【その1】ウクライナはEUもNATOも入らず、中立でいるのが良い
~今、再び、ウクライナは誤った政策選択をしようとしている
2022.2.8-2.9修正-2.26解題追記-2023.1.22はじめに追記

【解題】
2014年、ロシアに「クリミア半島のセヴァストポリ軍港の賃借を延長していれば」
今、再び、ウクライナは誤った政策選択をしようとしている。
「EU政治体・NATO軍事同盟加入」(アクション)は、より大きい(リアクション)「ロシアと米国・EUの直接対決という大惨事」、「欧州経済・世界経済の沈没」を招くことになる。
「欧州及び世界の安定のために、またロシア・欧米の双方から援助協力を得るために、EUもNATOも入らず、中立を求める」。
米国内の分断を解決できない人たちの判断に、世界的事件(歴史的にも混沌とするウクライナの政治的分裂)の判断を委ねない方が良い。
もしかして、世の中には悪い占領と良い占領が有るのだろうか?
世の中は、色々、不思議だ。一筋縄では行かない。

〔はじめに〕
(1)ロシアが軍隊をウクライナ国境近くに集めている。米国が「進攻するリスク」を言い、「進攻すれば経済制裁する」とも言い、制裁に対抗してロシアがパイプラインを絞ったときに備えて、各国が天然ガスの輸入枠を拠出等の同調・協力を求めている。
(2)他方、ロシアはウクライナがEUやNATOに入らず、中立でいることを、米国・NATOに協定等で保証することを求めている模様。それはどういうことか?
 またロシアは「進攻する意図は無い」と言うようだが、本当か?それでは何故、軍を国境近くに集めるのか?進軍以外のウクライナ介入は有るのか?

(2023.1.22追記)
(ア)2022.2.24ウクライナにロシア侵攻(戦争理由)NATO不拡大協定を米国が拒否(無能な国連)
(イ)2014~ウクライナに米国が武器供与・軍事訓練(国内の反露・親露の対立に介入)
(米国の国益:「ウクライナをロシア弱体化の拠点にする」「欧州のエネルギー需要を、ロシア産の天然ガスから、米国産の天然ガス・シェール原油に移す」「武器貸与法によるウクライナ軍事特需」
「極右「アゾフ大隊」ウクライナの抵抗で存在感、ネオナチの過去がロシアの攻撃材料に」(2022.4.2 CNN)
https://www.cnn.co.jp/world/35185777.html
「「救国の英雄」か「ネオナチ」か?ウクライナ・アゾフ連隊の正体」(2022.4.23 M&A Online)
https://maonline.jp/articles/whats_azov_battalion220421

(3)アフガニスタンから2021年8月末に撤退したばかりの米国は、米軍が直接介入することは無いと言いながら、ウクライナに武器を供与して、米軍部隊を周辺国に移している。
(4)ロシアと米国・EUが直接、対決すれば大惨事になり、世界経済も沈みかねない。米国から協力を求められている日本はどうするか?
~そもそも日本は「米国・EU>ウクライナ>ロシア」関係をどう捉えて、どう在るべきだと考えるか?

1 ウクライナとロシアの歴史
(1)周辺国から支配・分割を受けたウクライナ
~ポーランド・リトアニア共和国、オーストリア゠ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア・ツァーリ国etc.から支配・分割を受けた。
(2)近年ではロシア帝国とソビエト連邦の領土だった。1991年、ソ連崩壊で独立した。
(3)2004年、所謂オレンジ革命、大統領選挙再投票を経て、親ロシア政権から親EU政権に代わったが、2010年、政権内部抗争等から支持率が下がり、親ロシア大統領に戻ったが、更に2014年に失脚した。2019年、選挙で俳優・コメディアン出身の現大統領になっている。
 国内の親欧米と親ロシアの混在・綱引きを反映して、政治は不安定で、選挙・政治状況には他国(ロシア、米国、投資家等)と各国報道の影響・介入を受けやすい模様。
 現大統領は、内政では反汚職(旧国営企業が民営化した財閥等)、クリミア半島等は「ロシアの政権が変わらない限り戻らない」「軍事力での解決は非現実的」と判断する一方で、親欧米でEUやNATOとの関係強化を指向の模様。

