下落合の家 現場レポート 2010/11/5
今日は、良く晴れた気持ちよい天気の中、「下落合の家」
の現場にいってきました。
リビングの木製建具が取り付けられていました。
ダイニングのサッシは、3枚壁に引き込むと3.5m
巾×2.6m高さのフルオープンになる引き戸で、中庭とダイニングを連続させるデザインになっています。
木製サッシは、断熱性も良く、大きな開口をフルオープン引き戸で納めることもできて、とても自由度の高い製品です。今回は、「川上製作所」という新潟のメーカーが製作しています。
防火戸の木製サッシもあります。
これはヘーベシーベという金物がついた木製サッシ。防火戸の認定を受けています。
天井の高さや、水平の広がりが、全体的にスケールが大きいことが、あらためて、とても心地良い空間になっていると感じました。
2階の子供部屋は、ロフト付きの小さな部屋ですが、天窓付きのロフトで、楽しそうな子供の居場所ができました。
のびやかに、家の真ん中に太陽が降り注ぐ、明るい家になりそうです。
空を見上げる家~「kokage」 見学日記
先日、建築家の末光弘和さん(SUEP.)にご案内いただいて、我孫子の「kokage」という住宅を見せていただきました。住宅建築賞や東京ガスの環境建築賞を受賞された、とても斬新で美しい住宅です。
上部に向かってゆるやかにカーブした特長的な壁の中には、床暖用のパネルが埋め込まれており、その面に井戸水を流すシステムを採用して、夏の冷却効果を井戸水によってまかなっている、という設備設計が秀逸で、一年を通して、壁の温度は21度程度を保っているそうです。
輻射熱の冷暖房が気持ちよい、ということは、最近注目されるようになってきましたが、躯体を暖めたり冷やしたりする熱源を何にするか、にはいろいろな方法があります。電気をつかって暖める方法、ガスボイラーで温水をまわす、等が多いですが、この住宅ではそういうアクティブな設備を使うのではなく、自然の井戸水で、一定温度を保たせる、というアイデアがオリジナルです。
壁の向きによって、その場所を規定するデザインはすばらしかったです。 空間のデザインも、新しく、豊かな広がりのある空間でした。その理由は、「部屋」という概念でなく、木陰のように、涼しい井戸水が流れる1.5m巾の壁面が、いろいろな向きに立っているということで、その付近に「場所」が生まれ、それぞれの場所の連続が、少しずつ視線を変えながら連続している、そのようなデザインになっています。天井高さは3.mあることも、この家を何か「住宅ではないもの」に感じさせます。屋根には大胆なトップライトがたくさんあいているので、ついつい上を見上げてしまうので、これは「明るい気持ちにさせる家」かもしれない、と思いました。
トップライトには、夏は「すだれ」を外から載せるそうですが、そういうローテクな作業も、建て主の方にとっては楽しい体験のようで、とても満足そうに住み心地を語っておられました。
家の中にいるのか外にいるのか、わからなくなるような、開かれた感覚をつくりながら、温熱環境としての快適さを守っている、というのは、本当に秀逸な設計だと思いました。
瀬戸内芸術祭2010に行ってきました
瀬戸内海の小さな島々で行われている、「瀬戸内芸術祭2010」先週末に行ってきました。
JIAの建築セミナーの実行委員として参加したのですが、自分でもとても見たい作品があって、ツアーのおかげで、さらにたくさんの作品もあわせて鑑賞できるにがとてもうれしいことでした。
とても見たかった、というのは、西沢立衛氏が設計した、内藤礼さんの個人美術館、豊島美術館です。10月17日はそのオープンの日で、朝10時の時点で700人の行列ができたそうです。JIAセミナー関係者ということで、列に並ばなくも入ることができたのは本当にラッキー。JIAさまさま、という感じ。
美術館の中は撮影できませんが、周辺の写真をいくつか。。
山の中腹をぐるっと回る、長いアプローチを通って、美術館の入り口に付くと、20人くらいづつのグループになって靴を脱いで入ります。不思議な大きな白い空間の中全体が、内藤さんの作品なのですが、ただのがらんどうか?どこに作品があるのか、しばらくあたりを見回していると、少しづつ何かが起こります。静かに、ささやかに、起こることは、存在の根源に触れるような体験です。
他にも、瀬戸内芸術祭の見所はたくさんあります。男木島の古い民家の中を散策しながら、日常の中に編みこまれた小さな作品郡に出会うのはすばらしい体験です。
男木島の集落を歩く道。瀬戸内の小さな集落の部分部分が、すべてアートのになっていきます。
道の途中に作品が。谷山恭子氏「雨の路地」。やかんやナベから一定時刻になると雨が降りそそぎます。
これは、松本秋則氏の「音の風景」。民家のあちこちに竹でつくられた、楽器のようなオブジェがあり、順番にからころ回りながら、かわいらしい音楽をかなでます。
今月末には芸術祭は終了しますが、豊島美術館や、民家プロジェクト、犬島アートプロジェクトなど、レベルの高い美術館は、いつでも見られますので、ぜひ行ってみることをお勧めします。








