映画「第4の革命―エネルギーデモクラシー」を見てきました。
「第4の革命」とは、農業革命から始まって、産業革命、IT革命に続く、エネルギー革命の話です。今まで地下資源と原子力に頼っていたエネルギー供給システムを、「再生可能なエネルギー」へシフトすることで社会の構造が大変換をする、そのことを「第4の革命」と呼んでいるそうです
ドイツのエネルギー政策をリードした国会議員のヘルマン・シェーア氏のインタビューがたびたび登場し、「これからのエネルギー供給は、100%再生エネルギーへのシフトが可能である。」といいます。そのことを、「情緒的に感情に訴えるのではなく、地球上には誰にでも得られるエネルギーが十分にあり、安価に安全にエネルギーを得られることを客観的かつ具体手に教えてくれるドキュメンタリー映画」として、ドイツ、フランスの公共放送が2011年の5月に放映し、その翌月にドイツのメルケル首相が2022年までに原子力発電所を停止の閣議決定をした、と言われています。今やドイツは18%を超える再生可能エネルギーの生産国になっています。
自然エネルギーは不安定である、という問題については、「蓄電池」や蓄熱などの貯蓄技術も進化しています。「バナジウムレドックスフロー電池」というメガワット級の巨大な蓄電池も開発されている、という話も出てきました。
うれしいことは、このような再生可能エネルギーは、地球上どこでも等価に存在していうること、地方分権が十分に稼働しさえすれば、小資本でローカルに生産が可能であり、地域の雇用も創出する、ということです。「太陽も人も、創造的なエネルギー源だ。」というムハマド・ユヌス氏の言葉にもはっとさせられます。
再生可能エネルギーなんて、しょせん夢物語だ、という不可能性を語り、批判するのは、だいたい既得権者であるという事実もあらためて認識します。
小さいことから始められるローカルなものこそが、本当の意味で「未来の希望」と呼べるものだと思います。地域にエネルギーベンチャー民間企業が林立し、消費者がどのエネルギーを使うか選べる時代が来る、このような時代は遠からず実現するのではないかと感じました。皆で一緒に新しい未来を創りませんか?
「歌川国芳展」に行ってきました。
昨日、六本木の森美術館でやっている江戸時代の浮世絵師 「歌川国芳展」をのぞいてきました。平日というのに大変な賑わい。420作品という膨大な作品群を一気に展示ということで、大変な見応えのある展覧会でした。
人があまりに多くてすべての絵を堪能する余裕がありませんでしたが、見たかった動物戯画シリーズをゆっくり楽しませてもらいました。

3枚絵セットの世界初展示という「たとゑ尽の内」や「キンギョづくし」のほか、「道外化ものの夕涼み」など、擬人化された動物や化け物がウイットに富む表情で画面を生き生きと躍動する絵は本当に楽しめます。
子供が遊んでいる絵なども元気がよく、30年前の日本にもちょっとこんな感じの風景もあったかもな、とか、子供時代をなつかしく思い出したりして、ほのぼのとした気持ちなりました。ちょっと違うかな?
とにかく、描かれているあらゆる「生きもの」の、驚くほどの躍動感や生命力、ウイットにあふれた表情に、時間を忘れて見入ってしまいました。国芳さんという江戸っ子の、猫や子供をこよなく、親分肌の江戸っ子職人。そのエネルギーに触れるのは素敵な体験です。
浮世絵というと、今は日本の文化や伝統という型にはめて見てしまいがちですが、この国芳展を見ると、江戸時代の庶民の生活を身近に感じたり、不思議ななつかしさを感じながら楽しいひとときを過ごすことができます。なんか、日本っていいかもなあ・・・と、思いながら、これからの日本の未来に必要なアイデア、出てくるかもしれません。
まだ会期半分ですので、お時間あればぜひ!
「太子堂の8人家族の家」現場レポート~金物検査を行いました。
新年あけましておめでとうございます。
先日、太子堂の現場に行ってきました。
この日は、構造の金物検査を行いました。
構造家のアラン・バーデンさんと担当の犬飼さんが現場に来てくださり、木材の接合部の金物をひとつひとつ、丁寧に確認してくださいました。
土台と柱をつなぐホールダウン金物。
このように、ホールダウン金物が柱と梁をつないでいますが、場所によって金物の耐力が違います。シールの色と表記で耐力を判断できるようになっています。
高さ制限が厳しい地域での3階建てなので、床レベルの工夫や、天井高さはかなり限界まで抑えています。こんなふうに、床を天井から釣ったりして。
図面通りに金物が配置されているか、抜けは無いかなど、小さなミスも見逃さないように検査をしていきます。
金物検査をする犬飼さん(左)と上棟飾りに興味を持ってじっと見つめるアランさん。
視線の抜けや空間の躍動感が、のびやかな空間を感じさせる、楽しい建築です。