2 ロシアによるクリミア半島併合も、ロシア系が住む東部地域の軍事衝突も、紛争状態が続いたままのロシアとウクライナ
(1)2014年、クリミア半島併合
~ロシアから見て、クリミア半島が自国領土になり終わったことだが、ウクライナから見ると占領が続いている。
(2)2014年、ロシア系が住む東部地域の軍事衝突・占拠
~東部地域は、ウクライナとロシアとが停戦中。
ウクライナから見れば、上記(1)と、2つの地域で紛争状態が続いたまま
(3)2014年、2015年、ミンスク合意
東部ドンパス地域の「停戦」、「一定の自治権付与」を、ウクライナ、ロシアと仏独がまとめた
 ウクライナは自国に不利だと修正を求め、ロシアは履行を求めている。
~今回、仏大統領は、両国と会談して、合意履行が「平和と政治的解決につながる唯一の道」と説得している模様。
(参考)「親ロ支配地域の自治「ミンスク合意」履行 仏、ウクライナに促す」(2022.2.9産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20220209-H7LDMEJZRJO4TFHLI6NK6MUHUE/

3 紛争が続いているウクライナが、EUやNATOに入ることの意味は?
(1)EUは政治経済統合体
~元々、EUの前身のEEC、ECは、経済面での共通政策から始まった。「共通通貨ユーロ(国ごとの通貨政策ができなくなる)」、「自由貿易圏(関税・輸出入手続が無い)」。
~今は、外交・安全保障、警察・刑事司法等、政治面の統合が進んだ。「人の移動が自由(出入国手続が無い)」、「欧州議会を設けた(法令を作る)」、「代表を設けた(欧州としてワン・ボイスで発信する)」、「EU予算を持った(政策を行う)」。
~即ち、EUは国に近い政治体になった。個別のドイツやフランス等の国の権限は残っているが、相当量の政策決定が各国からEUに移っている。
 ちなみに英国は、自国のことを自国だけで決められないことを嫌って、EUから離脱した。
(2)紛争状態が続いたままで、ウクライナがEUやNATOに加入したら?
~今は、「クリミア半島併合」も、「ロシア系が住む東部地域の軍事衝突・休戦」も、基本的には、ウクライナだけの問題で、ウクライナだけが対処する(自衛戦争)。
~他国は、武器援助したりして、係わるが、「直接・自動的に戦闘に加わる(相互防衛義務)」ことは無い。
(3)つまり、「ウクライナが、EU政治体やNATO軍事同盟に入れば」、「EU政治体やNATO軍事同盟がロシアと戦闘をする」ことを意味する
~前記〔はじめに〕(4)のように、「ロシアと米国・EUが直接、対決すれば大惨事になり、世界経済も沈みかねない」。それは避けられないことなのか?
~そもそも必要なことなのか?
「EU政治体・NATO軍事同盟加入」以外の代案は無いのか?

4 ウクライナの誤った政策選択が、世界を「戦争の大惨事と」、「経済の沈没」に引き摺り込もうとしている
(1)ウクライナが、2014年、ロシアに「クリミア半島のセヴァストポリ軍港の賃借を延長していれば」、ロシアによる「クリミア半島併合を避けることができた」。
「自国の地政学的な位置」、「ロシアにとってセヴァストポリ軍港が死活問題であること」を見誤って、「周辺国から支配を受けた、歴史的な遺恨感情によって(?)」誤った政策選択をした。
前提(ベース)として、自国の実力をも見誤っている。経済的に、軍事的に、ロシアを凌ぐ優位であれば、「軍港賃借の延長申入れを断る・撥ね付ける」ことも有り得る。しかし全くそうではない。逆にウクライナは、ロシアの安い石油等エネルギー、原材料供給や他国の援助を必要としている。輸出先としてもロシア、中国の比率が大きい。
(「虎の尾を踏んだら、噛み付かれた」?、「ジャイアンの気に入らないことをしたら、叩かれた、ジャイアンとは友だち関係で居よう、ただしカラオケを大声で歌って回りに迷惑を掛けたら、何とか止めさせよう」?)
(2)今、再び、ウクライナは誤った政策選択をしようとしている
 しかも次は、自国が被害を受けるだけでなく、米国・EU(独仏etc.)・英国に加えて日本も、欧州経済も世界経済も、道連れにすることになる。
~その誤った政策選択とは、「ウクライナが、EU政治体やNATO軍事同盟に入ること」。
~他国(ロシア)・自国の実力を見誤り、「軍港賃借の延長申入れを断り」(アクション)、「クリミア半島併合」(リアクション)を招いた。
「EU政治体・NATO軍事同盟加入」(アクション)は、より大きい(リアクション)「ロシアと米国・EUの直接対決という大惨事」、「欧州経済・世界経済の沈没」を招くことになる
(「人の褌で相撲を取る」「(自分が)尾を踏んだら、噛み付いてきた虎を(人の褌を使って)追い返す」?)

