのだが・・・・・買ってこなくて後悔。
でもパリでも売られているんだろうな。探してみよう。
そしてこちらおなじみクグロフ。
小さいものから大きなものまでたくさん売られていました。
この白く粉砂糖でお化粧されているのはもちろん甘いクグロフ。
そしてこちらは塩味系のクグロフ。
私は今まで甘いものしか知らなかったので、早速この塩味の方を購入。
お店のおじさんが言ってたように、アペリティフと共にいただいても良い感じ。
ベーコンと胡桃、アーモンドが混ぜ込まれていて、その塩気でお酒が進みそうです。
とても美味しかった
こちらはパンデピス。
オレンジ味とナチュラルの2種類をこのお店では売ってました。
(他のお店ではいちじく入りのものなど)
名前の通りいろんなスパイスが入っていて、とても味わいがあって美味しかった
ただここのナチュラルの方は、砂糖の量もなかなかのようで、かなりの甘さだった
冒頭の通り、この辺り一帯は、古くからワイン造りの村として有名だ。
特にリースリングやゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリなどの品種が。
旧市街の中にはに試飲させてくれる所がいくつかある。
ここは洞窟風になっていて、ワインだけではなくいろいろなリキュールも飲ませてくれるところだった。
昼間だというのに、たくさんの人で賑わっていた。皆飲んで、笑って陽気に楽しそう
そしてこの辺りはコウノトリの里とも言われている所だ。
今はかなり減ってしまったそうだが、屋根にコウノトリが巣を作るそうだ。
と、言うことでコウノトリ・グッズもたくさん売られていた。
こんなの被る人いるの?と思ってたらけっこういる
そして何気になかなかこれが可愛い
おもわず、おばあちゃんに声をかけて一枚撮らせてもらった。
ちょっと緊張ぎみ?
ちなみにこのおばあちゃん、お友達3人お揃いで被っていた。
ちょっと強面のおじちゃんもコウノトリ
こんな感じでとても可愛いリクヴィルの村を堪能しました
さてこの後はリボーヴィレの村に続きますが、それはまた明日書くことにします。
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オペラ ダロワイヨ / DALLOYAU
今日は、語学学校のクラスメートのドイツ人、ポーランド人、そして日本人の方が最後の日でした。
来週からまた新しい方が入ってくるかもしれませんが、もしいなかったらロシア人3人、日本人3人のクラスになります。
パリにいるのですが、クラスメートのおかげで各国の習慣や国民性を垣間見る事ができ楽しいです
今日は最後の子も一緒に5人でダロワイヨにケーキを食べに行ってきました
日本では自由が丘店のサロンに1度行った事があるだけで、なんとなく自分の中では馴染みのないパティスリーだったのですが、やはりパリの老舗、オペラ(ケーキ)誕生のお店という事で興味があり、シャンゼリゼ通り近くの本店に行ってきました。 (パリに8店舗あるそうです)
1Fがショップでケーキ、パン、そして高級惣菜を販売。(惣菜と言っていいのか?)
そして2Fがサロン。
シックで高級感あり、落ち着いてケーキをいただく事ができました。
私が頼んだのはもちろんオペラ。(コテコテおのぼりさんです)
(オペラの名の由来ですが、・・・・・パリ・オペラ座の上にあるアポロン像が金の琴を持っています。オペラ(ケーキ)には一枚、金箔がのっているのですが、それをその琴に見立てたところからきているのだとか)
お味はバランスも良く濃厚で、コーヒーとの相性がとても良く美味しかったです
コルドン・ブルーの中級クラスの時にオペラを作った事を思い出しました。
ジョコンド生地、バタークリーム、ガナッシュを繰り返し重ねていくのですが、デコールのグラサージュも入れると何と9層にもなっているんですね。
それらを均等に重ねていくのが初心者の私には大変な作業でした。
それまで何も考えずにパクパク食べていた自分を反省した位。。。
それでも、組み立てはなんとかうまくいったのですが、難題はチョコのグラサージュがけ。
手早く流して、パレットナイフで余分なグラサージュを一気にそぎ落とすのですが・・・これが難しい
案の定、うまく出来ず何度もかけ直してはパレットナイフで補正して・・・・。
そんな事をやってるうちにどんどん分厚いグラサージュになってしまいました
先生のコメント、「うん、層の組み立ては均一にいってていいね♪ 味は、・・・・・」
トントン、 あれ? (ナイフの音)
コツコツ・・・・・?? (強くナイフでチョコをたたく音)
コツンコツン・・・・・・・・・・??? (更に強くたたく音)
・・・・・・・・・・・・・・・・
パキンッ!
「・・・・・これ、チョコが厚すぎ。ナイフ入れたくても入らないし、チョコが多すぎで味のバランス悪くなっちゃうよ」
はひー、ごもっともで
そんな感じで、私の初オペラはグラサージュを叩き割って食べる悲しい出来栄えになってしまったのでした。
普段何気なく食べてるものが、自分で作ってみてその過程の大変さを体験すると、改めてプロの方のすごさを実感しました
そして、それからもっと大切に食べるようになりました。
途中で毛並みの良い子犬、ヨークシャテリアを連れ、バッチリヘアメイクして毛皮を着た、いかにもセレブなマダムがサロンに入ってきました
他のパティスリーでも犬を連れて入ってきたおじさまを見た事があるのですが・・・・・意外でした。
もちろんダメな所が多いのでしょうが、盲導犬ではない普通のペットの犬が店内まで入ってこれるとは。
日本でもドック・カフェとかありますが、たいていテラス等の外なのですよね?(私が知らないだけか・・・)
マダムはケーキを食べていて、フロアーでは子犬が専用の入れ物に入れてもらったお水を飲んでいて。
それが、バシャバシャ飲むものだから周りけっこうな水浸し状態で
う~ん、カジュアルな所でなくても、パリのカフェはこんなに寛大なのか??
はたまた、あのセレブなご婦人が特別だったのか・・・・
謎である。。。
まぁ、そんな光景を横目に見ながら、こちらで知り合った方々といろんな話しをして本当に楽しい時間を過ごす事ができました。
今回、学校が終わりの方は、日本でパティシエとして働いていた方、もう一人は某航空会社でフライトアテンダントをされている方、・・・・・・日本では知り合えなかっただろう方たちとこうやってお友達になれるのは本当に貴重。
出会いを大切にしていきたいと思います
さて、今回ダロワイヨで写真を撮ったのですが、アップするのがうまくいかず載せる事ができませんでした。
(文章ばかりでつまらないですね。すみまへん)
その後、写真をアップする事ができました。^^
では、全然関係ないですが、帰り道に近所のお肉屋さんで撮った一枚。
何となく艶かしいですが、毛をむしられて手も足もくくられて伸ばされた上体の「兎」のお肉です。
こうやって形のまま売られてるのを見ると、ちょっと複雑な気分にもなるのですが・・・・
でも・・・・美味しいんですよね (前のレストランで、余るとよくいただいていました)
日本ではなかなか売られていないものも、こちらでは普通の住宅街の中のお肉屋さん等でも売られていてとても興味深いです。
さて、明日からは学校のエクスカーションで、クリスマスの中心都市として名高いアルザス地方に行ってきます
(毎年150万人の観光客が訪れるとガイドブックにも書いてありました)
町全体がクリスマス一色になっていると言われている所にも訪れるので、楽しみです。
またご報告します
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