建築家 田口知子の日常をつづったブログ -60ページ目

「太子堂 8人家族の家」 現場レポート~屋根の板金が完了しました。

昨日は、太子堂の現場に行ってきました。上棟してから2か月。やっと屋根の板金が貼られました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 屋根の板金にトップライトを取り付けています。


実際には、工期は大幅に遅れています。これは困った・・・、というかなり悩ましい状態です。建て主さんは4月には引っ越ししたいと言われていたので、その分の保障なども発生しそうな情勢・・。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 外壁は、ラスモルタルなのですが、まだ下地から一向に進みません。


自分としては、10月のうちに難しい詳細図は全部仕上げて指示したつもりだし、なんでこんなに遅れているのか、見当もつかない、と思っていたのですが、昨日現場で職人さん、現場監督さんの様子を観察していて、発見しました。



今回の現場には、さまざまに難しい取り合いやディテールがあり、詳細図面をCAD で作成して、1/5の図面をどんどん工務店に送っていました。しかし、そのようなCAD図面というのは、職人さんには理解しがたい部分がたくさんあったのではないか、ということです。


 そのことを、現場監督が気づいていない場合、設計者との直接の打ち合わせもなかった場合、図面だけで指示を出したつもりになっているが、制作に時間がかかってしまう。


私たちの仕事というのは、詳細図面を作成すればよいというものではありません。

望むべきは、現場での指示は、できるだけ、手書きのマンガにすべきなのだといことを発見しました。

 昔、公共建築の現場監理をやっていたとき、ゼネコンの下請けで手書きのマンガスケッチを延々描いているおじさんがおられました。彼の絵を見ると、何がどのようにおさまって、ここのところを注意すればこんなふうに、というヒューマンな情報をだれにわかるように表現していました。



職人さんにとって、そのような情報がもっともわかりやすく、間違いの少ない優れた情報伝達法なのです。そのことを久しぶりに思いだし、自分の最近の図面の書き方には、そのような人間味が欠けているかもしれない、と思いました。



 夜6時過ぎ、現場のライトの薄暗がりの下、屋根まわりの防水の納まりを延々職人さんとやりとりしながら、自分の認識の甘さを痛感していました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 制作のトップライトの納まりが、図面と違っていることに気づきk、あわてて現場で打ち合わせを始める始末。


あと1か月の勝負。現場にもっと頻繁にいかないと、と身を引き締めた一日でした。

「代々木上原の家」現場レポート~着工しました。地盤改良中です。

「代々木上原の家 」が先週から着工しました。



この敷地は、表層部に地盤改良を行っいます。

改良する前の土の状態を確認するため、構造設計の方と一緒現場に行ってきました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


スウェーデン式サウンディング調査では、「自沈層」と出ていた箇所にも関東ローム層があらわれていました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ  土は、1mくらいの深さで赤い、関東ローム層が確認できます。

 

ローム層は、とても古い地層でで住宅レベルには、十分な耐力が期待できる地盤です。その地層まで
掘った上で、地盤改良をすることになります。

実際の現場で、土の状況を確認し、締固めの強さを足で踏むのが基本。数字だけでなく、体を使って確認する、これは毎回とても重要な検査です。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 掘った土の底で、固さを確認中。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 地盤改良のセメントを混ぜています。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ セメントを混ぜた土をランマーで締め固め中です。


根切りの底は、かなり良い地盤です。その上地盤改良を行って、しっかりした基礎の足固めが完了します。



 

「太子堂8人家族の家」現場レポート~断熱材を施工しています。

ここのところ、寒い日が続いていますね。

こんな季節の建設現場の厳しさはかなりのものです。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 玄関から子供書斎を見たところ。


現場監理で2-3時間いるだけで手足の感覚が麻痺してしまうのに、一日現場で働く職人さんは、本当に大変だと思います。この現場では、職人さんが、一番小さい部屋に即席の扉とストーブを入れ、くつろぎのカフェ空間がしつらえてありました。さすが、サバイバルに強い。

 

 さて、太子堂の現場は、外壁と内壁の断熱材を施工しました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 外断熱施工中。


高断熱に仕上げることは、光熱費を抑えて、快適な環境を維持する、エコロジカルな家づくりには、とても大切な、必須のポイントです。



私たちの場合、ボード系外断熱材を張り込んで仕上げますが、その上で、さらに内断熱も施工することで高断熱仕様としています。断熱材は、同じものを厚くするより、内断熱、外断熱ダブル使いのほうは、効果が高いように思っていて、万全の断熱仕様という感じ。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ グラスウールを間柱の間に重点していきます。


 内断熱はサブ的な役割なので、一番安いグラスウール100mmを間柱、垂木の間に施工します。

グラスウールの規格品は455mm幅の袋に入っていますが、今回の構造設計で間柱のピッチが303mmです。それで、455mmの製品を303mmのところに押し込む格好で施工してくれています。ということは、断熱性能は1.5倍か。ますます高断熱で、お得な感じ。

 

以前の工務店は、同じ状況の際、袋をばらして303にカットして入れていましたが、それも手間がかかるしどちらがコスト削減になるのか微妙。303ピッチの製品も作ってくれればよいのですが。

 

 こちらは階段。鉄骨で補強することで細く軽いキャンチレバーの階段をつくります。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ グレーのバーが、階段の下地です。大人がぶらさがってもびくともしません。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 屋上バルコニーへ出る階段も取り付けられました。


 ちょっと難易度の高い建築なのか、工期がかなり心配になってきました。



 工務店さん、職人さん、もうひとがんばり、よろしくお願いいたします!