5 ロシアが米国に求めた「協定等による保証」の中身は何か?妥当か?
(1)伝えられる協定等の中身
「ウクライナがEUやNATOに入らず、中立でいること」、「NATO拡大を停止すること」等
(参考)「ロシア ウクライナ情勢めぐり 米とNATOに新協定の草案」(2021.12.18NHK.NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211218/k10013393461000.html
(2)ウクライナの彼我の国力を考えない、無謀な戦争
~ウクライナがNATO軍事同盟に入って、「ロシア系が住む東部地域」の停戦を破棄して実効支配回復を目指して軍事行動を起こす。また「ロシアが併合したクリミア半島」を取り返すために軍事行動を起こす。
~そうなると、米国・欧州はロシアと戦うことになる。無謀なウクライナを誰も止められない。
(3)ウクライナは、欧州とロシアの緩衝地帯
~冷戦後、東欧諸国がNATOに入り、以前よりもロシア領土近くに兵器が置かれることになった。ウクライナはロシアと国境を接していて、そこにミサイル等を置かれることは、ロシアにとって死活問題になる
NATO軍事同盟の拡大
1999年、東欧3国(ポーランド、ハンガリー、チェコ)NATO加入
 2004年、バルト3国等7国(エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロベニア、ブルガリア、スロバキア)NATO加入
 2009年、クロアチア、アルバニアNATO加入
 2017年、モンテネグロNATO加入
 2020年、北マケドニアNATO加入
(4)ウクライナにとって、中立は利益になる
ウクライナは、「ロシアの安い石油等エネルギー供給」や「他国(欧米)の援助」を必要としている。中立になり、ロシア、欧米と双方から援助協力を受けることは利益になる。いや双方から協力を受けないと国家運営できない、そういう国だ。「自国の地政学的な位置」、「自国の実力」、現実を見る必要がある。
~ただしロシア・欧米が、ウクライナの選挙・政権成立に介入することは認めない。
(5)本来は、国連決議でウクライナを中立地帯にする
~前記3(2)の自衛戦争の間に、国連が介入して、紛争を停止・予防するために、前記2(3)の「ミンスク合意を追認したり」、「中立地帯等にする」のが望ましい。
~それが「戦争による紛争解決を禁止した」国連憲章の考えだろう。
~今は、国連事務総長が機能しているとは見えず、安全保障理事会で、米国とロシア・中国が対立するから解決しない。

6 「世界秩序の守護者を自任して(期待されて)」「民主化を金科玉条にする」米国はロシアに譲歩できない
(1)日本は、前記のように「米国・EU>ウクライナ>ロシアの関係を捉えた上で」、「欧州及び世界の安定のために、またロシア・欧米の双方から援助協力を得るためにウクライナに中立を求める」
(2)「世界秩序の守護者たる(期待される)」米国の面子を立てながら、英独仏等との多国間協議を通して、ロシアの提案を基本的に受け入れるよう促す
(3)そもそも「世界を緊張緩和・軍縮するのか、しないのか?」、経済制裁は経済戦争ではないのか?
~非核国を中心に核兵器禁止条約ができた。他方、従来の核軍縮は停滞し、超音速ミサイルや中距離弾道ミサイル、無人機・ドローン等、防御が難しい兵器の開発が進む。
~前記5、ロシアの「協定等による保証」を断って、経済制裁で追い詰めて、屈服させるつもりか?展望は無さそうだ。
(4)世界的事件に対して、「米国との近所付き合い」のように方針決定するから、「団子状態で歴史を誤る」
~米国内の分断を解決できない人たちの判断に、世界的事件(歴史的にも混沌とするウクライナの政治的分裂)の判断を委ねない方が良い
~山岳地帯が多く、ソ連軍も手こずり撤退したアフガニスタンで、2001年、宗教的土着政権を倒して、部族社会に経済援助を注ぎ込んでも近代国家ができる訳ではなかった。
~2003年、イラクに「核兵器は無かった」し、「シーア派が多数の国でスンニ派独裁政権を倒しても、民主的選挙で両派共存にはならない」。
~リビアも宗教等が混在する土地で、2011年、「独裁を倒せば民主国家になる」訳ではなかった。
~中国も専制政治だから、国を保っている。国土・人口が大き過ぎて、単一の民主的選挙では国論を統一できない。
(米国は?合衆国だから?)(EUは大きくなり過ぎて、民主主義が機能しない?)

