「太子堂 8人家族の家」現場に行ってきました。
今年もいよいよ終わりですね。昨日は「太子堂8人家族の家」 現場にいってきました。
この日は、1階の土間コンクリートの中に、蓄熱式土間床暖房の温水パイプを敷設する作業をやっていました。
ナスカの地上絵のような姿が見れるのはこの日が最後。翌日、コンクリートを打ってしまうと2度と見られない貴重な映像です。
建て主さん、「このパイプはどのくらいもつのでしょうか?」。設備屋さん「うーん、ほぼずっと持つんじゃないかな。50年は大丈夫だよ。外の機械(ヒートポンプ室外機)は15年くらいで交換しないとだけどね。」
この温水床暖房、家のほぼ全面に敷設するので、家全体の主暖房にもなって、過去に 建てた家の様子を聞くと、とても快適だということです。
家の真ん中に吹き抜け。玄関と階段、子供用の書斎がレベル差を持って配置されています。
この家は、ご両親と二人の御嬢さんのご家族2世帯、あわせて3世帯が住むことができる家です。建て主さん曰く「ずっと先の将来、シェアハウスとしてほかの家族と一緒に住めるのもありって、楽しいですね。」というお話になりました。
シェアハウスというスタイル、だいぶ身近になってきているなと思いました。
いよいよ年末ですね。皆様、どうか良いお年をお迎えください。
来年は、1/5から始業の予定です。
「311:失われた街」展 に行ってきました。
今日まで、TOTOギャラリー間で開催されていた「311. 失われた街展」 に行ってきました。この大震災で失われた多くの街の昔の姿を1/500のスケールで復元した模型を展示したものです。
制作したのは、神戸大学をはじめとする日本中の多くの大学の建築学科の学生たちです。関わった大学の友人からこの話を聞いたときに、「そんな大変作業をやったって、いまさら同じものを作れるわけではあるまいし、実際に何の役に立つのだろう?」という冷めた感覚に一瞬とらわれました。でも、何もできない自分としては、実際に行動している建築家の方や大学の教育者の方たちに、深い尊敬と羨望の念を覚えます。そのような方たちが、多大な努力をもって、学生たちと一緒に制作した模型が、いったい何を伝えているのか、実際に見ないといけない、と思い、最終日ぎりぎりでしたが行ってきました。
模型は岩手県田老地区から宮城県陸前高田、宮城県気仙沼、南三陸町、弁天町、福島県相馬港や浪江町まで、被害の大きかった14の町を1/500で500m四方を再現したものでした。小さな木造家屋、道や小川や松林、車やガードレール、電信柱、給水塔まで丁寧に作られたそれは本当に美しく、思わず涙が出そうになりました。
かつてあった人々の生活の息遣いや、生活のいとなみを感じさせる何かが、その模型には存在していると感じました。
人々の失ったものの大きさと刻々と薄れていく記憶のなかで、こうやって第3者が模型によって町を再現することは、その町に住んでいた方たちの生活の記憶を呼び覚まし、アイデンティティーを力づけるきっかけになるかもしれない、と感じました。建築家が入ることで、復興する新しい町に、もともとあった自分の生活の物語を紐解き、住民たち自身が町を作り上げていくことの一助になったら、とても素晴らしいです。
安全で耐久性の良いものを安く、合理的につくるべきだ、という「作る側の論理」から、抜け落ちるものを、丹念に拾い上げる作業。実現されるべき生活や空間の質について、もともと住んでいた住民の物語に寄り添って、一緒に歩ける専門家が必要なのだと思いました。その仕事ができるのは、建築というモノづくりと、人や街の物語を考え、提案することに人生をかけてきた建築家という職業の人たちかもしれない、と思います。まだ行政とのつながりにおいても住民への影響力においても、まだ高い壁がある感は否めませんが、これから復興の中で、一人でも多くの建築家や専門家がそのような仕事に関わっていけますよう、自分への強い祈りも込めて、メリークリスマス!
「玉川学園の家」 竣工しました!
ちょっと報告が遅くなってしまいましたが、先週「玉川学園の家」の引き渡しを行いました。
その日は、設備機器の取扱説明を行い、引き渡し完了です。
良いお天気で、とてもきれいな空の色が家のあちこちから臨まれ、建て主のYさんもとてもうれしそうです。
隣家のもみじも借景ですが、紅葉して美しいですね。
1階のリビングを中心に2階の個室が3つ、中空に浮かんでいるような空間構成です。
駐車場の土間モルタルに、最後まで猫に侵入されて「猫足仕上げ」となってしまい、左官屋さんが最後までお仕事終わらず。
モルタルは乾燥するまでは熱を発するせいで、寒い冬にはあったかい床暖房。猫たちの格好のお昼寝場なのです。
Yさんが、「ああ、もう家づくりが終わってしまったんですね。なんだかあっというまで、もっと続いてほしいような、なんだか寂しい感じです。」とおっしゃてくださり、家づくりのプロセスを本当に楽しまれたんだな、と感慨もひとしおです。
ということで、今日の記念撮影。
これからのYさんの生活がどんなふうに展開されていくのか、これからの長いお付き合いも楽しみです。
本当におめでとうございました!