7 米国企業・投資家の利権も絡むか?
(1)ノルド・ストリーム
バルト海底を経由してロシア・ドイツ間を繋ぐ天然ガスのパイプライン
ノルド・ストリーム1が2011年、稼働開始。
ノルド・ストリーム2は2021年9月完成、稼働についてドイツの承認待ち。
~ロシアは、欧州への天然ガスを経由するウクライナと供給・料金で揉めることを避け、迂回できる
 脱原発を図るドイツは、再生可能エネルギーだけでは賄えず、天然ガスが要る。
 他方、EUやNATOの国で、エネルギーのロシア依存が高くなる。
 ウクライナ、米国は事業の稼働中止を求めている
(参考)「ノルド・ストリーム」(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0
(参考)「米独、対ロシア制裁で一致、侵攻なら「ガス管稼働せず」独首相「一致して行動」」(2022.2 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN080820Y2A200C2000000/
(参考)「2020年のガスブロムによる天然ガス供給の内訳」(2022.2)
http://www.hattorimichitaka.net/archives/56445232.html
(2)ガスブロムの天然ガスに、対ロシア制裁
2015年、サハリン大陸棚のユジノキリンスコエ鉱床を追加
(参考)「制裁でガスブロムも苦境に立たされる」(2015.8)
http://www.hattorimichitaka.net/archives/45058884.html
(3)    B前副大統領の息子は父親の名声を私利目的で利用した(?)
~息子は、ウクライナのガス会社ブリスマの取締役だった。
 副大統領(当時)である父親を、同社の関係者に紹介した。
 直接、法律に違反しなくても、ワシントン政界で見られる地位悪用して利益を得る典型的な例
(参考)「【社説】ハンター・バイデン氏のビジネス」(2020.10 THE WALL STREET JOURNAL)
https://jp.wsj.com/articles/SB11558895924352213554804587039422332772122
(4)B前副大統領の息子に絡んで、中国・ウクライナから利益誘導の疑い
~2013年、中国公式訪問に同行させた後に、息子が係わるヘッジファンドに、中国銀行から出資が有った。
~2016年、借款保証の取下げに言及しながら、息子が取締役のガス会社ブリスマを捜査対象にしていた検事総長の罷免を求めて、そうなった。
(参考)「民主党大統領候補人気トップのバイデン氏の落とし穴、二男に中国から利益誘導の疑惑、ウクライナ検事総長 罷免問題にも関係か?」(2019.5 non fake news)
https://www.fnn.jp/articles/-/11088
(参考)「ハンター・バイデン」(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3
(5)原油価格・天然ガス価格急騰
~シェール革命が引き起こした2014年以降の価格急落と、脱炭素(二酸化炭素を出す化石燃料を忌避)の方向転換で、石油開発が投資不足になった結果、世界で石油不足になった。
欧州が脱炭素のために、(二酸化炭素排出が少ない)天然ガスに切り換え、2021年半ばから、原油に比べて割安だった天然ガス価格が高騰した。
脱原発、脱炭素(石油・化石燃料)するためには、天然ガス、再生可能エネルギーに、石油を含む需要と供給を調整しながら、ギャップを作らずに移行することを要する
(参考)「性急な「脱炭素」の動きが招く原油価格高騰」(2021.12 RIETI経済産業研究所)
https://www.rieti.go.jp/jp/columns/s22_0006.html

8 善し悪しは別にして、朝鮮半島も緩衝地帯
(1)今、中国は、韓国との緩衝地帯として、北朝鮮を維持したい。
(2)仮に韓国で親北政権が、北朝鮮と連邦制を作り、国連軍・米軍が撤退して、後に統一選挙をして北主導の政権ができて、核兵器を保有していたら。
~そして前記1(3)のウクライナのように、国内の親欧米と親中国・ロシアの混在・綱引きを反映して、政治が不安定で、選挙・政治状況には他国(中国、ロシア、米国等)と各国報道の影響・介入を受けやすい模様になったら。
~日本から見ると、朝鮮半島の政権が中立を宣言して政治を安定させてほしい。
(3)即ちロシアから見て、ウクライナにはEUやNATOに入らず、中立を宣言してほしいだろう。

〔おわりに〕
(1)もしかして、世の中には悪い占領と良い占領が有るのだろうか?
~悪い占領は、ロシアがウクライナ(クリミア半島・東部地域)を占領すること。
良い占領は、パレスチナ人を追い出して(ナクバ)、イスラエルが入植地を作ること?
(2)もしかして、世の中には悪い女性抑圧と良い女性抑圧が有るのだろうか?
~タリバンのは悪く、サウジアラビアのは良い?
(3)もしかして、世の中には悪い殺戮と良い殺戮が有るのだろうか?
~2001.9.11はテロで、遙かに多い犠牲を出したアフガニスタンやイラクの誤爆等はテロではない?
(4)世の中は、色々、不思議だ。一筋縄では行かない。
訳が分からなくなったら、「反米か親米かで分ければ、だいたい悪い良いとされる現実と一致する」ようだが、それで済む訳ではないだろう


【関連ブログ】
【その1】ウクライナはEUもNATOも入らず、中立でいるのが良い
~今、再び、ウクライナは誤った政策選択をしようとしている
(ア)2022.2.24ウクライナにロシア侵攻(戦争理由)NATO不拡大協定を米国が拒否(無能な国連)
(イ)2014~ウクライナに米国が武器供与・軍事訓練(国内の反露・親露の対立に介入)
https://ameblo.jp/t1997/entry-12726088927.html
【その2】ウクライナがEUに入ると、人材流出して国が衰退する
 ~米国が譲歩妥協しないから、「リスクを高め、継続させて」、今なお「死屍累々たる死傷者のリスクが無くならない」のではないか?
【その3】ウクライナのシリア化(外国人戦闘員による内戦)を米国が主導した
~ウクライナが無条件降伏した上で、Z大統領が失策の引責辞任する。これによりウクライナ国民の紛争被害、欧州および世界の紛争危機を止める。
【その4】ウクライナ、あまり見ない資料若干「民族浄化」「非ナチ化」「オレンジ革命」他
(追記分:近年の偽旗作戦と住民虐殺)
【その5】ウクライナ、サハリン2は事務的に対応できるのではないか?
~外交解決しないで、「経済制裁・敵か味方か」と、世界を二分して、コロナと重なる流通停滞・食料不足、値上げ・インフレに、発展途上国を含む世界中を巻き込んで、「対ロシアの揺さ振りの道具」にしているのが誤り。
~通常兵器の衝突をエスカレートさせる先に「世界大戦、核戦争に至る危険がある」と何故?、米欧(日)が考えないのか?何という愚かな政策選択か?
https://ameblo.jp/t1997/entry-12752563221.html
【その6】戦術核で製鉄所跡を破壊すると、通常兵器での戦闘を終わらせられるか?(未定稿)
~米英・欧州が、ウクライナでの代理戦争で、戦況に応じて高度な武器提供にエスカレートして「世界大戦、核戦争に至る危険がある」。
(「ロシア・P大統領は核戦争をしない理性的判断をする」見込みに依拠しているか?世界を賭けのチップにする何という愚かな判断か?)
https://ameblo.jp/t1997/entry-12753374572.html
●「ウクライナ南東部、クリミア半島と国後島、択捉島」
~クリミア半島を分離して、ロシア圏に入れることが、絶対的な誤りとは言えない。
~黒海艦隊の基地であるセヴァストポリ軍港は、ソ連崩壊でウクライナ領になった。基地の使用権に関する協定が、ウクライナ国内の反露・親露の対立で不安定になった。
~ウクライナ経済は、ロシアからの安いエネルギー資源と原料供給、ロシアや中国への輸出によって成長した。西欧ともロシアとも、良好な関係を維持しないと、経済が成り立たないのは明らか。
~南千島(国後島、択捉島等)については、(1)歴史的経緯〔1945年 2月ルーズベルトからスターリンあての書簡及び米英ソのヤルタ会談(米ソのヤルタ協定)で「樺太南部と千島列島をソ連が領有することを認める」としたことの変更〕、(2) 南千島を日本及び第三国が軍事利用しない保証(1945真珠湾攻撃の空母艦隊は択捉島から出港した)、(2)ロシア系住民の権益保護、が要点になる。
https://ameblo.jp/t1997/entry-11802971061.html

イスラエルが侵略者・占領者で、パレスチナの抵抗行為、戦闘行為は「自衛戦争」
パレスチナの人々に普遍的人権を保障~「住居を破壊されない、労働・買い物など日常生活ができる、教育・医療を受けられる、国内外を自由に移動できる」
「パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)」
https://ameblo.jp/t1997/entry-11384583279.html
「ならず者国家=イスラエル」
http://ameblo.jp/t1997/entry-11910659931.html

「50年単位の国益」相互互恵の「開かれた国益」を目指すこと(イラク開戦の前)
イラクが決議に違反していて、国連をないがしろにすると言うが、イスラエルもそうだ。パレスチナの占領を、国連を無視して続けている
http://www.hi-ho.ne.jp/t1997/z-50nentanikokueki.htm

中東を破綻国家にするのは、イスラエルを守るために、アラブ復興を目指すバアス主義政党を解体するため
・・・その先にユダヤ教原理主義の大イスラエル主義
https://ameblo.jp/t1997/entry-12098937254.html

【参考、リンク】
「外交の断絶・劣化がある。外交が必要なときに、老成した政治家は世代交代で去り、影響力を持っていない。不安定な政権は、マスコミがフィルタリングした国民世論に押されて、ワンパターンの硬直化した、歴史の来し方行く末の洞察を欠いた対応をして、事態を悪化させる。」
「過渡的な民族国家で、国境を考える誤り」
https://ameblo.jp/t1997/entry-11385605315.html
「国境の長期の解決方針」
https://ameblo.jp/t1997/entry-11427933315.html
「国境の長期の解決方針を導いた考え方」国境領土を考える注意点
https://ameblo.jp/t1997/entry-11553449279.html
「国境の長期の解決方針を導いた考え方」事実経過の認定・・「尖閣諸島」前編
https://ameblo.jp/t1997/entry-11753460318.html
「国境の長期の解決方針を導いた考え方」事実経過の認定・・「尖閣諸島」後編
https://ameblo.jp/t1997/entry-11753729772.html
「国境の長期の解決方針を導いた考え方」事実経過の認定・・詳細年表「竹島」
https://ameblo.jp/t1997/entry-11572999043.html
「国境の長期の解決方針を導いた考え方」事実経過の認定・・詳細年表「南千島(国後島、択捉島)」
https://ameblo.jp/t1997/entry-11567474428.html  

 【その1】<朝鮮半島、核・弾道ミサイル開発、南北会談、米朝会談~2018.7>
Ⅰ【朝鮮半島、核・弾道ミサイル開発~2017】、Ⅱ【南北会談~2018.7】
「2017年の核・弾道ミサイル危機~北朝鮮の核・弾道ミサイル開発が、日本上空を通過したり、北朝鮮が攻撃意図を持って発射すれば、現実的な脅威になる段階になった。Jアラートが鳴り、非難訓練をした自治体もある。」
https://ameblo.jp/t1997/entry-12403152597.html

#今の緊急事態は、【その1】2013年、麻生太郎「ナチスの手口に学べ」から始まっていた(未定稿)2020.5.14
いまでは「全権委任法」ばかりが注目されますが、それ以前に複数の法律をひとまとめにした閣議決定でワイマール憲法を骨抜きにしたことを忘れてはなりません。
https://ameblo.jp/t1997/entry-12597104325.html

映画紹介その1:戦争・・・を考える「少年H」(2013.8)(66号)
もし人間に理性があるなら、「肉体を物理的に破壊しあう」戦争など、とうの昔に無くなっていそうでありながら」
https://ameblo.jp/t1997/entry-11910337336.html

映画「CASSHERN(キャシャーン)」渾身の力(思い)を込めた作品・・戦争が無くならないのは、「敵」も自分と同じ喜怒哀楽の中に生活していることを知らないから

「厭離穢土、欣求浄土(えんりえど、ごんぐじょうど)」
「強欲と争いの穢土に在って普通でない国を目指そう」
「三方良しを日本文化の基礎にしよう」
徳川260余年の平和が日本にとっての普通、「人種不平等・「啓典の民」1神教の分派抗争・強欲資本主義」の欧米に追従するのは誤り。国造りの価値観・目標を、「猛獣型資本主義・市場原理主義」から「富国有徳・修正資本主義」へ、明確に軌道修正しよう
https://ameblo.jp/t1997/entry-12108487279.html

【結語】
「政策市場」基本理念、政党運営・・・与党野党を問わず、「こういう課題には、こういう政策を実現してほしい。」
1 <美しい明日を作る>人は人の足を踏んでいては幸せになれない。全ての人が幸せに、自己を実現できる社会を作る。
2 <経世済民>政治は世の中を治め、民を助けるために行う。
3 <富国有徳>国造りの方針を富国有徳にする。
4 <修正資本主義>経済政治制度は修正資本主義にする。神の見えざる手は、猛獣型資本主義・市場原理主義の修正を命じている。